てんやの天丼「タレなし」

 「てんや」のメニューには「タレの多め少なめ加減します」と書いてあるので、いつも「タレ少なめ」と注文しています。

 高校生のとき、大崎ニューシティの「てんや」でこれでもかとタレがかかって辛すぎなうえ、おまけにフニャフニャな天丼が出てきて以来、そうしています。


 最近は、テーブルに「天丼のたれ」が置かれるようになりましたから、少なめで注文して足りないようなら自分でかければよいのです。

 ただし実際には、少なめと注文しても、これ普通にかかってるんじゃ? と思うことが多いんですけれども。


 きのう、錦糸町駅の「てんや」で昼ごはんを食べていたら、後ろのテーブル席で「天丼タレ多めで」と注文している人がいたんですよ。

 瞬時に「何が、タレ多めで、だ」「お前は本当にタレ多めが食いたいのか」「お前、タレ多めって言いたいだけ」じゃないのかっ! 等々の言葉が脳裏に浮かびます。


 「このど素人が!」と、「玄人のひとりごと」の南倍南みたいな気分で自分は引き続き殺伐と食べておりましたら、横のカウンター席に新しく座った人が一言

「天丼、タレなしで」


 えっ、そんな注文あり!?


 天丼が運ばれてくるなり、その人はテーブルに置いてあるタレを自分好みにかけています。

 お……恐れ入りました!!!


 さっきのニワカ玄人気分はどこへやら、、、というか、さっきの自分が恥ずかしい!

 まぁ、最後で南倍南が実は素人同然なのを思い知らされるのも「玄人のひとりごと」の典型的なオチなんですが。


 多め・少なめを加減してくれるということは、「かけない」という選択肢もありなわけで、、、何で今まで気づかなかったんでしょうか。。


 ……ただ、タレなし、ってことはごはんにもかかってないんですよね。(よく見えませんでしたが)

 お店の人がごはんだけ盛り付けた時点で一旦タレをかけるのとは違って、天丼として出来上がったところへ自分で後からかけるとなると、下のご飯にもかけるには少々コツがいるのでは…という気もします。


 そうすると、ごはんにだけタレかけてください…とかいう注文をしたくなりますが、さすがにそれが通用するようだと、そのうち「エビ天だけ多めに」とか「インゲンにはかけないで!」とかあれこれ言い出す客が出てきて収拾がつかなくなりそうです。

 あくまで、多め・少なめ・「なし」という加減だけなんだろうなぁ、と推測してみますが、どうでしょうか。
author by よんなん
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