江戸東京博物館2 「松の廊下」

 「忠臣蔵」といえば大石内蔵助は伝記の学習まんがになってるし、大河ドラマにもなってるし、歴史でも習います。


 きのうのガイドツアー中、江戸城の模型の説明の中で、松の廊下の話がありました。

 松の廊下と聞けば、私のような理系人間でも忠臣蔵くらいは思いついて、どちらかといえば美談のような印象があるのですけれども、ガイドさんの解説はまた違った視点で面白かったです。


 松の廊下での刃傷沙汰は、現代に置き換えれば宮中晩さん会でピストルをぶっ放すようなもの、だそうで、なるほどそういうふうに言われれば、浅野が一方的に死刑になっても「けんか両成敗」だの情状酌量の余地はないだろうなぁという気もしてきます。

 社長がそんなことをして会社をつぶして社員全員を路頭に迷わせたようなもの、と聞けば、いっときの感情(発作?)に身を任せてそんな結末を招くとはろくなお殿さまではないなと思っちゃうわけです。
(私も他人のこと言えませんが!)

 討ち入りは、クビになった社員が起こした第二のテロ事件、となると、NHKの大河ドラマは時代考証ちゃんとやってんのか、という気分になったりならなかったり。


 「仮名手本忠臣蔵」は確かに「事実をもとにしたフィクション」ですし、格好のワイドショーネタがあったら、あることないこと読者や視聴者に受けるように書きたてる、というのは今も昔も同じなんだなぁと思ったのでありました。
author by よんなん
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