気仙沼線BRT(2013.4.25ダイヤ改正Ver)
2013.05.26 Sunday | よんなん的旅行 > 2013年の旅行
現地から遠く離れた東京近郊の地で、「バス高速輸送システム」について何やかや議論があるのを聞いてもピンと来なかったので直接乗りに来ました。
個人的な(←重要)感想を述べます。
まず、JR東日本はこれを「JR気仙沼線」として走らせている、というのを感じました。
JR東日本直営のバス路線なんだから当たり前だろと言われればそうなんですけども。
確かに、いわゆる“列車代行バス”と違い、JR東日本は気仙沼線BRTについて、道路運送法上のバス路線として新規に許可を取りましたし、運賃も鉄道とは別立てです。
(青春18きっぷなど鉄道全線有効のフリーパスなどは別運賃なしに使える)
しかし、BRT駅に掲げられている運賃表や時刻表はJR東日本の鉄道駅にあるサインシステムと同じものです。(上記同様、JR東日本の自動車線なんだから……といえばそれまでですが)
「JR線運賃表」「気仙沼線時刻表」と書いてあるのを見て、あー、「JR気仙沼線」にほかならないなぁ、と思うのですが、私はコロッとだまされているのでしょうか。
それと、列車と同じく各BRT駅には乗降客がいようといまいと一旦停まります。……それはさすがに合理的でないのではという気もしますが、そこまでJRは「BRTは鉄道廃止の足がかりだ」という声に神経質になっているようにも思えました。
写真は鉄道の志津川駅があった場所です。南三陸町の鉄骨しか残っていない防災庁舎などがあるのもこの付近です。
現在のBRT志津川駅は1.5kmほど内陸の「南三陸さんさん商店街」にあります。
(吉永小百合と高校生が写っているポスターに使われている駅)
その内陸の仮設商店街にも、地震が起きたら高台へ逃げるように避難経路の掲示が出ています。
BRT開業の折、JR東日本の幹部が「バスならば津波発生時にバスごと高台へ逃げられる」と発言していて、関東でそのニュースを見聞きして「JR東日本は鉄道をやる気ゼロなのか」と思ったものでしたが、こうして現場を見ると、仮にでも元の位置(現在の鉄道敷地)で復旧するのだとすれば完全に無視はできそうにない話です。
このような環境下で、しかも新しい南三陸町(の中心部)がどこにできるのか決まっていないのに、おまけに公共事業ではなくJR東日本の私的事業として鉄道を元の場所で復旧する、というのは不合理な話だと思いました。
(三陸鉄道の復旧事業は国や自治体による公共事業です)
JR東日本は鉄道事業で黒字の会社(要は東急などと同じ「私鉄」)だから災害復旧事業に公的補助が出ないのだ、とするならば、なおのこと、まちづくりの形が見えてくるまで投資計画などできない(単に元の箇所で復旧したら駅が街のはずれになった、というほど“私鉄”としてマヌケな話はない)のは自明ではないかと感じました。
一般道経由の区間では、着々と専用道区間の延伸工事が進んでいます。
4月25日にも専用道区間が延びてダイヤ改正がありました。(タイトルはそのため)
「鉄道敷地を簡易舗装してバスを走らせる」と聞いて、レールと枕木を撤去して砂利の上にアスファルトを敷けば完成、程度のものと思い込んでましたが、車窓にはコンクリート構造物以外ごっそり持っていかれている築堤区間なども見受けられます。
(コンクリートの橋桁ごと流失した区間もある)
つまり、「仮復旧」とはいえそうした築堤区間では土盛りから作り直して、JR東日本の単独事業としてかなり本格的な復旧工事をやっていることになります。
(赤い丸のところで重機が作業しているのはそうだと推測)
逆に、公共事業で工事している違いがあるとはいえ、元あった位置で来年には全線で復旧予定の三陸鉄道にはまだ乗りに行っていないので、(鉄道マニアとして)もちろんそちらも見に行かないといけないな、と思っています。
個人的な(←重要)感想を述べます。
まず、JR東日本はこれを「JR気仙沼線」として走らせている、というのを感じました。
JR東日本直営のバス路線なんだから当たり前だろと言われればそうなんですけども。
確かに、いわゆる“列車代行バス”と違い、JR東日本は気仙沼線BRTについて、道路運送法上のバス路線として新規に許可を取りましたし、運賃も鉄道とは別立てです。
(青春18きっぷなど鉄道全線有効のフリーパスなどは別運賃なしに使える)
しかし、BRT駅に掲げられている運賃表や時刻表はJR東日本の鉄道駅にあるサインシステムと同じものです。(上記同様、JR東日本の自動車線なんだから……といえばそれまでですが)
「JR線運賃表」「気仙沼線時刻表」と書いてあるのを見て、あー、「JR気仙沼線」にほかならないなぁ、と思うのですが、私はコロッとだまされているのでしょうか。
それと、列車と同じく各BRT駅には乗降客がいようといまいと一旦停まります。……それはさすがに合理的でないのではという気もしますが、そこまでJRは「BRTは鉄道廃止の足がかりだ」という声に神経質になっているようにも思えました。
写真は鉄道の志津川駅があった場所です。南三陸町の鉄骨しか残っていない防災庁舎などがあるのもこの付近です。
現在のBRT志津川駅は1.5kmほど内陸の「南三陸さんさん商店街」にあります。
(吉永小百合と高校生が写っているポスターに使われている駅)
その内陸の仮設商店街にも、地震が起きたら高台へ逃げるように避難経路の掲示が出ています。
BRT開業の折、JR東日本の幹部が「バスならば津波発生時にバスごと高台へ逃げられる」と発言していて、関東でそのニュースを見聞きして「JR東日本は鉄道をやる気ゼロなのか」と思ったものでしたが、こうして現場を見ると、仮にでも元の位置(現在の鉄道敷地)で復旧するのだとすれば完全に無視はできそうにない話です。
このような環境下で、しかも新しい南三陸町(の中心部)がどこにできるのか決まっていないのに、おまけに公共事業ではなくJR東日本の私的事業として鉄道を元の場所で復旧する、というのは不合理な話だと思いました。
(三陸鉄道の復旧事業は国や自治体による公共事業です)
JR東日本は鉄道事業で黒字の会社(要は東急などと同じ「私鉄」)だから災害復旧事業に公的補助が出ないのだ、とするならば、なおのこと、まちづくりの形が見えてくるまで投資計画などできない(単に元の箇所で復旧したら駅が街のはずれになった、というほど“私鉄”としてマヌケな話はない)のは自明ではないかと感じました。
一般道経由の区間では、着々と専用道区間の延伸工事が進んでいます。
4月25日にも専用道区間が延びてダイヤ改正がありました。(タイトルはそのため)
「鉄道敷地を簡易舗装してバスを走らせる」と聞いて、レールと枕木を撤去して砂利の上にアスファルトを敷けば完成、程度のものと思い込んでましたが、車窓にはコンクリート構造物以外ごっそり持っていかれている築堤区間なども見受けられます。
(コンクリートの橋桁ごと流失した区間もある)
つまり、「仮復旧」とはいえそうした築堤区間では土盛りから作り直して、JR東日本の単独事業としてかなり本格的な復旧工事をやっていることになります。
(赤い丸のところで重機が作業しているのはそうだと推測)
逆に、公共事業で工事している違いがあるとはいえ、元あった位置で来年には全線で復旧予定の三陸鉄道にはまだ乗りに行っていないので、(鉄道マニアとして)もちろんそちらも見に行かないといけないな、と思っています。