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あいりん地区に泊まる

IMGP0302.jpg さて、今回の宿は1泊2100円です。(ここ

 昨晩いっしょに飲んだ方に、新今宮駅の近くに宿を取ってあると告げると「さすが早稲田の人は違いますね……」という反応をされましたっけか。


 あいりん地区、いわゆる「釜ヶ崎」と呼ばれる地区は、東京でいうところの山谷に当たります。

 まぁ確かに、東京で旅行者が「山谷に泊まる」と言ったとしたら、意外な顔をされるのが普通でしょうね。


 しかし、実際には「個室・冷暖房完備・テレビ冷蔵庫つき」を掲げる宿が多く、シングルルームが3畳半程度という狭さを除けば、いわゆる一般人でも快適に過ごせます。
(トイレ・風呂は共同)

 こうした宿の実態を私が知ったのは、日本で開催されたワールドカップのときでした。
 外国人バックパッカーの多くが“ドヤ”を拠点に観戦をしている、実は日本人ビジネスマンにも活用している人がいる、かつてのイメージとは違う、というのを新聞が取り上げたのです。

 小学館の「ビッグコミックオリジナル」でときおり掲載される、石塚真一の「東京チェックイン」(外国人バックパッカーが多く泊まる安宿のお話)の舞台は、おそらくこういう形態の宿でしょう。

 今回泊まったところも、旅行者やビジネスマン、就職活動中の学生という感じの人のほうがむしろ目立ち、ステレオタイプなイメージの日雇い労働者ふうの人はついに見かけませんでした。
(屋外で冬を越している人たちの存在を無視するわけではありませんが)

 部屋は写真のとおりで、確かに「ビジネスホテル」にしては狭いです。


 が、個室は個室ですし、カギも一応かかります。
 都市部にある大型のユースホステルだとかカプセルホテルに泊まったことがあれば、あんまり抵抗ないんじゃないでしょうか。こちらのほうがむしろ快適な気がします。

 個人的には、勤務先で泊まり勤務のときに寝る部屋を一回り小さくしてテレビと冷蔵庫を置いただけのような感じに受け取れたので、なおのこと違和感も何もありませんでした。

 この宿の場合は1階ロビーにパソコンが3台あって、インターネットも使えましたし。
 それに、部屋にはガウンやタオル、歯磨きセットの備え付けもあり、実は宿泊費が周辺の同種の宿に比べて高めです。


 あいりん地区は山谷と違って、電車でのアクセスが非常に便利です。
 地下鉄御堂筋線と堺筋線の動物園前駅を降りれば、そこはもう簡易宿泊所の看板ばかりの光景です。

 すぐ目の前にはJR大阪環状線の新今宮駅、阪堺電車や南海電車の駅もあります。

 山谷が南千住駅から少し歩いたところにあるのとは対照的です。
 まぁ一応地下鉄は通じていますけど、JRだと山手線から上野か日暮里で乗り換えないといけませんし。


 山谷もあいりん地区も、楽天トラベルで検索するといくらでも出てきます。
author by よんなん
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