家賃滞納その(4) 原告になった

 貸家の家賃滞納のその後です。(その(3)

 家賃保証会社が手配してくれた弁護士事務所から訴状の写しが届きました。
 家賃未納につき賃貸契約は解除したので建物を明け渡せ、という内容です。原告は私で、先だって事務所所属の先生方への委任状を書きました。

 家賃保証会社の担当者に連絡すると、入居者に電話をするとその場では分かったような返事をするのだがまったく動きを見せない、生活保護を受け始めて市役所のケースワーカーからも転居指導があるがやはり返事ばかりで実際には行動を起こさない様子だ、とか。

 いちおう電話をすれば出るので、しばらく催促は控えて判決が出たあと危機感を持ってくれることを期待する、という方針だそうです。

 その間の家賃(に相当するお金)は家賃保証会社が(管理会社経由で)私に払ってくれるので、大家の私はこの件が長引いたからといって困ることはありません。

 しかし「これで危機感を持って(住宅扶助の範囲で住める家への転居を)行動してくれたら……」という話は、3月に家賃を催促する内容証明郵便を送ったときも家賃保証会社の担当者から聞いた覚えがあるので、もしかしたら判決が出たくらいで入居者が腰を上げることはなく強制執行まで見届けることになるのかもしれないです。


 さて、せっかく原告になったのですから法廷の原告席に一度は座ってみたいと思い、弁護士の先生に連絡を取ったら「もしも入居者が出廷したとき、その場に大家がいるとトラブルの元なので、仮に法廷に来るとしても傍聴席にいてください」とのことでした。

 おまけに、入居者は訴状を受け取っていないそうで、これから休日送達、付郵便送達を経るとすると、裁判の期日はだいぶ先になると見込みの由です。

 入居者は働いていないのですから、毎日家にいるはずなのに休日送達をしても同様に受け取らないことは想像がつき、おそらく付郵便送達(書留を発送した時点で被告は受け取ったとみなされて裁判が始まる)まで行くことになるのでしょう。


 多少は長引きそうですが、そうはいっても遠からず判決が出て(仮執行宣言がつけば仮に控訴されても)強制執行となると、裁判所の執行官がやってきてその場で入居者を排除したうえで鍵を交換することになります。

 追い出された入居者と家族はその日の晩からどうするのだろう、とGoogle先生に聞いてみても、ヒットするのは「強制執行に大家が同行したが入居者はすでに退去していた」というような体験談ばかりです。


 土曜日に貸家の様子を見に行くと窓が開いていて洗濯物や布団も干してあって、引き続き住んでいることは分かりました。

 訴状の写しに添付されていた入金記録によれば、1月の入金を最後に以後一切の入金がありません。生活保護の住宅扶助で我が貸家の家賃にはとても足りないといったって、1円も入金していないということは、住宅扶助の額をそのままフトコロに入れて生活しているのでしょうか。

 独居なら強制執行で路頭に迷おうが好きにすればいいと思いますが、家族やペットは退去したその日からどうするつもりなのでしょう。

 転居指導や催促はその道の専門家に任せることにして私は静観するものの、仕事が見つからなくて生活保護を受けているのなら毎日が日曜日のはずで、次の住まいを探す時間はいくらでもあるだろうになと思います。
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3歳の女の子に突撃するおじさん


 女性におじさんが突撃してくる、という話は往々にして聞きます。そうした人たちは男性には向かってこない、という話も同様に聞きます。確かに僕自身、道を歩いていておじさんに突撃された経験はありません。

 さらに僕が娘を連れて出歩いていると、突撃されるどころかモーゼの十戒かってくらい人ごみにサーッと道があいたり、電車に乗れば席を譲られたり、子育てって父親がやるほうが有利なのでは? と思うほどです。

 ……そうはいっても「突撃おじさん」に遭遇することは皆無ではなくて、片手で数えられる程度にはあります。

 突撃されるのは44歳男性の私ではなくて、3歳の娘なんですが。


 エスカレーターは右側を空けずに左右どちらも立ち止まって乗る、とは定着には程遠いとはいえ、鉄道会社はポスターで呼びかけていますし、埼玉県は条例まで作りました。

 成人男性が右側に立っていれば突撃されることはなかろう……と娘を左側に立たせて並んで乗っていたら、「ちょっと通るね」と娘に声をかけて、娘の脇をすり抜けてエスカレーターを上がっていくおじさんが。

 おいこら、「ちょっと通るね」って声をかける相手は僕だろうが。……ただし、僕は声をかけられたって断るんですけど。

 いい歳した大人が、エスカレーターで追い抜くのに3歳の女の子と40代男性を値踏みして女の子に声をかけて割り込んでいるわけです。

 「おいコラァ! エスカレーターは止まって乗るものだろうが!」と声をかけましたが、おじさんは行ってしまいました。

 行ってしまった、というか、女の子なら抵抗されないだろうと割り込んだつもりが横にいた父親から怒声が飛んできたんだから、まぁ逃げますよね。
(ただ、こちらもエスカレーターを駆け上がって追いかけることはしない)


 またある日、新宿から京王に乗って娘と並んで座っていたら、笹塚で乗ってきたおじさんが、なんと僕の隣に座っていた娘の上に座ろうとするじゃありませんか。

「あの、ちょっと、ここ座ってるんですけど?」

僕が声をかけるとおじさんは座るのをやめて、千歳烏山で降りて行きました。

 さすがに意味が分かりませんでした。無言で上から座ろうとすれば、おじさんのお尻を目の前に突き出された女の子は席をあけるとでも思ったのでしょうか。

 気味が悪いし関わりたくないから席を立つ人はいるかもしれませんが……。


 父親が横にいてこのありさまですから、母親が子供を連れているときはなおさらだと思うばかりです。
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ポイントの代償は誰が払うか


 きのう、生協で買い物をするのにレジで並んでいたら、前の客がd払いをしようとしたら電波が届かないとかで(レジ店員の勧めもあり)店の出口の方へ電波をつかまえに行ったはよいのですが、いつまでたっても戻ってきません。

 別のレジに並び直そうにもレジの列はまぁまぁ長くて参ったなと思いつつ、店員さんが私に「もうしばらくお待ちください」と謝るので待ち続けていたら、その客は店の出入口に出ていた販促ブースのスタッフと何やら話し始めたのが見えたので、ついカッとなって

「早くしろっ!」
「お前だ!」

と大声を出してしまいました。

 
 そうしたらすぐに戻ってきてサングラス越しに「俺が悪いんじゃねぇ、d払いを認めておいて使えない店が悪いんだよ、店に言えや」と言うので、戻ってきたなら目的は達したことですし、そうですか、あとでサービスカウンターで言っておきます、とお伝えしました。「俺は行かねぇよ」と言われました。

 後味も悪いので、結局別のレジに並び直して(→なら最初からそうすればよかった)会計を済ませて、マイバッグに商品を詰めていると、男性の店員が2人駆け寄ってきて「あちらのお客さまと何かトラブルでも……」と聞かれます。

 「俺は行かねぇよ」と言っておきながら自らサービスカウンターへ行ったのかい、と思いつつ、

「あの客はd払いをしようとしたら電波がつながらなくてレジを離れたのだが、いつまでたっても戻ってこない、後ろで待っている人のことも考えてほしいと思った」

と主旨をお伝えしていると、サングラスの男も店員を追いかけてきて

「話があるなら俺んとこ来いや」
「俺が悪いんじゃねぇ、店が悪いんだよ、土下座して謝れよ」
「店員に言われて出口へ行ってたんだ」

とまくし立てるので、

「あなたと話をするのはいいですけど第三者を入れましょう、警察でもなんでも呼んでいいですよ」
「謝る理由はありません、あなたの言うとおりお店に話をします」

とたんたんと返事をすると、店員さん2人が(口論は)やめてくださいと双方をなだめ、サングラスの男は立ち去っていきました。

 立ち去っては行ったものの、隣の100円ショップ店内に立ち止まってずっとこちらを見ているので、店員さんに「あの男がいるうちは怖くて帰れないからしばらく別室にいさせてほしい」「裏から帰らせてほしい」とお願いして、「私から話を聞く」という建前で別室に通されたあと従業員通用口から退店させてもらいました。

 店員さん曰く、NTTドコモには店内に電波の中継設備を置いてもらって、できる限りのことはしている、とのことでしたが、d払いはドコモユーザーでなくても使えるので、トラブルは続くでしょう、たぶん。


 しかし、レジで支払う段になってバーコード決済が立ち上がらないなら、クレジットカードなり現金なり、別の支払い手段があるだろうと思います。

 僕だってレジでお金を払う段になってポイントカードが見つからず焦ることはありますが、そんなときはポイントをあきらめます。

 d払いでどれだけのポイントなりキャッシュバックがあるんだか知りませんが、後ろに並んでいる人を待たせてまでd払いに固執する気持ちが分かりません。それともサイフを忘れてスマホ決済しか手段がなかったのでしょうか。


 視点を変えれば、仮にレジに来た段階で現金がなかったら、ATMでおろしてくるまで後ろの客を待たせるんでしょうか。そんなことはなくて、いったん買い物をキャンセルして出直すはずです。


 衆人環視で大きな声を出した自分も反省するところはありますが、しかしレジを離れて行ってしまった人に早く戻ってこい、と列を離れずに伝えるのには、やはりその人に聞こえる声で言うしかなかったんだよなぁ……。


 とはいえネットニュースで「「キレやすい中高年」が増えている…その理由は“怒りのブレーキ”の衰えだった」(FNNプライムオンライン)という記事を見たのを思い出して、私も今年の誕生日が来れば年齢は四捨五入して50歳なんですし、気をつけないといけません。


 しかし、バーコード決済をするのにレジが圏外、というお店、ほかにも思い当たる節があります。(近隣のダイソーは張り紙をしている)

 冒頭に挙げたツイートのように、クレジットカードや電子マネーがこれだけ普及しているわが国で、バーコード決済を積極的に取り入れる必然性はないのではないかと思いました。
author by よんなん
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行き当たりばったり生きてきて45年

 「私の履歴書」なんぞ読んでいると、歴代のえらい人たちが「目の前の仕事に懸命に取り組んでいたら社長になった」みたいなことを書いているのばかりが印象に残っています。

 たとえば今月の中山譲治氏(第一三共常勤顧問)の第1回目でも「振り返ると私は自分が選んだというよりも自分の置かれた場所で生きてきた」と書かれています。

 そういうものか……と自分も「目の前の仕事に取り組んでいれば、評価は後からついてくる」くらいに考えて、人生設計などというものをまったく考えていなかったのですが、年度末45歳というところまでくると考えなくても「先が見えてきた」ような気がします。

 逆に言えば、もっと早く「バックキャスティング」する視点を持つべきだったといいますか。(過半の人はきっと入社の時点で持ってると思う)


 入社後5年間は「育成期間」でその後おおよそ3年おきに異動を繰り返しながら経験を積む人事運用をしている企業に、25歳で入社をして60歳で定年となると、入社後5年を経過した30歳から定年まで単純に3年で割ると異動は10回の計算です。

 昇進が早い人だと、40歳で課長、50歳を前に部長、その後60歳までに役員になれるかどうかという世界ですが、その他大勢でもまぁだいたい5年遅れくらい(45歳ごろに課長登用)じゃないでしょうか。

 そうすると、主任・係長クラスで経験できる業務分野は、異動のたびに変わるとしても(育成期間後にそんな人事運用もレアケースだと思いますが)

つか3つ程度ということになります。……課長補佐になる段階で未経験の分野に放り込まれることも皆無ではないでしょうが、それこそほとんどないと思います。

 また、課長補佐くらいになるとライフとワークの両立はかなり難しくなるように思いますから、結婚して子を持ちたいなら、40歳くらいまでには子供が小学校高学年や中学生になるように、30歳くらいまでには結婚して子を作って、平社員、主任、せいぜい係長のうちに育児を担っておかなくてはいけない計算です。


 私なぞは、20代を独身で謳歌したばかりか、31歳で病気休職をやって、1年半で復職はしたものの通院を続けながらの勤務で、会社員としてのキャリアは10年近くを棒に振りました。

 ようやく39歳で結婚をして41歳で子に恵まれて、45歳になろうというところで子育てをしながら係長級をやっています。

 出世の先頭を走っている方々の15年くらいあとを追いかけている計算で、今後順調に業務経験を積んだとして管理職(課長)登用は55歳くらい……要は定年までに課長登用してもらえたら御の字のサラリーマン人生を目指してゆくことになりそうです。

 逆に、10年遅れくらいで50歳で課長登用されるとしたら、遅くともその1つ前の異動=47歳の時点で課長補佐ということになり、そのころ子供はまだ小学校に上がるかどうかですから、そんな時期に課長補佐にされても困ります。

 部長のポストは多くなく、その他大勢の面々は部長にまでは昇進することなく定年を迎える計算なので(部長級で他会社へ出向することはあるかもしれないけれど)、こちらはのんびりと「定年までに課長」をめざしてやっていこうと思います。

 夫婦共働きなら、夫婦で最終ポスト課長でも、世帯収入は取締役並みですから。

 
 そんなこと言って、万年係長で終わるかもしれないけどね!
author by よんなん
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感覚で経営する個人事業主など

「加盟店を論破するのが私の仕事」

 先日、大学OB会の席で、大手フランチャイズチェーン本部に勤める後輩君が自身の業務をこう紹介していました。

 こう言ってしまうと誤解を招く向きもあるのかもしれないですが、会社勤めのかたわら個人で貸家など経営していると、なるほどそうだなぁと感じる部分があります。

 私は我が家から徒歩圏で貸家を経営していますが、オーナーチェンジ物件だった貸家を買うにあたってこの地域の賃貸需要を調査したとか、家賃設定に何かデータの裏付けがあるとか、そういうことはありません。

「自分が住んで住みよいと思っているエリアなのだから、きっとこの貸家にも住む人がいるだろう」
「購入時点で入居していた人がこの家賃だったのなら、次の募集時もこの家賃が適切なのだろう」

程度のものです。

 これで成功しようが失敗しようが、自分が儲かるか儲からないかだけの話ですし、本業(会社勤め)の片手間で時間的なソースをそれほどさけるわけでもないので、別にそれで構わないと思っています。


 個人経営の事業体がすべてこんなレベルで経営をしているとは言いませんが、大手のチェーン本部は個人事業主レベルでは持ちえないデータをいろいろ持っていて、そのデータをもとに加盟店へ助言をします。

 ほとんどのチェーン店のロイヤリティは定額ではなくて売上なり利益なりに一定比率を掛けたものでしょうから、加盟店の売上や利益を引き上げるのもチェーン本部の仕事です。
(商品や材料をチェーン本部から仕入れさせるしくみだと、少し複雑になりますが)

 なかには私のようにろくに市場調査もせずに個人の感覚で参入したようなオーナーもきっといて、そのくせにチェーン本部の言うことを聞かない加盟店もあることでしょう。

 そういう場面では、チェーン本部の社員が加盟店をデータで論破することになります。


 ひるがえって、自治体や国家の運営も、データによらず個人の感覚でやっている面があって、少なからず国民の損失になっている部分もあるように考えます。

 行政機関は5年に一度の国勢調査をはじめ、行政運営に関する多くの統計を持っていて、ほとんどのデータは広く国民に公開されているはずですが、どうもこの首長や職員は感覚でモノを言っているんじゃないかと思う場面があります。

 わが国には民主主義という普通選挙で選ばれる人が行政機関の長になったり議会で立法をしたり行政を監視したりするしくみがあって、じゃぁその選挙で一票を投じたり政治家にモノを言っている人はどんな人なのか、というと、上で挙げたような感覚で生きている個人の集まりなわけです。


 もちろん、データだってモノによっては解釈の余地があったり、あるいはデータを押さえたうえであえて「政治判断」や「経営判断」が行われるときもあるわけですが、それだって数字を知らずに判断をするのではありません。

 冒頭の後輩君の一言で、そんなようなことを考えました。
author by よんなん
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0円物件にはかどる妄想

 みんなの0円物件というWebサイトがあって、タダでいいから現状有姿で引き取ってほしいという、いわゆる「負動産」が日々UPされています。

 Twitterをフォローしておくと新着物件がタイムラインに流れてくるのですが、流れてくるのはどう見ても「要らない」と思うものばかりでした。


 そんなある日、我が家から歩いて30分ほどの場所にある物件がUPされていて、即申し込んでしまいました。

 物件近隣の施設名や「0円」でTwitterを検索するとまぁまぁ拡散している様子で、さすがに都心へ直通する電車に乗れる駅から徒歩圏の土地建物が0円とあっては、申し込む人はほかにもいることでしょう。
(8月下旬までに当選者にだけ連絡があるそうです)


 未接道=再建築不可、しかも公図を見ると道路までの間に2つの敷地が隔たっていて、道路までの土地を買って(あるいは接道する土地を持つ人に買ってもらって)地上げをするのも容易ではなさそうです。

 手に入った暁には、地上げをするのではなく自分で活用しようと思います。

 狭小地に平屋が建っていて、しかも庭があるという物件です。


 活用法としてまず思いつくのは物置です。

 独身時代は2LDKに1人で住んでいたのでモノの置き場所には困らなかったのですが、そこへ妻がやってきて、子供も生まれて、モノは私の部屋へ押し込まれて足の踏み場もありません。

 モノを置くにもコストがかかる時代ですが、タダで手に入る物件なら、固定資産税だけ払っておけば最低限維持できます。

 維持費というと、じゃぁ電気ガス水道はどうするか……と考えたとき、電気は基本使用料0円の電力小売事業者がありますからそれを使えばよいとして、水道は契約しているだけで(使っていなくても)基本料金がかかります。

 じゃぁ、井戸を掘ったらいいじゃない。

 地名で検索すると、市営の市民農園に井戸があり、近所の銭湯も井戸水を使用しているとあります。……飲用に適すかは水質検査をしなければ分かりませんが、トイレに流す水くらいは掘れば出てきそうです。

 災害が起きて水道が止まっても、我が家から徒歩圏に井戸がある物件を持っていると役に立つこともありそうです。


 我が家から徒歩30分(雨が降ってなければ自転車で15分)なら、部屋の片隅に机とイスを置いてテレワーク時に使うのもいいかもしれません。

 現在、テレワークは自宅でしていますが、家から一歩も出ないというのは、それはそれで不便なものです。

 いくら物置といっても出入りしなければ傷むでしょうし、テレワークならどんなに頻度が低くても1〜2か月に1回くらいはするので、案外適切に維持するのに一役買いそうな気もします。


 ……なんて、とらぬ狸の皮算用もいいところですが、こういう妄想が楽しいです。
author by よんなん
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さようなら時間帯別電灯契約

 我が家で契約している電気料金プラン「朝得プラン」(参照)値上げのお知らせが届きました。

 深夜1時〜朝9時までの夜間料金が以前は12円/kWh台だったものが30円/kWhを超えるとは、もはや解約を促すような値上げぶりです。

 ……まぁそりゃぁ東京電力管内で原子力発電所(=火力発電所と違って需要に応じた出力調整ができない発電所)が動いてないんですから、電気の利用を深夜に促す理由も電力会社側にはないのでしょう。
(東京電力の新料金プラン「夜トク8」も31.84円/kWh)

 さすがに料金プランを見直さなくてはいけない、と、久しぶりに電力小売事業者をあれこれ比較してみました。

 いわゆる新電力には無数の事業者がありますが、電力調達能力と料金プランのバランスを考えて、自社で発電所を持っているか、火力発電の燃料(石油やガス)を扱っているか、または本業で大口の電力を消費(調達)しているか……の観点で、石油会社、都市ガス会社、鉄道会社から選んで料金を比較しました。


 自分が各社を見比べた限りでは京葉ガスの「マイホームあかり」(50Aで基本料金1,430円、従量料金は400kWhまで23.69円、400kWhから25.59円)がよいようでした。

 ただ、東京電力が6月に値上げをしたので、京葉ガスも追従するようだとどうなるか分かりませんが。


 夜間料金を安く設定している小売事業者もいくつかありましたが、午前1時から6時まで(東京ガス)と夜間の時間帯が短かったり(洗濯乾燥機は5時間では終わらない)、夜間料金がそれほど安くない(京葉ガス)などで、選択肢からは除外しました。

 しかし、しばらく各社の料金をチェックしないでいた間に、東京電力エナジーパートナーの自由化料金プランの基本料金の計算方法が変わっていました。

 以前は30分おきに電流を測って最も多かった電流で月間の基本料金が決まる仕組みで、この計算方法は事業者向けでは聞いたことがあっても消費者向けでは他社と比較しにくいと感じていました。さすがにやめたようです。

 京葉ガスに安住しないで、ときおり複数の電気料金プランを確かめておくのは大事なのかもしれません。
author by よんなん
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