共学

 勤務先での異動に伴なう研修はけっこうな長丁場で、正味21日間、週末の休みを含めればちょうど1か月あります。
(別の、国家資格を取得する研修だと3か月だそうで、1か月など序の口のようです)

 研修にもいろいろなスタイルがありますが、今回は1時間目から8時間目までの時間割があって、大半のコマ数を占める座学と、若干の実習、そしてテスト、と、教室の形から何から何までその辺の学校といっしょです。

 机を移動して「班」の形にしてグループワーク、なんてのもあります。

 クラスが5組程度に分かれていて担任の講師もいますし、全員が制服を着ていますし、クラス委員もいれば、掃除当番もあります。席替えもありました。

 目立ちたがり屋がいる一方で、おとなしい人もいます。

 唯一違うのは、サボる人がいない、学級崩壊とは無縁、ということでしょうか。


 おまけに、平日は研修所に宿泊するうえ、男女別相部屋なので雰囲気はまるで合宿です。


 私が講師の方から怒られる内容も、まるで中学生や高校生が担任や顧問から怒られているかのようです。
(寮の部屋が散らかっているとか、趣味の本を大量に持ち込みすぎ……等々)


 そういう面では、共学に通っていたらこんな雰囲気だったのかなぁ、というのが、中学から男子校だった私には新鮮な感覚です。
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白い靴下

「高橋君の靴下が白じゃないって、意外」

 大学4年のときだったか、そう言われたことがあります。

 まぁ確かに、大学3年の終わりごろまで「紺のスーツに白靴下」で明らかに周囲が呆れていたのに本人は気付いていない、なんていうキャラでしたので。


 学部卒時点での就職活動を少し体験した(院進学はすでに決めていました)あたりから、ずっと白い靴下からは遠ざかっていました。


 が、先日、白い靴下をかなりの数もらう機会があり、タンスで眠らせておくのももったいないので履いて出かけました。

 プライベートな時間に白い靴下を履くなんて、何年ぶりでしょうか。


 もしや電車の中ではかなり浮いているのでは……と山手線や京葉線の車内で周囲の人の足元を見てみると、結構ジーンズに白い靴下の人っているんですね。


 白い靴下というと、センスも何もない(校則を忠実に守っているだけの)中学生か高校生のようなイメージで見られそうだと思っていたら、いつのまにやら時代は変わっていたようで。


……なんて思ってしまったのは私だけでしょうか。
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2週間ぶりの自室

 2週間ぶりに帰ってきました。

 部屋へ足を踏み入れると、天井が妙にすっきりして、足元には洋服の散乱した有様が目に入りました。

 いつも服を吊るしている「つっぱり棒」が落っこちていたのです。
 いつの間に落ちたのか、落ちたことすら誰にも知られることなく放置されていたのです。


 人が使っていない部屋(建物)は荒れる、というのはこういうことを言うのかな、と。

 先週末に訪れた北海道では廃墟を何か所か巡りましたし、余計にそう思いました。


 おまけに、前の職場から引きあげてきた私物の山も整理しないで放ったらかしでしたし。

 本当は、浦安の自室も片付けに帰らないといけないんですが、ひとまずは半分だらだらしながら高崎の部屋を何とか足の踏み場くらいはできる程度に片付けました。


……勤務先の会社は、転勤の通知が(本当に何の前触れもなく)1週間前に来るので、この部屋を勤務の傍らで1週間で片付けて引っ越せ、といま言われたら、まず確実に生活が破綻しそうです。

 先週末の旅行の話など、追い追い更新してゆきます。
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下川鉱山

IMGP1597.jpg
 下川町の市街地から10kmほど、やはり山奥へ入ったところに下川鉱山跡があります。

 昭和57年に閉山していますが、鉱山の施設にはまだ残務処理か何かの人が勤務しているようで、今までのように無人の山中、というわけではありません。
 鉱山の建物にはわずかながら明かりもついていましたし。

 やはり見どころは、鉱山の施設そのものより、街の跡。

 建物は小学校と幼稚園の跡以外に残っていないのですけれども、山の中に細々と残る舗装道路に描かれた横断歩道が象徴的です。

 ここを歩いて渡って家なり学校なり会社なり買い物なりへ出かけた人がいたわけです。


 夕張でも似たような光景を見たことがありますが、あちらはあたりにまだ空き地が広がっていたのに対し、こちらはもうすでに半分以上自然に還りつつあるような雰囲気が醸し出されています。
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神門の滝

IMGP1590.jpg 名寄で一泊し、大学院1年の夏休みを過ごした美深町仁宇布を訪れ、下川町へ向かって南下します。

 途中にあるのが「神門の滝」。
 途中といっても、下川への道道からダート道を8kmも入った山中にあり、なかなか訪れる人はいません。

 落差30メートルほどの滝は、人里はなれた山奥にあるだけあって、自然そのもの。


 やはりこの日も雨が降っており、薄暗い山道を、大きな水たまりにクルマごと突入しながら進んでゆきます。

 ここで立ち往生しても助けてくれる人などいないな、、、とおびえながらなのは毎度のことです。
 仮に徒歩で助けを呼びに行くとなると、道道に出てから仁宇布まで18km、下川まで25km行かないと、人が住んでいるところへ出ません。この辺りはPHSはもちろん携帯電話も通じませんし。


 駐車場まではクルマで入れ、そこからも滝を見ることはできます。
 でも、ここから見ても写真のような感じで、木がじゃまです。

 滝を下から見ることができる遊歩道もあったのですが、今回はクマ鈴も持ってきていませんでしたし、あきらめました。

 この滝からさらに川を50メートルほど遡ると、「昇竜の滝」というもう一つの滝があるのだそうです。
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築別炭鉱

IMGP1581.jpg 苫前を後にして、築別炭鉱へ向かいます。

 その途中には国鉄名羽線の跡があった場所がありますが、すでに跡形もなく撤去されています。
(山奥へ入れば見事な橋やトンネル群が残っていますけれども)


 羽幌炭鉱鉄道と国鉄名羽線が分岐していた曙という集落から羽幌炭鉱鉄道跡沿いに山奥へ入っていき、やはり道道の行き止まりに築別炭鉱跡があります。

 行き止まりといってもその先は通行止めになっているだけで、舗装もされています。

……が、やはり、現在人が住んでいるのは数km手前までで、そこを過ぎると落ち葉は路面に散乱したままですし、誰も来ない場所だというのは一目で分かります。


 石炭を貨車に積み込むホッパという施設の跡は道路沿いにドーンと建っていますが、ここの見どころは、川を渡った向かい側にあるマンションの跡。

 橋もずいぶんボロボロで、落ちるんじゃないか、とドキドキしながら渡ります。


 前回は3人で訪れたんですけれども、あのときはなぜかバッタの大量発生で窓すら開けられず、もちろんクルマを降りることもできずに引き返していました。

 今回はそのリベンジを……と思ったものの、あいにく雨が降ってきてしまいました。


 熊事件現場に比べて辺りはひらけているものの、無人の山中であることに変わりはなく、散策はあきらめてこの地を後にしました。


 やはりこういうところは複数人で来るべきですね。

……いままで道内をレンタカーで周った経験は、複数人でしかやったことがなく、こうして初めて一人でまわってみると、何人かで来ることの大切さがよく分かります。。
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三毛別熊事件跡地

IMGP1578.jpg

 苫前町の古丹別という集落から山奥へ20kmほど入った道道の行き止まりに「三毛別熊事件跡地」があります。

 大正4年の冬、冬眠から覚めてしまったクマが空腹で凶暴化したまま人家を襲って皆殺しにした、という事件で、小説にもなっています。


 「跡地」と言っても当時の家などが復元されて、ある種の観光地になっています。
 が、北海道のガイドブック『なまら蝦夷』には「作らないほうがよかった」とまで書いてあり、作らないほうがよかった史跡なんてあるかいな、と、クルマを山奥へ走らせます。

 人が住んでいるのは跡地の4〜5km手前までで、そこから先は無人の山中ではあるものの、道路は舗装されていますし、センターラインもありますし、気楽なものです。


……が、突如道がダートに。

 ありゃ、道を間違えたかな、と思ったものの、「熊事件現場まで○km」という看板があり、このまま車を進めます。

 そのうち、道幅も狭くなり、高い木の生い茂った森に入ってしまいます。
 無人の山中、しかもこの先は行き止まり、道内の山奥では必ず見かける「ヒグマ注意」の看板。

 しかもこの日は曇っていたので、なおのこと薄気味悪くなってきます。

 こりゃ明らかに道を間違えた……と思っても、やはり「熊事件現場まであと200メートル」という看板はあり、来なきゃよかった、、、と思いつつ、さらに車で進みます。


 たどり着いた現場は、本当にこんなところに人が住んでいたのか、と思うに充分な場所。

 実際に熊に人が殺された事件の現場だけに、今ここでクマに出くわしてもおかしくなく、仮にそうなっても誰も助けてくれる人などいません。


 それでも、せっかく来たのですから、クラクションを盛大に鳴らしてクマよけをしたつもりになり、恐る恐るクルマを降ります。

 再現されている掘っ立て小屋をのぞき込むと、ノートが置いてあり、訪れた人が何か書けるようになっているようです。

 電気もついておらず薄暗い小屋の中に足を踏み入れた瞬間、自分の足音とは違うタイミングで「ガサガサッ」という物音を聞いて、一目散にクルマに逃げ帰ってしまいました。


 できるだけ、複数人で来たほうがよいスポットです。

 命がけの肝試しがしたい人は、一人でどうぞ。。。

author by よんなん
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苫前の風力発電

IMGP1573.jpg 日本海側を北上し、苫前町にさしかかります。

 北海道の日本海側は風力発電が盛んで、この苫前の風力発電のプロペラ群はいつ見ても圧巻です。

 バードストライクの問題など、必ずしも“100%環境にやさしい”発電方式ではないことが取りざたされているものの、発電に際しては火力や原子力と違って排出ガスや廃棄物を出さないことは確かです。


 都内でも若洲の風力発電所でたった1つくるくる回っているのが京葉線の電車からも見えますけれども、こういうのを見てしまうと、東京のなんてモニュメント的なものにしか感じられなくなってしまいそうです。

 真下に立つと、意外とプロペラの「ブゥン、ブゥン…」という音はそれなりに聞こえるので、都内でやるにはいろいろと問題の方が多いのでしょうけれども、そう思ったことだけは事実であります。
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ホロピリ湖

IMGP1569.jpg 「明日萌」を後にして、次の目的地を目指します。

 その途中、通りかかったのが「ホロピリ湖」。

 後で調べると平成4年に完成したダム湖なんだそうで、渇水期には炭鉱や鉄道の跡なんかが出てくるんだとか。


 訪れたときはそんなことも知らず、橋の上で車を停めて2〜3分くらいぼけーっと湖面を眺めていました。

 採石場がこの山奥にあるらしく、ときおりダンプカーが背後を走っていく以外は静かなもので、1日じゅう昼寝できたら最高の贅沢だよなぁ、なんて思ったり。
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「明日萌」駅と「萌の丘」

IMGP1564.jpg

 旭川駅でレンタカーを借り、道北を3日間ドライブすることにしました。

 さっそく訪れたのは「明日萌駅」。
 NHK朝の連ドラ「すずらん」の舞台になった駅です。放映は平成11年4月〜、ということはもう6年前のドラマなんですね。

 子役の評判はよかったものの、ストーリーも前後のNHK東京制作「天うらら」「私の青空」と比べて暗い感じだったからか、あんまりパッとしなかった印象があります。


 それはさておき、撮影に使われた駅そのものは今でも残されています。
 本当はJR恵比島駅(留萌本線)という現役の駅で、「明日萌」はドラマの中での地名なんですけれども、周辺の道路標識には「←明日萌駅」なんていう表記もあって、すっかりこちらの名前で定着してしまった感じです。
(沼田町公式サイトの観光案内にも「明日萌」として紹介されていますし)


 駅前の「中村旅館」として使われた建物には、沼田町役場関係と思われる方が常駐しており、ちょっとしたお土産も売っています。

 私が滞在している間に観光バスも1台やってきていましたが、なにせ6年前のドラマですし、私は何度も訪れているので駅そのものは15分ほどの滞在であとにしました。


 「←萌の丘 5km」という道路標識が目に入り、このまま次へ行ってしまうのもつまらないので寄り道してみることにしました。

 てっきり、ドラマとは何の関係もないのだけどついでにPRしたくて命名したのか、と思いきや、ドラマに登場した場所なんだとか。


 明日萌(恵比島)を一望できる丘で、むしろこちらの方が訪れる価値ありかな、と思いました。

 まぁ、道内にこの程度の景色が望める丘はいくらでもありますけれども。


 写真ではあまりいい感じに撮れていませんが、曇っていたとはいえ、この見晴らしの開放感に、北海道へ来たなぁ、と思ったのでありました。

author by よんなん
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