「いちかわエフエム」の続きを聴きたいか
2017.08.06 Sunday | よんなん的戯言 > 市川エフエム放送の自己破産
7月14日(金)に、自己破産手続中だった市川エフエム放送の送信設備などを継承したエフエム浦安による「市川うららFM」の放送が始まりました。
前の記事でも触れましたが、電波を送信する設備などは引き継いだものの、番組編成は元のエフエム浦安のコンテンツがそのまま引越してきたあんばいで、放送開始後も元の「いちかわエフエム」の番組の続きが流れているのは確認できていません。
(番組表に、以前いちかわエフエムの番組をやっていた方と同名のパーソナリティさんはお見受けしますが、どうやら別の方のようです)
今後、番組編成に変化があるかどうかについて、7月16日(月・祝)の「今日もうららか市川うららFMです」11時台の放送で、社長が次のような趣旨のお話をされていました。
・民間の商業放送として収益を確保する必要があり、いわば「空いている時間」に東京のタレントさんによる番組を放送している。
・放送料金は徹底したコストダウンでかなり安く設定しているので、地元の方々から番組枠を買いたいというお話があれば、それを差し置いて東京のタレントさんの番組を優先するということはありえない
つまり、放送料金のページにも明記されているとおり、番組をやりたい人がスポンサーを見つけてきてください(or みずからスポンサーになってください)、というスタンスです。
元のいちかわエフエムが「ボランティアを起用した自社制作番組」としていた(スポンサーは市川エフエム放送が営業して取ってくる)のとは対照的です。
ここで「市川うららFMの番組枠に代金を支払う価値がないというのか」と受け取るのか、「パーソナリティにギャラが発生する以前にマイナス価値だというのか」と受け取るのか、これは立場によって議論が分かれるでしょう。
ですが、それが良い悪いというのではなく、そういう営業体制の事業体が引き継いだことを前提に考えなくてはいけません。
(それが嫌なら、みずから破産管財人の先生に手を挙げて買い取ればよかった話です)
エフエムで聴くことにこだわるならば、スポンサーになるかスポンサーを探してきて、放送料金とともにエフエム浦安へ企画を持って行くしかないでしょう。
「業界最安値水準の放送料金」とはいっても、タイム(番組提供)料金60分27,000円+消費税……週1回放送として毎月10万円超、しかも番組制作費別、とは目玉が飛び出てしまいますけれども、元の番組表のページに社外制作+30分番組=1か月10,800円(税込)という表記が残っています。
(2017/8/8追記:記事をUPした時点ではページがあったのですが、翌日8/7には「404 Not Found」になっていました)
2017年8月現在の放送料金のページには記載がないのでやめてしまったのかもしれませんが、仮に1時間番組で21,600円なのだとすれば、有志を10人集めて1人毎月2,160円×聞きたい番組数で番組枠を買って元のパーソナリティを担ぎ出して放送できる理屈です。
懐に余裕のある社会人パーソナリティなら、(青年会議所の会費より高いですが)自分で出せない額ではない人もいるかもしれません。……そうすると自分でチバテレビの番組枠を買って自分で出演していたジャガーさんみたいなスタイルですね。
なお、元のいちかわエフエムと違うのは「社外制作」というところで、要は市川うららFMのスタジオ(元いちかわエフエムのスタジオ)は使えません、という意味でしょう。
別のところで番組を収録してあとは放送をするだけという状態で納品しなければいけません。……そういうスタジオなり設備を自前で揃えるか、放送局が紹介してくれる番組制作会社に別に代金を支払って収録するかということになり、さらに費用がかさむことになります。
(ただ、市川うららFMを聴いていると、これICレコーダーか何かで自宅のリビングで収録したんだろうか……というような音質に聴こえる番組もあるので、自前の収録設備といってもそういうレベルでよい……のかも?)
それでも考えようによっては、元の市川エフエム放送の赤字額(自己破産時点の負債総額を放送していた19年間で割ると毎年700万円ずつくらい)を経営陣が背負い込んでいたのに比べれば、はるかにお買い得なのかもしれません。
そのほか後述のインターネット放送と違い、市販のCD音源を番組で使う上での著作権上の処理が放送局側で済んでいることもメリットかもしれません。
放送休止直後に、パーソナリティの一部メンバーで(市川市内でも聴こえる)近隣の放送局の番組枠を買って「お別れ番組」をやりたいとかいうアイデアがあったとかなかったとか耳にしました。
市川うららFMの放送料金のページには「番組提供の契約は、1クール(3ヶ月間)を基本」とあるものの、この放送局の営業スタイルから察するに代金さえ支払うならそういう特別番組も不可能ではなさそうに思えますし、1回限りのお別れ番組といわず季節ごとの特番をやるなら出たいパーソナリティが年2〜4回くらいお金を出しあってやってみるくらいは現実的な線かもしれないです。
ほかに、エフエム放送にこだわらず番組の続きを聴く(流す)方法は、インターネット放送でしょうか。
現在、「Nightでないと」と「チームふらいでー」の2番組の存在を確認していますが、市販のCD音源を使用するうえでの著作権上の処理は困難で、BGMなどには自作曲や権利関係が処理された音源を使用するしかありません。
……もっぱらトークのみの番組であれば、BGMの雰囲気が変わる以外に特に問題はないのかもしれませんが、曲紹介がメインだった番組はこうしたスタイルで配信することは事実上不可能といえるでしょう。
さて、フィラーの時間帯の音楽も、好みが分かれそうです。……もっとも、市川エフエム放送の当時も、各曜日の担当ディレクターによってフィラーの音楽ジャンルは違ったようでしたけれども、いいのか悪いのか「いちかわエフエム」の評判がよかった面のひとつがフィラーだったのは確かです。
フィラーばっかりは、番組枠を買い取って好きな音楽を流してもらうスポンサーになるくらいなら、USENなりミュージックバードなりを契約したほうが月々数千円で24時間好きなジャンルの音楽を垂れ流しで聴けてよほどお買い得といえるでしょう。
前の記事でも触れましたが、電波を送信する設備などは引き継いだものの、番組編成は元のエフエム浦安のコンテンツがそのまま引越してきたあんばいで、放送開始後も元の「いちかわエフエム」の番組の続きが流れているのは確認できていません。
(番組表に、以前いちかわエフエムの番組をやっていた方と同名のパーソナリティさんはお見受けしますが、どうやら別の方のようです)
今後、番組編成に変化があるかどうかについて、7月16日(月・祝)の「今日もうららか市川うららFMです」11時台の放送で、社長が次のような趣旨のお話をされていました。
・民間の商業放送として収益を確保する必要があり、いわば「空いている時間」に東京のタレントさんによる番組を放送している。
・放送料金は徹底したコストダウンでかなり安く設定しているので、地元の方々から番組枠を買いたいというお話があれば、それを差し置いて東京のタレントさんの番組を優先するということはありえない
つまり、放送料金のページにも明記されているとおり、番組をやりたい人がスポンサーを見つけてきてください(or みずからスポンサーになってください)、というスタンスです。
元のいちかわエフエムが「ボランティアを起用した自社制作番組」としていた(スポンサーは市川エフエム放送が営業して取ってくる)のとは対照的です。
ここで「市川うららFMの番組枠に代金を支払う価値がないというのか」と受け取るのか、「パーソナリティにギャラが発生する以前にマイナス価値だというのか」と受け取るのか、これは立場によって議論が分かれるでしょう。
ですが、それが良い悪いというのではなく、そういう営業体制の事業体が引き継いだことを前提に考えなくてはいけません。
(それが嫌なら、みずから破産管財人の先生に手を挙げて買い取ればよかった話です)
エフエムで聴くことにこだわるならば、スポンサーになるかスポンサーを探してきて、放送料金とともにエフエム浦安へ企画を持って行くしかないでしょう。
「業界最安値水準の放送料金」とはいっても、タイム(番組提供)料金60分27,000円+消費税……週1回放送として毎月10万円超、しかも番組制作費別、とは目玉が飛び出てしまいますけれども、元の番組表のページに社外制作+30分番組=1か月10,800円(税込)という表記が残っています。
(2017/8/8追記:記事をUPした時点ではページがあったのですが、翌日8/7には「404 Not Found」になっていました)
2017年8月現在の放送料金のページには記載がないのでやめてしまったのかもしれませんが、仮に1時間番組で21,600円なのだとすれば、有志を10人集めて1人毎月2,160円×聞きたい番組数で番組枠を買って元のパーソナリティを担ぎ出して放送できる理屈です。
懐に余裕のある社会人パーソナリティなら、(青年会議所の会費より高いですが)自分で出せない額ではない人もいるかもしれません。……そうすると自分でチバテレビの番組枠を買って自分で出演していたジャガーさんみたいなスタイルですね。
なお、元のいちかわエフエムと違うのは「社外制作」というところで、要は市川うららFMのスタジオ(元いちかわエフエムのスタジオ)は使えません、という意味でしょう。
別のところで番組を収録してあとは放送をするだけという状態で納品しなければいけません。……そういうスタジオなり設備を自前で揃えるか、放送局が紹介してくれる番組制作会社に別に代金を支払って収録するかということになり、さらに費用がかさむことになります。
(ただ、市川うららFMを聴いていると、これICレコーダーか何かで自宅のリビングで収録したんだろうか……というような音質に聴こえる番組もあるので、自前の収録設備といってもそういうレベルでよい……のかも?)
それでも考えようによっては、元の市川エフエム放送の赤字額(自己破産時点の負債総額を放送していた19年間で割ると毎年700万円ずつくらい)を経営陣が背負い込んでいたのに比べれば、はるかにお買い得なのかもしれません。
そのほか後述のインターネット放送と違い、市販のCD音源を番組で使う上での著作権上の処理が放送局側で済んでいることもメリットかもしれません。
放送休止直後に、パーソナリティの一部メンバーで(市川市内でも聴こえる)近隣の放送局の番組枠を買って「お別れ番組」をやりたいとかいうアイデアがあったとかなかったとか耳にしました。
市川うららFMの放送料金のページには「番組提供の契約は、1クール(3ヶ月間)を基本」とあるものの、この放送局の営業スタイルから察するに代金さえ支払うならそういう特別番組も不可能ではなさそうに思えますし、1回限りのお別れ番組といわず季節ごとの特番をやるなら出たいパーソナリティが年2〜4回くらいお金を出しあってやってみるくらいは現実的な線かもしれないです。
ほかに、エフエム放送にこだわらず番組の続きを聴く(流す)方法は、インターネット放送でしょうか。
現在、「Nightでないと」と「チームふらいでー」の2番組の存在を確認していますが、市販のCD音源を使用するうえでの著作権上の処理は困難で、BGMなどには自作曲や権利関係が処理された音源を使用するしかありません。
……もっぱらトークのみの番組であれば、BGMの雰囲気が変わる以外に特に問題はないのかもしれませんが、曲紹介がメインだった番組はこうしたスタイルで配信することは事実上不可能といえるでしょう。
さて、フィラーの時間帯の音楽も、好みが分かれそうです。……もっとも、市川エフエム放送の当時も、各曜日の担当ディレクターによってフィラーの音楽ジャンルは違ったようでしたけれども、いいのか悪いのか「いちかわエフエム」の評判がよかった面のひとつがフィラーだったのは確かです。
フィラーばっかりは、番組枠を買い取って好きな音楽を流してもらうスポンサーになるくらいなら、USENなりミュージックバードなりを契約したほうが月々数千円で24時間好きなジャンルの音楽を垂れ流しで聴けてよほどお買い得といえるでしょう。