応援もカイゼン

IMGP2095.jpg トヨタ自動車×日産自動車は、最初の1時間ほどだけトヨタ側の応援席にいました。

 トヨタの応援団は、観客席最後列に「ミラー」がいるんですね。
 ステージ(指揮台)やその下で出る指示(=観客のほうを向いている応援団員には見えない)を、最上段から観客席に散っている応援団員に伝えたりする役目の人です。

 六大学野球だと普通ですが、都市対抗だとミラーがいないか、仮にいても吹奏楽団の後ろとかそういうのしか見たことがありませんでした。


 しかも、ミラー役の人の頭には、インカム!

 おそらく、指揮台のあたりにいる人といつでも打ち合わせができるんでしょう。
 すごいですねぇ。

 ……スタンドに散って観客をリードしている応援団員の何人かの耳にはイヤホンがありましたから、その打ち合わせをリアルタイムで聞くこともできるのでしょう、きっと。


 さらに、ミラー用のボードには、ラベルライターでインデックスがつけてありました。
(写真)

 どこの応援団も、いま打席にいるバッターの名前や、次にかかる応援曲名などをボードで観客に見せる(ミラーの場合は応援団員に見せる)のですけど、ボードを持ち替えるのに結構もたついている人も見受けられます。

 バッターなら打席順に並べておけば済む話ですが、代打が出たとか、ピッチャーが交代したとか、ファインプレーがあったとか、あるいは応援曲が突如変わるとかすると、目当てのボードを探しているうちに打席に入ってしまったり次の応援曲が始まってしまったりしていることもあります。

 こうしてインデックスさえつけておけば、すぐ見つかるわけですよね。


 なんだよ、そんなの当たり前じゃんか、と思われるかもしれませんけど、日ごろからこういうことをやる習慣がないとできないことだと思います。

 比較的大きな企業には、職場で1件当たり数百円分の商品券や現金を出して奨励しているところもあるものの、シールを貼ったとか用具の配置を変えたくらいでばかばかしい、という人が少なくないようです。

 ……でも、ふだんバカにしていると、こういうときにボードにインデックスをつけようなんて思いつかないでしょうし、実際、他の企業チームの応援団でインデックスのついたボードはまだ見たことがないです。

 きっと、そういうのは大企業であればあるほど、会社全体に積み重なるムダの差となって現れるのかも、なんて思うのでした。


 とにかく、さすがトヨタ、応援でも「カイゼン」なんだなぁ、と。
author by よんなん
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