函館市電で見つけたものその他

 ラッキーピエロをあとにして、市電で谷地頭温泉へ向かいます。

 20時を過ぎると、市内電車といえども本数はまばらです。

 路面電車の最寄停留所の末広町で電車を待っている間に十字街(函館山登山バスの十字街停留所とは違う場所)まで歩けそうだったので、そちらへ向かいました。

DSC06344.jpg その交差点に建っているのが「操車塔」。

 函館市電の函館どつく前方面と、谷地頭方面が分岐するこの交差点で、市電の信号係員が配置されて分岐器や信号を扱っていたものだそうです。

 案内板によると1995年まで現役だったそうで、自分が初めて函館に来た中学3年生の頃はまだ「遺産」ではなく終日係員が配置されて手動制御していたということですから意外です。(現在は自動制御)


DSC06347.jpg 電車に乗ると「ドアに注意」のステッカーは、「鉄道むすめ」です。

 トミーテックのこのシリーズも、キャラクターがやたら増えて個人的にはもはや追いかけ切れないのですが、実在する職種・制服を(鉄道事業者の許諾のもと)フィギュアにした商品なので、それだけ女性の鉄道業界での活躍シーンが増えている、ということなのでありましょう。

 個人的には、フィギュアよりもこうしたイラストのほうが好みです。


DSC06356.jpg 最新鋭の低床電車には乗れませんでしたが、谷地頭からの帰りに乗った旧型電車には入口の脇にバーで囲った区画がありました。

 きっとここには、車掌さんがいたに違いないです。

 このスペース上には行き先の字幕をクルクル回すハンドルや、どの幕が出ているか確かめる“のぞき窓”もついてますが、もう使われていません。
(外から見ると、電車のナンバーが書いてあるだけ)


DSC06359.jpg 函館駅前へ戻ってきたら、函館バスの回送車が「すみません回送中です」の表示を出して走ってゆくのが見えました。

 この表記、京成バスが「回送車」の行き先表示に「Sorry, Out of service」と併記したのを、岩手県のバス事業者が日本語表記にも取り入れたのが始まり、と耳にしていますが、函館にも進出しているようです。
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ラッピ

DSC06335.jpg ハンバーガーを食べるならマクドナルドよりモスバーガーのほうが好きな自分ですが、函館に来たからにはラッキーピエロです。

 ……と言いつつ、「北海道病」を自称する自分でも、北海道へ来れば札幌より先へ向かってしまうことが多くて道南はあまり訪れることがなく、ラッキーピエロのこともそんなに詳しいわけじゃないです。

 函館山からのバスを十字街で降りてベイエリア本店に入り、「まっぷる」に書いてあったことを参考に、イカ踊りバーガー、イカカツ、フライドチキンを注文。(写真)

 ハンバーガーとフライドチキン(という名のただのから揚げ)はさておき、イカカツが超うめぇ!!

DSC06337.jpg もうちょっとお腹はいるな……と、もう一度レジへ行って、今度はソフトクリームとエビエビラキポテを注文。

 そしたら
「本日はポテトをご注文いただくと、もう一つおつけしています」
だって!!

 ええっ、と戸惑っているうちに「いらないですか?」と言われてしまったのをさえぎって、2つもらいました。(^^;)


 このお店、ハンバーガーじゃなくて、サイドメニューばかり頼んてみると楽しそうなお店です。

 次回来るときはハンバーガー抜きで、あれこれ食べよう。。。
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さむい! 函館山

DSC06290.jpg 函館に来るたび見に行っている函館山からの夜景ですが、ガイド本が薦めている「日の入り前後の景色の移り変わり」は見た記憶がないです。

 ちょうど函館にいい時間に着いたので行ってみることにしました。

 関東では半袖で過ごせるものの、天気予報で函館の気温を見て長袖シャツにジャケットが要るだろうな……と、そのいでだちで展望台に立ってみると、、、


 寒い! 寒いよ!! コート欲しいよ!

 風が強いよ! 耳当て欲しいよ!!


DSC06302.jpg 今回はホテルにチェックインして置いてきた荷物の中に「あけぼのゴロンとシート」に乗るのに持参したひざ掛けがありました。

 アレをストール代わりに持ってくるんだった、、、と大後悔です。。。

 しかも、平日だというのに日が暮れるにしたがって展望台はものすごい人だかりになり、いったん暖かい屋内に退避したが最後、戻ってきても他人の背中越しに夜景を眺める羽目になるので、とにかくガマンです。


DSC06310.jpg 俺はこの眺めの移り変わりを見に来たんだ! と居続けても、早く暖かいところ行こうよー帰ろうよーなどと文句を言う「同行者」という存在がないので、こういうのは「おひとりさま」のメリットですね。

 ……そうはいったって、寒いものは寒いよ、と心が折れそうには何度もなりましたが。。。


DSC06319.jpg なんだかんだと1時間40分くらい辛抱して、この眺めを展望台の最前列で独占です。

 ロープウェーを降りて展望台へ来るときに屋内のガラス張りの展望室もあって、あちらの場所を確保するんだったかな……とも寒さに震える途中で思いました。

 が、帰りに寄ってみたら、外の日が暮れると室内の照明がガラスに反射して見るに耐えない代物になってました。

 我慢の甲斐はあったようです。


DSC06321.jpg 帰りはバスです。

 10分おきに運行するロープウェーに比べて圧倒的に本数が少ないのですが、運賃もお値打ち(ロープウェー580円、バス320円)で、あっという間に降りてしまうロープウェーに比べて、山道をくねりながら木々の間からチラチラと見える夜景を名残惜しく眺めて帰るのも好きです。

 あと、単なる路線バスに見えて、ガイドさんが乗ってるんです。……ガイド案内も面白いですし、「バスの車掌さん」としてキップ類(バス・電車共通カード)も売ってくれるので、マニア的にそういうのは楽しいです。

 ちなみにバスは冬期運休です。(道路が冬季通行止になるので)
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おしい! 江差線

DSC06248.jpg 木古内で乗り換えて、来年5月に廃止が決まっている江差線の末端区間に乗ります。

 中学生のとき一度乗ったきり、廃止の知らせを聞くまで乗りにも来ないで表題のようなタイトルをつけるのもアレなのですが、実際乗ってみると、これから追い風が吹きそうなタイミングで廃止というのはなかなかシビアな判断をしたなという気がしました。

 “追い風”というのは、

・2016年3月に木古内駅が新幹線停車駅になる
・DMVの実用化が視野に入ってきている

の2点です。


 江差駅は江差町の中心街からは少し離れた変な場所にあるので、江差から離島へのフェリーや江差町市街の観光へのアクセスに江差線を使う、というのはあまり現実的ではないです。

 道路も走れるDMVというのは、そういう路線に向いている乗り物だと素人目には思うわけです。


 それと、新幹線に直接連絡する鉄道路線が廃止になった例、というのはパッと思い浮かばないです。

 逆に、新幹線が開業して特急が停まらなくなった駅に接続するローカル線が廃止になった例ならいくらでも思い浮かびますが……。(最近だと長野電鉄屋代線、十和田観光電鉄、など)


 新幹線に直接乗り換えられる路線で強いて挙げれば岩日線……とはいえ、岩日線はJRから第三セクターの錦川鉄道に継承されて現在も運行中です。

 それと、新幹線の新岩国駅と錦川鉄道の御庄駅は、徒歩7分・300mの距離にあって「最寄駅」である旨が時刻表の錦川鉄道のページ欄外に小さく書いてあるだけです。
(実際、新幹線開業時に国鉄御庄駅がこの位置関係で「新岩国駅」にならなかった当時の文献などを読むと、この時点でさまざまな憶測を呼んでいたようです)


 とはいえ、JR北海道のプレス発表によると、2010年前後の輸送密度は50(人/キロ・日)未満で推移しているそうなので、いくら追い風が吹いても「鉄道」という「“大量”輸送機関」の特性を発揮するには限度がある、というのが現実というものなのかもしれないです。

 逆に、追い風の材料が揃ってしまってからでは廃止するのに世論や(実質的な100%株主である)国の理解を得られないからかも、という、少々うがった見方もしてみたりしてみなかったり。


 ともあれ、地域振興もろもろを勘案して本当に江差線に存在意義があるなら地元が引き受けるはず(特に上ノ国町)で、地域がそういう選択をしなかった、ということはそういうことなのでありましょう。
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特急「スーパー白鳥」の車窓から

DSC06244.jpg 青森駅から10:30発の特急「スーパー白鳥11号」に乗り継ぎます。

 北海道新幹線の新函館(仮称)開業をおよそ2年半後に控えて、マニア的に見どころの多い列車です。

 まずは3線軌条(写真)。……およそ10年前、東北新幹線八戸開業のときにJR貨物が主張してJR東日本が拒否した「新幹線と在来線貨物列車の共用」が、青函トンネルとその前後の区間で実現します。


 JR東日本の駅である蟹田駅でJR東日本の乗務員とJR北海道の乗務員が交代しますが、蟹田駅でJR北海道の車掌がドアを閉めてJR北海道の運転士へ送る出発合図は、JR北海道の「ブザー式」ではなく、JR東日本の「知らせ灯式」。

 熱海駅や直江津駅などのJR境界駅では、駅の所属に関わらず出発合図はそれぞれの会社の方式ですが、ここの場合、境界は蟹田駅ではなく2つ先の(通過する)新中小国信号場なので、蟹田駅場面での運転方式はJR東日本の定めに従うわけです。
(列車によっては青森駅からJR北海道の乗務員が乗務しますが、青森駅でも同じことです)


 ちなみに、Wikipediaによると、運転指令(←国土交通省令上の職制名)は青森駅からJR北海道函館指令センターが担当していて、JR東日本区間でもJR北海道の運転指令から指示を受けるという変則的な運用がなされています。


DSC06245.jpg 青函トンネルを抜けて北海道に上陸すると、来年春のダイヤ改正で駅として廃止が決まっている知内駅も写真におさめることができました。

 さて、JR線を2社以上またがる列車の車内放送で注目するのは「きょうも『JR』をご利用くださいましてありがとうございます」という言い回しです。

 「スーパー白鳥」の電車はJR北海道の車両で、私は自動放送で流れるTOKYO FM出身の大橋俊夫氏の渋いナレーションが大好きですが、そんなことはさておき、青森を発車してまだJR東日本の区間なのに「きょうも『JR北海道』をご利用くださいまして…」などとは言わないわけです。


 じゃぁ、函館に着くときは晴れて自社名を名乗るのかな……と思いきや、ここは「きょうも『JR』をご利用くださいましてありがとうございました」なんですね。


 JR東日本の新幹線・特急の自動放送は、国鉄時代以来フジテレビ出身の堺正幸氏が吹き込んでおり、「本日も『JR東日本』をご利用くださいましてありがとうございます」とやっていますが、北海道新幹線より1年早い北陸新幹線金沢開業のときにどうするか興味のあるところです。
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寝台特急「あけぼの」号で旅立とう

DSC06226.jpg 上期末締め業務で9月29日(日)に出勤した分の休日がまわりまわって10月4日(金)に指定されました。

 世間の3連休は10月12〜14日で、列車も何もかも混み合うはずですが、カレンダーとは1週間ずれた3連休ができたので、有給休暇を1日つけて函館とその周辺へ行くことにしました。


 新幹線が新青森まで延びて、函館なら陸路(鉄道)で向かうのもわりあい現実的になった昨今ですが、実は、朝一番の「はやぶさ1号」(東京駅6:32発)が新青森駅に着くのは9:47で、「あけぼの」号(新青森駅9:45着)と2分しか違わないです。

 東京駅6時半の新幹線に乗るのに4時起きをして……などなど比較して、今回は水曜日に職場で少し残業をしてから、そのまま大宮駅21:42発の「あけぼの」号に乗ることにしました。


DSC06231.jpg 座席扱い(=寝台料金不要)で横になって眠れる「ゴロンとシート」があって、この指定が取れれば経済的です。

 JRの夜行列車で同様のサービスには「カーペットカー」(急行はまなす号)や「ノビノビ座席」(特急サンライズ出雲・瀬戸号)があって、それぞれ細かいサービス内容には違いがあります。

 「ゴロンとシート」の場合はカーテンが全部閉まることと、夜が明ければ足を下におろせる座席になる長所がある一方、枕も毛布もない欠点があります。

 シーズン的に厚い寝巻きや毛布は不要なので、浴衣代わりの作務衣を含めて全部持参しました。(写真)

 ……唯一スリッパを忘れ、ハミガキにもトイレにも靴を履かねばならぬことに気づいて、100均で売っている「ホテルスリッパ」(使い捨て)を持ってくるんだった、と思いましたが、それは次回以降の改善点ということで。


1380759729723.jpg よく眠れたかというと、「ブルートレインに乗るのに興奮して越後湯沢付近まで寝付けなかった」という子供みたいな理由で寝不足気味になりましたが、秋田(6:42着)を過ぎて起き上がってから青森に着くまで写真のような景色を眺めながら、時速300km/h超の新幹線でビュンビュン北上するのとは違った時間を過ごせました。

 青森場面では朝一番の新幹線とほぼ同着ですが、秋田場面では朝の下り「こまち」号より早く着き、夜の最終上り「こまち」号より遅くまで滞在できるので、日本で最後まで残った「実用的な交通機関としてのブルートレイン」の一つではないかと思います。


 水曜の晩だというのに、「ゴロンとシート」は8割ほど、寝台車も個室は半分以上扉が閉まっていたり隣の部屋どうしで酒盛りをしていたり、開放寝台(←カーテンしかない寝台車なのに個室と同料金)も3割ほどは埋まっていて、「ブルートレイン=役目を終えた交通機関」というイメージを(いい意味で)ぶち壊してくれます。

 ……冬になると日本海側の悪天候で連日のように運休になってしまうのが玉にキズなのですが。(個人的には「はまなす号」を見てみろ! と思ったり思わなかったり)
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