在来線≧新幹線

 JRに「カンテイカイ」という回数券があります。

 高崎で売られている上越新幹線用は「定期券用新幹線自由席回数券」……だったら「テイカンカイ」じゃないの? と思いきや、東海道新幹線用は「新幹線定期券用自由席回数特急券」。おそらくこちらが元祖でこの略称が定着したのでしょう。



 大宮〜高崎が1枚あたり950円です。
 普通に買えば1790円なので半額+60円です。


 Suica定期券でもJR東日本の新幹線が一部利用できるようになり、新幹線の自動改札にタッチするだけでチャージ分から特急料金が引き落とされます。

 実はこの「Suica定期券用特急料金」が「カンテイカイ」1枚分なんですね。
 回数券を買うと3か月で6枚を使い切らないといけないのに対して、こちらは本当に気が向いた時だけ使えてしかも同じ値段です。


 さて、首都圏の在来線普通列車のグリーン車が、昨年10月から定期券+グリーン券でも利用できるようになりました。

 同時に湘南新宿ライン・高崎線・宇都宮線ではSuicaグリーン券がスタートし、あらかじめ券売機でSuicaにグリーン券情報を書きこんでおくと車内改札がない、というサービスをしています。


 で、大宮〜高崎のグリーン料金が、950円(平日)なんですね。


 新幹線なら、自動改札で自動的に引き落とし。
 普通列車グリーン車は、あらかじめ券売機でグリーン券の情報を書きこむ必要があります。

 ともに車内改札はありません。
 値段も同じです。
 しかも、新幹線なら高崎まで30〜40分、在来線だと60分〜90分かかります。
 おまけに、通勤時間帯は新幹線のほうが座れる可能性が比較的高いです。

 高崎でさらに在来線に乗り換えて、という人ならともかく、どう見ても新幹線に乗るのが便利です。


 同じことは、上野〜熊谷・本庄早稲田(本庄)でもいえます。


 在来線グリーン定期券と新幹線定期券(FREX)に至っては、値段が逆転しています。

 新幹線がディスカウントしすぎなのか、在来線グリーン車が高いのか……。


 Suicaは使えませんが、東海道新幹線方面でも同じです。
 こちらは、新幹線と在来線でJR東海とJR東日本が分かれて競合しているから、と考えれば(本当にそれで値段が決まったのかどうかはともかく)納得できますけど。
author by よんなん
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