トラムに乗る

IMGP2394.jpg 2004年に開業したとかいうアテネのトラムに乗ります。

 4月にストラスブールのトラムに乗ってしまったので、いまさらLRV(超低床車)だとか芝生軌道だとかにはもう感激しないのですけれど。

 LRVなら日本でも導入実績は徐々に出てきてますし。

 面白かったのは、車両にウインカーがついていて、始発駅や交差点の分岐などでは電車の曲がる方向に点滅させることくらいでしょうか。


 シンタグマから出ていて、T字型に3系統(途中駅折り返しにも系統番号が振られていて、路線図には5系統)あり、意外と路線が長いです。

 最初に系統5をシンタグマから終点まで乗ったら1時間かかりました。

 沿線は、海沿いを走ったりしてなかなか楽しいので、乗りつぶしたり散策するなら、半日〜1日は当てたほうがよいかもしれません。
(私は乗りつぶしのみで午前中いっぱいを要しました)

 JTB版のガイドブックにはトラムの存在が触れられておらず、昭文社版のに路線図つきで紹介されています。
 これといった観光名所は沿線にないので、JTBが取り上げないのも無理はない……というか、昭文社が鉄道マニアを意識したとしか思えません。

 あと、昭文社版ガイドブックからは分からないのですけれど、メトロの24時間券で乗れます。
(券の裏面にトラム会社のマークも入っています)
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衛兵交代@無名戦士の碑

 ガイドブックに「毎時0分」と書いてあったので、午前9時の5分前に行ってみたら、もうやってました。

 毎時0分に始まるのではなく、毎時0分に交代し終わるのでした。


 衛兵交代といえば、ロンドンのバッキンガム宮殿のが有名ですけど、日本にはこういう類のがないですよね。

 日本には伝統的な国軍というのがないからなんでしょう、きっと。
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異国で食べる群馬の味

IMGP2386.jpg 「ぺヤングソース焼きそば」といえば、伊勢崎のまるか食品ですので。

 アテネ国際ユースホステルは食事提供がない、ということが分かったので、今日の朝食はスーツケースに何個か放り込んであったペヤングです。

 このユースホステル、5年前の公式ガイドには自炊可のマークがあり、ロビーに自炊用キッチンがあるものの、自炊をしてはいけないようになったらしく、スタッフに声をかけること、みたいな貼り紙があります。

 別に火を使うわけでもないし、お湯くらいくれるだろう、と、ペヤングの容器を小脇に抱えてフロントのおばさんに来意を片言の英語で告げると、ペヤングを一目見てインスタント食品と分かったのかどうやら快諾してくれたらしく、おばさんが奥へ引っ込みます。


 待つことしばし、電気ケトルのような容器を持っておばさんが再登場。

 きょうの朝食代は92円です。
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ギリシャの都市レベル

IMGP2384.jpg 日本の街並みでやり玉にあがるのは、道路の上に張り巡らされた電線と電柱です。

 景観を大切にするヨーロッパにはそんなのない、とか、日本は地震が多いから地下に埋めると大変だとか、電力会社が電柱広告を収入源にしているとかどうとか、いろいろ耳にするのですけれど。

 さて、アテネの街を歩いていると、日本で非常に見慣れた光景を目にすることができます。
(写真はピレウス)

 頭上に張り巡らされた電線です。

 EU加盟国で、ユーロも通用する国にしては、建築物や街並みもこれといってパッとするものがありませんし、めずらしく日本が見習うべきところのない国のような気がします。
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入り江のレストランでタコを食べる

IMGP2374.jpg ミクロリマノという地区にある入り江には、海に突き出たレストランが何軒もあって、どこも似たような雰囲気でしたが、ガイドブックに載っている一軒(ここ)に入ります。

 『美味しんぼ』でギリシャ人はタコを食べる数少ない民族…とかいう話があった(第3巻)のを思い出し、英語のメニューの中からタコの料理をひとつとビールを注文。

 一人で来ている客なんかおらず、周囲を見ると、あれこれ頼んで大皿が出てきたのをみんなで取り分けて食べています。

 確かに私の元にやってきたのも、はっきりいってタコだけでおなかがいっぱいになる量でした。
 どう見ても、一人で食べるのを前提にはしていないようです。

 おまけに会計の際に伝票を見たら、席料らしき項目に2倍の値段(=2人分?)がついてましたし。
(おかしいなと思っていたら、支払いのときに店員が気づいて直してくれましたが)


 値段はもろもろ込みで22.4ユーロ。

 メニューを見た時点で高いなぁと思っていたものの、こういう場所で食べられる雰囲気代なんでしょうね。
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トロリーバスに乗る

IMGP2391.jpg ピレウスは港町なのですけど、フェリーなどが発着する中心部から離れたところに「ミクロリマノ」という入り江があるとガイドブックに書いてあります。

 トロリーバスで15分ほどというので、ギリシャのバスに初挑戦です。
(写真は今回乗ったのとは別の場所)

 ガイドブックによると車内のアナウンスはないとか。

 ……確か、ドイツで乗ったバスもそうだった記憶があり、目当ての20番系統のトロリーバスが来たらドイツでやったのと同じように運転士にガイドブック(日本語の本だけど、項目にはアルファベットでのつづりもある)を見せて「ミクロリマノ??」と聞いてみます。

 最初に乗り込んだのは反対方向のバスだったらしく運転士に「opposite ほにゃらら〜」と歩道橋で向こう側へ行けみたいな仕草をされ、バス停を移動してやってきたバスに乗り込んで再び運転士にガイドブックを見せて同じ事を告げます。

 実際には、車内のLEDで次のバス停名がギリシャ語でスクロールされており(都バスみたいな英語のスクロールは出ない)、なんとなくそれっぽいギリシャ文字のつづりが出てきたところで席を立つと運転士が「ミクロリマノ!」と教えてくれました。


 何とか無事に目的地へ到着。

 トロリーバスで不思議なのは、交差点で分岐するときに、どうやってポールがバスの行く方向の架線をたどってくるのか、ということです。

 それと、私の乗ったトロリーバスが別のトロリーバスを追い越したのですけど、屋根の上では一体何が起こっていたのだろう……と考えはじめるとキリがありません。

 日本だとトロリーバスは黒部ダムの観光用に2路線あるのみです。どちらも専用道を走り、分岐も追越もないはずで、日本にいる限りは都市型のトロリーバスが走る仕組みが分からないのです。
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ボーダフォン健在

IMGP2368.jpg 日本では、すでに看板がかけ替えられたボーダフォンですけれど、やはりこちらではよくロゴを見かけます。

 ピレウスの港に泊まっている大型船にも、このとおり。

 日本ではパッとしない電話会社でしたが、こちらでは一大勢力のようです。
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地下鉄の車掌

IMGP2425.jpg アテネを離れて、ピレウスという街まで行ってみることにします。
 エーゲ海への航路が出ている港町です。

 とはいえ、地下鉄で行けちゃうのですが。


 3号線まであるうちの1号線に乗ります。

 ここで、車掌がドアの開け閉めをしている地下鉄を初めて見ました。

 ヨーロッパの地下鉄は、ロンドンも、パリも、アテネの2号線・3号線も、どんなに長い編成でも運転士だけのワンマン運転でした。
(パリの急行地下鉄「RER」はダブルデッカーの大型車8両編成でも車掌がいません)

 1号線だと、編成の真ん中にも運転席があって、そこに車掌が乗って駅に着くとドアの開け閉めをしていました。


 まぁ、日本で見る車掌に比べると適当なもので、ドアが開いたらホームに降りる車掌もいれば、窓から顔を出すだけの人もいますし、電車が発車してホームを出るまで顔を出している車掌もいれば、早々に窓を閉めて引っ込んでしまう人もいます。

 運転席と客室のあいだは、他のヨーロッパの地下鉄と同様に窓がない壁なので、車内の様子をある程度見張ってくれているわけではありません。

 が、地上区間に出ると、今日はいい天気だからか、客室の電気が消えました。
 日本でも、一部の電鉄は天気がよくて明るいと車掌が客室の明かりを消します。

 とはいえ、1号線のホームの先端にも、ほかの2・3号線と同じように運転士がホームを見るための大きな鏡が置いてありましたし、なぜ車掌を乗せているのかは謎です。
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遺跡=要は廃墟

IMGP2308.jpg 古代アゴラ、という場所に来ました。ガイドブックによれば、昔の市場とその周辺施設の跡だとかどうとか。

 世界史に疎い私は、神殿やら、基礎だけ残っている建物の遺構などを見ても、いまいちピンと来ません。

 なにしろ、高校生活で唯一、通知表に赤い数字で成績を書かれたのが世界史でしたから。


 ちょっとした神殿やら、音楽堂の跡やら、いろいろあるんですけど、見ているうちに、要はこれって廃墟めぐりだよな、と思えてきました。

 鉄道マニアで廃墟めぐりといえば、廃線跡探索です。

 草に埋もれた中から、昔の線路の跡とか、トンネルとか、築堤とか、はたまたトンネル名や鉄橋名などを記した銘板なんぞ出てこようものなら狂喜乱舞する、正気とは思えない趣味です。

 ……いや、鉄道の廃線なんて、ほとんどは20数年前のもので、特に歴史的に解明が必要なことがらもないでしょ? といえばそうかもしれません。

 が、たとえば、名羽線(北海道の「未成線」)の白地畝(しらちせ)信号場付近は実際に着工されたのか=跡そのものが存在するのか…など、旧鉄建公団の部内者には分かりそうなことでも一般のマニアにはいまだに謎なこともあったりするのです。
(確かめに行こうにもハードルが高すぎることでごく一部のマニアに有名……でも、最近ようやく存在しない模様だと分かりつつある。参考1参考2


 とまぁ、ただその辺にあるモノを見てもその歴史の背景なんぞまったく知らない私ですが、廃墟なんだ、という視点で神殿なんか見てみると、なんとなく分かるような気がするのです。

 逆に言えば、北海道の士幌線跡がアーチ橋を文化財に指定されて駐車場も完備で散策しやすいようになっているのとかは、廃線めぐりの楽しみを半分持っていかれたような感じが私はしています。
(解体・撤去されて跡そのものが残らないよりマシなんですが)


 そういう観点からは、こうして整備された遺跡を歩くのは、シュリーマンだとかそういう歴史家がいわゆる廃墟めぐりの楽しみの半分以上を持って行ってしまったあとをなぞるようなものなのかなぁ、などとも思うわけです。
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地下鉄シンタグマ駅の展示コーナー

IMGP2291.jpg 地下鉄シンタグマ駅のコンコースを少し外れた一角に、地下鉄工事で出てきたという発掘物が展示されています。

 こういうのもアテネならでは……みたいなことがガイドブックには書いてあるものの、東京の地下鉄工事でも、ナウマン像の化石を掘り当てたりしているんですよね。


 アテネならではといえば、出てくるのが化石ではなく人工的な遺構だということ。

 水道管のようなものや、棺と人骨なんてのも飾ってあります。


 それでも、汐留のシオサイト建設でも、関東大震災で焼失したまま埋められた旧新橋駅時代の遺構やら駅弁の器だとかお茶用の瓶だとかがわんさか出てきたりしているわけで。

 素直に喜べばいいものを、そういうことを考えるあたり、どうもいけません。

 東京の地下鉄博物館にそのナウマン像の化石が飾ってあるのかといえば違うのですから、やっぱりアテネらしいのだと思うべきなのでしょう。
author by よんなん
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