「いきなり!ステーキ」の方向転換
2020.12.17 Thursday | よんなん的戯言
「いきなり!ステーキ」には2017年9月から通い始め、2年かけてコツコツと肉20kgを食べて2019年12月にプラチナ会員になりました。
プラチナ会員になると来店のつど好きな飲み物が1杯サービスされる(アルコール類もOK)ので、がんばって20kgめざして食べましたよ。
いきなり!ステーキそのものは適正規模を超えるような出店拡大で業績が落ち込んでいましたが、お肉はおいしいですし、ビールの注ぎ方も上手でしたし、昨年暮れに誕生日特典で初めて食べた「国産熟成リブロース300g」はとびきりのおいしさで、世間の評判とは裏腹に1〜2週に1回くらいのペースで通っていました。
多すぎた店舗の閉店も進み、適正規模になってこれからまた上向いていくのかなと思っていましたが、7月に運営会社のペッパーフードサービスがアドバンテッジアドバイザーズというファンド系のコンサルと業務提携をしました。(+この系列のファンドから資金調達)
コンサルの知恵が入ってどんなテコ入れがあるのかと思っていたら、12月になってメニュー改定と会員制度変更が相次いで発表されました。
メニュー改定ではテンダーカットステーキ(薄切りワイルドステーキ?)やチキンステーキといった、これまでの「炭焼きステーキは厚切りレアーで召し上がれ」路線ではありえなかったものが登場した一方、国産熟成リブロースは姿を消しました。
さっそく12月第1週の金曜日(12/4)にチキンステーキとテンダーカットステーキを食べてみましたが、チキンステーキは家で焼いたほうがおいしいくらいでしたし、テンダーカットステーキは乱切りステーキよりもさらに薄切りの“焼肉”で、感想は「いきなり!ステーキで食べた気がしない」「このくらいのものはガストで食べられそう」という品でした。
会員制度は、累計のグラム数で決まってきた会員ランクから、1〜6月と7〜12月の来店回数で決まるように変わりました。
従来は、年1回以上の来店が会員ランク維持の条件だったのですが、これからは半年間の来店回数に応じてランクダウンもある、というしくみです。
また、誕生月得点は会員ランクにかかわらず500円引きクーポン券になり、その代わり来店10回ごとに「タダ肉クーポン」がもらえるしくみに変わりました。
ちなみに2年間コツコツ肉を食べて到達したプラチナ会員の維持には半年間で30回の来店が必要です。月5回ペースですから、毎週1回欠かさず店を訪れてもだめということになります。これまで通ってきたのは何だったのか……。
コツコツと2年かけて20kg食べて到達したプラチナ会員から、1年半でゴールド会員にランクダウン(これまでの来店ペースを考えると再度プラチナ会員になれる見込みはない)、というのはなかなかショックです。
プラチナ会員の自分ですらそうですから、100kg食べて到達したダイヤモンド会員(ランク維持には半年で40回の来店が必要)はなおのことだろうと思います。
これまで「一瀬商店」とも言われてきたペッパーフードサービスでしたが、一瀬社長の一存でこの施策が出てきたとは考えにくく、コンサルの方針ではないかというのが自分の見方です。
まるでガストのようなメニューを出して、これまでの顧客を切り捨てるようでは、ペッパーフードサービスが売却した業態は「ペッパーランチ」でしたが、むしろ「いきなり!ステーキ」のほうがまったく違う中身の店になってしまったかのようです。
Twiterで検索しても異論続出のメニュー改定・会員制度変更ですが、12月第2週の金曜日(12/11)夜に職場近くの大宮西口店へ行ったときは、並んでこそいなかったものの、入店時に(席を片付けるのに)少し待たされるという盛況ぶりでした。
新メニュー2週目でさっそく来店客は増えているようでしたから、コンサルの入れ知恵は(少なくとも短期的には)正解だったと言わざるを得ないのでしょうか。
唯一気になるのは、会員制度変更が発表される前日(12/10)に「執行役員退任に関するお知らせ」というIR情報が発表されていたことです。
自己都合で退職されたという杉田要さんのお名前をGoogle先生に尋ねてみると、いきなり!ステーキ第1号店がオープンした2013年12月の人事情報がヒットしたので、少なくともその頃から、あるいはもっと前から“一瀬商店”を支えていた方だろうと思料します。
このような方がこうしたタイミングでペッパーフードサービスを去るなんて、もしかして「大塚家具」に対する「匠大塚」のようなお店を作るのか、はたまたまったく違う方面へ進まれるのか、ちょっと気になりました。
プラチナ会員になると来店のつど好きな飲み物が1杯サービスされる(アルコール類もOK)ので、がんばって20kgめざして食べましたよ。
いきなり!ステーキそのものは適正規模を超えるような出店拡大で業績が落ち込んでいましたが、お肉はおいしいですし、ビールの注ぎ方も上手でしたし、昨年暮れに誕生日特典で初めて食べた「国産熟成リブロース300g」はとびきりのおいしさで、世間の評判とは裏腹に1〜2週に1回くらいのペースで通っていました。
多すぎた店舗の閉店も進み、適正規模になってこれからまた上向いていくのかなと思っていましたが、7月に運営会社のペッパーフードサービスがアドバンテッジアドバイザーズというファンド系のコンサルと業務提携をしました。(+この系列のファンドから資金調達)
コンサルの知恵が入ってどんなテコ入れがあるのかと思っていたら、12月になってメニュー改定と会員制度変更が相次いで発表されました。
メニュー改定ではテンダーカットステーキ(薄切りワイルドステーキ?)やチキンステーキといった、これまでの「炭焼きステーキは厚切りレアーで召し上がれ」路線ではありえなかったものが登場した一方、国産熟成リブロースは姿を消しました。
さっそく12月第1週の金曜日(12/4)にチキンステーキとテンダーカットステーキを食べてみましたが、チキンステーキは家で焼いたほうがおいしいくらいでしたし、テンダーカットステーキは乱切りステーキよりもさらに薄切りの“焼肉”で、感想は「いきなり!ステーキで食べた気がしない」「このくらいのものはガストで食べられそう」という品でした。
会員制度は、累計のグラム数で決まってきた会員ランクから、1〜6月と7〜12月の来店回数で決まるように変わりました。
従来は、年1回以上の来店が会員ランク維持の条件だったのですが、これからは半年間の来店回数に応じてランクダウンもある、というしくみです。
また、誕生月得点は会員ランクにかかわらず500円引きクーポン券になり、その代わり来店10回ごとに「タダ肉クーポン」がもらえるしくみに変わりました。
ちなみに2年間コツコツ肉を食べて到達したプラチナ会員の維持には半年間で30回の来店が必要です。月5回ペースですから、毎週1回欠かさず店を訪れてもだめということになります。これまで通ってきたのは何だったのか……。
コツコツと2年かけて20kg食べて到達したプラチナ会員から、1年半でゴールド会員にランクダウン(これまでの来店ペースを考えると再度プラチナ会員になれる見込みはない)、というのはなかなかショックです。
プラチナ会員の自分ですらそうですから、100kg食べて到達したダイヤモンド会員(ランク維持には半年で40回の来店が必要)はなおのことだろうと思います。
これまで「一瀬商店」とも言われてきたペッパーフードサービスでしたが、一瀬社長の一存でこの施策が出てきたとは考えにくく、コンサルの方針ではないかというのが自分の見方です。
まるでガストのようなメニューを出して、これまでの顧客を切り捨てるようでは、ペッパーフードサービスが売却した業態は「ペッパーランチ」でしたが、むしろ「いきなり!ステーキ」のほうがまったく違う中身の店になってしまったかのようです。
Twiterで検索しても異論続出のメニュー改定・会員制度変更ですが、12月第2週の金曜日(12/11)夜に職場近くの大宮西口店へ行ったときは、並んでこそいなかったものの、入店時に(席を片付けるのに)少し待たされるという盛況ぶりでした。
新メニュー2週目でさっそく来店客は増えているようでしたから、コンサルの入れ知恵は(少なくとも短期的には)正解だったと言わざるを得ないのでしょうか。
唯一気になるのは、会員制度変更が発表される前日(12/10)に「執行役員退任に関するお知らせ」というIR情報が発表されていたことです。
自己都合で退職されたという杉田要さんのお名前をGoogle先生に尋ねてみると、いきなり!ステーキ第1号店がオープンした2013年12月の人事情報がヒットしたので、少なくともその頃から、あるいはもっと前から“一瀬商店”を支えていた方だろうと思料します。
このような方がこうしたタイミングでペッパーフードサービスを去るなんて、もしかして「大塚家具」に対する「匠大塚」のようなお店を作るのか、はたまたまったく違う方面へ進まれるのか、ちょっと気になりました。