実況アナウンス

 ひょんなことから、実況中継をやることになりました。

 勤務先の会社で毎年やっている、事故復旧の訓練。
 社員だけではなく、消防署(消防・救急)、警察署も参加し、それに報道機関も取材に来ます。

 事故発生から消防署のレスキュー活動、警察署の現場検証のあと、今いる職場が出動して復旧活動をするんですけど、ギャラリーに報道機関のみなさんもいらっしゃいますし、消防や警察もその場に残って見学されているので、どんな作業をしているのか説明をするわけです。


 そんな役目があるなどとも知らず、のほほんとしていたら昨日いきなり告げられて、衝撃を受けます。
 実況なんてその場で見た感じのことを言えばいいと思っている方が多いのかもしれませんが、そこは大学の元キャンパスツアーガイド。

 朝6時半に職場に出て必死こいて、復旧機材の性能とか値段とか、事故を起こした(と想定する)機械の全体の重さとか個別の部品の重さとか、片っ端から調べます。


 大勢の人に向けて話すのは久しぶりで、しかもトラメガは使い慣れていないので、自分としてはやはり思った通りにはいきませんでしたが、どうも去年担当した人がよほどヘタだったらしく、それよりはマシだったといくつかお褒めの言葉をいただきました。


「何も知らないはずなのに、よくあそこまでしゃべれるなぁと思った」


 6時半に出勤した甲斐は、いちおうあったようです。


「お前、技術は全然ダメだけど、説明するのだけは上手いのな」


……すみません、その通りです。
author by よんなん
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