セルフサービスの大学

 早慶戦の時に日焼けした腕に、水ぶくれができました。

 もう小学生じゃないんだし、触らないで放っておこうと思っていたのですが、昨晩飲んでいたら、もともと睡眠不足だったのと酔ったのが重なったのかどうか、気がついたら腕の皮をベリベリはいでいました。

「きたないなぁ、何してんだ」

当然ながら周囲から声があがります。

 昨晩は「六旗の下に」の帰りだったので、その席には神宮で顔を合わせる六大学出身者+学生で固まっていたわけですが、早慶戦の時いっしょだった早大出身の皆さんから

「半袖なんか着てくるからだ」
「日焼け止め塗ってこないなんて」

等々、たたみかけるように言葉が降ってきます。

 そこへ、立大出身の方がぽつり

「早稲田の先輩は厳しいなぁ」


 いや、厳しいも何も、皆さんがおっしゃる通りですし…と思ったんですけども、たぶん、それなら先輩として事前にアドバイスしてあげなよ、という意味だったのかもしれません。


 そう考えてみると、早大には「来るもの拒まず、去るもの追わず」という言葉もあるように、互いに過度に干渉しない雰囲気があるような気がします。

 やりたい奴がやりたいことを勝手にやっている、それを止める人などなくて、留年しようが警察の世話になろうが、それは自己責任みたいな。

 「自己責任」というと、すごく冷淡な気がしなくもないですが、別に、いい年したオトナなんですし。

 早稲田生え抜きの教員の中には、入学式に親が来ることすら「信じられない、昨今の学生はまるで子供のようだ」と言う人もいましたしね。

 世間レベルだと、入社式に親が来れば顔をしかめる人もいるでしょうが、大学の入学式に親が来てもとやかく言う人はあまりいないのではないでしょうか。


 だから、ごく一部の学生が「はしか」に感染しただけで大学当局が全学休講措置、なんてニュースを耳にすると「大きなお世話」なんて思ってしまうのかもしれません。


 それにしたってお前、春の早慶戦に何年通ってるんだと言われれば、入学して以来ですからちょうど10年目なんです。

 まぁ、在学中はあの暑いのにキャンパスツアーのウインドブレーカー(=長袖)とか学ラン(=長袖)を着て行っていましたし、大学を出てからは春の早慶戦には行っていなかった(はず)ですから、日焼けを意識した経験がなかったのです。(言い訳)
author by よんなん
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