けん引二種取得にかかった費用

 けん引二種の取得にかかったのは、

・貸車手数料+受験手数料(1回目)=4600円
・貸車手数料+受験手数料(2回目)=4600円
・免許証発行手数料=2100円

合計=11300円

でした。

 たったこれだけです。

(一万円超の金額がなぜ「たったこれだけ」なのかは後述)


 もちろん、まさか練習もしないで試験を受けに行く人なんかいませんから、練習所の料金が別にかかることになります。


 けん引は、普通や大型と違って一種と二種で試験車両・試験課題はまったく一緒です。
(車両は教習所や試験場によってメーカーや車種の細かな違いの有無はともかく、大型一種=トラック、大型二種=バスほどの違いではない)

 すでに他車種の二種免許を持っていれば学科試験も要らないので、技能試験の合格ラインが70点か80点かが違うだけです。


 そんなわけで、私はけん引一種を教習所で取得して、ペーパードライバーにならないうちに幕張で二種を受けることにしました。

 けん引一種の教習所卒業には12万9250円かかりましたが、けん引一種の練習、それからけん引二種の練習にそれぞれ6万円程度かけたと思えば、それはそれでありかなぁ、、、ってそんなことありませんかね。


 ちなみに今回はじめて知ったのは、免許センターの技能試験料金って教習所の卒業検定料より恐ろしく安い、という事実です!


 私がけん引一種を取得した教習所は、教習を終えて最後の卒業検定(=免許センターの技能試験に相当)の料金が

14700円

だったんです。

 私は一回で受かりましたが、検定に受からなければ、次の検定料がまたかかります。
(おまけに再度受けるには技能教習の補習が1コマ必要なので、教習料金1コマ分も加算)


 教習がすべて終わったら卒業検定をすっぽかして免許センターの技能試験を受けに行ったほうがよいのでは? と思えるほどです。


 その辺は、教習で使っていた車両と教習コースと顔なじみの検定員(=指導員がやる教習所がほとんどのはず)で検定を受けられる、教習所ならではの利点がまずあります。

 プレッシャーとか(無用の)緊張感とかいうものが全然違います。

#私の勤務先で言えば、2年前に取得させてもらった国家資格の技能試験を、初めて操縦する場所と装置でやるようなもので、この業界のあの資格ではありえない話です。
(社内に養成所がない事業者でも、監督官庁の試験官が職場へ来て試験をする)


 それと、教習所は免許センターと違って土日も営業しているところが多いので、仕事を休まずに検定を受けられるというメリットもあります。(平日の休みがある人は関係ありませんが)


 けん引・大型特殊に限れば、一種の卒業検定(@教習所)は二種の技能試験(@免許センター)のちょっとしたリハーサルも兼ねられる、という点もあります。

#普通車・大型車は一種と二種で技能試験の課題が違います


 ちなみに、普通車(一種)は教習所に通わずに免許センターの技能試験をパスしても、応急救護講習・高速教習・危険予測の合計7コマは教習所へ受けに行って受講証明書をもらわないと免許交付になりません。

 すべての教習を終えたあとに卒業しないで技能試験を通過した人に教習所が受講証明書を発行してくれるかどうか、そこで中退手数料だの請求する教習所もありそうな気がします。
……調べていないので分かりませんが。
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けん引二種合格しました

IMGP8229.jpg 「じゃぁ、指示があるまで待合室で待ってな!」


 ええっ!?

 合格でいいんですか?


……もちろん、受かるつもりで受けに来たとはいえ、そう思わずにはいられない試験でした。

 前回は最初の課題である方向変換で4回切り返しをしてその場で試験中止でしたが、今回は一応完走しました。


 試験官は前回の無口な若い方と違って、初老の割と気さくな方。

「今日は1コースだからね、右バックだ」
「1コースは初めてです」
「なぁに、右バックか左バックかの違いだよ。けん引1種はここで取ったんだろう?」
「いえ、教習所でとりました」
「そうかぁ、いつ取ったの?」
「1ヶ月前です」
「じゃぁ教わったとおりにやればいいや、ここじゃ教えられないけどな、ハッハッハ」


、、、そんな会話で慣らし区間を終えて試験区間へ。

 さっそく方向変換で、前回の反省からあんまり前へ出さずにバックを始めると、あ、しまった、前へ出さなすぎた、、、どうしよ、、、と思った瞬間

「バックで入れるだけならいいけど、『方向変換』だからね、それじゃ出られないよ」

 切り返し1回目。

 今度はもう少し前からバックを始め、凹部に無事押し込んでもう少し下げようかと思ったところで

「ん、前と後ろが真っ直ぐになればいいんだよ、これでいいの。サイド引いて意志表示して」

、、、切り返し1回は減点なしですが、慣らし区間での「ここじゃ教えられないけどな」という言葉が引っかかります。

 その後も、踏切で窓を開けて列車が来ないか音で確認したあと

「きょう暑いから窓閉めなくていいよ」

に続いてS字の進入で (教習所とは逆に左折で進入=実質的にクランク状態)

「窓開いてるんだから前輪の場所よく見て。ほら、あんなに右側開いてるじゃない。コースはギリギリに造ってあるからね。バックしてやり直して」


 ほかにも、交差点を徐行で右左折したつもりでいると

「ここは見通しがいいんだから、クルマが来てなきゃどんどん行く! 円滑な走行だよ!」
「見通しいいのに何度も確認して『発進手間取り』取られる人多いんだから!」

おまけに、最後の停止で左ウィンカーを出すのを失念したところ

「教習所じゃウィンカー出さなかったのかい?」


 私の頭の中では完全に、「完走はさせてくれたものの合格ラインは下回っていて、だから次回へ向けたアドバイスをたくさんくれたのだ」と思って試験を終えたのです。

 そこへ、冒頭の言葉が試験官から来たもんで、耳を疑いました。
(前回はワンポイントアドバイスのあと「次回の予約をしてお帰りください」だった)


 確かに、前段はあるにはありました。

 慣らし区間の会話のほかにも

「大型二種はここで取ったんでしょ?」
「それも教習所で取りました」
「うわぁ、けん引一種も大型二種も教習所で取ったなんて、高橋さんはお金持ちだねぇ」
「、、、そ、そのぶん、みっちり教えてもらいました。。。」

「けん引の教習車はメーカーどこだった?」
「ええっ!? そこまでは見てなかったです」
「いすゞとか日産とか日野とかあるでしょう、エンブレムを外している教習所もあるかもしれないけどさ」
「大型二種はいすゞだったんですけれども、、、」


 いわゆる一般的な(?)免許マニアは教習所で取れる免許も一発試験で取得していて、けん引二種を受ける頃にはコースにも車両にも慣れているところ、私は試験場のコースも2回目(しかも前回は方向変換の途中で試験中止)なら、けん引試験車も勝手が違うハンデを考慮してくれたのでしょうか?

IMGP8231.jpg S字の進入で指摘を受けてはじめて気づきましたが、教習車と試験車で前輪の位置が微妙に違う(ような気がする)んです。

 試験車は教習車より少し後ろに前輪があるので、教習所の検定と同じように進入したのでは“寄せ”が足りないわけです。
(逆に、試験車の感覚で教習所の卒業検定を受ければ、確実に脱輪する…はず)


 方向変換、S字ともに、やり直すよう指示されてからは一発で決まったことからも、最初の失敗は単に試験車・試験コースに不慣れなだけと受け取ってもらえたのかもしれません。


 それと、最後のウィンカーは、もし失念したままでも「合図不履行」で減点は5点です。……方向変換とS字が切り返し1回=減点なしでしたから、合否には影響なかったのかもしれません。


 それでも、試験官の言葉は「試験官補助」に当たらないのかなぁ…と待合室で1時間ほど待たされている間ずっと思っていたわけです。

 「試験官補助」は、補助ブレーキや補助ハンドルはもちろん、「口頭でこれに代わる指示を行った場合」もそうなのですよ。

 むむむ。。。


 とにもかくにも、何の縁もゆかりもコネもない試験官のもとで合格したことは事実です。

 今日は自衛隊の人が制服で受けに来ていましたけど、こういう人や、バス会社の人が社用で受けに来ていれば、やっぱり採点が厳しすぎることはないんだろうなぁと推測するわけです。

#ああいう人たちは一般人とは違い、免許を手にして自衛隊やバス会社に戻ったあとも引き続き訓練を受けることが分かっていますから。


 自衛隊の制服でも、バス会社の制服でもなく、私服で受験して無事受かったからには、堂々と胸を張っていればよいのですよ。ねぇ。

 出発点に戻る直前の障害物回避のあたりで言われた、「さすが教習所を出てるだけあってスジがいいねぇ」という言葉を信じたいと思います。
author by よんなん
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