0キロポストだけど……

DSC06622.jpg 先日、函館駅にあった「0キロポスト」です。

0キロポスト
函館本線起点
当駅は、函館本線(函館〜小樽〜札幌〜旭川)総延長458.4kmの起点です。

と仰々しく書いてあって、でっかく「0」と書いた杭が打ってあるわけですが、、、

 その左下に

「0k000m00」
「0k219m00」

と書いたもう一つの小さな杭があります。「0k000m00=0k219m00」であることを示しています。

 函館本線には、起点から219mぶんのレールがないんです。


 函館駅は2003年に駅舎が新しくなると同時に、連絡船やら機回し用やらに桟橋のほうへつながっていた当時の線路をまたぐ跨線橋をやめて地べたの通路にしてバリアフリー化しています。

 おそらくそのとき、桟橋側に219m伸びていた線路を切って、そこに通路を作り、行き止まりを作り直したのでしょう。

 函館本線は旭川まで400キロ以上あるので、函館駅の改良工事をしたから、といって100メートルおきに打ってある杭を旭川まで新しく打ち直すことはしないで、「0k000m=0k219m」という帳面上の処理をして、現地にはこういう杭を打っておくわけですね。

 100m単位で短くなるならさておき、219mとなれば杭を打つ場所も旭川まで延々と測量し直さなければならないでしょうから、こういうやり方も合理的といえます。


DSC06625.jpg 写真ではほとんど読めませんが、赤い丸の杭には「3」と書いてあります。「300メートル」という意味です。

 ここが「0」なんですよー、とあんなにでっかく書いてあるすぐ目の前に、100も200もすっ飛ばして、次は300mから始まっている、というのは、、、、見て分かっちゃう身には少々興ざめだったり。

 でも、「0キロ」の場所にこんなのがある駅ってのも、全国のJR線を探してもなかなかない、珍しいケースなんじゃないでしょうか。


 そんな知識ばかりが増えております。。
author by よんなん
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