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大人の社会科見学 船橋市議会(2)

IMGP3093.jpg きょうは久しぶりに近所の図書館ではなく、船橋中央図書館へ行きました。

 ちょうど市議会の会期中で午後1時から本会議があるというので、昼食の後は図書館へは戻らずに市庁舎11階の傍聴受付へ。

 3月に傍聴した予算委員会と違い、傍聴席へは途中の入退室も自由のようですが、12時半から受付と行きやすい時間帯だったので最初から見ることができました。


 予算委員会が一問一答形式なのと違って、本会議(定例会)は議員が延々と演説に近い質問をして、市幹部(部長クラス)がそれぞれ所管事項について答弁する、というものです。

 質問はあらかじめ通告する(そうでないとスムーズに答弁ができない)ので、質問をする側も、答弁をする側も、朗読になってしまうのが傍聴する側にとっては退屈です。


 そんななか、退屈な本会議によくも悪くも新風を吹き込んだと感じたのは、新人4人が当選した「みんなの党」です。

 きょうはともに新人の高橋宏議員と中原しんすけ議員が登壇。

 高橋議員は声が大きく他の議員が朗読調で質問するのと違ってハキハキとした質問で、中原議員はそもそも原稿を持たずに登壇です。

 高橋議員の質問で(議長から見て)左側、たぶん市民ネットか共産党あたりの席から「マイク要らないじゃないか」と不規則発言がありましたが、「演説が仕事」のような政治家でありながらマイクの使い方も知らないのでしょうか。

 マイクがあっても「4m先に向かって話す」なんて、アナウンス講座で真っ先に習うことです。

 ……手元のマイクに向かってぼそぼそしゃべってるんじゃ、そりゃぁ道理で聞いているこちら側は退屈なわけだよ、あんたらの質問は。


 しかも中原議員の質問内容は

1.市施設に祝日なのに国旗を掲揚しない施設があるが、その数と、理由は
2.市立保育園民営化に関して、「私立保育園の質は低い」という市職労などによる悪意ある誹謗中傷・営業妨害があるが、私立保育園の保育の質に対する市の見解を問う

という、意見がハッキリ割れる(けど痛快な)中身で、特に共産党付近の議席から激しいヤジの応酬です。

 不規則発言に応じる必要はないもののそこは新人議員、ときどきついカッとなってか野次に答えてしまい、おさまらないヤジに「腹が立っています」と壇上の水を飲んで自ら落ち着かせるそぶりも、原稿を持たずに何を言おうとしていたか思い出そうとするしぐさも、4時間近く延々と「朗読」を聴かされた後だったのでキャラが率直に伝わってきて好感が持てました。

 あと、他の議員が延々とひととおり質問を述べてしまうのに対して、中原議員は質問を一つしたらいったん壇上から降ります……ありゃ、その気になれば現行のしくみでも「一問一答」ってできるんじゃないですか。


 何か根拠となる数字があってのこととは思えない「議員定数削減」を掲げるみんなの党の主張にもろ手を挙げて賛成できるかはともかく、こういう空気を読まない引っ掻き回し役は外から見ているぶんには面白いです。


 議会はテレビのエンタメ番組とは違いますから「面白ければいい」というものではないものの、「活気がある」というのはよいことだと思います。

 有権者は、地方議会に対しては4年に1度しか議会に関心を持たない人がほとんどだと思いますが、活発な質疑なら日ごろから関心を持って見てみようという人が少しずつ増えるかもしれない→4年に1度の選挙で連呼行為なんかしなくても有権者はちゃんと判断ができる、というしくみができ……ればいいなぁ、なんて。

 議会は平日昼間、土日はやっていないので傍聴に来れない有権者がほとんどだと思いますが、船橋市議会では翌々日から録画中継が市議会webサイトで見られます。(こちら
author by よんなん
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