窪川→高知→岡山

DSC00438.jpg 窪川でおよそ1時間20分の待ち合わせののち、青春18きっぷの旅を再開です。

 13:10発高知行きの土讃線は、ときおり太平洋を眺めながらの道中ですが、昼食後ということもあってか、14:55に高知へ着くまでほとんどの区間でウトウト……。



DSC00443.jpg 高知駅は2008年に高架化したときに「くじらドーム」と呼ばれる大屋根で駅もろとも覆う、斬新なデザインの駅になりました。

 ……厳密には、大屋根で覆われているのはホームの真ん中あたりだけで、中央線の東京駅ホームの屋根が、真ん中だけ高くなっているようなイメージでしょうか。

 四国のJR駅で最初に自動改札がついたのは、高松駅よりも早くてこちらでしたね。



DSC00455.jpg 予定では高知駅で40分ほど乗り継ぎの時間がありましたが、「ごめん・なはり線」直通の列車で後免駅まで先に行ってみることにします。

 土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」は、全20駅にやなせたかし氏が描いたイメージキャラクターがいます。……頼まれれば断らない(らしい)同氏の多数のキャラは時として「ゆるキャラ」呼ばわりされることがあり、この20キャラの中にも、確かにこれはプロの作品としてどうなのか、、、と思うものがあったりなかったり。。。

 夜須駅のやすにんぎょちゃんって、こんなのありか……と思っていたら、pixivにこんな作品があって笑ってしまいました。世のオタクのみなさんはすごいですね。


DSC00507.jpg 後免駅から予定していた土讃線の列車に戻ります。

 予土線の「ハゲ駅」に続く変わった駅名として土讃線には「大ボケ駅」があります。……駅の後ろに見える「歩危マート」というお店の看板は、そのまま読めば「ぼけマート」で合っているのかどうか。

 さて、やれ大歩危渓谷だ、新改駅(スイッチバック駅)だ、土佐北川駅(鉄橋上の駅)だ、と列車内で明らかに不審人物と化していたら、イケメンのお兄さんに声をかけられました。

「玄人の方ですね。自分、青春18きっぷの『初心者』なんでいろいろ教えてください」

はいっ!?

 刺繍の入ったジーンズを腰履きしてそうな(シャツに隠れて不明)、チェックではない柄のシャツ、カンカン帽に、センスのよさげなメガネ、そして整えられたヒゲ、と、ステレオタイプな鉄道マニアとは明らかに違う人種の方です。


DSC00520.jpg 岡山にお住まいの方で、高知へ酒を飲みに行った帰りだそうですが、そんな方から

「秘境駅」とか
「いつかNゲージを部屋いっぱい広げたい」とか
「青春18きっぷで北海道行けますかねー」

などという言葉が飛び出るとは、時代は変わったものです。

 「秘境駅」といえば写真の坪尻駅はとっくに日が暮れて真っ暗闇。

 新改駅のスイッチバックもそうですけど、本線の勾配は思ったほど急ではないので、駅の信号装置が老朽取替の時期を迎えると棒線駅にされてもおかしくはない気がします。


 さて、酔っ払いは35歳既婚という明るいお兄さんで、もう少し元気なら、見知らぬ人から声をかけられてもきちんと相手できるんですが、ちょっぴり厳しいものがありました。……が、自分も今日は岡山泊なので、この先ずっと一緒ということになります。。。

 阿波池田・琴平・坂出でともに電車を乗り継ぎ、阿波池田駅で「飲み物おごらせてください」とのことだったので缶コーヒーを買ってもらいました。


DSC00530.jpg 夜の瀬戸大橋は、眼下に広がる坂出の工業地帯の夜景がすごくて(あとで地図を見たらコスモ石油の製油所があった)うおおおおおー!! これは萌える!! と思ったものの、人前ではさすがに感情を露わにできず……。

#お兄さんはそういう見どころを教えてほしかったのかもですが

 お兄さんは児島で降りてゆき、ようやく一人になって岡山に着きました。

 快速「マリンライナー」用JR四国5000系電車は、平屋の普通自由席車がJR西日本223系電車、2階建ての指定席車がJR東日本のE217系電車(←総武快速線の電車)をベースに作られています。

 ……ということは、平屋側の運転席はJR西日本仕様で2ハンドルでも、2階建て車両の運転台はJR東日本仕様でワンハンドルなのか、、、と思いきや、当たり前の話ですが平屋側と同じ運転台がついていましたとさ。

 まぁ、JR東日本・東急車輛のE231系シリーズも、導入する各社に合わせて運転台の形は違いますからね。
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ごはん日記 2011/9/7

DSC00292.jpg きょうの朝ごはん(1)
・ざるラーメン(220円)
・ポンジュース(118円)

 ホテルをチェックアウトする前に部屋にて。

 本当は、松山駅前にかつてあった「中野家」(という吉野家に酷似した牛丼屋)で朝食のつもりだったのが、店がなくなっていたので松山駅のコンビニ「MAX」にて前夜のうちに調達。……JR四国系列のコンビニは「BIG Kiosk」という店名が多いのだけどそれは四国キヨスクの店で、「MAX」は同じJR四国傘下ではあるものの「ステーションクリエイト愛媛」という会社の店。


DSC00293.jpg きょうの朝ごはん(2)
・ヤマザキ ローズネットクッキー(105円)
・ヤマザキ まるごとバナナ(210円)
・六時屋タルト(105円)

 同じく前夜のうちに前出の「MAX」にて調達。車内にて。

 タルトは洋菓子ではなく愛媛銘菓のほうで、いくつかの銘柄があって、一六タルトの看板を一番よく見かけるのだけど、「六時屋タルト」はWikipediaによると愛媛県内では定着しているブランドとのこと。


391597446.jpg きょうの間食(1)
・一六タルト(95円)

 八幡浜駅のキヨスクで購入。

 六時屋タルトとは違って、ゆず風味の餡がさっぱりしておいしい。



DSC00403.jpg きょうの昼ごはん
・うなぎのタタキ定食(2100円・ごはん大盛)

 四万十町「うなきち」にて。

 窪川駅で1時間20分ほどの待ち時間があり、特急券・乗車券を買って先行するくらいならそのぶんで昼ごはんに投資できる……というわけでうなぎ屋へ。

 食べログで調べたときから「うなぎのタタキ」という食べ物が気になってたのだけど……食べてしまえば、「こういう食べ方もあるんだね」という程度。。。

 タタキと聞くと、カツオのたたきのような食べ物を思い浮かべるけれども、ちゃんと火が通っています。……うなぎを生で供するには血を完全に抜かないといけないので、なかなかの技量がいるようです。

 うなぎの白焼きというのは食べたことがないんですけれども、それを小さく切って、ポン酢(を加えたうなぎのタレ)とタマネギをあえたようなものでしょうか。……繰り返しだけど「こういう食べ方も……あぁ、あるんだな」という食べ物でありました。


 たぶん、船橋のうなぎ屋のメニューにあったとしても、うな重を頼むだろうなぁ。


 きょうの間食(2)
・昔懐かしい揚げパン(100円)
・クルミミルクパン(130円)
・タマゴドーナツ(80円)

 ウィリーウィンキー高知店にて購入→車内にて。

 間食のつもりだったけど、夕飯は結局食べませんでした。
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窪川にて

DSC00415.jpg 高知県四万十町の窪川駅で予土線から土讃線の普通列車に乗り継ぐのに1時間20分ほど待ち時間がありました。

 予土線から10分の待ち合わせで連絡する特急「南風16号」は青春18きっぷでは乗れないので、乗車券・特急券を買って「ワープ」する選択肢もあるものの、せっかくなのでのんびり待つことにします。

 ちょうどお昼時だったので、四万十へ来たことですし昼食はうなぎ屋へ(詳細は「ごはん日記」に)。……ついでに、窪川駅から近い四国八十八箇所の一つ「岩本寺」にも立ち寄ってみました。

 「スタンプラリー」的なものは私のようなマニアを引き寄せるものがあり、境内の売店で「納経帳」も売られていましたが、「納経」の仕組みもよく分からず、信心もないのに手を出せばバチが当たりそうだったので境内を眺めておみくじを引いて帰りました。

 おみくじはめでたく「大吉」を引き当てましたが、それによると……

>病気 精神の安定第一

と、ズバリその通り。(なんと!)


DSC00417.jpg さて、窪川駅周辺は四万十町の中心部のわりに信号機はほとんど点いておらず(写真では消えていますが、自動車用は黄色の点滅)、なんとも平和な場所でありました。

 ところで、この写真に写っているNTTの建物には日本生命の支所が入居していましたよ。

 NTTは電話局の営業窓口をどんどん閉めているものの、建物にある電話交換の機能がそのまま残っているのか、市街地のど真ん中で見た目がまるで巨大な空き店舗のようなNTTの建物をよく見るのですが、テナントが入居しているケースもあるのですね。……自分ははじめて見ました。

 建物には「NTT窪川電話交換所」の看板も出ているものの、NTTの窓口はないようです。


DSC00422.jpg さらに駅へ戻る途中にJR四国窪川自動車営業所の跡地があります。

 窪川自動車営業所は1994年に廃止されており、写真のような駐車場に看板が残っていて「窪川自動車営業所」の上には「四国旅客鉄道」の「旅」の字だけが見えるのですが、さらによく目を凝らすと……「日本国有鉄道」の文字をはがした跡が見えますよ!

 「日本国有鉄道 窪川自動車営業所」! 東京から1000km近く離れたこの地のバス路線まで、国鉄の全国路線ネットワークとして東京の本社で面倒を見ていたわけですか。……もちろん四国総局を間にはさんでいたとはいえ、いまとなっては隔世の感があります。
(四国には鉄道管理局がなくて総局直轄だった)

 その後、JRでは最後までバスを直営していたJR四国の自動車部門も、2004年に再分割されて「ジェイアール四国バス」(JR四国の100%子会社)となり、独自の経営をしています。
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松山→北宇和島→窪川

DSC00311.jpg 青春18きっぷ3日分を使った旅の2日目は、松山駅6:05発の普通列車からスタートです。

 3両編成の先頭に真っ赤なディーゼルカーがくっついていて、松山発車前にJR四国の制服を着た方が3人ほど珍しそうに車内のフィギュア陳列ケースを見ていましたよ。

 ……これは予土線で走っている「海洋堂ホビートレイン」で、時刻表によるとこのあと北宇和島駅で乗り継ぐ予土線の列車がこの車両で運行のはずですが、、、

DSC00347.jpg あとで分かったことですが、9/6に定期検査があった模様で、6、7日の予土線は一般車両で運行しますという掲示が駅にありました。

 ……この日の朝の宇和島行きに連結されていたのは、松山の車両基地で検査が終わって予土線へ戻る「送り込み」だったわけですね。

 道理で、松山駅にいたJR社員の方が珍しそうに見ていたわけです。……この車両が定期検査で松山入りするのはおよそ3ヶ月に1回(のはず)ですから。


DSC00377.jpg 松山から3時間半ほど揺られたのち、北宇和島で予土線に乗り換えます。

 写真の江川崎駅には側線があるものの、信号の類は「入換標識」しかありません。

 入換標識で構内入換をするには運転士のほかに誘導する係が必要ですが……無人駅なので、もう夜間滞泊・入換はないのだろうか、もう使われることがない設備なのだろうか、と思って時刻表を見ると夜間に江川崎止まりが2本、早朝の江川崎始発が1本あります。


yodosen.jpg これは何ぞ……と時刻表をもう一度よーく見てみると、夜の1本と朝の1本だけ、予土線なのに列車番号が4000番台ではありません。ははぁ、なるほど。

 JR四国は列車番号4000番台がワンマン列車を意味するので、おそらくは、

・夜、車掌を乗せた列車(832D列車)が江川崎に着いたら車掌の誘導で側線に滞泊→運転士・車掌も就寝
・その約1時間半後の終列車はホームに滞泊。

……そして朝になったら、再び車掌が側線から車両を誘導してホーム上の車両と連結して朝の列車を仕立てるのですね。きっと。

 全列車ワンマンカーだと思い込んでいたら、江川崎駅で構内入換をやるために宇和島から車掌を送り込むツーマン列車が予土線にあるのかぁ。……そんなところばかり見てニヤニヤしているのですよ。ええ。


DSC00384.jpg さて、途中の江川崎駅からは1974年に開業した(ローカル線としては)新線で、特に土佐大正駅までの区間は蛇行する四万十川をトンネルと鉄橋でガンガン直線に貫いてすっ飛ばします。

 トンネルこそ増えるものの景色がよいのはこの区間で、江川崎からはJR西日本(日本旅行)「ジパング倶楽部」の団体が乗ってきました。……添乗員さんが「さっそく一つ目の沈下橋が見えますよ〜」と窓の外を指差すと、、、、なんと橋が落ちてるじゃないですかっ!!

 先日の台風12号の影響でしょうか??


DSC00387.jpg あと、予土線といえば「はげ駅」。

 (確か)高校1年のときの記憶を頼りに、ホームは進行右側だったはずッ! と周囲の方に断って窓を開けたら、まさに駅名標が目の前に!

 Wikipediaによると、この地名は平家の落人が「平」の横棒を1本ずらして名前を変え、この地で追っ手を逃れたのが由来……とか?

 そうかー落人もハゲだもんねー(何を言いやがる)

 ちなみにJRには「増毛」駅もあるんですけれども北海道の駅なので、「ハゲから増毛ゆき」の片道キップは「goo乗換案内」によれば21660円(予讃・山陽・北陸・羽越・奥羽・千歳線経由)です。……おまじないで買うにはちょっと、、、

 またハゲ駅へ戻ってくる往復キップは4万円超ということになります。誰か買いませんか。
author by よんなん
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