南海色に染まる一日

IMGP6677.jpg きょう大阪に来たのは、昨年の夏に買ってしまった「スルッとKANSAI2daysチケット」の有効期限が5月1日に迫っていたからです。

 3800円で好きな2日間(=別々の日でよい)に使える磁気カードで、関西エリアの外で売っています。(今回は京浜急行の品川駅で買った)

 1日分が1900円で、きょうは南海をのりつぶすことにしました。

 南海電鉄には一日乗車券がないので、うってつけです。


 まずは、なんば駅9:15の特急「こうや」で極楽橋・高野山へ一直線。

 その後橋本駅からJRで和歌山市駅へショートカット(別運賃820円)して、南海線系統を順調に乗りつぶし、汐見橋駅へ戻ったのは19:34。

 非常に乗り継ぎがうまくいって、本当に電車に乗ってばかりの一日でした。

 もともとの趣味が「車掌萌え」なので、ほとんど後ろで車掌さんのしぐさを見ていました。(=迷惑)


 写真は、南海電車の車掌スイッチ。(=ドアを開け閉めするスイッチ)

 一般的なのと上下が逆で、下に引っ張ってドアが開き、上に押し上げてドアが閉まります。……スイッチの下側が大きな取っ手状になっていて、引っ張るのも押し上げるのも下の取っ手側で操作します。

 旧型は運転士側の乗務員用ドアが逆に開く(=助士側のドアと同じものが取り付けられているので、開ける向きが逆になる)ので、半分後ろを向いて到着・発車時の状態看視をするんですね。

 昔は左右でドアを同じものにすると、少しはコストダウンになったんですかね?

 それと、関西は車掌がホームに降りないのが一般的ですが、南海は6両以上だとホームに降りるのが所定のようです。

 ドアを閉めるときは、片足を電車に乗せるスタイルでした。……電気回路上、ドアが閉まっていれば車掌が出発合図の電鈴を鳴らさなくても電車が動くかもしれない、ということなんでしょうか。

 出発合図は「小田急方式」(と私が勝手に呼んでいる)で、車掌が“亀の子状”に乗り込んでから送るという順序です。

 それにしても、車掌の女性用制服は首にスカーフを巻いてますけど、運転取扱をするのに暑苦しかったりヒラヒラして危なくないんですかね? (こういうの
(駅掌の制服と同じでよいのでは…と私は思う)


IMGP6762.jpg あと特徴的なのは、夜間の運転席後ろの遮光幕。……運転席真後ろの1枚しか降ろさないんですね。

 基本的に関西の鉄道は関東に比べて遮光幕を降ろす割合が低いように思いますが、関西でも夜間は真ん中も含めて2枚降ろすのがほとんどです。

 こちらは夕方の帰宅ラッシュでギュウギュウ詰めになっても、前面のパノラマがあればあんまり退屈しなさそうです。そういうのはマニアだけですかね?

 ちなみに南海車はこの部分がスモークガラスになっていて、昼間は山間のトンネルがある区間でも遮光幕を降ろさないです。

 あと、運転席もいろいろ見ていたら、紙ベースの時刻表がありませんでした。

 ……旧型車も運転席にモニターが取り付けられていて、ICカードを差し込むと表示される画面上の時刻表が正式な運転士への業務指示書としての時刻表なんですね。


 日が暮れて汐見橋で南海線を完乗したあとは、毒食らわば皿まで、とばかりに阪神なんば線経由で山陽電鉄を姫路まで移動して、山陽電鉄も完乗(飾磨〜網干も含む)しました。

 実は「スルッとKANSAI2daysチケット」は高野山ケーブルだけでなく、その先のバスも乗れるので、これで1日分1900円でいいんだろうか? と思えるほどお得です。お得すぎます。
author by よんなん
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