鎌ケ谷市 古家つき土地 220万円

 10月末に購入しました。

 もともとの目的は、物置が欲しいと考えて我が家から電車で乗り換え1回以内で行ける、駅徒歩圏の物件を探していたものです。

 売主が相続後14年くらい空き家にしていた物件で、屋根に穴があいている箇所があるなど状態が悪いことで「中古戸建」ではなく「古家つき土地」としての販売でした。

 扉や窓の開け閉めは問題なく、傾いてはいないようなので、屋根は補修すればよいだろうと購入に踏み切りましたが、購入後にリフォーム会社数社や市役所の耐震調査などを呼んだところ、ほとんどは

「これ直すんですか…?」

という反応で、どうやら大変なものを買ってしまったようです……。

 修繕に思ったより大きなお金がかかるようなら、収益化を考えたほうがよさそうです。

 「athome」に物件を出していた売主側の仲介不動産屋はまったくやる気がなくて、問い合わせのメールを送っても電話をしてもほとんど音沙汰なし。
(まったく反応がないわけではないものの、メールの返事は遅く、電話には出ない)

 一度別の物件で問い合わせをしたことがあった(このとき)別の不動産屋さんに相談したところ、買主側の仲介を引き受けてくれることになり、難儀な売主側仲介会社が相手でしたが、どうにか売買にこぎつけてもらいました。

 不思議だったのは、当初の売り出し価格300万円で指値を入れたのに、その後220万円に値下げしたこと。

 こちらはありがたいですが、売主側の仲介会社は購入申込書を見てなかったのかな。

 もう一つ不思議だったのは売主から私が買うのでなく、売主側仲介会社が売主からいったん購入して登記せずすぐに私へ販売する「第三者のためにする契約」(「さんため」と言うらしい)だったこと。
(なので、厳密には私への売主は売主側仲介会社)

 不動産屋が手にする仲介手数料の上限は、今年(2024年)7月から800万円未満の物件は税抜30万円までに引き上げられました。……それまでは400万円未満の物件は4%+2万円=220万円の物件なら約11万円しか取れなかったので、それなら不動産屋がいったん購入して仲介手数料以上の差額をつけて転売したほうが不動産屋に得だったと思いますが、7月からは手数料で30万円取ってよいのでメリットがなさそうに思うんです。

 ちなみに買主側仲介会社の手数料は税込10万円でした。……33万円取られても文句を言えないところなので、お気持ちを包んでおきました。


 そうして晴れて私のものになったものの、とりあえず残置物が多いので、一人で運び出せる大きさのものは少しずつ片付けています。
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見知らぬ家庭の 母の愛

 購入した中古住宅の残置物を片付けています。

 とある箱を開けると、通知表や卒業証書などがまとめて入っていました。

 名前は売主のもので、幼稚園の卒園証書から小学校、中学校の通知表、専門学校の卒業証書まできれいにまとめられています。

 売主の思い出の品なんじゃないのかな、送ってあげたほうがいいかなと思ったものの、箱には宅配便伝票が貼ってあって、売主の現住所からこの物件の住所のお母様あてになっていました。

 ご本人も要らなくて親に送り付けたのでしょうか。

 通知表を見ると、お世辞にも成績のよい方ではなかったようで、4以上の評点は見当たらず、先生のコメントも「まじめに授業を受けましょう」のようなものが目立ちます。

 売主は積極的に思い出す必要がなかったのでしょうが、宅配便でこれを受け取ったお母様は後生大事にしまっていたわけです。

 私が高校生のころ、数学のM本先生が「母の愛は海よりも深い」というようなことをおっしゃっていたのを思い出しました。


 売買契約には「契約日現在、多くの残置物がありますが、引渡日以降に残置されたものに関しては、売主が所有権を放棄し、無償で買主に譲渡します」とありましたので、これらは焼却処分することにしました。
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