パリのメトロで「飲ま飲まイェイ!」

 エッフェル塔見物を最後にメトロでホテルへ戻ります。

 時間はすでに23時半過ぎ。


 手元の「るるぶ情報版」には「メトロも夜は危険度が高くなるので、安全のためにタクシーを利用しよう」なんて書いてあります。


 実際には、襲われたらひとたまりもなさそうな年配者も乗っていますし、その辺の日本人旅行者みたいに、いかにもお金持ってますと顔に書いてありそうな格好さえしなければ、あんまり心配なさそうです。

 が、途中の駅から中学生だか高校生くらいの男の子が「チェケラッチョ」とでも言いそうな格好をして乗ってきて、突如ラジカセのスイッチを入れてラップを歌いながら踊り始めるじゃありませんか。


 日本では、新宿やらの路上ならともかく、電車の車内ではまず見かけない光景です。

 わー、やっぱりパリは違うわ、この時間ならまだ踊ってるだけだけど、もっと遅くなったら……


 なんて、一人で不安になるものの、周囲を見ると全く意に介さない様子。
 日本でも路上でやってるのを相手する人がいないのと同じですかね。


 さて、そんな冷ややかな反応を察したのか、少年は曲を切り替えます。


「♪(ドンドンドンドン…)マイヤヒー、マイヤフー、マイヤホー……」

……妙に聞き覚えのある曲。。。


 そこには、さっきの不安はどこへやら、急に一人でニヤニヤしてしまう私がいました。

 日本で流布されている“空耳歌詞”とは微妙に違うなぁ……と思いつつ、残念ながら、「♪米さ米酒か! 飲ま飲ま……」に差し掛かったところで、私の降りる駅に着いてしまったのでした。
author by よんなん
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