東武特急「りょうもう」に乗る

IMGP2127.jpg おととい、桐生での所用のあと浦安で予定があったので、東武特急で都心へ向かうことにしました。

 東武桐生線はJRの桐生駅を通らないので、今回は上毛電鉄(上電)で赤城駅へ出てそこから乗ることに。
 桐生駅から徒歩5分ほどの西桐生駅で、北千住までの連絡乗車券と特急券を購入。2430円……「安い」が第一印象です。

 東武の乗車券が赤城〜北千住1160円、というのもそうですが、特急券が「61km以上120kmまで 1000円」という区分になっているのが効いています。

 赤城〜北千住は107.9キロですが、JRの上野〜高崎(101.4キロ)のように1.4キロのために特急料金が「101キロから150キロまで 1300円」に跳ね上がる、ということがないわけです。


 さて上電で赤城駅へ出て、赤城始発「りょうもう28号」に乗り込みます。
 東武特急というと「スペーシア」の印象が強く、それを期待していると見事に裏切られます。
……「りょうもう」はもともと急行用の車両だからだと思うのですが、それでもJRの特急並みの車内です。(写真)

 JRとの対比といえば、JRの特急「あかぎ」は赤城駅に乗り入れず、東武の「りょうもう」が両毛線を走らないのも、よく考えてみれば妙なものです。
(別に名前はどうでもいいんですけど)


 14:36に赤城駅を出発して、赤城(4分)相老(5分)新桐生(6分)藪塚(10分)太田(9分)足利市(14分)館林、と、両毛地域でこまめに停まり、その後は館林(26分)東武動物公園(29分)北千住(10分)浅草と飛ばします。

 私鉄有料特急では当たり前の全車指定席で、車内アナウンスでは「指定と異なる席にお座りの場合、お座席の確認をさせていただきます」という意味のことを言っています。

 JRの新幹線と同じように、車掌の携帯端末で発売済みの座席がわかるようになっているようで、そこに座っていれば車内改札(検札)を受けなくていいのです。

 JRだと「あかぎ」「草津」「水上」なんてローカル特急の1つに過ぎないのか知りませんが、東武だと「りょうもう」は新幹線並みの位置付け、という印象を受けます。
 ちょうど私の後ろに座った夫妻とおぼしき中年の2人連れが、「JRと違って私鉄は安くてサービスがよくて…」と話しているのも耳に入ります。

 おかげで、太田に着かないうちにウトウトし始め、気がつけば久喜を通過するところ。


 東武動物公園は2号車と5号車の2か所だけドアが開きます。(参照
 ちょうど2号車に乗っていたので、ドアのところに駅員が立って特急券を売っているのが見えます。

 手売りの特急券情報はさすがに車掌の端末に届かないようで、東武動物公園から乗った人のところには車掌が検札に来ています。

 それでも30分近く停まらないのですから、6両編成に1人の車掌で充分対応できるようです。


 そして北千住で下車。

 よくよく調べてみれば、赤城からの所要時間は1時間37分、と、実は湘南新宿ラインの特別快速並みのスピードでしかなかったりします。
(湘南新宿ライン=高崎〜(田端)〜新宿107.9キロ・1時間42分)

 湘南新宿ラインのグリーン車はSuica利用で改札レスですし、乗車券とグリーン券で2640円(土休日)です。スピードはそのままに普通車で1890円という選択肢もあります。
 東武特急の2160円と比べて「JRと違って私鉄は安くてサービスが…」というほど差があるかといえば誤解のようにも思います。
 

 それに、JR東日本は完全民営化されたのですから、サービスの善し悪しを比較するのにJR⇔私鉄という区分もどうかと…。

 でも、東武とJRを比較するには、やはり特急どうしを比較してしまうのが自然なのかもしれません。
author by よんなん
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