4年ぶりの東海道新幹線

IMGP0355.jpg 帰りは東海道新幹線の「のぞみ」自由席で。

 通勤電車並みの運転間隔で東京行き「のぞみ」が頻発する光景は、さすが東海道新幹線だなと思います。

 神戸空港にスカイマークが9600円で就航しようと、新幹線の圧倒的な輸送量の前では微々たる存在でしかないのかなという気さえします。


 JR東海の新幹線は、ほとんどの利用者がほぼ無割引の運賃・料金で利用しています(回数券がチケットショップでバラ売りされる程度)。
 JR東日本が新幹線を「土日きっぷ」だの「東日本乗り放題パス」だの「おはよう○○往復きっぷ」などで散々ディスカウントしているのと大違いです。


 「のぞみ」に自由席がついて自由席なら「ひかり」「こだま」と同じ値段で乗れるようにはなりましたが、「のぞみ」の自由席は16両中3両。
 JR東日本の「あさま」が8両中3両で自由席だと座れない確率が高い印象でしたが、「のぞみ」はさらにその半分の割合です。
 ……実際には、ほとんどの人が「のぞみ」料金で利用するわけです。


 これだけ頻発しているのに指定席ばかりでは、山手線に指定席を取るようなものでむしろ不便では……と思うものの、JR東海の自社クレジットカード会員向けの「エクスプレス予約」なら直前まで何度でも携帯電話から列車を変更できるサービスを提供しています。

 JR東海の株価がJR3社で唯一100万円の大台にのっている要因の一つはそこかな、と。


 今回初めて700系電車に乗りました。
 評判どおり快適ですね。JR東日本のE2-1000系に匹敵するかそれ以上です。

 さすがに2時間半もじっと座っていると飽きますけど、東北新幹線で言えば大宮〜八戸を移動するのとほぼ同じですから、実は大阪って結構遠いんだなと思わされます。

 リニアモーターカーで1時間となれば、それはもう大絶賛で迎えられることでしょう。
 建設資金のあてもないのにJR東海が研究を続ける意味がなんとなく分かる気がしました。

 ……そういう意味では、飛行機のほうがチョコチョコと乗り換えやらで体を動かすのであんまり退屈しませんが、トータルでほぼ同じ所要時間なら新幹線の車内のほうがまとまった時間を確保できます。

 JR東海がおととい発表したところによると(プレスリリース)、再来年に導入される新型電車はモバイルパソコン用のコンセントを大幅に増やすそうですから、離着陸時にはパソコンが使えない航空機に対して大きな武器になるのでしょう。

 当面は大幅なスピードアップが見込めない中では有利なコンテンツといえそうです。
 かつて所要時間の長い列車では食堂車が定番でしたが、21世紀は電源と通信の環境を提供するのが飛行機にはできない鉄道の強みということになるんでしょうか。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

ふたたび甲子園

IMGP0354.jpg 最初は昼ごろの新幹線で帰るつもりでいたんですが、早稲田実業の次の試合が今日だというので、せっかくなので昨日に引き続いてアルプススタンドへ。

 試合は、3日連続の早実が2日ぶりの試合となる横浜高校と同じコンディションのはずもなく、13-3の大差で敗退。

 まぁ、去年の慶応義塾が同じ準々決勝で15-1で負けたのよりはマシでしょうか。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

関西の電車を観察する

IMGP0320.jpg せっかく関西に来たので、関西の電車を乗り歩いてみました。

 昨日も含めて、阪神・大阪市交・近鉄・南海・京阪・阪急・JR西日本、と、大手は一通り巡りました。

 一番印象的だったのは、駅で車掌さんがホームに降りないこと。


 関東だと、駅に着けば車掌さんが必ずホームに降ります。
 そして、JR東日本以外は、車掌さんがホームに立ったまま乗降を確認してドアを閉めます。

 関西は、JR西日本と京阪を除いて、基本的に車掌さんは窓から顔を出すだけです。
(近鉄や南海が見通しの悪い駅ではホームに降りる程度です)

 そして、ほとんどの電鉄では運転士さんも窓から顔を出して、車掌さんに乗降の終了を合図するんですね。(写真)

 ……阪急の、車掌さんが運転士さんとともに列車の前後で手を上げながらドアを閉める仕草は、なんだかかっこいいなぁ、と思ってしまうのでした。(←マニア)


 さて、JR西日本以外は出発の合図は車掌さんが鳴らすベル2発です。
 関東だと、JR東日本以外はブザー1発(京成だけ2発)なんですよね。

 関西は私鉄や地下鉄の大半が路面電車を発祥としていた名残だとかで、運転士と車掌のやり取りがブザーではなくベル(JRだけブザー)です。しかも2発で発車する光景はまさしく文字通りの「チンチン電車」です。


 あと、面白いなと思ったのは、阪神の車掌さんは「車掌士」、大阪市営地下鉄の車掌さんは「高速車掌」というバッジをつけていたこと。

 阪神は運転士に対する車掌「士」なんでしょうけど、めずらしいです。
(実は「車掌」と「車掌士」は違う、という話も耳にするのでいずれ調べてみます)

 大阪市交は、路面電車に対して高速な電車の車掌、という意味なんでしょうね。
 東京メトロも2年前までは「帝都“高速度交通”営団」という名前でしたし、新幹線が時速300キロで走る時代でも、時速60キロ程度の地下鉄が「高速鉄道」という位置付けだった名残を感じます。

 あ、それから、京阪には契約社員の車掌さんがいて、時給950円+ボーナスだとか。
埼玉県・埼玉高速鉄道検討委員会調べ
author by よんなん
- | trackbacks (0)

あいりん地区に泊まる

IMGP0302.jpg さて、今回の宿は1泊2100円です。(ここ

 昨晩いっしょに飲んだ方に、新今宮駅の近くに宿を取ってあると告げると「さすが早稲田の人は違いますね……」という反応をされましたっけか。


 あいりん地区、いわゆる「釜ヶ崎」と呼ばれる地区は、東京でいうところの山谷に当たります。

 まぁ確かに、東京で旅行者が「山谷に泊まる」と言ったとしたら、意外な顔をされるのが普通でしょうね。


 しかし、実際には「個室・冷暖房完備・テレビ冷蔵庫つき」を掲げる宿が多く、シングルルームが3畳半程度という狭さを除けば、いわゆる一般人でも快適に過ごせます。
(トイレ・風呂は共同)

 こうした宿の実態を私が知ったのは、日本で開催されたワールドカップのときでした。
 外国人バックパッカーの多くが“ドヤ”を拠点に観戦をしている、実は日本人ビジネスマンにも活用している人がいる、かつてのイメージとは違う、というのを新聞が取り上げたのです。

 小学館の「ビッグコミックオリジナル」でときおり掲載される、石塚真一の「東京チェックイン」(外国人バックパッカーが多く泊まる安宿のお話)の舞台は、おそらくこういう形態の宿でしょう。

 今回泊まったところも、旅行者やビジネスマン、就職活動中の学生という感じの人のほうがむしろ目立ち、ステレオタイプなイメージの日雇い労働者ふうの人はついに見かけませんでした。
(屋外で冬を越している人たちの存在を無視するわけではありませんが)

 部屋は写真のとおりで、確かに「ビジネスホテル」にしては狭いです。


 が、個室は個室ですし、カギも一応かかります。
 都市部にある大型のユースホステルだとかカプセルホテルに泊まったことがあれば、あんまり抵抗ないんじゃないでしょうか。こちらのほうがむしろ快適な気がします。

 個人的には、勤務先で泊まり勤務のときに寝る部屋を一回り小さくしてテレビと冷蔵庫を置いただけのような感じに受け取れたので、なおのこと違和感も何もありませんでした。

 この宿の場合は1階ロビーにパソコンが3台あって、インターネットも使えましたし。
 それに、部屋にはガウンやタオル、歯磨きセットの備え付けもあり、実は宿泊費が周辺の同種の宿に比べて高めです。


 あいりん地区は山谷と違って、電車でのアクセスが非常に便利です。
 地下鉄御堂筋線と堺筋線の動物園前駅を降りれば、そこはもう簡易宿泊所の看板ばかりの光景です。

 すぐ目の前にはJR大阪環状線の新今宮駅、阪堺電車や南海電車の駅もあります。

 山谷が南千住駅から少し歩いたところにあるのとは対照的です。
 まぁ一応地下鉄は通じていますけど、JRだと山手線から上野か日暮里で乗り換えないといけませんし。


 山谷もあいりん地区も、楽天トラベルで検索するといくらでも出てきます。
author by よんなん
- | trackbacks (0)
  1. 無料アクセス解析