「目に効く」とはどこにも書いてない

 昨日の出勤時に新聞を読んでいたら、日本直販のこの商品の広告が載っていました。

「ブルーベリーの3倍パワー」
「1日4粒で 毎日がくっきり!」

なんていう見出しとともに、「目が楽だわ〜」とでも言わんばかりの表情で、何やら家計簿でもつけている雰囲気のおばさんの写真が。

ほかにも
「アントシアニン強化」
「事務作業・家計簿も!」
「車の運転も!」
「新聞の文字も!」
「パソコン・ゲームも!」
「編み物・裁縫も!」
というキャッチコピーとともに、やはり「この商品のおかげでこんなにくっきり!」とでも言ってそうな表情の人々の写真が載っているのです。

 え、健康食品でこんな表現使っていいの? と思ってよく見てみると、「目にいい」と連想させそうなフレーズや写真は並んでいるものの、「目」という単語は一つとして出ていないんですね。
(実は通販サイトの方には出てくるんですが)


 ……こういう手法は通販だけではなくてコンビニに並んでいる商品でも去年あたりから目に付くようになった気がします。

 最たるものは「飲んだら飲んどこ!」というコピーの、ハウス食品「ウコンの力」でして、誰も二日酔い防止に効能があるなどとは言ってないわけです。

 今春よくお世話になったアサヒ飲料の「べにふうき緑茶」も、「春のスッキリ対策」です。おまけに、これ見よがしに特定保健用食品の許可マークを思わせる違うマークがついてるんですよね。(よく見ると全然違うんですが)

 公式サイトのFAQでわざわざ「Q.春のスッキリ対策とはどういう意味?」なんて項目まで作っておきながら

「A.べにふうき緑茶は、メチル化カテキンを豊富に含む、現代人の健康を考えた緑茶飲料です。何かとお悩みの多い春の季節に、べにふうき緑茶を飲んでスッキリ、爽快に乗り切ってください」

としか書いてないのです。

 医薬品とか特定保健用食品の認可を得る手間を考えたら、キャッチコピーを工夫したほうがマシ、ということなんでしょう。きっと。

 そんななかで、昨日の日本直販の広告はよくできているなぁ、と思ってしまった……というか、もともとこういうのって通信販売業者のお家芸みたいなものですよね。
author by よんなん
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