四輪(実効)フルビットです!

menkyo2.jpg きょう、幕張の免許センターで晴れて大特二種の技能試験に合格しました。

 これで、我が国の道路交通法で運転免許証を必要とする四輪車はすべて運転できることになりました! (路面電車やトロリーバス等の免許は道路交通法ではなく動免省令による)

 実は、けん引二種は2回で受かったのに、大特二種の技能試験は5回目でようやく合格でした。

 理由(言い訳)として、大特一種の教習所を卒業した昨年12月から時間が経っていたこともありますが、何と言っても車種の違いが一番大きかったと思います。
(大特とけん引は、一種も二種も試験車両・試験項目は同じです)

 大型特殊車の試験車両には3種類あるうち、一種を取得した群馬県の教習所がフォークリフトみたいな「後輪操舵式」、幕張の免許センターが「中折れ式」と、勝手が違ったことが一番大きかったです。

 中折れ式は、前輪と後輪が同じ場所を通るので、内輪差(前輪操舵式で発生)や外輪差(後輪操舵式で発生)がなく、実は一番簡単なんですけどね。


 結論から先に書きます。幕張の車両と試験で最も注意すべき点は

・握り玉の位置がずれている(直進時に10〜11時の場所にこない)
  →左手は必ずしも握り玉を持たなくてよい(by試験官)
・右左折直後の「ふらつき」はすぐ取られる
  →試験車はハンドルの「遊び」がないので、右左折は「最徐行」でハンドルの切り過ぎ・戻し遅れを防ぐ(個人的見解)

この2点です。……これから幕張で大特の技能試験を受ける方は参考になさって下さい。


◆1回目(10月20日・1コース)
 大特一種の卒業証明書が期限切れ(卒業から1年)にならないうちに免許証にしておこうと10月14日に来て、その日に予約しました。

 予約の際に、何も記入されていないコース図をくれました。……けん引二種のときはこんな便利な紙くれなかったんだけど? と尋ねると、おそらく渡し忘れたのでしょう、ごめんなさい、とのことでした。(えー)

 試験車両がやってきての第一印象は「でかい!」この一言に尽きます。

 教習所の車は2速まででしたが、ここの試験車は3速まであります。

 初めての車種なので、乗車後は機器の操作方法を教わり、恐る恐る発進。……慣らし区間を終えて試験区間に入るとしばらくして「『円滑な走行』を心がけてください」と試験官。

 方向変換までは行きましたが、そのまま出発地へ戻るよう指示がありました。(試験中止)

 ワンポイントアドバイスは、方向変換時に周囲をミラーでしか見ていなかったこと(直接の目視が必要)、最後の停止位置がポールから離れ過ぎ、とのことでした。

 あと、全部2速で行くつもりが、一旦停止から左折する際にハンドルを切りながら発進しようとしたら動かなかった(「発進手間取り」をとられてもおかしくない)ので、やはり発進時は教習所と同様1速だなと自分で思いました。


◆2回目(10月29日・2コース)
 同様に、機器の操作方法を教わり、発進。……2速でガンガンぶっ飛ばして「円滑な走行」を実践します。

 方向変換も、後ろを目視。

 ですが、踏切へは行けず本来なら指示速度20km/hがあるはずの外周の直線から出発地へ戻るよう指示。(試験中止)

 ワンポイントアドバイスは、方向変換時に「左からは後ろを目視していた」が「右からは目視していなかった」こと、直後の外周道路へ出る「止まれ」の標識のところで優先道路を走ってきた車を意識したあまり左折大回りになっていたこと(中折れ式はバケットを縁石に沿わせればちょうどよい由)でした。

 ……大特車は運転席が中央にあるので、バックの際は左からも右からも後ろを向いて常に姿勢を変えながらやるのですね。。。(右ハンドルの普通車その他もそうだけど)

 一種の卒業検定のときは後輪操舵式で外輪差があったり、方向変換コースそのものも狭かったので、ぶつからないように自然とキョロキョロ見ていたのでしょう。たぶん。

 あと、教習者ではビニールのチャックだけだったドア(?)が、試験車はロックつきのちゃんとしたドアだということに気付き、「安全装置不適(ドア施錠)」取られたかなぁ、と思いましたが、それは謎。


◆3回目(11月30日・1コース…だったっけ?)
 旅行へ行ったりして1ヶ月あいてしまいました。

 試験官も3回目で、機器の操作方法をあらためて尋ねると「この車種は初めてですか?」と言われてしまいましたよ。。。orz

 で、バケットを上げずに発進してしまうなど、グズグズの結果に。……一応、踏切までは行けました。

 ワンポイントアドバイスはバケットを上げずに発進したことと、場所を具体的に挙げて「ふらつき」の指摘。確かにふらつきました。。。

 ……で、左手は必ずしも握り玉を持たなくていいんです、無理に持つからふらつくんです、って、えええー!

 教習所では「ハンドルは左手で握り玉を持って操作し、右手は添えるだけ」って教わるんですよ!

 ですが、幕張の試験車は直進のときに握り玉が10〜11時の位置に来ないんです。それで、握り玉を左手で持ったままだと、無理な持ち方になっちゃうんですね。


◆4回目(12月14日・1コース)
 今回は試験官が違います。……どうやら、9時に技能待合所で試験の概要を説明する方が大特の試験官の様子です。

 試験は順調に進み、はじめて外周での指示速度20km/hに入りました(そこだけ3速を使用)。残るは9番を右折して障害物の回避……と思ったら「15番(←手前の交差点)を右。点数があればやらせるんだけどな」と出発地へ戻るよう指示。(試験中止)

 ワンポイントアドバイスは「ふらつき」。それ以外はできている、特に安全確認、とのこと。

 前回よりはかなりマシになっているはずなんですが、「俺は高橋さんを初めて採点するけど、それでも『ふらついてる』って感じたわけだ」と試験官に言われては仕方がありません。

 言われてみれば、ふらつきを指摘されたのはすべて交差点での右左折直後です。「円滑な走行」を心がけ過ぎるあまり、スピードが若干出すぎてハンドルの戻し遅れが出ているのだろう、と自己分析。

 ……にしても、「特に安全確認はきちっとできている」と言われると、さすが自分の本業! と、ちょっと誇らしくなりましたよ。(謎)


◆5回目(12月20日・2コース)
 前回終了後の予約の際カウンターに示された用紙には「大特 1/5〜」って、そんなに先なの? と思っていたら、係の方が台帳をめくって「20日と21日は『新規の方』がいらっしゃいませんので6名まで受け付けます、どちらになさいますか?」と言って台帳には5人分の枠しかないところへ私の名前を書いてくれました。……よく分かりませんが、そういうものらしいです。

 予想通り、9時に試験概要を説明した初老の方が試験官です。

 前回の試験官の「それ以外はできている」を信じ、交差点の右左折のハンドル操作に細心の注意を払って、あとはそれまで通りやります。

 すると「2速は発進ギアです。出せるところは3速入れて20km/h出してください」……まじで!? 指示速度以外の場所は2速で出せるだけ出しておけばいいんじゃないの? 初めて言われたよ! とはいえ外周道路上だったので、所定の指示速度の直線より手前から20km/hでガンガン行きます。

 ですが、踏切を過ぎて「信号左折」の手前でも同じことをもう一度言われました。うっそ!?

 ……もう一度左折してすぐ先は「見通しの悪い交差点」なんですが、とにかく3速へ入れて一旦ガオゥム…と加速させたらすぐ徐行して通過。

 初めて完走して出発地へ戻ると、無口な試験官は「では降りてこっち来てください」ほんと!? 合格見込みだ!


menkyo3.jpg 免許証は、10月に大特一種をもらったときからのほんの2ヶ月の間に「新様式」になったそうで、「本籍」の欄がそのまま消えて、今までの免許証を見慣れた身には「氏名・生年月日」だけが分離しているのが違和感ありありです。

 せめてExcelの「行削除」みたいに、上か下に詰めればいいのに…。

 それと、記入は任意とのことですが、裏面に臓器提供の意思表示欄ができました。……まぁ、「ドナーになれる」状況に陥る人は交通事故に遭って運転免許証を身につけているケースも多いでしょうから、、、

 それはそうとワタクシ、3日後が「1回目の誕生日」でして、有効期限の観点からはちょっともったいなかったことをしましたね。(合格できたのに何を言うか)

 合格後、免許証の交付を数日間待ってもらうことってできるんでしたっけ?

 ……とはいえ、復職して元気になれば5年以内に大型自動二輪の教習所へ(週末に)通ってもう1つ新しい免許を取って本当の実効フルビットにするつもりでいますから、次の更新はその日から「5回目の誕生日の1ヵ月後」ということになるでしょう。


 一緒に合格した方も大特二種で、話を聞くと小柄なその方は踏切で「開けるのは窓ではなくドアでよい」と試験官から言われたそうです。……ということは、やっぱり大特の試験ではドアの施錠までは採点してないのかもしれません。

#試験車は車体が大きく車内も広い(=運転席から窓が遠い)ので、身長176cmの自分すら、窓を開けるときはサイドブレーキを引いた
author by よんなん
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