昨日訪れた草津温泉は、群馬県でも屈指の集客地です。
JRの特急「草津」「水上」は、上野〜新前橋で併結して走りますが、「水上」が気の毒なくらいガラガラでも「草津」は結構乗っていますし。
でも、いまいちなんですよねぇ。
「草津」「箱根」「日光」…このあたりを並べて、何回でも行きたい関東地方の観光地を選んでもらったら、たぶん、「草津」は最下位だと思うんですよね。
原因は複雑にからみ合っていて、そう簡単に解決できるものではないとは思いますが。
まずアクセス。
草津温泉へのメインアクセスは、JRの特急「草津」です。
この特急「草津」が、箱根や日光へのロマンスカーと比べてどうしても見劣りします。
スピードもそうですし、電車そのものもそうですし、その他のサービスも決してよいとは言えません。
次に、草津温泉の「まち」としての取り組み。
なんといっても温泉街でマイカー規制がされていないのは大きな減点です。
(バスターミナルは温泉街のはずれだというのに!)
※5/5追記…5/4〜7は日帰り向けのパークアンドライドが実施されているとのことです。(
草津町公式ページ)
温泉街をぶらぶら歩こうにも、狭い路地をクルマが人をかき分けながら行き交っているのです。……レジャーで訪れる人はワゴンだのRVだの大きめのクルマに乗りますからなおのことです。
そのほかにも、現地で「見どころマップ」のようなものが手に入らないなど、不備が目立ちました。
まだ宿泊を伴なって訪れたことはないのですが、どうでしょう、リピーターを生む状況にあるとは、どうも思えないのです。
温泉そのものは、全国でもトップクラスなだけに、もったいなくて仕方がないです。
……とはいえ、評論家的なことを言っても、解決にならないことは明らかです。
JRとしては、高崎までは新幹線が完全平行しているうえ、上野19時発と万座・鹿沢口7時発を別として、実質的に1日3往復(土曜・休日は4往復)で事足りてしまうローカル特急を、存続を前提として大幅にテコ入れするには、よほどの理由が要るでしょう。
個人的には、高崎まで所要1時間で4290円の新幹線と、所要2時間で1890円の在来線普通電車のあいだにも、もうひとつくらい選択肢があり続けてよいとは思いますが。
温泉街での「まちづくり」の取り組みは、由布院温泉が有名ですが、これほど、口で言うのは簡単な一方で、実現するのに地道な努力が必要なものはありません。
何年後のことだか知りませんが、こうした問題に取り組むことができるようなら、今の会社に入った甲斐があるというものではありますけれども。。。