テスト中のひらめき

 研修中に受ける小テスト中に、答案を書き終わってほけらーんとしていると、つい考え事をしてしまいます。

 多くは、勤務先の事業についての妄想なんですけど。

 あれをああして、こうしたら、便利だよなー、とか。


 が、書き留めておこうにも、書き留められないのです。

 あたりまえです。答案は提出してしまいますし、別な紙を取り出せば、傍目にはカンニングと見分けがつきませんから。


 「発想はメモをしにくいところで起こる」

 というような話は何度か耳にしたことがあります。

 テスト中の教室って、

・雑音はありませんし、
・机の上も片付けられてスッキリしていますし、
・手元にはシャープペンシルと消しゴムと真っ白な紙
 (裏返した答案であってメモ用紙じゃありませんが)、
・一応「勤務中」ですから学生のように突っ伏して寝るわけではなく
 (いちおう姿勢を正して座っている)、
・何かアイデアを出せと締め切りに追われているわけでもなく

……この環境で何も頭に浮かばなかったら、きっと俗世間の人間じゃありません。きっと、悟りの域に達した仙人か何かです。

 しかし、「やめ」という声がかかって、隣の人と答案を交換して、採点をして、提出して……なんてやっているうちに、俗人の私は妄想していたことなど忘れてしまうのですよね。


 このもどかしさといったらありませんが、「勤務時間中にテストを受けて、手持ちぶさたになる」という環境下に置かれるビジネスマンなんてそういませんから、ノウハウなんてものもあまりないのではないかなぁと思います。

 手に書く、、とか、そんなレベルなのでしょうけれど、私の妄想の中身なんて恥ずかしいものばかりですから、あまり人目に触れないで済むような手段が何かないかなぁ、と。
author by よんなん
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