窪川→高知→岡山
2011.09.07 Wednesday | よんなん的旅行 > 2011年夏の青春18きっぷ
窪川でおよそ1時間20分の待ち合わせののち、青春18きっぷの旅を再開です。13:10発高知行きの土讃線は、ときおり太平洋を眺めながらの道中ですが、昼食後ということもあってか、14:55に高知へ着くまでほとんどの区間でウトウト……。
高知駅は2008年に高架化したときに「くじらドーム」と呼ばれる大屋根で駅もろとも覆う、斬新なデザインの駅になりました。……厳密には、大屋根で覆われているのはホームの真ん中あたりだけで、中央線の東京駅ホームの屋根が、真ん中だけ高くなっているようなイメージでしょうか。
四国のJR駅で最初に自動改札がついたのは、高松駅よりも早くてこちらでしたね。
予定では高知駅で40分ほど乗り継ぎの時間がありましたが、「ごめん・なはり線」直通の列車で後免駅まで先に行ってみることにします。土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」は、全20駅にやなせたかし氏が描いたイメージキャラクターがいます。……頼まれれば断らない(らしい)同氏の多数のキャラは時として「ゆるキャラ」呼ばわりされることがあり、この20キャラの中にも、確かにこれはプロの作品としてどうなのか、、、と思うものがあったりなかったり。。。
夜須駅のやすにんぎょちゃんって、こんなのありか……と思っていたら、pixivにこんな作品があって笑ってしまいました。世のオタクのみなさんはすごいですね。
後免駅から予定していた土讃線の列車に戻ります。予土線の「ハゲ駅」に続く変わった駅名として土讃線には「大ボケ駅」があります。……駅の後ろに見える「歩危マート」というお店の看板は、そのまま読めば「ぼけマート」で合っているのかどうか。
さて、やれ大歩危渓谷だ、新改駅(スイッチバック駅)だ、土佐北川駅(鉄橋上の駅)だ、と列車内で明らかに不審人物と化していたら、イケメンのお兄さんに声をかけられました。
「玄人の方ですね。自分、青春18きっぷの『初心者』なんでいろいろ教えてください」
はいっ!?
刺繍の入ったジーンズを腰履きしてそうな(シャツに隠れて不明)、チェックではない柄のシャツ、カンカン帽に、センスのよさげなメガネ、そして整えられたヒゲ、と、ステレオタイプな鉄道マニアとは明らかに違う人種の方です。
岡山にお住まいの方で、高知へ酒を飲みに行った帰りだそうですが、そんな方から「秘境駅」とか
「いつかNゲージを部屋いっぱい広げたい」とか
「青春18きっぷで北海道行けますかねー」
などという言葉が飛び出るとは、時代は変わったものです。
「秘境駅」といえば写真の坪尻駅はとっくに日が暮れて真っ暗闇。
新改駅のスイッチバックもそうですけど、本線の勾配は思ったほど急ではないので、駅の信号装置が老朽取替の時期を迎えると棒線駅にされてもおかしくはない気がします。
さて、酔っ払いは35歳既婚という明るいお兄さんで、もう少し元気なら、見知らぬ人から声をかけられてもきちんと相手できるんですが、ちょっぴり厳しいものがありました。……が、自分も今日は岡山泊なので、この先ずっと一緒ということになります。。。
阿波池田・琴平・坂出でともに電車を乗り継ぎ、阿波池田駅で「飲み物おごらせてください」とのことだったので缶コーヒーを買ってもらいました。
夜の瀬戸大橋は、眼下に広がる坂出の工業地帯の夜景がすごくて(あとで地図を見たらコスモ石油の製油所があった)うおおおおおー!! これは萌える!! と思ったものの、人前ではさすがに感情を露わにできず……。#お兄さんはそういう見どころを教えてほしかったのかもですが
お兄さんは児島で降りてゆき、ようやく一人になって岡山に着きました。
快速「マリンライナー」用JR四国5000系電車は、平屋の普通自由席車がJR西日本223系電車、2階建ての指定席車がJR東日本のE217系電車(←総武快速線の電車)をベースに作られています。
……ということは、平屋側の運転席はJR西日本仕様で2ハンドルでも、2階建て車両の運転台はJR東日本仕様でワンハンドルなのか、、、と思いきや、当たり前の話ですが平屋側と同じ運転台がついていましたとさ。
まぁ、JR東日本・東急車輛のE231系シリーズも、導入する各社に合わせて運転台の形は違いますからね。
きょうの朝ごはん(1)
きょうの朝ごはん(2)
きょうの間食(1)
きょうの昼ごはん
高知県四万十町の窪川駅で予土線から土讃線の普通列車に乗り継ぐのに1時間20分ほど待ち時間がありました。
さて、窪川駅周辺は四万十町の中心部のわりに信号機はほとんど点いておらず(写真では消えていますが、自動車用は黄色の点滅)、なんとも平和な場所でありました。
さらに駅へ戻る途中にJR四国窪川自動車営業所の跡地があります。
青春18きっぷ3日分を使った旅の2日目は、松山駅6:05発の普通列車からスタートです。
あとで分かったことですが、9/6に定期検査があった模様で、6、7日の予土線は一般車両で運行しますという掲示が駅にありました。
松山から3時間半ほど揺られたのち、北宇和島で予土線に乗り換えます。
これは何ぞ……と時刻表をもう一度よーく見てみると、夜の1本と朝の1本だけ、予土線なのに列車番号が4000番台ではありません。ははぁ、なるほど。
さて、途中の江川崎駅からは1974年に開業した(ローカル線としては)新線で、特に土佐大正駅までの区間は蛇行する四万十川をトンネルと鉄橋でガンガン直線に貫いてすっ飛ばします。
あと、予土線といえば「はげ駅」。
きょうの昼ごはん
きょうの間食
うどんを食べたのは15時半ごろだったので間食のつもりでしたが、結局夕飯は食べませんでした。
道後温泉本館は松山市の市営で、入浴だけなら400円です。
お茶とせんべい(といっても一般的なせんべいではなく、八ツ橋みたいなお菓子風味のせんべい)はサービスですが、「坊ちゃん団子」(確か80円)というのがあったので追加。
どうやらここにはクーラーという設備はないようで、9月に入って日が暮れれば涼しい季節となり、なかなかよい時期に来たなぁ、と鈴虫の鳴き声を聞きながら嬉しくなりました。
さて、設備に目を転じると、不思議なのが直線区間上にある速度制限標識と、(おそらく)速度照査用の保安設備。
それはそうと、やたらあちこちに「電圧確認」と書いてあるので、過去に電圧にまつわる何かがあったのだろうか?? と思って後で調べたら伊予鉄道は高浜線だけ600Vで郡中線・横河原線は750Vなんだそうで。
Wikipediaの「
というか、直流電化鉄道の架線電圧って、平気で100〜150Vくらいは上下しますよねぇ? 「電圧確認」も何も、600Vも750Vもその「振れ」の範囲では……という気もします。
ちょっぴり横道ですが、700系(旧京王5000系)の運転台に
あとはめぼしいものといえば、伊予市駅に「出発信号」「出発合図」の札がついた表示灯があったくらいでしょうか。
運転に関する業務や設備が前時代的にすら見える場面が多数あるのに、営業面でこれほど先進的な取り組みをしているこのギャップが、その方面のマニアである自分には軽い衝撃でした。
中学・高校の頃にJR線の乗りつぶしをしていた頃は、行き止まり駅に来ると折り返しの列車ですぐに引き返していたものです。
離島への船が出るこの高浜港のほか、600mほど北に本州・九州への船が出る松山観光港があり、この駅は乗り継ぎ客で賑わうことがあるのかどうか。
20分後にやってきた電車に乗って、引き返します。
伊予鉄道にはICカード乗車券「ICい〜カード」があり、ICカードで乗ると運賃1割引(10円未満四捨五入)、記名式ICカードならデポジット500円不要、という他のICカード乗車券にはない特徴があります。
古町駅は着いてみればコンビニ「い〜ショップ」(ヤマザキショップ)併設で、駅の営業窓口はなく、記名式ICい〜カードはコンビニレジの一角で受付・発売でした。
高浜駅では4種類のICい〜カードを取り扱っているので、古町駅から無札で乗って車掌さんからキップを買い、これは降りるとき記念にもらってコレクションにし、高浜駅で観光用図柄のICい〜カードを購入する、という方法もあったか……高浜までの運賃は350円でIC割引320円だけど30円だったら、といまさら思ってもしょうがないです。