「交渉人 真下正義」

 去年の5月に、掲示板で「感想を聞かせてほしい」とリクエストをいただいたまま放ったままになっていました。(作品公式サイト

 先日、TSUTAYAの200円の日に借りてきて、見ました。


 え〜と……

 ………

 ……

 …


 ま、映画ですから。

 フィクションの作品に、あれこれ難癖をつけるのが野暮というものです。

 そんなわけで、大半は許容範囲です。
 鉄道モノにしては、うまく作ってあると思います。


 とはいえ、ひとつだけ、こんな鉄道マンがいるとは思えないシーンを。

 運転士が
「熊沢さん(=ダイヤを作る人)に命預けます」
と、無線の受話器を置いて、吹っ切れたように電車を加速させる場面。

 ありえない……というか、非常に違和感を覚えました。
 俗に言う、「テラアリエナス」という言葉は、きっとこのためにあるんでしょう。


 百歩譲って、あなた(運転士)が自分の命を預けるのは「お好きにどうぞ」ですが、後ろにいる推定2000人近い乗客まで勝手に道連れにしちゃうのは勘弁願いたいものです。

 結局、この電車は、車庫に猛スピードで入る際に、切り替えポイントの“接触限界”の手前にいた先行列車と接触(というか、衝突)して、乗客から多数のけが人を出すのです。

 意外にも、googleで検索すると、好意的な感想が多く見受けられるんですけど。

 それなら、どこかの電車事故は、無謀なダイヤに命を預けた運転士の美談ですかね。


 まぁ、そのシーンは、ジャックされた無人電車がすぐ後ろから接近してきていて、止まったら止まったで追突されちゃう、という場面でもあるんですが。


 ちなみにエンドロールのロケ協力には、しっかりと、どこかの会社の名前が。

 私が担当者だったら……、まぁどうせフィクション映画だし、とOKする可能性が35%、台本見てふざけんなと丁重にお断り申し上げる可能性が65%でしょう。


 ちなみに、この作品がすでにスピンアウト作品ですが、さらにスピンアウトした「広報人 矢野君一」というおまけ作品があるんです。(矢野=作中の地下鉄会社の広報マン)

 ……猛烈に見てみたいのですが、こちらはDVDの「プレミアム・エディション」に収録だそうで、借りてきたのには入っていませんでした。
author by よんなん
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