道東道無料区間のSA事情

IMGP0230.jpg 道東自動車道は現在

・千歳恵庭JCT〜夕張IC
・占冠IC〜足寄IC

が開通していて、占冠以東の区間は「飛び地路線」になっています。
(夕張〜占冠は来年=2011年秋開通予定)


 道路公団民営化議論のとき、クルマよりクマのほうが多い区間、などとも言われましたが、現在、政権政党の公約どおり、道東自動車道は千歳東IC〜夕張ICも含めた全線が無料区間になっています。

 で、無料なら、と、昨日さっそく使ってみたわけです。


IMGP0227.jpg 途中、宿へ「着くのが遅くなりそう」と電話を入れるのに、「十勝平原SA」にクルマを停めました。
(写真はきょう撮影)

 ……が、SAという名前とは裏腹に、そこにあったものは

・トイレの建物
・自動販売機
・ドッグラン

だけで、公衆電話はおろか売店すらありません。


 あれ? 「PA」と見間違えたか? と思わずtwitterで「十勝平原PAなう」とツイートしたら「SAですよ」と早速ツッコミの返信がありました。……やっぱりそうですよね?


IMGP0206.jpg で、きょう、本別IC〜音更帯広ICに乗ったので、長流枝PAで一休みしてみました。

 が、十勝平原SAとの違いといえば…

・ウィルコムが通じない
・ドッグランがない

くらいで、世間一般にはおそらく「トイレと自動販売機しかない」という点で同じなのでは……。。。


 さすがに旅先で更新なので、SAとPAの違いなどは帰宅してからゆっくり調べてみたいと思います。。。
author by よんなん
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帯広グルメツアー

 アメリカで狂牛病騒ぎがあったときに、牛丼チェーン店がこぞって「牛丼の代わりの」豚丼を提供し始めて、かれこれ7年になりますでしょうか。

 すっかり定着した感のある「牛丼ふう豚丼」ですが、もともと豚丼といえば帯広名物の、「厚切り豚肉をタレで焼いてごはんに載せた丼」です。
(いわゆる「スタ丼」=薄切り肉をサッと焼いたものとも違う)


 で、『るるぶ北海道』にドーンと写真が載っていた「はなとかち」へ行こうとしたら火曜定休。

 「ぱんちょう」もありきたりだしな……と思って、立ち寄った郵便局で局員さんに聞いたら、

・帯広では評判で、いつも行列ができている「とん田」(「とんた」と読む)
・今度自分たちが行ってみようと思っていた「長寿庵」(=そば屋)

の2軒を教えてもらえました。


 さぁタカハシ君、どっちへ行くのかね、と言われても困ってしまいまして、次に帯広へ来るのはいつの日のことやら……というわけで作戦を考えました。

1)まず、ほぼ空腹の状態で「長寿庵」の豚丼を食してみる
2)まだ別バラが残っているようなら、「とん田」も履修する

 こうしておけば、「とん田」はもともと評判がよい=少なくともハズレではないのでしょうから、この順番なら後悔しないで済みそうです。


 さっそく、「長寿庵東店」(帯広市内に「長寿庵」は本店と東店の2軒がある)をナビにセットしてレッツラゴー。

 店内はお客さん一人に店員さん二人。「豚丼まだやってますか?」と聞くと快諾の返事。


IMGP0207.jpg カウンター席に座ると、「このくらい、どの店でもやっとるで」と言うおば(あ)ちゃんが目の前で作ってくれました。
(写真は、快諾を得て撮影)

 フライパンを二つ用意して、まずは片方のフライパンで豚ロース肉に火を通します。

 次のフライパンでは、あらかじめ火にかけてタレを煮詰めておき、そこへ火の通った豚肉を投入。ジャンジャン焦がしながらからめてゆきます。

 セットのおそば(ミニたぬきそば)とともに、いただきます。


 ……帯広の豚丼は、駅弁以外で食べるのが初めてなので、他店と比較しようがないのですが、おいしかったです。

 豚丼とはあまり関係ないですが、食後に「そば湯コーヒーはいかがですか? インスタントですが…」と、なかなか美味しいインスタントコーヒーもサービスしてくれました。



 まだもう一杯いけそうだったので、こんどはナビに「とん田」をセットして移動。

 14時半を過ぎていた+「おひとりさま」だったので、特に並ばずに入れました。

 メニューは「ロース豚丼」「ヒレ豚丼」「バラ豚丼」(各680円)で、注文をとりに来た店員さんに初めてなんですけど、と告げたら「一番人気はバラ豚丼です」とのことなので、それを注文です。


IMGP0218.jpg キッチンの中はよく見えませんでしたが、出てきたものは、火の通った厚めの豚バラ肉を、単にタレに漬けてごはんの上に盛り付けたような丼めし。

 そして「もしお味が足りないようでしたら、この付け足し用のタレをお使いください」とのこと。


 そういえば、『るるぶ北海道』に載っていた「はなとかち」の豚丼も、バラ肉使用で特に焦がしている様子もありませんので、察するに……

・元々の帯広の豚丼は、ロース肉にタレをかけてジャンジャン焦がしたもの
・ただ、最近の流行店は、バラ肉を使ってタレは焦がさないのが主流

といったところだと思います。

 ……そりゃ、バラ肉のほうが脂身が多いんだもの。おいしいに決まってますよ。

 あくまでロースで食べ比べをするべきだったかな、とは思いつつ、うまい丼物を2杯も食べたんですから満足です。


 で、帯広といえばスイーツのまち。

 六花亭に柳月に、最近では花畑牧場(=南隣の中札内村ですけど)も有名どころです。


IMGP0223.jpg さすがにベツバラとはいえ、ハシゴをするほどの余裕はないので、「高橋まんじゅう屋」のソフトクリーム(150円)。


 値段は安いですが、道内の至るところで食べられるソフトクリームの中でもこれは絶品!

#背景が花だらけなのは、改築したばかりで店内が「笑っていいとも!」状態だったから

 お土産に、メイン商品の大判焼きを買い求めて、帰途につきました。
author by よんなん
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ふるさと銀河線その後

IMGP0127.jpg 北海道で唯一、第三セクターで存続した旧国鉄・JRの特定地方交通線「池北線」改め「ふるさと銀河線」は20年近くの奮闘の末に力尽き、2006年4月廃止となりました。

 池北線以外の、バス転換を選択して平成元年までに一掃された各線は、鉄道施設の撤去が進んだり自然に還ったりして、跡をたどるのも年々難しくなっていますが、さてこちらはどうでしょう。

 ……ぬかびら源泉郷から日帰りで無理のない範囲、ということで、全長140kmあるうちの足寄〜岡女堂のおよそ15kmほどを見てきました。


 まず結論から。

 レールが剥がされた以外はほとんどそのままです。


 廃止になった2006年は屑鉄価格がかなりの値段だったはずで、レールという名の鉄の延べ棒はあっという間に累積赤字のカタに持って行かれてしまったことでしょう。


 ですが、およそ20年間のうちに池北線時代の駅舎から建て替えが進んでいたこともあってか、今回見た各駅は

・足寄駅=道の駅として改装工事中
 (隣接地に建替前の駅舎を復元して一時的に道の駅・バス会社事務所機能が移転中)
・仙美里駅=新駅舎がそのままバス待合所として活用中
・本別駅=引き続き道の駅として使用中
・岡女堂駅=新設された「本別町観光情報センター」の一角に保存。

といったふうに、そのままでした。……未確認ですが、仙美里郵便局の方のお話では南本別駅は何も残っていないとか。


IMGP0161.jpg とにかく、レールと枕木以外は、キロポストから勾配標、沿線電話の接続端子(さすがにケーブルは切ってあった)まで、ありとあらゆるものがそのままです。

 で、各駅の跡や沿線で見つけた信号・通信機器は、どれも1993〜97年製なんですよ。

 「三工社」じゃなくて「サンコーシャ」の通信機器って、初めて見た気がします。(同じ鉄道関係のメーカーなのに違う会社らしい……八王子の「村内」と「ムラウチ」以上にまぎらわしい!)

 1995〜97年にかけて駅扱いの閉そく方式からCTCでの集中管理になったのは知ってましたが、沿線電話の接続端子まで全部取り替えたんですか!

 延長140kmの沿線に一定間隔で設置して、いったいいくつ、いくらかかったんだろう。。。

 ……沿線電話機ではなく、車載の「携帯電話機」(市中の携帯電話とは別のもの)を接続する端子なんて、いまや鉄道博物館に飾ってあるような代物ですよ!

 そんなの、21世紀も目前という時に、新品買って取り付け工事までやっちゃったのか……鉄道モノって大量生産品じゃないからべらぼーに高い(はずな)のに! あーあー。


IMGP0024.jpg きのう、JR夕張駅(=無人駅)でホームにあった沿線電話機の箱を(勝手に)開けたら、中身はなんとも場違いな市販の電話機でした(写真)。JRもバカじゃないですからね。分かる人は分かってるんですよ。きっと。

 ふるさと銀河線は、たぶん沿線自治体出身の(鉄道には)素人の経営陣が、信号機器メーカーの言われるままに老朽取替しちゃったんだろうなぁ(推測)、、、そりゃ、億単位の基金もあっという間に尽きたわけだ。。。

 憶測ですが、新品の鉄道用接続端子(専用の電話機が別に必要)より、市販電話機と電話機サイズの箱を買ってきたほうが、はるかに安上がりで、緊急時の使い方も楽だったのでは。。。


 いまどきのローカル鉄道で列車の運転士と指令センターとのやり取りといえば、自社回線の整備ではなく市中の携帯電話網活用ですよ。

 沿線電話が老朽化したら、それは放置して(たとえば)ソフトバンクの携帯電話を列車の数だけ法人契約(=相互の通話は無料)したほうが、鉄道会社の身の丈に合っているというものです。災害時優先電話も各事業者が提供してますし。
(……それでも天地を揺るがす大災害だとつながらない…けど、最悪の場合でも鉄道は電話がダメならレール伝いに歩けばいつか駅員がいる駅に着く)

 1990年代中ごろ、という、携帯電話が爆発的に普及するほんの数年前、というのも悪いタイミングでしたね。。。


 どうしていつ潰れるか分からない三セク鉄道の沿線に、全国のJR電話へダイヤル一発で直通する「非常電話」(←まず使うシーンは考えられない)を整備する必要があったのやら。。。

 それとも、一部で噂があった、石勝・根室本線・ふるさと銀河線経由での特急「オホーツク」号高速化を、本気で考えていたのかどうか。。。

 いや、そもそも、いまどきJRの新型車には列車無線こそ積んであっても、「携帯電話機」なんて搭載されてないんじゃないでしょうか……?


 会社に通っていたころ、現職場で「メーカーの言いなりになるな!」は偉い人の共通言語でしたが、こうして、メーカーの言いなりに億単位の経営積立基金まで食い潰されてしまった鉄道会社の末路を見ると、同じ轍は踏むまいと思うのでした。。。
author by よんなん
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