「安全運航に影響はありません」

IMGP6269.jpg 帯広から羽田への帰りは、MD-81

 来たとき(確かA300-600R)と違ってクラスJもなく、新幹線と同じ2列-3列の小さな飛行機でした。

 小さいこともあって、搭乗率は(目測で)8割くらいだったのではないでしょうか。


 で、参ったのは離陸時のすっごい揺れ。

 左右はもちろん、上下にも揺れ、もし地震計があったら震度5〜6くらいはじき出していたんじゃないでしょうか。

 よく「離陸後の3分」とは聞きますが、5〜10分ほど続いていたように思います。

 やっぱり、同じ風にあおられても大きな機材と小さな機材ではゆれ方が違うんでしょうかね。(船みたいに)


 乗る前に空港ラウンジでサッポロクラシックの生を飲み干し、3日間の心地よい疲労感とともにすっかりいい気分で、こりゃ機内サービスが来る前に寝ちゃうんじゃないかな、と思ってたんです。


 それが左右にガクガクするだけならまだしも、上に下に、しかも下にフッと落ちるときの高速エレベーターやジェットコースターにも似た気味悪い感覚と、エンジンの回転音(?)が時折「ギュゥゥゥゥゥ.......ン」と小さくなってゆくのが何度も何度も繰り返され、とても羽田まで帰れる気がせずすっかり酔いが覚めてしまいました。


 地面に足がくっついていない状況で「スゥッ」と一瞬落ちる感覚を味わうと、もしこのまま日高山脈へ真っ逆さまだったら、あぁ、生きて帰ろうなんて思わないほうがいいんだろうな、、、という気分になります。

 この程度の揺れで座席にしがみつくのが精いっぱいな私には、1985年のJAL123便事故を題材にした『クライマーズ・ハイ』『沈まぬ太陽』のどちらにも登場する、ダッチロールが続く機内で家族宛てに書かれた遺書があらためて思い出されます。

 ……あんな状況下であれほどのことを書き遺す相手を持つ「パパ」と遺された家族は、文字通り「本当に今迄は幸せ」だったのだろうなぁ、と。


 あまりに揺れがひどいとすかさずアテンダントが表題のような機内アナウンスを入れるんですが、きっと123便も似たような放送をしていたんだろうなぁ(←推測ですが)……というか、「この世にもともと存在するのは『危険』であり、『安全』とは云々……」と、どこかで習ったようなフレーズが思い出され、この航空会社の客室乗務員は正社員なんだか契約社員なんだか知らないけれど本当に分かってアナウンスしているのかなという気分になります。

 どうせアナウンスするなら「いつものことです」とか「この程度の揺れは朝飯前同然に操縦士は訓練を受けています」みたいに言ってくれた方が信用できます。


 あと、「安全運航に…」に続いて

「気分が悪くなられたお客さまは…」

という言葉が出てきたので、え、シートベルト着用中なのにアテンダントさんはどう対処するのだろう、と思ったら

「座席前のポケットにございます紙袋を…」

セ、セルフサービスですか。。。


 公共の乗り物なんだし、そういう考え方もありだよな、と、ふと思いました。


 さて、揺れも収まってシートベルト着用サインが消えると、機内サービスです。
 アテンダントの数を数えたら、4人でした。

 非常口は6ヶ所ではないのか? と思いましたが、非常専用口を除くドアの数は3つなので、それを考えると異常時の非常専用口はアテンダントではなく付近の乗客3人がアテンダント1人に指導されながら誘導する前提か、あるいは操縦士2人を含めると数がピッタリだなと推測できます。
(この航空会社の社内基準はどうなっているか知る由もないですが)

 自分なんか酒気帯びだけど、こんな乗客が非常口座席に座っていたらどうするんだろう、と思って後で調べたら、今年(2009年)4月から一定の基準を満たさないと座れないようになるんですね。(参照


 私の席は2列席の通路側で、たまたま窓側が空いていたので移ったら、背もたれがリクライニングしません。

 見るからに古そうな飛行機ですし、高崎線の特急「あかぎ」と同じリクライニング故障(←ごくまれに出くわす)かよ! 天下のフラッグキャリアが老朽機材をこんなメンテナンス状態で飛ばしちゃダメだろう、と思いつつ通りかかったアテンダントの方にあの〜と声をおかけしたら

「こちらは非常口の前の席ですので、背もたれが倒れないようになっております」

た……大変失礼致しましたァっ!

 確かに、窓側の席で背もたれを倒したとしたら、非常口が隠れてしまいます。


 それならそうと書いておいてほしい、という気もしますが、こういう席は最後の最後まで空席にしておくのでしょう。きっと。


 アテンダントの方々は来たときの便と違って、飲み終えた紙コップを集めた後も、新聞を配ったりアメを配ったり機内販売だったり常に機内を歩いており、なぁんだちゃんとやることあるんじゃん、と少し見直します。

 …来たときの便との違いは何なんですかね?
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柳月の「ほっと三方六」

IMGP6263.jpg 土曜日だったので、STVラジオで「日高晤郎ショー」を聞きながらレンタカーを運転して糠平から帯広へ向かいました。

 帯広で立ち寄ったのは、柳月が手がけるカフェ「トスカチーナ」。

 ここの「ほっと三方六」(580円)が食べたかったんですよぅ!


 あのバームクーヘンの「三方六」を温めてアイスクリームを載せただけなんですけど。

 この食べ方ってアンナミラーズのパイと同じだよね? という指摘はともかく。


 駐車場は結構クルマが停まっていて、店内では順番待ちでした(直営売店併設なので、他店舗と同じようにセルフサービスの喫茶コーナーで無料コーヒーを飲みながら待てる)が、すぐにまわってきました。

 私までは「4名でお待ちの○○様〜」とか「2名でお待ちの△△様〜」とマイクで放送していたんですが、私のことは「お一人でお待ちの…」などと店内全体に言いふらすマネはせず、直接「タカハシ様〜」と声をかけてくれました。

 こういう配慮をされてみると少し嬉しいですね。


 で、席に案内されてメニューに「ほっと三方六」を見つけるなりさっそく注文。

 こちらはフルサービスの喫茶だからか、コーヒーをセットすると+250円。


 メニューには「お時間をいただくことがあります」と書いてあったものの、案外早く出てきました。


 おいしいものを食べて「やばい!」と表現するのはどうか、という話もありますが、本当に「ウマス!」「ヤバス!」という言葉が頭の中を駆け巡っておりましたよ。

 30にもなる男が一人で甘いものを食べて至福の表情をしているなど、傍から見たらどう見ても変な人ですって。やばいですって。ヘタすりゃ黄色い救急車が迎えに来るんじゃないかというくらいですよ。

 レンタカーを返す時間も近かったので15分ほどでさっさと店を出てしまいましたが、ゆとりさえあれば食べ終えても10〜15分くらいは余韻に浸っていられると思います。


 スキー場で「メガカレー」を残してきてよかった!(ぇ

 無理して完食していたら、こっちは絶対食べられなかったんじゃないでしょうか。
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ぬかびら源泉郷スキー場と「メガカレー」

IMGP6254.jpg 最終日は、帯広空港のレンタカー営業所へ14:30にクルマを返すので、11時ごろまでスキー場で滑って過ごすことにしました。

 旧「糠平温泉スキー場」はもともとプリンスホテル系列のスキー場でしたが(なのに糠平にプリンスホテルはなかった)西武グループのゴタゴタを機に撤退したのち、紆余曲折を経て、今シーズンからは地元経営になって「ぬかびら源泉郷スキー場」に名前が変わりました。

北海道新聞の報道によると、「糠平」の地名そのものを2009年6月から「ぬかびら源泉郷」に変えるとか…

 リフト券が1日2500円。
 ユースホステルで割引券を売っていて、2000円。

 安すぎです!

 ……その代わり、ナイター営業をしていなくて日没(15:30)とともに営業終了なんですが。
(照明設備のようなものは見受けられたので、単に使っていないだけの模様)


 今シーズン初すべりですが、糠平の午前8時の気温は-9.7℃。

 もういいよー、おとなしく山を降りて帯広で豚丼か何か食べようよー、と思わなくもなかったものの、ゲレンデスキー用具一式を持ってきてしまった(ストックだけはスキー場で借りた。500円)ことだし、、、と滑り始めると、楽しい! 楽しすぎる! 高崎に帰ったら絶対にクルマを冬タイヤにしてスキー場へ通わなくっちゃ! などなど考えている自分がいました。

 1時間半ほど滑って11時ごろ、昼食です。


 本当は、糠平で「みはる」の豚丼か「麺屋どんぐり」のラーメンを…と思っていたら、2軒とも店じまいしていたと昨日になって知りました。

 ユースホステルのオーナーに「糠平で昼ごはんにはどんなのが…」と聞いたら、喫茶店「ふうか」(2006年にできたらしい)のほかに、「スキー場にありがちですけど…」と言いつつスキー場食堂の「メガカレー」というメニューを教えてもらいました。

 「ふうか」はどの季節に来ても行けそうなので、ここはひとつ「メガカレー」を…とスキー場内のレストランへ。

 ……高速リフトに乗ったとき風よけのフードに「メガカレー(1000円)」の写真が貼ってあって、一緒に写っている普通サイズのカレーと比べてなるほど大きそうに見えましたが、所詮はスキー場の食事、せいぜい大きくて「すき家」のメガ牛丼とか、あるいは三品食堂(早稲田)の「赤カツ玉」くらいなんだろう、と食券販売機に1000円を投入して食券を購入。


 待つことしばし、「91番の番号札でお待ちのかた〜」と呼ばれて行ってみると、

 な  ん  で  す  か  こ  の  皿  の  大  き  さ  は


IMGP6257.jpg 写真だといまいち分かりにくいですが、横に置いた手袋やゴーグルの大きさと比べて察してください、、、、、

 この皿はどこで買ってくるんですかね?
 パーティーのオードブル用か何かですか?

 朝ごはんをしっかり食べてきてしまったことを後悔しました。


 それでも、どうにか15分ほどあれば食べられるだろう、と11:05に食べ始めます。

 で、11:20。
 まだ4〜3分の1ほど残っています。

 おいこら! 注文したからには食えよ自分! お百姓さんに申し訳ないと思わないのか! と自分に言い聞かせたものの、まさかの再履決定。orz orz orz

 名古屋にある某喫茶店では登山になぞらえて、完食を「登頂」食べ残しを「遭難」と言うそうですが、まさしく雪山(=スキー場ですが)で遭難です。

 セルフサービスなので、下膳口に自分で持っていったときの従業員のおばさんの顔といったら! これ以上ない屈辱です!!


 スキー場の食事にありがちな割高感はちっとも感じられず、かえって好印象でした。(負け惜しみ)

 次回は朝ごはんを控えめにして行こうと思います。
author by よんなん
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