簡易郵便局あれこれ

 簡易郵便局っていうのは、郵便局会社直営ではなく外部委託で運営されている郵便局のことです。

 先日は簡易郵便局を3局履修したわけなんですけれども、3局とも、個人宅が受託している模様でした。


IMGP4695.jpg ここ(中野谷簡易郵便局)なんて、普通に民家の門があって(個人名の表札もある!)そこをごめんくださ〜いとばかりに入っていくと、玄関の脇が郵便局になっています。

 最近は郵便局会社と同じ制服を着ている簡易郵便局も増えましたが、ここは郵便局の戸をガラッとあけるとエプロン姿のおばさん(←失礼)が業務をしていました。

 郵便局会社のWebページによると「駐車場なし」とあるものの、おばさんの話では門を入って庭に止めてよいそうで郵便局会社にも2〜3台はとめられると言ってあるそうなんですが……

 そうは言っても「どう見ても他人の家です。本当にありがとうございました」な雰囲気のところをいきなりクルマで入っていくには度胸がいりますよ。(笑)


IMGP4698.jpg 一方で、こちら(妙義高田簡易郵便局)のように、特定局? と思うような独立した局舎がある簡易郵便局もあったり。


 郵政民営化で郵便局ネットワークの維持が話題になると、この簡易郵便局の存在がクローズアップされますね。

 Wikipediaによると、民営化後は郵便局会社から委託されているのは郵便窓口業務だけになったんだそうで、ゆうちょ銀行の貯金や、かんぽ生命の保険は、それぞれ個別に「銀行代理業者」「募集代理店」の契約をして受託するのだとか。

 ……民営化前から簡易局を受託している場合は、経過措置で資格がなくても銀行代理業や保険の募集代理店を営めるそうですが、新規に簡易局を設置するには受託者自身が法律上の基準を満たすように資格を取ったりしなければならず、事実上、個人が受託する簡易局の新規設置は考えにくい状況のようです。


 つまり、このような簡易郵便局は、減ることはあっても増えることはない、ということですね。


 確かに、ゆうちょ銀行とかんぽ生命はいずれ日本郵政グループから売却されて(郵便とは無関係な)既存の銀行や生命保険会社と同じ存在になる計画ですから、郵便局会社から一括で委託されないのも分かる話ではありますが。


 郵政が民営化されても、普通に使うぶんには変化がないんだろう…と思っていたら、そのうちに実情や効率に即した形態へ次第に変化していくのでしょうか。


 ゆうちょ銀行から簡易郵便局へどのように手数料が支払われるのか分かりませんが、簡易郵便局はマニア客にも愛想がよいケースが多い(気がする)ことから推察するに、取り扱い金額ではなく取り扱い件数で諸々が決まるシステムになっているのでしょう。きっと。


 大口顧客でもないのに、ATMを使わずに委託先の窓口で係員の手を煩わせて100円ずつ貯金していく輩など、(役所ではなくなった)ゆうちょ銀行にしてみればイヤガラセ以外の何者でもないはずで、いずれ何らかの形で変化があったとしても趣味でしかない以上は当然の流れとして受け止める必要があると思います。
author by よんなん
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