ニニウへ急げ!
2010.11.08 Monday | よんなん的旅行 > 2010/11北海道
「『ニニウ』に一度行ってみたいんだ」
中学3年生の春休みに初めて北海道へ行った時、攻玉社中学・高校から北大へ進学された鉄道研究部の先輩がこう言っていました。
ニニウ?
……それから4年が経ち、大学に入ってインターネット環境を手にして、ふとその単語を思い出して入力して引っかかったのがこのサイト。
いたずら描き(失礼)のようなイラストを見て以来、架空の集落だとずっと思い込んでいました。
が、ニニウは「実在した」集落であることがあとで分かります。
集落としては無人になったものの、キャンプ場などが整備されたようではあったのですが、道東自動車道の建設工事でそのキャンプ場も閉鎖されてどうとかこうとか……「パソ上の空論」で納得できないのなら、自分で一度見て確かめなくては。
#JR石勝線には建設中は「(仮称)ニニウ駅」だったという「清風山信号場」があります。
(昭和56年の石勝線開通時点で無人地帯だったので駅にならなかった)
とはいえ、まっすぐニニウを目指してもつまらないので、少々遠回りですが夕張を経由して行くことにしました。
……夕張駅前に「バリー屋台」なる屋台村が去年できた、と『るるぶ北海道』に書いてあったので行ってみたら……
休みだよ!! おまけに改装中なのかユンボが目の前を掘り返してるよ!! ……やっぱり世間は旅行のオフシーズンなんですかね。
夕張駅はレストランが入居してすっかり見栄えがおしゃれになってました。……これも去年のことらしいです。(朝日新聞の記事)
目の前にある著名電器メーカー系スキー場を誘致するため、元の夕張駅から「新夕張駅」(という駅が違う場所にある)寄りへ線路を剥がす形で移転した現在の夕張駅ですが、スキー場は電器メーカー系列が運営から撤退(というか破綻?)してリゾート再生を得意とする会社が引き受けて(というか居抜き進出)どうにか営業はしています。……が、残念ながら誰が列車で来るんだよこんなとこ、というような場所なのは確かです。
とりあえず昼食は「ユーパロの湯」の食堂で、店じまいをした市街地の店のレシピを引き継いだというカレーそば(680円)。
(……おいしい、、、はずなんだけど、とんでもない猫舌キラーで、全然味がわからなかったよ。。o....rz)
温泉施設もユーパロの湯(公営?)とレースイの湯(上記のスキー場系列)が競合するなど、今にして振り返れば「ポスト石炭産業」を手さぐりしていた時期がバブルと重なって、駅が市街地のはずれへ移転したことと合わせてちぐはぐな遺産がゴロゴロしている印象はぬぐえませんでした。
で、清水沢駅近くにあった「羽柴秀吉後援会事務所」の立て看板。……夕張市長選ばかりは、この人は泡沫候補にならないので、さてどんな処方せんを持ち合わせているのやら。
……なんてことをしている間に、時計はすっかり15時半ですよ。
まぁ、ニニウはここから帯広方面へ向かう途中にあるのさ……と地図を広げると、道道610号線には「日雨量80mm通行止」の文字。
あの、きょう、雨なんですけど。……場所によっては「時」雨量20mmとかラジオの天気予報で言ってますよ。
で、国道274号から道道610号線へ入る交差点は、まさにゲートを閉めるところで、係の人に「光るニンジン棒」でダメダメと合図されてしまいます。
いや、それ以前に「土砂災害のため占冠方面へ通り抜けできません」という看板がありましたから、どちらにせよ行けなかったと思います。
辺りは暗くなっていましたし、そんな時間帯に無人集落をウロウロしていたら冬眠前のクマに襲われるのが関の山だよ(←マジでこの辺りは熊が出るから!!)、とあきらめて国道をそのまま東進するとカーナビの画面上に「ニニウ」の文字が。
ちょうどナビの文字と重なるあたりへやってくると「占冠村仁仁宇」の看板です。
んー、ニニウと仁仁宇って同じなの? 違うの? とは思えども、とにかく辺りは暗いうえに雨が降っているのでさっさとクルマへ戻って先へ進みます。
なにより、道路以外には何もない場所です。
で、さらにクルマを進めると、今度は道道610号線の占冠側入口近くになり、
「↑ニニウ方面」
という看板が出現です。
やっぱりニニウ≠仁仁宇だった!!
とはいえ、さきほどの夕張側入口以前に舗装すらされていなくて、まるで獣道のような道道610号線は、
「おしらせ 異常気象時等に通行止になる場合があります」
「全面通行止 警告立入禁止 土砂災害の為、穂別方面へは通行・立入出来ません。危険ですので、ご協力をお願いします。 富良野警察署 北海道旭川建設管理部」
という、お願いだか何なんだかよく分からない看板とともに、物々しい柵で封鎖されており、とにかく早い時間に来ようが晴れていようがダメだったということが分かっただけでも収穫でした。
占冠の道の駅に、道東自動車道について説明するコーナーがありました。
すでに、建設区間の両端、千歳東〜夕張、占冠以東全区間が無料通行になっているのですが、夕張〜占冠は来年秋開通予定とのことで、……当然ここも無料区間になるんですよね?
JRの整備新幹線とは違って営業努力が1円たりとも通行料金収入に結びつかないことが分かっている区間で、民間会社のNEXCO東日本が着々と建設を進めているのも妙な話です。
名阪国道みたいに、実質的な高速道路を一般国道ということにしてしまうのが手っ取り早いんじゃないかとは思うのですが、どうなんでしょう。
で、その模型の中に「ニニウキャンプ場」という文字を見つけました。
冒頭の写真は、支笏湖から千歳市へ向かう道道にて。……センターラインどころか中央分離帯がある片側一車線の都道府県道があるんですよ北海道って。
中学3年生の春休みに初めて北海道へ行った時、攻玉社中学・高校から北大へ進学された鉄道研究部の先輩がこう言っていました。
ニニウ?
……それから4年が経ち、大学に入ってインターネット環境を手にして、ふとその単語を思い出して入力して引っかかったのがこのサイト。
いたずら描き(失礼)のようなイラストを見て以来、架空の集落だとずっと思い込んでいました。
が、ニニウは「実在した」集落であることがあとで分かります。
集落としては無人になったものの、キャンプ場などが整備されたようではあったのですが、道東自動車道の建設工事でそのキャンプ場も閉鎖されてどうとかこうとか……「パソ上の空論」で納得できないのなら、自分で一度見て確かめなくては。
#JR石勝線には建設中は「(仮称)ニニウ駅」だったという「清風山信号場」があります。
(昭和56年の石勝線開通時点で無人地帯だったので駅にならなかった)
とはいえ、まっすぐニニウを目指してもつまらないので、少々遠回りですが夕張を経由して行くことにしました。
……夕張駅前に「バリー屋台」なる屋台村が去年できた、と『るるぶ北海道』に書いてあったので行ってみたら……
休みだよ!! おまけに改装中なのかユンボが目の前を掘り返してるよ!! ……やっぱり世間は旅行のオフシーズンなんですかね。
夕張駅はレストランが入居してすっかり見栄えがおしゃれになってました。……これも去年のことらしいです。(朝日新聞の記事)
目の前にある著名電器メーカー系スキー場を誘致するため、元の夕張駅から「新夕張駅」(という駅が違う場所にある)寄りへ線路を剥がす形で移転した現在の夕張駅ですが、スキー場は電器メーカー系列が運営から撤退(というか破綻?)してリゾート再生を得意とする会社が引き受けて(というか居抜き進出)どうにか営業はしています。……が、残念ながら誰が列車で来るんだよこんなとこ、というような場所なのは確かです。
とりあえず昼食は「ユーパロの湯」の食堂で、店じまいをした市街地の店のレシピを引き継いだというカレーそば(680円)。
(……おいしい、、、はずなんだけど、とんでもない猫舌キラーで、全然味がわからなかったよ。。o....rz)
温泉施設もユーパロの湯(公営?)とレースイの湯(上記のスキー場系列)が競合するなど、今にして振り返れば「ポスト石炭産業」を手さぐりしていた時期がバブルと重なって、駅が市街地のはずれへ移転したことと合わせてちぐはぐな遺産がゴロゴロしている印象はぬぐえませんでした。
で、清水沢駅近くにあった「羽柴秀吉後援会事務所」の立て看板。……夕張市長選ばかりは、この人は泡沫候補にならないので、さてどんな処方せんを持ち合わせているのやら。
……なんてことをしている間に、時計はすっかり15時半ですよ。
まぁ、ニニウはここから帯広方面へ向かう途中にあるのさ……と地図を広げると、道道610号線には「日雨量80mm通行止」の文字。
あの、きょう、雨なんですけど。……場所によっては「時」雨量20mmとかラジオの天気予報で言ってますよ。
で、国道274号から道道610号線へ入る交差点は、まさにゲートを閉めるところで、係の人に「光るニンジン棒」でダメダメと合図されてしまいます。
いや、それ以前に「土砂災害のため占冠方面へ通り抜けできません」という看板がありましたから、どちらにせよ行けなかったと思います。
辺りは暗くなっていましたし、そんな時間帯に無人集落をウロウロしていたら冬眠前のクマに襲われるのが関の山だよ(←マジでこの辺りは熊が出るから!!)、とあきらめて国道をそのまま東進するとカーナビの画面上に「ニニウ」の文字が。
ちょうどナビの文字と重なるあたりへやってくると「占冠村仁仁宇」の看板です。
んー、ニニウと仁仁宇って同じなの? 違うの? とは思えども、とにかく辺りは暗いうえに雨が降っているのでさっさとクルマへ戻って先へ進みます。
なにより、道路以外には何もない場所です。
で、さらにクルマを進めると、今度は道道610号線の占冠側入口近くになり、
「↑ニニウ方面」
という看板が出現です。
やっぱりニニウ≠仁仁宇だった!!
とはいえ、さきほどの夕張側入口以前に舗装すらされていなくて、まるで獣道のような道道610号線は、
「おしらせ 異常気象時等に通行止になる場合があります」
「全面通行止 警告立入禁止 土砂災害の為、穂別方面へは通行・立入出来ません。危険ですので、ご協力をお願いします。 富良野警察署 北海道旭川建設管理部」
という、お願いだか何なんだかよく分からない看板とともに、物々しい柵で封鎖されており、とにかく早い時間に来ようが晴れていようがダメだったということが分かっただけでも収穫でした。
占冠の道の駅に、道東自動車道について説明するコーナーがありました。
すでに、建設区間の両端、千歳東〜夕張、占冠以東全区間が無料通行になっているのですが、夕張〜占冠は来年秋開通予定とのことで、……当然ここも無料区間になるんですよね?
JRの整備新幹線とは違って営業努力が1円たりとも通行料金収入に結びつかないことが分かっている区間で、民間会社のNEXCO東日本が着々と建設を進めているのも妙な話です。
名阪国道みたいに、実質的な高速道路を一般国道ということにしてしまうのが手っ取り早いんじゃないかとは思うのですが、どうなんでしょう。
で、その模型の中に「ニニウキャンプ場」という文字を見つけました。
冒頭の写真は、支笏湖から千歳市へ向かう道道にて。……センターラインどころか中央分離帯がある片側一車線の都道府県道があるんですよ北海道って。