<< カセットのウォークマン | TOP | GWが終わって >>

船橋アリーナ(船橋市総合体育館)

120519-165150.jpg 船橋市民になってから一度も船橋アリーナに来たことがなかったので、来てみました。

 市営の施設なのでプール500円、浴室は+200円(お風呂だけ使う場合は400円)とそれなりにお手ごろ価格で使えるのですけども、セントラルスポーツやジェクサー(JR東日本スポーツ)やサッポロスポーツプラザなど民間のフィットネスクラブと比べると少々不満のある施設でした。

 プールやトレーニング室など各施設はとっても充実しているのですが、大不満なのが更衣室。

 まず、プールの更衣室とお風呂の更衣室が別、という時点で減点が大きいです。……プールから上がったら、風呂に入るにはいったん服を着て荷物をまとめて移動しなきゃいけないじゃないですか。

 半袖の季節だからまだ服は少ないので許容範囲ですが、冬なんか大変そうです。


 実際にプールをあがって浴室へ行ってみると、館内のにぎわいとは打って変わって利用者はほとんどいなくて、浴室そのものもこぢんまりとしたものでありました。

 郊外にあるんだから、風呂だってもっとでっかく作ればよかったのに。


 それと、プールの更衣室、あれはないだろー、と思いました。

・入った途端に蒸し暑い(=超不快)
・狭い
・床が水色のプラスチックのスノコ

まるで学校のプールみたいだ。……って、市営の施設という点で市立学校のプールも市営体育館のプールも同じか。


 まぁ、週末ともあって施設は賑わっていましたし、それでも不満があるならどうぞ好きな民間の施設を選んで行ってください、そもそも“市営スポーツクラブ”が民間施設並みに快適でなおかつ低廉な料金だったら民業圧迫ですよ……という話ではあります。


 なのに、なんで市営の施設に民間スポーツクラブ並みの期待をしてガッカリするのかというと、となりの市川市のクリーンスパ市川が念頭にあるからです。

 クリーンスパ市川はPFI事業で、建設時点でコンペをやって、15年の契約で民間事業者に資金調達から設計・建設・運営までをやらせて、開業15年後に市川市が施設の無償譲渡を受けるしくみです。

 大和リース+セントラルスポーツが事業者に選定されて、市中のフィットネスクラブとほとんど遜色のない(というか、風呂だけ比べたらずば抜けた)施設になっています。


 船橋アリーナは2006年から指定管理者制度が導入されて、スタッフの応対も及第点なのですが、施設そのものは市が作ったものだからかどうか、いくら民間の創意工夫を活かすにしても限度というものがありそうです。

#船橋アリーナの指定管理者は「船橋市文化・スポーツ振興公社」(=船橋市の副市長が理事長)ですが、もともと船橋市役所は職員の応対がかなり丁寧

 クリーンスパ市川は総合体育館ではなく、隣接する清掃工場の余熱利用施設でお風呂とプールとちょっとしたトレーニングジム=要は市中のフィットネスクラブ程度の規模なんですけども、船橋市にもこれから北部清掃工場の建て替えに伴って余熱利用施設を作る計画があります。
(クリーンスパ市川ほど大きくなく、「温浴施設+軽運動室+産地コーナー」という話)


 この“市営スーパー銭湯”は計画段階から年間何千万円という赤字が見込まれていて、清掃工場というNIMBY(迷惑施設)を引き受けてもらう地域への見返りとはいえ、スーパー銭湯だったらあの地域なら民間の施設がいくつかあります。

 「民間施設vs市営施設」でどっちを使う気になるか、という観点では船橋アリーナを見る限りはちょっと不安になります。……スーパー銭湯だと利用料金はフィットネスクラブほど民間と公営で差がつきにくいでしょうし。


 船橋市北部清掃工場の余熱利用施設はDBO方式(PFI事業の資金調達部分を市が肩代わりしてくれる方式……で合ってますか?)なので、船橋アリーナとは違って設計の段階から民間事業者がやることになるわけですが、どんな顛末になりますやら。

 本当に見返り施設はお風呂屋さんじゃなきゃいけないのか、という話は市議会でもやっているものの、新清掃工場そのものが4年後にできあがる計画なのでいまさら話をひっくり返すのは難しそうで、いかに垂れ流す赤字を小さくするかという話へ向かっている模様です。

 温浴施設+産地コーナー(+軽運動室)ってことは、スーパー銭湯というよりは「道の駅」をイメージしたほうが近いのかな。。。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

Trackbacks

Trackback URL :

  1. 無料アクセス解析