32歳で課長!

 年賀状を見ておりましたら、中学から大学院までずっと同じだった友人からの年賀状がありました。

 同じ大学院の同じ研究科を出たあとの就職は、私は民間企業へ、彼は私の業界も担当する官庁へ国家公務員として進みました。


 で、今年の年賀状には「課長になりました」だって!

 こちとら肩書きはヒラ社員だよ! ……課長になるための昇進試験は、仮にストレートで昇進していったとして、、、えーっと、何年後でしたっけ?

#仕事で警察にも出入りしている父親は、我が社でも警察みたいに30歳そこそこで肩書きに「長」がつく管理職になれると思っていたらしいですが! (←時代錯誤も甚だしい!)


 まぁ、課長は課長でも、各駅停車なのに「快速電車」を名乗っている中野から先の中央線みたいな課長(なんだそれ)なのか、持つべき部下を持っている課長なのかは分かりませんが。

 とはいえ、まさか国家公務員で「名ばかり管理職」もないでしょう。


 彼自身には中学・高校以来の友人として敬意を表したい一方で、I種なら32歳で課長様になれるとはオメデタイ組織だ、なんてひねくれたことを納税者として思ったりもしています。

 なにしろ、我々は高校から大学へ1年のブランクを置いたうえに修士課程まで出ていますから、ストレートで大学へ入って学部卒で就職していれば20代で課長、という計算ですよ。


 同じことは、勤務先で国家資格を取得したときにも思いました。

 免許証の授与には担当する官庁から偉い人が来てたんですけど、自分とほとんど歳変わんないんじゃない? みたいな人が、合コンに来たのかお前と言いたくなるような格好で壇上に座っているわけですよ。

 いや、見た目で判断しちゃいけません。きっと自分なんか足元にも及ばない高尚なことをお考えで、リーダーシップにも長けた優秀な方なんでしょう。


 別に、極度の年功序列を肯定するつもりもありません。優秀なんだから、若くして壇上に招かれる職制に就けるのでしょう。大いに結構です。


 ただ、「20代の課長」をあれだけ量産できる、ということは、その下につけるべき部下がそれだけの人数いる、ということです。


 もし、いま仮に私が課長になったところで、持つべき部下がいませんよ。

#それ以前に自分のリーダーシップでは誰もついてこない、というのはさておき。


 国家公務員がどれだけ多いのか、想像するだけでバカバカしくなるというものです。


 かといって、民間会社並みに業務を効率化しようとすれば、たとえば住基カードなら「国民総背番号制」などとワケの分からぬ「国民の声」につまづいているわけです。

 ほかにも、業務量を確保して官庁としての発言力も確保したい霞ヶ関かどこかの人たちや、国会議員の皆さん方による微妙な「大人の都合」という力学の結果、効率化が思うように進んでいない現状が20代の課長を量産しているんだろうと思うのです。(推測)

 いつ、誰がどうやって国家公務員の業務効率化の大ナタを振るうんだろうなぁ、と、そんなことを思った正月でした。
author by よんなん
- | trackbacks (0)
  1. 無料アクセス解析