旅行業法改正のない「新乗合高速バス」制度施行

DSC05821.jpg きのう、新宿駅南口からしばらく歩いたところに、バスの乗降場ができていました。

 いわゆる「高速ツアーバス」が2013年8月から乗合バスとして規制の対象になり、停留所が必要になったことから、従来のツアーバス業者が用意したものと思われます。

 いわゆる「高速ツアーバス」は

「集合場所で集合して解散場所で解散する“団体バス旅行”」

として旅行業法の規制のもと催行されてきた「企画旅行」です。


 学校の遠足や修学旅行やら、阪急交通社とか新聞社系の旅行会社の団体バス旅行では、路線バスでなく貸切バスが使われ、集合場所に停留所なんかないのと同じしくみでした。

 唯一違うのが「移動する以外に目的がない団体旅行」というところです。


 実質的に路線バスと変わらない「ツアーバス」を路線バスとして規制対象にする趣旨は分かりますし、数々の痛ましい事故を思い起こせば否定する理由もないのですが、そもそも「高速ツアーバス」の根拠法令だった旅行業法って改正されたっけ? と思ったので調べてみました。

 旅行業法第2条1項5号には、「旅行業」の定義として

他人の経営する運送機関又は宿泊施設を利用して、旅行者に対して運送等サービスを提供する行為

を挙げており、これは改正されていないので、この条文だけを読むと今後も「高速ツアーバス」が設定可能なようにも読めてしまいます。


 google先生に聞いてみたところ、全国旅行業協会が旅行会社向けに周知している内容がヒットして、どうやら国土交通省・観光庁が通達で処理しているようです。

 まず、2012年10月31日の通達

『高速ツアーバス』及び『会員制高速バス』の定義等について

で、“本当の意味での団体バス旅行”と違う、“路線バスと実質的に変わらない団体バス旅行”を明確に定義したうえで、2013年4月2日の通達

高速ツアーバス等の新高速乗合バスへの移行について(指導事項)

によって「本年8月以降は高速ツアーバス等の運行を認めない」としているのでした。


 定義を読んでみると、いわゆる“法の抜け穴”は霞ヶ関の人が思いつく限り文面でふさいで万全のように読めますが、

なお、具体の事例に係る判断に当たっては、乗合バス類似行為の防止の観点か
ら、運行の名目ではなく実態に着目して、適切に解釈を行うこととする。

という一文を用意してあり、「想定外」のケースが発生しても国土交通省・観光庁の解釈運用のみでスピーディに介入できることになっています。

 個人的には、この高速ツアーバス問題で国土交通省・観光庁に裁量の余地を持たせたことを否定しませんが、ただ、法治国家として「明文化されていない解釈運用で行政当局がいくらでも介入・規制できる制度」を作ることは、必要最小限であるべきだと思います。
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持ち家だったらダボレール+可動棚

shelf.jpg 書斎兼寝室(という名の引きこもり部屋)には、前の住人が置いていった「門型」の収納棚が鎮座しています。
(写真は、中古物件として売りに出ていたときのチラシから引用)

 もともとピアノ教室だった部屋で、楽譜やらレコードのサイズに合わせてあったのかどうか、奥行が45cmもある棚です。……しかもこの「門」型は防音のため壁をふかしてあるこの部屋にしかおさまりません。(他の部屋へ持って行っても躯体の梁が出っ張っていて壁にくっつけられない)

 私は「本棚の奥行は20cm程度が適切」という考えで、市販の30cmすら奥行がありすぎると思うのに、こんな45cmなんてジャマ……と思えてしょうがなかったです。


 2011年のリフォームのときに、捨ててもらいたいと見積もりの段階で工務店さんに相談したものの、世の中の趨勢としては「収納は多いほうがいい」ですから、「こんな大収納を捨てるなんてもったいない」という意見で結局残りました。。


 そうはいっても、現在はそこにデスクを置いていて、デスクまわりで収納したい物といえば大きくてもA4サイズの書類や本、角2サイズの封筒などなので、奥行45cmでは20cm以上がデッドスペースです。

 しかも……去年、ピアノを再開しようと電子ピアノを買うときに置き場所を考えたら、この部屋の窓辺に置くにはちょうど10cmばかり幅が足りずに入らなかったのです!
(横に並べる机が大きすぎた、という反省もありますが…)

 仕方なく電子ピアノはLDKに置くことにして、夏や冬はピアノの練習をするのにわざわざLDKを冷暖房しなければならず、不経済でもありました。


 さて、我が家を購入+リフォームしてから興味を持ち始めて住宅リフォームの雑誌など読むようになると、施工例で頻繁に目にするのが「可動棚」です。

 そもそも「持ち家」なので、マンションの構造に関係ない間仕切り壁・ふかし壁・間柱には細工し放題ですから、棚は壁に直接取り付けてしまえばよいのであって、「家具」である必要がないわけです。

 ダボレールを間柱に打っておけば、あとは好きな奥行・高さの棚をつけ放題ですよ。


 これまで可動棚といえばメタルラックのイメージで、群馬在勤時の寮にいた頃あれこれ買い揃えましたが、あれは壁に細工ができない賃貸住宅向けか軽量鉄骨住宅向けなのだな、と思い至った次第です。


 さて、この門型家具、本当は捨てたいところですが粗大ゴミ捨て場までの搬出が大変なので、とりあえず「門型」はバラして別々の棚として配置換えしたところ、めでたく電子ピアノが引きこもり部屋におさまりました。

 今夏は、引きこもり部屋ひと部屋だけ冷房しておけば、寝るにも、ネットサーフィンをするにも、読書をするにも、ピアノの練習をするにも、事足りるようになりました。


 収納は、いまのところメタルラックなどいま持っているものを使っているので、ダボレール+可動棚は、収納を増やすときにやってみたいと思います。
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人間ドックへ行ってきた

DSC05793.jpg 年度末35歳、と勤務先の福利厚生制度で(定期健康診断の代わりに)人間ドックを受けられる歳になり、初めて受けに行ってきました。

 都内には勤務先の直営病院もあるのですが、健康保険組合が提携している他の病院でも受けられるので、我が家から一番近い船橋中央病院の人間ドックへ。

 人間ドックの定番のようなイメージがある胃カメラは実はオプション(別料金)で、鼻やら口からチューブを突っ込まれてオエオエ……ということはなかったです。

 人間ドックらしいといえば「ゲップをしてはいけない」という胃を膨らませる薬を飲まされて、宇宙飛行士の訓練かと思うくらいレントゲン台が上下左右にグルグル回る、というイベントと、腹囲を測るメタボ検査がいかにも独特な(定期健康診断にはない)検査でした。


 あと、診察台で仰向けになったらお腹にヌルヌルな液を塗られて、振動しないマッサージ器のようなものをあてがわれて医療スタッフのおねいさんにグリグリやられるのは、妙にエロかったです。(ぇ


 汚い話になりますけども、レントゲンのときに飲んだバリウムが「内臓の形をした白い大便」となって出てくる、という話をよく耳にしていたものの、帰るときにカロリーメイトと自動販売機で硬貨がわりに使えるメダル(冒頭の写真)とともに下剤を渡され、2時間ほどあとに真っ白は真っ白でも下痢のような液状の代物として排出されました。。。


 次回、会社・健康保険組合の全額負担で受けられるのは3年後ですが、反省点は

・受け付けた順から検査はどんどん始まるので早く行けば早く終わる
 (今回、「9時半までに来てください、8時受付開始です」という案内を受け取って、8時に受付しても9時半まで待たされると思い込んでいた)
・2〜3時間で終わるので、別の用件と組み合わせれば午前半休でも行けなくはない
 (勤務先は半休の使用目的に制限があるので、その用事を組み込む必要がある)
・つまり午後は使えるので、用件の組み合わせ次第で有給休暇を計画的に消化できる

でしょうか。

 ……特に、今年は7月26日(金)の午後から事務所の職場レク(1泊2日)があって、参加するには金曜に有給休暇を取らなきゃなのですが、要はこういう日に人間ドックを受ければ、「人間ドック」「職場レク」の2つのイベントがあっても消化する有給休暇は1日分で済んだわけです。。
(今年は翌27日に知人の結婚式があったのでレクには参加せず出勤しましたが)


 さて、今回は勤務先経由で申し込んだので費用をまったく気にしない能天気ぶりでノコノコ出かけたところ、病院に掲示されていた「39900円(税込)」(≒4万円)という値段にびっくりです。

 会社側にも定期健康診断でいくらかコストカットできるメリットがある(後日の定期健康診断を受けに行ったら受付で追い返された)とはいえ、病院の帰りに非常勤の公務員をしている知人と昼食を食べたら散々うらやましがられました。。
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東京都心はリゾートか

 大学の先輩が帝国ホテルで披露宴を挙げることになり、タカハシお前司会やれ、ということでお打ち合わせに出かけました。

 帝国ホテルといえば都心の超一流ホテルでありまして、去年リニューアルオープンした東京ステーションホテルも、再開業にあたって帝国ホテルに社員を派遣して研修させた、とJR東日本の社外向け広報誌『EAST』で読みました。


 さて、浦安市という国内屈指のリゾート地で育った身には、舞浜のヒルトンだの新浦安のブライトンだの名だたるホテルでもジーパン姿が通用するのはリゾートホテルだからだ、と親から教えられてきました。


 そんなわけで、梅雨も明けてこのクソ暑いのに、帝国ホテルへおもむくからには……と夏用のとはいえスーツを引っ張り出して、ネクタイを締めて上着を着て出かけたのであります。

 そうしたら……


なんということでしょう、館内は襟すらついてないTシャツにハーフパンツの(だらしない)観光客だらけではありませんか。


ブライダルサロンのお打ち合わせコーナーでも、帝国ホテル側のスタッフは上着着用でしたが、新郎は(襟こそついてズボンにしまっていたものの)半袖にジーパン姿で、むしろこちらが浮いてました。orz


 思わず、帝国ホテルのスタッフの目の前で「いやー、『帝国ホテル』に来るからにはと思ってこんな格好して来ましたけど、これじゃぁ舞浜のホテルと変わりませんね」とのたまってしまいました。(こら

 私の中で帝国ホテルのランクがガクーンと下がりました……。

 関係のみなさまごめんなさい。


 とはいえ、近隣にあるペニンシュラとか、それこそ東京ステーションホテルとかには、まだ足を踏み入れたこともないので、東京都心にある一流とされるホテルの客層の実態を知れば、また少し考えが変わるのかもしれません。
author by よんなん
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のれんにしました。

 どこかの秋田県の観光キャンペーンみたいですが。

DSC05679.jpg 我が家は洗面所の入口がドアだったんです。(中古で買った時のまま)

 洗面所の奥が浴室で、100円ショップでドアに貼るラベルを探したところ「洗面所」というのが見当たらなくて仕方なく「お風呂」というラベルをドアに貼りました。

 そうしたら、まず、来客が(トイレではなく)手を洗う洗面台を探して右往左往し始めました。

 ドアの奥には確かに風呂があるので嘘ではないとはいえ、確かに他人の家で浴室のドアをいきなり開けたりしないよね……いやはや申し訳なす。。。

 あと、一応ドアはアンダーカットになっていて、換気上はドアを閉めても廊下と通じている建前にはなっているものの、お風呂あがりに大量の湯気を換気をするにはドアを開け放していました。

 我が家は築およそ40年のマンションでエアコン使用を前提にしていないぶん廊下の風通しはよいので、風が強い日などはドアがドタンバタン騒がしいです。

 アンダーカットしてあるのでドアストッパーは使えませんから、ドアを押さえるモノを置くと廊下でジャマです。。


 ……そんなある日、フィットネスクラブで更衣室の入口に「のれん」がかかっているのを見て、これいいなぁ、と思い立ちました。


DSC05707.jpg 
 先週コーナンへ出かけて買ってきました。980円でした。

 ドアを取り外し、のれんはガムテープで貼り付け……たら重みに耐えられず落ちてしまったので画鋲で取り付けました。

 賃貸ではなくマイホームなので何のためらいもなく画鋲を壁に刺せるのがよいです。

 ……ドアを閉めれば隠れていた洗面所の(足元の)散らかり具合が丸見えなので、これは片付けないと、、というのはあるにせよ、なかなかよい感じです。


DSC05684.jpg 一つ問題になったのは、ドアの内側がタオル掛けだったことです。

 ドアを取り外したのでタオル掛けを取り付ける場所がなくなってしまったのです。

 こればかりはさてどうしたものかと悩みましたが、洗面台と脱衣スペースを仕切るカーテン(リフォームで取り付けたけど一人暮らしなので全然使ってない)のレールに、ハンガーで吊るしておくことにしました。……やってみれば簡にして単でした。


 まぁまぁ、いいあんばいではないかなぁと自負しておりまする。

 ちなみに、取り外したドアはいまのところ捨てないであるので、和室に鎮座しております。。
author by よんなん
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「貸株」始めました

 株式投資ってのは特に意識してやっているつもりはないんですけれども、勤務先には「社員持株会」というのがあります。

 基本給のいくらかを天引きして毎月一定額(←重要)の勤務先の株式を買う+会社から若干の奨励金をもらうことができます。

 入社以来、その社員持株会を通じて着々と資産として形成した勤務先の株式が、ある程度まとまって(10単元)私名義になっています。

 それだけで、配当金が毎年それなりにもらえますし、株主優待券も友人にあげれば喜ばれる+勤務先の商品で遊んでくれるきっかけになるので、じゅうぶん満足していたんですけども、世には「貸株」なるサービスがあると知りました。

 「ほふり」の金庫(というかサーバー?)に私名義でしまってあるだけの株式を、証券会社に貸し出してプロに運用してもらい、その運用益(の一部)をもらう、というサービスのようです。

 注意点は、

1)証券会社に「無担保」で貸し出すので、証券会社が破綻すると吹っ飛んでしまう
2)貸出中は株主の名義が変わるので、権利確定日には一旦返してもらわないと株主優待券がもらえなくなる(配当金相当額は証券会社からもらえる)
3)同じく貸出中は名義が変わるので、長期保有株主に何らかの優待特典がある場合は受け取れなくなる

この3点です。(私が把握している限りでは)


 まず1)は、証券会社を3つに分けて3単元ずつ貸し出すことにしました。3社同時に破綻する可能性だってゼロとは言い切れませんが、1社にまとめておくよりリスクは低くなります。

 ……特定口座だと(おそらく譲渡益の計算等々の都合で)1銘柄を複数の証券会社に分けて移管できないのですが、私の場合、幸か不幸か、特定口座を何年も放ったらかしだったからか、いつの間にか一般口座になってました。

 一般口座はいつの日か売却したときに譲渡益(損)を自分で確定申告して税金を払わなきゃいけません。(特定口座は証券会社が全部やってくれる)

 しかし、一銘柄(勤務先)しか持っていない+日々売買を繰り返しているわけではないので、たまに株を売るときくらいはむしろ自分で税金を計算したほうが、意識して税金を払えるのかなと思う……ことにします。


 で、口座を開いたのは「SBI証券」「マネックス証券」「カブドットコム証券」の3社です。……実はSBI証券は「イートレード証券」時代に一度口座を開いたまま使ったことがなくて、口座開設時の書類やらがどこかへ行ってしまって再発行と相成りました。

#入社当時は株式が「紙」で、持株会から株を引き出すと現物が郵送されてきた→その紙の株をタンス株にするか証券会社に預け直すかは勝手だったので適当に口座を作ったけど、一度も引き出さないうちに電子化されてしまった次第。

 意外にも、こうしたネット証券の電話窓口(コールセンター)の営業時間が平日昼だけだったりして、何事もなければインターネット上で24時間受け付けてもらえるけれど、何かあったときには平日の月〜金勤務のサラリーマンには面倒と思い知りました。。。

 あとは、勤務先の持株会から引き出してあった野村證券の口座から移管するだけです。……「ほふり」を使った移管手続きの書式はすべて紙ベースなのですが、「野村ネット&コール」利用者は他証券会社への移管(出庫)手数料が無料です。

 同じ野村證券の利用者が同じ紙ベースで手続きをするのにこの差は何? と思わないでもなかったものの、とにかく無料はありがたいです。


 次に、2)は、各証券会社が「株主優待自動取得」サービスを提供していて、要は3月末の権利確定日だけ自動的に返してくれる、という仕組みを使います。


 で、3)ですが、勤務先の株主優待にはこのようなものがないものの、同業他社の近年の動向を見てみると、関西に拠点がある同業他社が1単元でも3年以上継続保有していると株主優待券を何枚か余計にくれる、ということを今年始めました。

 勤務先が株主優待制度を今後どうするのか(残念ながら)知る立場になく、ある年いきなり「やりまーす」などと言われると思いっきり損をした気になりそうなので、10単元のうち1単元だけ野村證券に自分名義で残しておきました。


 さて、貸株をやってどのくらい運用益が入ってくるのかというと……各証券会社とも、年利0.1%です。現在の株価水準ならば年数千円というレベルです。
(野村證券に1単元残して貸し出さずに逸失する見込みの収入は年数百円、という水準)

 「ただ放っておくよりはマシ」程度の収入と、証券会社の破綻リスク等々を天秤にかけるとどうなの、というと、人によって判断が分かれる運用法かもしれません。


 ……というかですね、それ以前に株式という資産を特定企業一社(しかも勤務先)のものしか持ってない、というのが一番危険なんですけども。
(仮に勤務先を破綻させちゃうと、株式が紙切れになるのはもちろん、仕事=日々の収入すら失う可能性がある)
author by よんなん
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家計簿を変えてみました

DSC05725.jpg 大学生の頃だったか以来、それまで「金銭出納帳」とか「こづかい帳」として売っているノートをやめて、それっぽいエクセルの表を作ってパソコンでつけていました。

 しかし、ここ何年か、パソコンを立ち上げてエクセルを開いてレシートを財布から取り出してキーボードで日付や店名や金額を入力して……というのが面倒になってきました。

 毎日やらなくなったどころか、2週間〜1か月ほど放ったらかしになるときまであり、ほぼ挫折状態です。

 こづかい帳(家計簿)がつけられない=支出や今月の残額を「見える化」できない=浪費のもとです!!


 そんなある日、床屋さんで順番待ちをしている間にマガジンラックにあった主婦向けの雑誌(←こんなの読む人)をパラパラめくっていたら「これならできる!」と思えた例が載っていたので、3月から切り替えてみました。

 A4ノートを買ってきて、レシートを貼り、下に今月使っていい残額(と、財布に残っているはずの現金の額)を記入するだけです。

 パソコンを立ち上げる手間も、レシートを見てキーボードで転記する手間もかかりません。

 自動販売機や飲み代の会費などレシートが出ないものは手書きです。……100円ショップでノートと一緒に「出金伝票」も買ってはみましたが、それを使うには及ばなかったです。


 3月、4月、5月と順調に推移して、節約もほぼ順調です。


 毎日つけられる最大の効用は、「『現金過不足』がほとんど出ない」ことです。

 家計簿をつける間隔があくと、どうしても家計簿上の現金と財布の中の現金が合わないことが増えるんですよね。(←つけている人なら絶対分かってくれると思う)


 上で、「今月使っていい残額」と「財布に残っているはずの現金の額」を両方書くと書きましたが、私の場合は電子マネー(Suica)やクレジットカードで支払うことがほとんどなのでそうしています。

 現金主義の人は、単に残額=現金だったり、あるいは銀行の通帳(引き出し履歴)がそのまま家計簿代わりになったりするのかもしれません。

 むしろ、現金で支払わない人ほど、なおさら家計簿が重要になると考えています。
author by よんなん
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気仙沼線BRT(2013.4.25ダイヤ改正Ver)

DSC05563.jpg 現地から遠く離れた東京近郊の地で、「バス高速輸送システム」について何やかや議論があるのを聞いてもピンと来なかったので直接乗りに来ました。

 個人的な(←重要)感想を述べます。

 まず、JR東日本はこれを「JR気仙沼線」として走らせている、というのを感じました。

 JR東日本直営のバス路線なんだから当たり前だろと言われればそうなんですけども。

 確かに、いわゆる“列車代行バス”と違い、JR東日本は気仙沼線BRTについて、道路運送法上のバス路線として新規に許可を取りましたし、運賃も鉄道とは別立てです。
(青春18きっぷなど鉄道全線有効のフリーパスなどは別運賃なしに使える)

DSC05561.jpg しかし、BRT駅に掲げられている運賃表や時刻表はJR東日本の鉄道駅にあるサインシステムと同じものです。(上記同様、JR東日本の自動車線なんだから……といえばそれまでですが)

 「JR線運賃表」「気仙沼線時刻表」と書いてあるのを見て、あー、「JR気仙沼線」にほかならないなぁ、と思うのですが、私はコロッとだまされているのでしょうか。

 それと、列車と同じく各BRT駅には乗降客がいようといまいと一旦停まります。……それはさすがに合理的でないのではという気もしますが、そこまでJRは「BRTは鉄道廃止の足がかりだ」という声に神経質になっているようにも思えました。


DSC05478.jpg 写真は鉄道の志津川駅があった場所です。南三陸町の鉄骨しか残っていない防災庁舎などがあるのもこの付近です。

 現在のBRT志津川駅は1.5kmほど内陸の「南三陸さんさん商店街」にあります。
(吉永小百合と高校生が写っているポスターに使われている駅)

 その内陸の仮設商店街にも、地震が起きたら高台へ逃げるように避難経路の掲示が出ています。

 BRT開業の折、JR東日本の幹部が「バスならば津波発生時にバスごと高台へ逃げられる」と発言していて、関東でそのニュースを見聞きして「JR東日本は鉄道をやる気ゼロなのか」と思ったものでしたが、こうして現場を見ると、仮にでも元の位置(現在の鉄道敷地)で復旧するのだとすれば完全に無視はできそうにない話です。


 このような環境下で、しかも新しい南三陸町(の中心部)がどこにできるのか決まっていないのに、おまけに公共事業ではなくJR東日本の私的事業として鉄道を元の場所で復旧する、というのは不合理な話だと思いました。
(三陸鉄道の復旧事業は国や自治体による公共事業です)


 JR東日本は鉄道事業で黒字の会社(要は東急などと同じ「私鉄」)だから災害復旧事業に公的補助が出ないのだ、とするならば、なおのこと、まちづくりの形が見えてくるまで投資計画などできない(単に元の箇所で復旧したら駅が街のはずれになった、というほど“私鉄”としてマヌケな話はない)のは自明ではないかと感じました。


DSC05471.jpg 一般道経由の区間では、着々と専用道区間の延伸工事が進んでいます。

 4月25日にも専用道区間が延びてダイヤ改正がありました。(タイトルはそのため)

 「鉄道敷地を簡易舗装してバスを走らせる」と聞いて、レールと枕木を撤去して砂利の上にアスファルトを敷けば完成、程度のものと思い込んでましたが、車窓にはコンクリート構造物以外ごっそり持っていかれている築堤区間なども見受けられます。
(コンクリートの橋桁ごと流失した区間もある)

DSC05575.jpg つまり、「仮復旧」とはいえそうした築堤区間では土盛りから作り直して、JR東日本の単独事業としてかなり本格的な復旧工事をやっていることになります。
(赤い丸のところで重機が作業しているのはそうだと推測)

 逆に、公共事業で工事している違いがあるとはいえ、元あった位置で来年には全線で復旧予定の三陸鉄道にはまだ乗りに行っていないので、(鉄道マニアとして)もちろんそちらも見に行かないといけないな、と思っています。
author by よんなん
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@松島駅

DSC05428.jpg 朝食もそこそこに、両親が中尊寺へ行くのだと9時ごろレンタカーで出発するのを見送り、自分は11時過ぎの送迎まで宿でのんびり過ごします。

 この2時間は案外あっという間でしたが。

 宿の送迎はこの時間のJR松島駅だけなので、松島駅へ送ってもらいます。

 きょうは気仙沼線BRTの履修に向かうので、小牛田〜柳津駅へ出るのに松島駅のほうが都合がよいですが、きのうは松島の遊覧船(←仙石線の「松島海岸駅」が最寄り)に乗ってからいったん仙台へ戻って(昼食を済ませて)東北本線で松島駅に来ました。

#松島海岸駅と松島駅を結ぶ路線バスはなくて、仙石線で1駅となりの高城町駅から松島駅まで徒歩15分くらい

 送迎は、他の時間帯(チェックアウトは12時まで)やら松島海岸駅へも希望があるに違いないと思うのですけれども、タクシーで片道1500円くらいだそうなので、3人くらいで乗るなら、タクシーでもさほど抵抗がある距離ではなさそうです。
(きのうの松島駅への迎えも、自分1人しかいなかった)


 あと、新幹線を仙台で降りてまっすぐ来るには、仙石線より東北本線のほうが速いといえば速い(ただし松島駅のほうには駅周辺に何もない)ので、まさに「宿に静養目的で来る」人向けには最適の送迎サービスなのかもしれません。
author by よんなん
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地のもの

 宮脇俊三(紀行作家)の随筆か何かに、山奥の宿でマグロの刺身が出て思うところを述べたらば宿の人から

「土地のもので食事を召し上がってもらおうとしたら、3倍の値段をいただいてもソロバンが合いませんわ」

と言われたとかどうとか書いてあった記憶があります。


DSC05418.jpg さて、今回の宿の朝食は海が見える食堂で出され、みそ汁の具はアサリです……と言われたその目の前の海で、アサリを獲っている漁師さんがいる(赤い丸)じゃありませんか。

 漁業権というものがありまして……とのことで、この宿が直接獲っているわけではないようですが。

 昨晩の穴子めしといい、そりゃぁ穴子やアサリは東京(築地)でもおいしいのが手に入る代物かもしれないけれど、宮城であさっての方角の食べ物が出るよりよほど嬉しいです。


DSC05416.jpg あと、いままで「笹かまぼこ」ってのは土産にもらったことはあったものの、ちっともうまいと思ったためしがなかったのです。

 が、こうしてキツネ色になりましたらお召し上がりください、と出されてみると……おおお! 笹かまぼことはこうして食べるべきものだったのか! と感激であります。


 いい時代になったなぁと思います。
author by よんなん
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