クールビズで出勤できますか?

 「ノーネクタイ、ノー上着では体感温度が2度下がる」

 今年は、総理大臣がノーネクタイの半袖姿で新聞広告に登場したり、官房長官がノーネクタイで記者会見をしたり、やっとこういう時代がきたか、と感慨深いです。


 個人的に、東京で北海道並みの緯度と湿度のヨーロッパと同じ格好をしているなんて、バカバカしい、と長年思っていましたので。


 じゃぁ、大手を振ってノーネクタイで出勤できるか、といえば、難しいんじゃないかなぁ、というのが実感です。

 総理大臣がやっているかどうかではなく、世間がどうしているかのほうが気になる、日本人サラリーマンの性でしょうか。



 だいいち、いまどきノーネクタイで顧客に接しているサービス業がありますか。

 ノーネクタイの半袖姿といえば、私が中学生の頃まで、鉄道会社の制服ってどの会社もそうだったんですけれども。

 東急なんか、ノーネクタイどころかシャツをズボンの外に出す、という、今ではとても考えられないようなスタイルでしたし。


 時代は変わって21世紀になり、最近で制服のネクタイをやめたのはセブンイレブンくらいのような気がします。

 いや、あれはコンビニだから、と思います。
 働く人だってアルバイト主体ですし、私のような客としてもそこまでの接客レベルは求めていません。
 どうせアルバイトだからしょうがない、と心のどこかでなんとなく思っているから納得できるのではないかなぁ、と思いますがいかがでしょうか。

 同じ、客単価が数百円というレベルの店だって、たとえば牛めしの松屋なら社員と思しき人はネクタイをしてますし。


 第三次産業に従事する人ほど、ノーネクタイでの出勤は難しいんじゃないかと思います。

 逆に、メーカー勤務の友人は「ネクタイなんか締めていったら、何事かと思われる」なんて言ってますけども。


 とにかく、サービス業に勤めていると、総理大臣がやっているかではなく、お客さまがどう思われるか、世間がどう思うか、というほうが関心事なのであります。

 いちおう、私にできる無難なレベルは、上着をロッカーにしまったまま通勤する程度でしょう。

 ノーネクタイは、入社2年目の私がやるには出世をあきらめるくらいの覚悟が必要な気がします。
author by よんなん
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