高校野球の西東京予選、早大学院×田無工を見に行きました。
臨海亭東雲師匠の
コラムによれば、大学の付属高校の応援曲は大学と同じとのことで、前から気になっていました。
おまけに、春のセンバツに出場した慶応義塾の応援に行った方の話では「○○たおせ」というコールが高校野球ではご法度なんだとかで、その部分を言い換えていると聞き、興味しんしんです。
中央線の特別快速を立川駅で降り、調べておいた11:30発の高幡不動行き京王電鉄バスに乗ります。
このバスは1〜2時間に1本しか来ないと聞いていましたが、
あらかじめ調べておけるのが便利です。
市営立川球場では第一試合の桐朋×日野台が行われており、エンジのポロシャツを着た早大学院の保護者とおぼしき人たちに混じって球場の外で試合が終わるのを待ちます。
選手のユニフォームは、背番号が四角い布にかかれたものを縫い付けているところ以外は、大学のものと同じに見えます。
日野台高校のサヨナラ勝ちで試合が終わって、大歓声のなか観客が入れ替わり、お待ちかね早大学院の登場です。
……んー、ブラスバンドと野球部の連中はいますが、応援部がいません。
2つある早大付属の“高等学院”のうち、本庄学院には
応援部が公式サイトまで持っていますが、石神井の学院には応援部そのものがないんでしょうか。
それはさておき、試合前のエール交換もなく早大学院の先攻で試合開始です。
大学野球だとランナーが出るまでチャンスパターン(応援曲)はありませんが、こちらは最初からブラスバンドが登場です。
が、流れてくるのは他の高校でよく聞く「紅」や「仕事人」とか「暴れん坊将軍」とか、そんなのばかり。
なんだかちょっと期待はずれですが、ランナーが2塁に進むと、大学と同じ「大進撃」「スパークリングマーチ」「コンバットマーチ」のメドレーになります。
とはいえ、応援部のリーダーがランナーの進み具合などに応じて曲の指示をするのと違い、こちらはそれぞれ2回ずつ「大進撃」「スパークリングマーチ」「コンバットマーチ」を繰り返して再び「大進撃」に戻るだけという、やはり拍子抜けの展開。
まぁそれはそれとして、気になっていたコールはどうなのか、試合展開そっちのけで耳をそばだてます。
「慶應たおせ」的コールは、「大進撃」の中で「慶應ぶっつぶせゴーゴーゴー」というのと、「コンバットマーチ」で「慶應た、お、せー、オー」という2か所があります。
応援歌「ひかる青雲」にも「♪慶應倒し 意気あげて このよろこびを 歌おうよ」という一節がありますが、マイナーな応援歌はここでは出てこないでしょう。
(それぞれ、「慶應」の部分は相手校の名前に置き換え)
ほかにも、相手校の名前は出てこないものの、応援歌「早稲田健児」には「♪今ぞ示そう 我らの力 早稲田の力 情けは無用 それぶっつぶせ ぶっつぶせ たたきつぶせ」なんてのもありますけれども。
(……文字にするとすごいですね。。ちなみにこれの作詞は青島幸男です。)
……結局、「大進撃」では「○○(←選手名)かっ飛ばせゴーゴーゴー」、コンバットマーチでは「かっ飛ばせ○○、オー」でしたね。
あと、コンバットマーチの前に入る「F1」と呼ばれるファンファーレで、大学では「レッツゴー」と言っている部分がこちらでは「ワッショイ」だったり、スパークリングマーチ冒頭の「ゴーゴー早稲田、早稲田、レッツゴー」が2回繰り返されたり(←「WASEDAコール」という、スパークリングマーチの直前に入る別のコールと混同?)、細かい部分の違いが目立ちました。
それにしても、早稲田の応援なのに「暴れん坊」というプラカードの指示のあとに流れるのが「暴れん坊将軍のテーマ」ってのは、いかがなものなんでしょうか。
早稲田大学には「暴れん坊早稲田」という応援曲があり、早稲田の応援で「暴れん坊〜」といったらそっちだろうと思うんですよねぇ。
私がいるときには使われませんでしたが「ポパイ」というプラカードも見え、もしそれが立教大学が使っている同名の曲だとしたら、お前らそれでも早稲田大学進学率ほぼ100%の付属校かコラ、と言いたくなります。
1時間ほど眺めて4回オモテの攻撃中に球場をあとにし、こんどはモノレールの駅まで少し歩いて立川駅へ向かいました。
…帰宅して、付属ではなく「系属」の早稲田実業関連のWebサイト(
ここ)をあらためて見てみると、むしろこちらのほうが大学に限りなく近いスタイルで応援をしているみたいです。