日常に振り戻す

 勤務先での異動に伴なう研修が終わりました。
 1か月に及ぶ長丁場でした。

 研修所の宿泊施設は、4人1部屋でした。
 簡単なパーティションがついていて、ちょっとした個室ふうにはなっているものの、やはり完全なシングルルームとは違います。

 週末の帰省はあったものの、それ以外は24時間、他人と接しつづけるという環境にいたわけです。

 24時間、他人の目がある、それが1か月続くなんて、そうあるものではありません。


 人前では適度な緊張感があってしかるべきだと思っています。
 その人前にいる時間と、プライベートな空間に戻れる時間の比率が日常と大きく異なりました。

 しかも、その「人前」は「勤務先の会社の人前」です。
 その辺のまちなかを歩いているときに意識する人の目や、気の置けない学生時代の友人といるときのものとは違う「人の目」です。

 実際問題として、その緊張感のバランスを崩してしまった面がありました。
 家族でも、親しい友人でもないのに、私のそういう一面に接して迷惑した同僚もいるでしょうし、しめしめと思った人もいるでしょう。

 一度バランスを崩すと、堕ちるところまで堕ちます。
 実際に、堕ちました。



 高崎へ戻り、社員寮とはいえ完全な個室がある日常へ戻りました。

 職場も、学校のようなところではなくてやはり職場らしいところへ戻ります。


 元へ戻るのが簡単にいくかどうかは分かりませんが、なるべく早く戻したいなと思います。



 ただ、勤務先には3か月の研修もあるので、そのときにはうまく過ごせるようになっていないと、今後の私の人生が危うくなるでしょう。

 元へ戻すのにはとどまらず、少しでもこれまでとは違った人との接し方、それでいて自分らしい振る舞い方ができる着地点を見出していきたいものです。
author by よんなん
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