東武の無人駅

IMGP0230.jpg 東京近郊にある「大手私鉄」の駅は、全部駅員がいる駅だと思っていました。
(早朝深夜は別として)

 が、東武には無人駅があったんですね。
 さっそく、行ってみることにしました。

 今回訪れたのは、東武日光線で新栃木の次にある合戦場駅。


 Wikipediaを見れば、新栃木を過ぎると急激に駅の利用者が減ることが分かります。

 新栃木まではどんなに少なくても1日2000人は利用者がいるのに、合戦場駅は271人(2004年度)。

 さらにその先は1日100人程度の駅も見受けられます。
 確かに駅員さんを常駐させても割に合わないレベルなんでしょう。


 さて今回は、となりの新栃木駅から歩いて合戦場駅に到達。

 ほどなく、下り電車が到着します。
 電車は2両編成ですが、ワンマンではなく車掌が乗っています。
……しかし、駅の出口は前にもあり、特に車掌さんがキップをチェックしている様子はありません。

 自動改札が置いてあるわけでもなく、パスネットで乗ってきちゃった人は「証明書」を取って、後日精算するように案内が書いてあります。


 関西では、JR西日本が「スルッとKANSAI」への参加を希望したときに、無人駅すべてに自動改札を置く、という条件がスルッとKANSAI側から提示されて断念したという話を聞きますが、関東はそうでもないんですね。

(関西でも、後に近鉄が加盟するときは条件にしなかったそうです)


 キップは駅前の商店で売っているほか、「証明書」を持って電車に乗り、車内や目的地の有人駅で支払うこともできるようです。

 ひとまず証明書を持って、やってきた上り電車に乗ります。
 上り電車では出口が後ろにしかないものの、このときは降りるお客がおらず、キップをチェックしているかどうかは分かりませんでした。

 発車してからも車掌さんが車内へキップを売りには来ませんでしたが、次の新栃木駅から先はすべての駅に駅員がいるのですから、それでいいのでしょう。


 新栃木で電車を乗り換えて栃木駅で降りるとき、改札口で証明書を見せずに「合戦場駅から」と申し出ると、「160円です」とだけ言われてパスネットを処理されました。
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東武の旧型電車に乗る

IMGP0195.jpg 東武線には今でも旧型電車(参考)が走っています。

 は? 旧型なら両毛線にも走ってるじゃないですか、ほら、あの東海道線から今度引退する電車に似てるのが……

 違います。あれは「新性能電車」です。

 何それ、わけわかんねーよ……と思った方は、それでもいいです。
 とにかく、JRでは引退しちゃうような電車よりもさらに古い電車が走っている、と。


 3月18日のダイヤ改正で伊勢崎線や佐野線などからは引退しますが、東武宇都宮線などでは今後もしばらく主流の電車です。


 そんなわけで、休みだった今日、両毛線に乗って栃木駅で下車。
 東武線のホームに上れば、早速停まっていました。(写真)


 昭和50年代後半に車体が取り替えられているので、あからさまに古い電車という感じはしないです。

 が、細かいところをよく見ると、客室にあるのは非常ブザーではなく、「非常弁」。(←直接、ブレーキ用の空気ホースにつながってます)

 発車するときに車掌さんが手を掛けているのも、非常スイッチではなく「車掌弁」。(↑と同じ)


 何よりも特徴的なのは、発車するときの乗り心地とモーター音。

 ガックン、グオォォォォォォォォ……と、文字にすると別にどうということもないんですけど、マニアが言うところの「吊り掛けサウンド」というやつです。

 吊り掛け式の電車そのものは、都電でもまだ走っていて、そんなにめずらしいものでもないです。

 が、路面電車とは比べ物にならない大型電車ですから、迫力も違うというものです。

 さすがに、ブレーキは電磁直通ブレーキになってますけど、いいんです。


 本当は、3月18日のダイヤ改正でこの辺りの電車が全部ワンマン運転になって、ワンマン用の電車に置き換えられると勘違いして乗りに来たんですけど、東武宇都宮線・日光線のワンマン化はまだのようで、しばらくはこの電車の活躍を見ることができそうです。

 …この電車の検査や修繕はどうやっているのだろう、と、そんなことが気になりました。
author by よんなん
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