フェスに行ってみた
2025.04.29 Tuesday | よんなん的日常
いわゆるフェスの招待券をいただく機会があり、蘇我スポーツ公園へ出かけてきました。
音楽フェスだなんてパリピが行くような、自分とは高校の学園祭の後夜祭と同じくらい無縁の場所と勝手に思い込んでいましたが、案外そうでもないようだということが分かりました。
■ロックバンド以外の出演者もいる
この日は自分でも知っているような「ももいろクローバーZ」「東京スカパラダイスオーケストラ」「いきものがかり」が出ていました。
娘が保育園の運動会で踊っていたももクロの「ココ☆ナツ」をはじめ、自分でも知っている楽曲があってよかったです。
いきものがかりの「コイスルオトメ」に至っては、「ロックとは?」と思わずにいられず、「大音量でなんかすごいやかましい音楽で、そういうのを好きな人たちだけが何やら盛り上がっているイベント」ではない、ということが分かりました。
■服装は暑さ対策が最優先
自分はいわゆる「服を買いに行く服がない」部類の人間ですが、周囲の参加者の服装を見るに、コミケ(特に夏)のオタクと大差ないなぁと感じました。強いて言うならTシャツ姿の人の比率がコミケより高くて、襟のついたシャツを着ている人は少なかったような。
どうしても何かそれっぽい格好をしなければ気が済まないなら、公式グッズのTシャツでも買って着ていればじゅうぶんサマになります。
野球ユニフォームふうの公式Tシャツも売られていて、それを買うなら手元にあるレプリカユニを着て行ったって違和感がなさそうです。(マリーンズのレプリカユニ姿の人もいた)
あと、帽子はサファリハットがほとんどだったでしょうか。
とにかく、見てくれより機能性(特に暑さ対策)でした。
■柄の入ったタオルがあるとよい(柄は何でもよい)
楽曲によって参加者が曲に合わせてタオルを回すところがあって、とりあえず持ち合わせていた無地のフェイスタオルを振ってました。
が、周囲の人たちのタオルを見ると、何か字は書いてあるものの特に出演中のアーティストや今回のイベントに関係があるものばかりではないようです。
さすがに無地のタオルの人はいないようでしたが、何かしらの柄が入っていれば何でもよくて、たとえばスポーツ応援で使うチーム名が入ったマフラータオルや、ダイソーで売っている水玉模様の手ぬぐいを振り回しても何の違和感もなさそうです。
■休憩場所がたくさんある、給水もできる
今回行ったフェスは4つのステージで互い違いに30〜40分程度の演目があって(1つのステージでは1時間半に1回演目がある)、参加者は好きに回ることができます。
ステージのほかにフクダ電子アリーナは観客席がすべて休憩スペースとして開放されていて日陰で座って休めるほか、タープのような日よけがついたベンチもありました。
そのほか、演目と演目の間で準備中のステージでは芝生に座ったり寝ている人もいましたし、レジャーシートを敷いてよい芝生エリアもありました。
また、場内では飲み物も買えますが、手洗い場が「給水所」としても案内されていて、飲み終わったペットボトルや水筒に水道水をくんで水分補給をすることもできます。
エリアによっては「ペットボトル以外の飲み物持込禁止」の場所もあるので、蛇口の水をくむなら水筒よりむしろ飲み終わったペットボトルのほうがいいかもしれないです。(飲料水といっても冷水が出てくるわけでもないですし)
■コスパ
迫力ある音楽に合わせて声を出したり腕を振ったり体を動かしたりしたいなら、大学野球や社会人野球の応援だとか、あるいは盆踊り大会にでも行けば、ほぼタダ同然の入場料や参加費で楽しめるような気がします。
でも、いろんなアーティストが生で出てくるのを3〜40分ずつ好きに見て回って、休憩する場所もあって、1日過ごせて13,000円というのは、年に何回かだったら悪くないのかもしれないです。(複数日参加だと自分の金銭感覚ではしんどいかもしれない)
■スピーカーの指向性すごい
会場は住宅地まで500mほど離れていますが、特に住宅地との間にほとんど建物がない「WING STAGE」(野球場)で使われているスピーカーは、会場内でも一歩ステージエリアから出ると話し声くらいの音量にしか聞こえない指向性のもので、近隣への「騒音」にはかなり気を遣っているように感じました。
入場ゲート付近の「BUZZ STAGE」はものすごい音量が漏れていましたが、こちらは隣が製鉄所で、住宅地との間にもショッピングモールがあるので、住宅にまで聞こえてしまうことはなさそうです。
■労働安全
仮設のステージは建設現場の足場と同じような部材でできているようで、自分が学生のころは保護具もへったくれもなくアルバイトが従事していると耳にしていました。
さすがに令和になって、しかも国内でも指折りの大規模イベントでそんなことがまかり通るはずもなく、足場の上にいたカメラマンはヘルメットと安全帯着用でしたよ。
それはそうとスタッフの衣装は黒ずくめで、まさに「黒子」なんだなと思いました。……歌舞伎や人形浄瑠璃などの伝統芸能では「見えても見えない」のが黒子ですが、令和の音楽フェスはステージの背景も黒なので、ステージ上のスタッフは本当に目立たないです。
■経済効果
入場料金13,000円で、昨年は5日間で19万人が来場した(今年は4日間開催)ので、今年の入場者数は未発表ですが単純に日数比で前年の8割として主催者の入場料収入は20億円ほどあることになります。
このお金はアーティストのギャラになるほか、仮設ステージの設営・撤収、当日の運営スタッフの人件費などにも使われるはずです。
さらに、参加者が1日滞在すれば食事もしますし、飲み物やグッズを買う参加者もいるでしょう。
これらはまわり回って飲料や食材を納める業者や、グッズを作る会社にも落ちていくわけです。すべてが地元に落ちるわけではないにせよそれなりの規模で地元の経済が回るはずで、おそらくは千葉県、千葉市にとっても無視はしにくいイベントなのだろうと察します。
滞在4時間ほどでしたが、とても楽しかったですし、学びもありました。
音楽フェスだなんてパリピが行くような、自分とは高校の学園祭の後夜祭と同じくらい無縁の場所と勝手に思い込んでいましたが、案外そうでもないようだということが分かりました。
■ロックバンド以外の出演者もいる
この日は自分でも知っているような「ももいろクローバーZ」「東京スカパラダイスオーケストラ」「いきものがかり」が出ていました。
娘が保育園の運動会で踊っていたももクロの「ココ☆ナツ」をはじめ、自分でも知っている楽曲があってよかったです。
いきものがかりの「コイスルオトメ」に至っては、「ロックとは?」と思わずにいられず、「大音量でなんかすごいやかましい音楽で、そういうのを好きな人たちだけが何やら盛り上がっているイベント」ではない、ということが分かりました。
■服装は暑さ対策が最優先
自分はいわゆる「服を買いに行く服がない」部類の人間ですが、周囲の参加者の服装を見るに、コミケ(特に夏)のオタクと大差ないなぁと感じました。強いて言うならTシャツ姿の人の比率がコミケより高くて、襟のついたシャツを着ている人は少なかったような。
どうしても何かそれっぽい格好をしなければ気が済まないなら、公式グッズのTシャツでも買って着ていればじゅうぶんサマになります。
野球ユニフォームふうの公式Tシャツも売られていて、それを買うなら手元にあるレプリカユニを着て行ったって違和感がなさそうです。(マリーンズのレプリカユニ姿の人もいた)
あと、帽子はサファリハットがほとんどだったでしょうか。
とにかく、見てくれより機能性(特に暑さ対策)でした。
■柄の入ったタオルがあるとよい(柄は何でもよい)
楽曲によって参加者が曲に合わせてタオルを回すところがあって、とりあえず持ち合わせていた無地のフェイスタオルを振ってました。
が、周囲の人たちのタオルを見ると、何か字は書いてあるものの特に出演中のアーティストや今回のイベントに関係があるものばかりではないようです。
さすがに無地のタオルの人はいないようでしたが、何かしらの柄が入っていれば何でもよくて、たとえばスポーツ応援で使うチーム名が入ったマフラータオルや、ダイソーで売っている水玉模様の手ぬぐいを振り回しても何の違和感もなさそうです。
■休憩場所がたくさんある、給水もできる
今回行ったフェスは4つのステージで互い違いに30〜40分程度の演目があって(1つのステージでは1時間半に1回演目がある)、参加者は好きに回ることができます。
ステージのほかにフクダ電子アリーナは観客席がすべて休憩スペースとして開放されていて日陰で座って休めるほか、タープのような日よけがついたベンチもありました。
そのほか、演目と演目の間で準備中のステージでは芝生に座ったり寝ている人もいましたし、レジャーシートを敷いてよい芝生エリアもありました。
また、場内では飲み物も買えますが、手洗い場が「給水所」としても案内されていて、飲み終わったペットボトルや水筒に水道水をくんで水分補給をすることもできます。
エリアによっては「ペットボトル以外の飲み物持込禁止」の場所もあるので、蛇口の水をくむなら水筒よりむしろ飲み終わったペットボトルのほうがいいかもしれないです。(飲料水といっても冷水が出てくるわけでもないですし)
■コスパ
迫力ある音楽に合わせて声を出したり腕を振ったり体を動かしたりしたいなら、大学野球や社会人野球の応援だとか、あるいは盆踊り大会にでも行けば、ほぼタダ同然の入場料や参加費で楽しめるような気がします。
でも、いろんなアーティストが生で出てくるのを3〜40分ずつ好きに見て回って、休憩する場所もあって、1日過ごせて13,000円というのは、年に何回かだったら悪くないのかもしれないです。(複数日参加だと自分の金銭感覚ではしんどいかもしれない)
■スピーカーの指向性すごい
会場は住宅地まで500mほど離れていますが、特に住宅地との間にほとんど建物がない「WING STAGE」(野球場)で使われているスピーカーは、会場内でも一歩ステージエリアから出ると話し声くらいの音量にしか聞こえない指向性のもので、近隣への「騒音」にはかなり気を遣っているように感じました。
入場ゲート付近の「BUZZ STAGE」はものすごい音量が漏れていましたが、こちらは隣が製鉄所で、住宅地との間にもショッピングモールがあるので、住宅にまで聞こえてしまうことはなさそうです。
■労働安全
仮設のステージは建設現場の足場と同じような部材でできているようで、自分が学生のころは保護具もへったくれもなくアルバイトが従事していると耳にしていました。
さすがに令和になって、しかも国内でも指折りの大規模イベントでそんなことがまかり通るはずもなく、足場の上にいたカメラマンはヘルメットと安全帯着用でしたよ。
それはそうとスタッフの衣装は黒ずくめで、まさに「黒子」なんだなと思いました。……歌舞伎や人形浄瑠璃などの伝統芸能では「見えても見えない」のが黒子ですが、令和の音楽フェスはステージの背景も黒なので、ステージ上のスタッフは本当に目立たないです。
■経済効果
入場料金13,000円で、昨年は5日間で19万人が来場した(今年は4日間開催)ので、今年の入場者数は未発表ですが単純に日数比で前年の8割として主催者の入場料収入は20億円ほどあることになります。
このお金はアーティストのギャラになるほか、仮設ステージの設営・撤収、当日の運営スタッフの人件費などにも使われるはずです。
さらに、参加者が1日滞在すれば食事もしますし、飲み物やグッズを買う参加者もいるでしょう。
これらはまわり回って飲料や食材を納める業者や、グッズを作る会社にも落ちていくわけです。すべてが地元に落ちるわけではないにせよそれなりの規模で地元の経済が回るはずで、おそらくは千葉県、千葉市にとっても無視はしにくいイベントなのだろうと察します。
滞在4時間ほどでしたが、とても楽しかったですし、学びもありました。