きょうは知人である日色健人議員の一般質問があります。
……別に、毎度の議会で質問をするしないは議員の勝手で、質問をしてもしなくても議員報酬は変わらないのですが、彼は議会が開かれるたびに質問に立っています。
ところが、公表されている
質問主意通告(同じものが傍聴受付で配布される)を見ると、何を聞くのか詳細に記している熱心そうな議員がいる一方で日色議員は
1.市が公表する情報の信頼性について
2.清掃工場建てかえについて
3.スポーツ施設について
4.公共交通機関のバリアフリー化について
5.市ホームページについて
としか書いておらず、有権者に対して「今回、自分は議会でこれを聞きます!」って言う気ないだろ、絶対に市民の目を意識してないだろ、と思ってたんです。
が、質問が始まると、確かに「これは実際に壇上で質問するまで伏せておかなければ意味がない」と思うようなスクープ的内容の質問の連発に驚きました。
支持者だから買いかぶっている部分もあるかと思いますが、生半可な政策勉強ではこんな質問できないと思います。
「市が公表する情報の信頼性について」の内容に至っては、翌日の新聞に掲載されました。(
読売新聞)……あらかじめ質問主意通告に載せてしまっては、なんのための登壇か、といったことになります。
しかも、日色議員はサラリーマン時代に「日本監査役協会」の事務局に勤めていた経験があり、「監査」は彼の専門分野でもあります。……この「不祥事」に関して庁内での情報共有と再発防止策についての市当局の答弁は全くの的外れで、今後の彼の活躍に期待です。
「清掃工場建てかえについて」は、北部清掃工場建て替えに付随して建てる、(地域還元というか、地域対策のための)「温浴施設」の話でした。
同地域には民間の温浴施設が次々とオープンしているなか、建設費10億円を使って、年8000万円の赤字が当初から見込まれている「温浴施設」、いわば「船橋市営スーパー銭湯」をつくる計画なのだそうです。
ΩΩ Ω<な、なんだってー
個人的には、ハコモノを建てるのに正直に赤字の見通しを立てているだけ市当局はまともだと思いましたが、それだけ市当局にも本当はやる気がない施設なんでしょうね。たぶん。
日色議員は、周辺に民間の同種施設があるというのになぜ「温浴施設」なのか、地域に還元するなら周辺の町会に毎年1000万円を30年配っても3億円で済み、10億円の建設費と年8000万円の赤字施設は過剰すぎる、白井市側の住民団体「船橋市北部清掃工場問題対策会議」と船橋市当局との協定は、船橋市が一方的に不利な内容ではないか、と追求。
いわゆる「NIMBY」施設であるごみ処理場のひとつが船橋市と白井市の市境近くに従前から立地していて(もう一つは埋立地の工場地帯にある)、現在の清掃工場がかつてひどい悪臭などを垂れ流してきた経緯があり、白井市側の住民とスムーズに話が進んでいないようです。
旧来型の清掃工場は浦安のも確かに悪臭がひどかったですし、白井町〜白井市のみなさんに散々迷惑をかけてきたことは想像に難くないですが、昨今の清掃工場はほとんど公害が出ません。
「時代が変わった」のに、清掃工場を建て替えることにこのような「見返り」が本当に必要なのかは大いに疑問です。
民間の同種施設が周辺にいくつもあるのに、10億円の建設費+毎年8000万の赤字を今後末永く垂れ流す「市営スーパー銭湯」をやる義理はどこにもない、「見返り」は必要だとしてもやり方を見直すべきだ、と(私は)思います。
こんな質問内容、あらかじめ公表なんかしていたら「地元住民」がどういう行動に出ていたか、を考えれば、確かに伏せておいたほうが賢明でしょう。
加えて彼の賢いところは、これを議会の場で議員全員に聞かせることです。
市環境部の答弁はあくまで温浴施設の計画を推進する、という苦々しい内容でしたが、こんな話を聞いちゃった議員諸賢が、今後、この施設の予算案をノーチェックで可決する……とは思えません。
それはそうと昨日に続いて、4月の選挙に出て落選していた共産党新人の
松崎さち氏の姿が傍聴席にありました。
選挙の時は自分や日色君と同じ学年(昭和53年度生まれ)として気になってまして、政治活動を続けるとあれば引き続き注目したいところです。……散会後、帰りのエレベーターが同じだったので「今後も期待してます」と声をおかけしたところ、先方は「(選挙のときは)ご迷惑をおかけしました」と(なぜか)恐縮しきり。
いずれ機会があれば、意見交換してみたいものです。共産党へオルグされない程度に。(ぇ