移動式クレーン運転士免許申請

 移動式クレーン運転士免許の申請は、「公的個人認証サービス」を使えばインターネットで電子申請が可能です。

 いま思えば、昨年船橋市に転入して住基カードを作ったときに500円足して公的個人認証(3年間有効)をつけてもらえばよかったんですが……。

 昨年は住宅ローン減税を受ける初年度で確定申告をしたので、ICカードリーダーを買って5000円還付してもらうこともできたのです。

 もったいなかったなぁ。


 とはいえ、電子申請でも、添付書類(学科試験合格通知やクレーン学校の卒業証)は結局郵送する必要があります。

 役所へ出向くための平日昼間の時間だけはいくらでもあることですし、今回は紙で申請することにしました。

 紙で申請する場合、学科試験に受かって、クレーン学校を卒業したら、「本人確認書類」を労基署または労働局へ持参して、申請書に「本人確認」のスタンプを押してもらいます。

 免許申請先は住所地のある都道府県の労働局なので、千葉労働局へ行けばその場で申請書類を提出しておしまい、労基署で本人確認を受けた場合は、あらためて千葉労働局へ申請書や添付書類を簡易書留で郵送します。


 船橋労基署は自転車で行けますし、千葉への電車賃を考えたら郵便代のほうがお得です。


 さて、その労基署へ持参する「本人確認書類」は、提示するだけで提出しなくてもよいものの、「住所」と「本籍地」が書いてないといけないのだとか。

 自動車のIC免許証は券面に本籍が記載されなくなったのでNGです、本籍が記載された住民票の写しを取って行ってください、とクレーン学校で言われました。

 見せるためだけに住民票の写しを取るのもなんだかバカバカしいものです。

 ……自動車の免許証は券面に記載されなくなっただけで、警察署の読み取り機などにかければ本籍が読み取れるのに、、、と、なんだか釈然としませんが、電子申請をする選択肢はあるのですし、紙ベースでの申請を選んだ以上は仕方がないです。


 ところで、手元には勤務先で取得した写真つきの国家資格証があって、こちらには本籍だけが書いてあります。

 「本籍地記載の住民票」のように1通に両方書いてなければいけないのか、「自動車の免許証(住所のみ)」と「とある国家資格の免状(本籍のみ)」をあわせて持って行ってもよいものでしょうか?

 午前中に船橋労基署へ電話したところ、2通合わせてでよいとのことで、さっそく午後出かけました。


 ちなみに、免許申請書類に本籍地は都道府県しか記入を要求されていません。

 それでも番地まで本籍が書いてある住民票の写しなどが必要ですか? たとえば本籍地の都道府県だけが書いてある「パスポート」ではいけませんか? と労基署で聞いてみたら、パスポートでOKです、の由。


 自動車の免許証とパスポートだったら、両方持っている人も多いはずで、クレーン学校でもそう案内してほしかったなぁ。。。


DSC01036_2.jpg 郵送するのは、申請書・添付書類のほか、労基署でコピーされた「本人確認書類」と、なぜか「申請書のコピー」(これも労基署でくれた)。

 ところで、免許証返信用の封筒に切手をベタベタ何枚も貼ったのは、チケットショップで切手を10%引きで買ったから。

 1シート単位でしか売ってないので敷居が高いと思ってましたが、記念切手(柄指定不可)なら10枚で1シートなので、80円切手を10枚購入。(720円)

 このうち1枚を郵便局で20円分+60円分に分けてもらいます(手数料5円)。

 ……現行の切手に「60円切手」というものがなく、30円切手2枚になったのは隔世の感です。消費税が導入されるまで、封書の料金って60円だったんだけどなぁ。


 千葉労働局へ送るほうは420円(定形外120円+簡易書留300円)、免許証返送用は380円(定型80円+同300円)で、ちょうど800円分です。

 角2の定形外封筒はともかく、定型封筒に何枚ベタベタ貼っても、宛名さえ読めれば発送に支障ないはずですが、消印を押す郵便当局には嫌がられるだろうな……。
(しかも記念切手だから1枚1枚のサイズが大きい)
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移動式クレーン運転士実技教習(4)

 おかしい、、、きのう「開眼」したはずの、前後方向の振れ止めがうまくできない、、、

 とはいえ、水平移動はうまくできるようになりましたし、多少振れたところで障害物にぶつけずにコースを一回りさせれば試験には受かるのです。


 きのうと同様に2時間の教習を受け、8時間目が終わったあと「残業」で技能試験です。

 教習生が多い週は、千葉県外から通っている人が昼休みに技能試験、「近いところから来ている」県内の人はそうしているのだそうです。

 「近い」って、我が家から通える3か所(平和橋コベルコ市川佐倉)のうちここが一番遠いんだけどな、と思うのですが、それだけ集中している地域もあまりないのでしょうか。

 最後の技能試験(といっても試験監督は指導員)にはひとまず合格し、必要書類を受け取ります。


 学科試験時の説明では「東京労働局へ免許申請書類を持参しても受け付けません、郵送してください」という話だったのですが、千葉労働局へ行けばその場で受け付けてくれるとのクレーン学校の事務員の方の説明です。

 あとで書類をよく読んだら、申請先は住所がある都道府県の労働局なので、千葉労働局がそうならそれでよいのでしょう。

 申請先がどの都道府県であっても、一度は本人確認書類を持って労働局か労基署へ出頭しないと免許を申請できないので、東京労働局はちょっと柔軟に対応してくれてもよさそうですね。


 「残業」だったので帰りの送迎バスにはもちろん乗れませんでしたが、クレーン学校でクルマを出してくれました。
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移動式クレーン運転士実技教習(4)

 前後の水平移動に開眼した!!

 きょうは1時間のインターバルをはさんで、2時間の教習ですが、2時間目の指導員が当たりだった!


「左手(ジブ)のレバーを頻繁に動かすと振れを作ってしまいますから、右手(ウインチ)だけで調節して水平をキープするんです」

 きのうの指導員が「どうして左手を動かすかなぁ」とイラつき気味に言ってい(るだけで教えてくれなかっ)たのは、そういうことだったのか!!


 振れ止めも、

「ドラム缶(=つり荷)の底を見ながら、ジブを手前に引きましょう、ドラム缶が垂直になったところで一旦止めます。さらに引くとまた振れちゃいますから、またドラム缶の底を見ながら……そうです」

おおおおおー! こんな自分でも前後方向の振れ止めができるようになったよー!


 明日の技能試験も、どうにかいけそうな予感がしてきましたよ。
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移動式クレーン運転士実技教習(3)

 きのう、きょうは教習が1日1時間です。

 相変わらず、前後方向の振れ止めは難しいですね。……振れさなきゃいいんですが、そこがどうも。


 きょうの指導員は女性の方でした。

 ……男女共同参画社会のなか、だからどうした、って話ですけど、クレーン教習所の先生って中高年の方が多く、おそらくは元クレーンオペレーターの再就職先に違いないので、そう考えるとこの世代でそれは比較的めずらしい部類に入るように感じます。


 やはり注意されるのは、前後方向の水平移動。

「なんで左手(のレバー)を動かすかなぁ」
「分かってやってるの? 分かってるんならいいけど」

分かってないからできないわけですが、こういうところは基本的に「すでにユニック車などで類似の操作経験があって、ある程度できる人が来る」という部分もありますので、我流の人にはあまり口出ししないのかもしれません。


 いや、そこで「分かってないんです」と言えればよかったんですけどね。

 ちょっとこの雰囲気では言えなかったなぁ。。。


 それはそうと、きょうは8時間目だったので帰りの送迎バスに乗れます……って、17:50に教習が終わってバスの発車も17:50って!

 教習生が乗り終わるのを待って発車するようですが、更衣室で作業着から急いで着替えているうちにもう一人の教習生とともに置いていかれてしまいました。。。(´Д`;)

 事務員の方がすぐに気づいてくれ、「(バスの運転手には)ちゃんと言っておきます」と別の車を出してくれました。この応対はとっても親切でした。


 群馬在勤時の研修所も、研修が終わって制服から着替えて帰りの列車に乗るまで時間がタイトだった(その列車が行っちゃうと50分くらい来ない)のですが、世間にはさらに上がありましたか。。
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移動式クレーン運転士実技教習(2)

DSC00052.jpg きょうは机上の「合図」と、運転の2時間です。

 学科は免除なんですが「合図」は技能に含まれるのだとか。……1コマだけ教室に入ります。


 法令では「合図」は事業者が定めるものと決まっており、統一されたものはありません。

 実際、コベルコで玉掛けを取ったときと、このクレーン学校とでも微妙に違います。……ほとんど似ているので分かりますが、ちょっと勝手が違いますね。

 最終日の技能試験では合図の項目もあります。


 で、運転のほうは、きょうから試験コースの練習開始です。

 きのうは巻上げ・巻下げ・旋回だけでしたが、水平移動が加わります。


 こないだ取った床上操作式クレーンは単に東西南北へ動かせば水平移動するのが、移動式クレーンは、ジブ(腕みたいな部分)を上下に動かして吊り荷を前後へ移動させるので、吊り荷は上下方向にも動いてしまいます。

 そこでジブを起こしたり倒したりするのと同時に、巻上げ・巻下げの操作もして、水平に移動させるわけです。


 移動そのものはそんなに難しくないものの、難しいのは「振れ止め」です。

 旋回方向に振れてしまうのは、床上操作式と同じ感覚でわりと簡単に止められますが、前後方向に振れたらジブを起こして振れ止めをするので、なかなか感覚がつかめません。


 時間を気にせずにソロリソロリとやればもちろん振れないのですが……、技能試験には時間制限(5分30秒)があります。(時間オーバーしても減点だけで即失格にはなりませんけど)
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移動式クレーン運転士実技教習(1)

 2か月前に受けた学科試験に自力で受かってしまいました。

 学科試験に受かれば、1年以内に実技試験で合格するか公認の教習所で実技教習だけを受ければ免許がもらえます。

 ガテン系の資格を取り始めたきっかけは、大型特殊免許を持っているのに装置が操作できないのではつまらないのと、我が家から自転車で行ける距離にコベルコの市川教習所があったからですが、今回は「佐倉クレーン学校」へ行くことにしました。

#大型特殊免許は「道路上を走らせる」免許で、装置を扱うにはそれ用の資格が必要。

 コベルコ市川教習所は2か月に1度しか移動式クレーンの教習を開講していなくて定員がすぐにいっぱいになってしまう一方、ここは毎週やっているうえ教習料も若干安かったのです。
(コベルコ89250円、佐倉クレーン学校84300円)

 教習所で学科教習を免除してもらうには、申し込みの時点で学科試験の合格ハガキをコピーして送る必要があり、学科試験を受ける前に早く申し込んでしまうという芸当は難しいのが難点です。


DSC00042.jpg で、電車賃を考慮しても佐倉まで通ったほうが経済的だな〜、と思っていたら、JR・京成の佐倉駅からの送迎バスは朝の1時間目の行きと夕方の8時間目が終わった後の帰りだけで、自分のように学科免除だと送迎バスがない時間に行くので公共の路線バスを使わざるを得ず、それで足が出てしまいました……。(´Д`;)

 どうでもよいのですが、写真は京成佐倉駅から乗ったちばグリーンバス(京成系列)の座席。……モケットが「愛されるグリーンバスをめざします」という文字柄になっていて、社名が入った柄はなかなかめずらしいと思います。

 まぁ、コベルコ教習所は自分が学科試験に受かった時点で9月の教習がすでに満員だったので、どのみちこちらに来たわけですが。


 技能教習は、自動車の公認教習所と同じで1日に乗れる時間に制約があるとのことで、合計9時間の教習を受けるのに6日かかります。

 ここは「入校」から「修了」までが連続6日間、教習時間も教習所側から指定されるので、休職中だから来れたようなものです。

 今回の6日間は、自衛隊の方が休暇を取得して自費で学科込み(32時間コース)で来てましたが……。


 ほかには、タモリ倶楽部で前に天井クレーンの体験をやっていた東京クレーン学校だと、移動式クレーンなら教習時間は受講者の都合に合わせてくれるようですから、学科免除で9時間で済む人は勤めながらでも比較的取りやすいかもしれません。

 ちなみに、調べてみるとどこの教習所も学科を受講すると教習料がおおむね2万円ほどアップします。

 教習所で学科を受講しても、学科試験は自習した人と同じように試験場で受けて合格しなければならず、一方、市販の参考書は3000円前後で手に入るので、自費で取るなら学科は自習するのが経済的で時間面でも有効だと思います。
(自分が使った参考書はこれ。問題演習もこの本に収録の模擬問題で済ませた)


 で、きょうは13時までに教習所に着いて、手続きをしたのちに1時間の教習。


 きょうやったのは巻上げと旋回だけで、明日から試験コースの練習だそうです。
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移動式クレーン運転士学科試験

IMGP3341.jpg 受けに来ました。

 試験会場は市原市の「安全衛生技術試験協会 関東安全衛生技術センター」。……場所は最寄りのバス停から1kmも離れているという山の中です。(googleマップ

 学科試験がある日だけ五井駅からセンターまで直接乗り入れる小湊鉄道の急行バス(写真・片道350円)が走るのですが、技術試験の日はマイカーがないと厳しいものがあります。

#クレーン教習所の教習を受ければ技術試験免除なので受けに来る人も少ないでしょうけど

 どうしてこんな場所にあるのかはきわめて謎……。

 それ以前に「試験が行われる日だけ運行」という路線バスって道路運送法で許可されるんでしたっけ?? 許可されるから走ってるんでしょうけれども。


IMGP3339.jpg 学科試験は5者択一のマークシートで「誤っているものを選べ」というものです。

#計算問題だけが「適切なものを選べ」

 クレーンの教習所で学科教習を受けても学科試験免除にはならないので、本屋で参考書を買ってきて独学しましたが、参考書には「ここが出やすい」「こんな用語で問題文に載っていたら間違い」という教室授業では(半ばオフレコで)教えてくれるようなことが書いてありません。どれも同じような重要度で書いてあります。

 そういうハンデは大きいですが、もちろん満点で受かる必要はなく、6割の得点で合格なので4割間違ってよいものの、あんまり自信はありません……。


 試験時間は2時間半あって16時までですが、覚えていないものは考えても分からないので、1時間経過して14時半に退室可になったところで答案を出して帰りました。

 帰りのバスも第1便は14:45発です。


 分かりそうでどうしても分からなかったところを参考書で開いたら、すっ飛ばして読んでいたところでした……orz

・移動式クレーンの変更検査は、製造検査・使用検査に準じる。
(荷重試験は定格荷重の1.25倍、安定度試験は定格荷重の1.27倍の荷を吊る)
・ワイヤロープの安全係数は6

 安全係数は玉掛け教習でもやったので、この失点は痛いです。


 合格発表は10日後、結果のいかんに関わらずはがきが送られてくるとのこと。……クレーンの教習所で学科を受けずに済ませるにはこの合格ハガキがあると話が早いようです。
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日商簿記3級受かりました

IMGP3294.jpg きのう、先月の12日に受けた日商簿記3級の合格証書の引き換えが始まったので、さっそく船橋商工会議所へ行ってもらってきました。

 6月28日の合格発表で合格は分かっていたものの、合格証書と一緒に点数表をもらったところ……100点満点ですよ! 手ごたえはあったけど、本当に満点だったなんて!!


 写真、配点表じゃないですよ! 得点表ですよ!

 2年前のリベンジを見事に果たせました。

 11月の2級もがんばります。
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床上操作式クレーン技能講習

IMGP3119.jpg 現在、「双極性気分障害」の病名をもらっていまして、先月の終わりごろ(ドラクエの)「ガンガンいこうぜ」状態の頃に申し込んでしまいました。

 今月に入ってふと我に返り、この資格、要るのか? と非常に迷ったのですが、申し込み確定の催促が教習所から電話であり、そのまま流されて申し込みを確定して水曜日の受講開始に至りました。。。

 クレーンの資格には大きく「クレーン」と「移動式クレーン」の2種類がありまして、このうち移動式クレーンは道路上を自走できるクレーン(ただし道路走行には自動車の運転免許が別途必要)ですね。……「クレーン」と「移動式クレーン」の資格に互換性はありません。

 で、「クレーン」の資格にはいくつか段階があって、“強い”順に

・クレーン・デリック運転士免許
・クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)
・クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)
・床上操作式クレーン技能講習修了
・クレーン特別教育修了

の4種類があります。「強い順」というのはつまり、上位の資格を持っていれば下位の資格を兼ねられる、ということです。

 ウチから自転車で行けるレベルの近所にあるコベルコ市川教習センターでは、下から2番目までの教習をやっています。日数と受講料は、技能講習が3日間・38300円、特別教育は2日間・15000円です。

 特別教育だけでも「5t未満のすべてのクレーン」と「跨線テルハ」が操作できます。技能講習を済ませても、床上操作式に限って5t以上のクレーン「も」操作できるようになるだけです。

 ちなみに、いまどき「跨線テルハ」がある駅って存在するんだろうかと思うのですが、跨線テルハのみ特別教育だけで重量制限なく操作できるというのは、規制を作った当時、想定される対象者が国鉄職員しかいなくて大目に見たに違いないです。たぶん。


 話を戻して、クレーン・デリック運転士免許の実技教習は、他の技能教習所を調べてみると6日間・8〜9万円前後なんですよ(学科試験は自習で受かる前提)。……床上操作式の技能講習を修了していても免除科目=料金の減免はありません。

 ほぼ2倍の日数と費用で、クレーンに関しては最強の資格が手に入ります。

 趣味で取るんなら特別教育でいいんじゃないのー? で、ヒマとやる気と資金を確保できたら技能講習すっ飛ばして免許を取っちゃえば? と冷静に考えたのが今月始めです。


 でも、申し込みを確定しちゃったんだからしょうがないです。


kobelco_3.jpg 淡々とお金を払って、淡々と受講して、淡々と学科試験・技能試験をパスして修了証をもらってきました。

 実技では、クレーンを止めると吊り荷がぐわんぐわん揺れてしまうのを、クレーンの操作で止める「振れ止め」が面白かったです。

 確か、いつぞやの「タモリ倶楽部」でクレーン体験を特集してたときも、クレーンを止めても荷が止まらないので吊り荷を障害物にぶつけたりワイワイやっていた気がします。


 「床上操作式」と「床上運転式」の違いは、「操作式」は運転者が吊り荷と一緒に前後左右に動くもの、「運転式」は運転者が前後にしか動かないもの(左右に動くのは荷物だけ)です。

 今回取った資格では5t以上の「床上運転式」は扱えず、はて勤務先の職場にある天井クレーンはクレーンからペンダントスイッチがぶら下がっているタイプではあるものの、「床上操作式」「床上運転式」のどっちだったか、、、、、
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玉掛け技能講習最終日

IMGP3036.jpg 玉掛け技能講習3日目、実技の日です。

 実技の前に「ワイヤ選定」と「質量目測」の試験。

 ……ワイヤ選定は、ワイヤ太さ・吊り角度別の安全荷重(=破断荷重×安全係数)一覧表が与えられ、じゃぁこの荷を吊るすのに適切なもっとも細いワイヤは? というのをメジャーなしにA〜Gの記号を振られたワイヤから目測で選ぶのですが、試験前から教室にワイヤが並べてあったので先生が来る前に太さを測っちゃいます。(内緒)


 あとで講師の方との雑談の中で、太さが2mm刻みのワイヤも慣れてくれば区別がつくようになること、質量目測も、比較になるもの(ドラム缶や石油缶など)と水との比重を考えればざっくりした数字は簡単に分かるようになる、とのこと。

 自分の業界でも、免許をもらうときの実技試験で目測を要求される数値は、日々の業務の中でそこそこの精度なら計器を見なくても分かるようになるのに似ているでしょうか。

#現場から離れてそろそろ2年半以上になり、自分の感覚はだいぶ錆びつきましたが


 実技は、「丸鋼」と「H鋼」をクレーンのフックに掛けクレーン運転者に指示して移動させて降ろすという2つの内容で、試験はH鋼で行われます。

 夕方には試験なので、丸鋼はそこそこに午前中からさっそくH鋼での試験内容を繰り返しやります。……が、今日の受講生は43人、5台のクレーンに分かれて1班8〜9人ですからせいぜい3回しか練習できません。

 1台のクレーンにつき9人の班がさらに3人1組に別れ、1人が合図(指示)者・2人が補助者、という役目を代わる代わるやる=自分のグループが終わって残り6人がやっている間はずっと休憩です。


 3人1組のグループを組んだ建設会社の若い方は

「もっとちゃんと教えてもらえると思ってました」
「現場でこんなことやったらブッ飛ばされますよ〜」

と不満たらたらでしたが、「試験用の実技」と「現場第一線での実技」では要求される部分が多少違うことは、業界歴7年で(特に国家資格の取得で)すっかり身についたので「とりあえず試験に受かっておいて、あとは現場で覚えましょう」と声をかけます。

 人数と設備を考えたら手取り足取り教えてもらうことは無理で、自分の番じゃないときは他人がやるのを見て脳内予行演習をするしかないです。


 試験そのものは、フォークリフトと同様「決まったことを(文句言わずに)決まった通りやる」だけなのですから。

 やっぱり、喚呼は勤務先と順序が違います。……勤務先は「何を見るのか」を先に言ってから物を指差して「よし」ですが、コベルコ教習所は見るべき部分を先に見てから「よし、よし、『アイ掛けよし』」です。
(もし勤務先でやるなら「アイ掛け……よし、よし」あるいは「アイ掛け、1、2、よし」だと思う)


 フォークリフトのとき隣でやってた玉掛けは、指差喚呼をビシバシやっててちょっと楽しみだったんですが、今日の先生はかなりユルユルでやはり今回もドン引きされない程度に。

 まぁ、我々の班は最初に練習した建設会社の若い人がもともと声が大きかった(以前野球をやっていたらしいです)ので、先生もこの班は注意することないなと思ったみたいです。

 若い人は高校の新卒時に私の勤務先を受けたら落ちた、と言ってたので「37歳まで何度でも受けられますよ〜、社会人採用の比率も毎年増えてます」と言おうかと思ったのですが、同じ建設会社の方が他にもいたのに偶然3人1組が一緒になった一人だけ声をかけるのも変ですし、受けるんだったら

・髪の毛の長さ(ちょんまげ状態)
・髪の毛の色
・ヒゲ
・ピアス

を何とかしてもらわなくちゃな〜、って、たぶん採用面接のときくらいはちゃんとやってくれるでしょうが、(「オレこの会社辞めます」と転職活動を公言するなら別として)いきなり変わったら何かと軋轢を生むでしょう。

 なにより、自分には「そういう採用制度があるよ」ということ以上のアドバイスもできませんし、やめておきました。


kobelco_2.jpg 試験には無事全員が合格して、自分の「修了証」の裏にはフォークリフトに「玉掛け」が加わりました。

 てっきり先月もらった修了証に書き加えるのかと思っていたら、カードそのものが新しくなって返ってきました。

 これで、新幹線だろうが、どんなに大きな鉄橋だろうが、この資格1枚でクレーンに吊るすことができます。(←例が鉄道しか思い浮かばない人)
author by よんなん
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