銀座千人涼風計画

 今年も、去年に引き続いて国土交通省東京国道事務所・銀座通連合会主催の「銀座千人涼風計画」が催されました。

 打ち水大作戦の一環(というか、「打ち水大作戦」は誰でも好きに名乗れる…はず)で、銀座の中央通りに水を撒くものです。


 「打ち水」を呼びかけている打ち水大作戦本部も後援に名を連ねていて、人手が足りないというので助っ人に行ってきました。


 去年と明らかに違うのは、「打ち水」の認知度が高くなっているように感じたこと。
 通り行く人々にPRのうちわを配ると、ああ、あれね、みたいな感じでどんどん受け取ってくれます。

 去年は「いっせいに地面へ水をまいて気温を2℃下げようというイベント」と一言付け加えないとなかなか理解していただけなかったのですが。


 とはいえ、なかには「こんなに水をまいて蒸発させて、無駄だ」と貴重なご意見を下さる方もいらっしゃいました。
 今回は、東京都下水道局から提供された、下水を処理した(あとは海に流すのみの)水を利用しているのですけれども、一部地域で渇水による取水制限が行われているというニュースが流れたからか、「四国に送ってやったほうがよほど役立つ」と納得いただけなかったようです。


 打ち水大作戦本部や新聞投書にも同様の意見は寄せられるようで、ある程度の回答は公式サイト上でなされています。

 もともとこのイベントは、国土交通省が「東京じゅうで路面にいっせいに水をまけば、東京の気温が2℃下がる」という説を発表したことがきっかけですが、身近にある「捨ててしまう水」(風呂の残り湯とか)をもう一度使って涼を得てみることを通じて、水の使い方とかエネルギーの使い方をふと考えてみるきっかけにしてもらうことも目的のひとつ(のはず)です。

 つまり、下水処理水を銀座のど真ん中で大っぴらに撒かずにそのまま海へ流していれば、「下水処理水を渇水地域に送ってやればいいんだ」というアイデアも出ないに違いありません。


 これをお読みのあなたも、一度、ベランダなり家の前の道路なりでおためしを。
(通りの少ない道路など広い場所でやれると、意外と楽しいです)

author by よんなん
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