旅行業法改正のない「新乗合高速バス」制度施行

DSC05821.jpg きのう、新宿駅南口からしばらく歩いたところに、バスの乗降場ができていました。

 いわゆる「高速ツアーバス」が2013年8月から乗合バスとして規制の対象になり、停留所が必要になったことから、従来のツアーバス業者が用意したものと思われます。

 いわゆる「高速ツアーバス」は

「集合場所で集合して解散場所で解散する“団体バス旅行”」

として旅行業法の規制のもと催行されてきた「企画旅行」です。


 学校の遠足や修学旅行やら、阪急交通社とか新聞社系の旅行会社の団体バス旅行では、路線バスでなく貸切バスが使われ、集合場所に停留所なんかないのと同じしくみでした。

 唯一違うのが「移動する以外に目的がない団体旅行」というところです。


 実質的に路線バスと変わらない「ツアーバス」を路線バスとして規制対象にする趣旨は分かりますし、数々の痛ましい事故を思い起こせば否定する理由もないのですが、そもそも「高速ツアーバス」の根拠法令だった旅行業法って改正されたっけ? と思ったので調べてみました。

 旅行業法第2条1項5号には、「旅行業」の定義として

他人の経営する運送機関又は宿泊施設を利用して、旅行者に対して運送等サービスを提供する行為

を挙げており、これは改正されていないので、この条文だけを読むと今後も「高速ツアーバス」が設定可能なようにも読めてしまいます。


 google先生に聞いてみたところ、全国旅行業協会が旅行会社向けに周知している内容がヒットして、どうやら国土交通省・観光庁が通達で処理しているようです。

 まず、2012年10月31日の通達

『高速ツアーバス』及び『会員制高速バス』の定義等について

で、“本当の意味での団体バス旅行”と違う、“路線バスと実質的に変わらない団体バス旅行”を明確に定義したうえで、2013年4月2日の通達

高速ツアーバス等の新高速乗合バスへの移行について(指導事項)

によって「本年8月以降は高速ツアーバス等の運行を認めない」としているのでした。


 定義を読んでみると、いわゆる“法の抜け穴”は霞ヶ関の人が思いつく限り文面でふさいで万全のように読めますが、

なお、具体の事例に係る判断に当たっては、乗合バス類似行為の防止の観点か
ら、運行の名目ではなく実態に着目して、適切に解釈を行うこととする。

という一文を用意してあり、「想定外」のケースが発生しても国土交通省・観光庁の解釈運用のみでスピーディに介入できることになっています。

 個人的には、この高速ツアーバス問題で国土交通省・観光庁に裁量の余地を持たせたことを否定しませんが、ただ、法治国家として「明文化されていない解釈運用で行政当局がいくらでも介入・規制できる制度」を作ることは、必要最小限であるべきだと思います。
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東京都心はリゾートか

 大学の先輩が帝国ホテルで披露宴を挙げることになり、タカハシお前司会やれ、ということでお打ち合わせに出かけました。

 帝国ホテルといえば都心の超一流ホテルでありまして、去年リニューアルオープンした東京ステーションホテルも、再開業にあたって帝国ホテルに社員を派遣して研修させた、とJR東日本の社外向け広報誌『EAST』で読みました。


 さて、浦安市という国内屈指のリゾート地で育った身には、舞浜のヒルトンだの新浦安のブライトンだの名だたるホテルでもジーパン姿が通用するのはリゾートホテルだからだ、と親から教えられてきました。


 そんなわけで、梅雨も明けてこのクソ暑いのに、帝国ホテルへおもむくからには……と夏用のとはいえスーツを引っ張り出して、ネクタイを締めて上着を着て出かけたのであります。

 そうしたら……


なんということでしょう、館内は襟すらついてないTシャツにハーフパンツの(だらしない)観光客だらけではありませんか。


ブライダルサロンのお打ち合わせコーナーでも、帝国ホテル側のスタッフは上着着用でしたが、新郎は(襟こそついてズボンにしまっていたものの)半袖にジーパン姿で、むしろこちらが浮いてました。orz


 思わず、帝国ホテルのスタッフの目の前で「いやー、『帝国ホテル』に来るからにはと思ってこんな格好して来ましたけど、これじゃぁ舞浜のホテルと変わりませんね」とのたまってしまいました。(こら

 私の中で帝国ホテルのランクがガクーンと下がりました……。

 関係のみなさまごめんなさい。


 とはいえ、近隣にあるペニンシュラとか、それこそ東京ステーションホテルとかには、まだ足を踏み入れたこともないので、東京都心にある一流とされるホテルの客層の実態を知れば、また少し考えが変わるのかもしれません。
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気仙沼線BRT(2013.4.25ダイヤ改正Ver)

DSC05563.jpg 現地から遠く離れた東京近郊の地で、「バス高速輸送システム」について何やかや議論があるのを聞いてもピンと来なかったので直接乗りに来ました。

 個人的な(←重要)感想を述べます。

 まず、JR東日本はこれを「JR気仙沼線」として走らせている、というのを感じました。

 JR東日本直営のバス路線なんだから当たり前だろと言われればそうなんですけども。

 確かに、いわゆる“列車代行バス”と違い、JR東日本は気仙沼線BRTについて、道路運送法上のバス路線として新規に許可を取りましたし、運賃も鉄道とは別立てです。
(青春18きっぷなど鉄道全線有効のフリーパスなどは別運賃なしに使える)

DSC05561.jpg しかし、BRT駅に掲げられている運賃表や時刻表はJR東日本の鉄道駅にあるサインシステムと同じものです。(上記同様、JR東日本の自動車線なんだから……といえばそれまでですが)

 「JR線運賃表」「気仙沼線時刻表」と書いてあるのを見て、あー、「JR気仙沼線」にほかならないなぁ、と思うのですが、私はコロッとだまされているのでしょうか。

 それと、列車と同じく各BRT駅には乗降客がいようといまいと一旦停まります。……それはさすがに合理的でないのではという気もしますが、そこまでJRは「BRTは鉄道廃止の足がかりだ」という声に神経質になっているようにも思えました。


DSC05478.jpg 写真は鉄道の志津川駅があった場所です。南三陸町の鉄骨しか残っていない防災庁舎などがあるのもこの付近です。

 現在のBRT志津川駅は1.5kmほど内陸の「南三陸さんさん商店街」にあります。
(吉永小百合と高校生が写っているポスターに使われている駅)

 その内陸の仮設商店街にも、地震が起きたら高台へ逃げるように避難経路の掲示が出ています。

 BRT開業の折、JR東日本の幹部が「バスならば津波発生時にバスごと高台へ逃げられる」と発言していて、関東でそのニュースを見聞きして「JR東日本は鉄道をやる気ゼロなのか」と思ったものでしたが、こうして現場を見ると、仮にでも元の位置(現在の鉄道敷地)で復旧するのだとすれば完全に無視はできそうにない話です。


 このような環境下で、しかも新しい南三陸町(の中心部)がどこにできるのか決まっていないのに、おまけに公共事業ではなくJR東日本の私的事業として鉄道を元の場所で復旧する、というのは不合理な話だと思いました。
(三陸鉄道の復旧事業は国や自治体による公共事業です)


 JR東日本は鉄道事業で黒字の会社(要は東急などと同じ「私鉄」)だから災害復旧事業に公的補助が出ないのだ、とするならば、なおのこと、まちづくりの形が見えてくるまで投資計画などできない(単に元の箇所で復旧したら駅が街のはずれになった、というほど“私鉄”としてマヌケな話はない)のは自明ではないかと感じました。


DSC05471.jpg 一般道経由の区間では、着々と専用道区間の延伸工事が進んでいます。

 4月25日にも専用道区間が延びてダイヤ改正がありました。(タイトルはそのため)

 「鉄道敷地を簡易舗装してバスを走らせる」と聞いて、レールと枕木を撤去して砂利の上にアスファルトを敷けば完成、程度のものと思い込んでましたが、車窓にはコンクリート構造物以外ごっそり持っていかれている築堤区間なども見受けられます。
(コンクリートの橋桁ごと流失した区間もある)

DSC05575.jpg つまり、「仮復旧」とはいえそうした築堤区間では土盛りから作り直して、JR東日本の単独事業としてかなり本格的な復旧工事をやっていることになります。
(赤い丸のところで重機が作業しているのはそうだと推測)

 逆に、公共事業で工事している違いがあるとはいえ、元あった位置で来年には全線で復旧予定の三陸鉄道にはまだ乗りに行っていないので、(鉄道マニアとして)もちろんそちらも見に行かないといけないな、と思っています。
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作務衣は楽だけれど

DSC05398.jpg JR松島駅から送迎をお願いして、宿にチェックインです。

 こういう高級な旅館には両親のお供で年1回しか来ないので、こうして一旦サロンへ通されて抹茶とお菓子が出てくると戸惑います。

 はて、器はクルクル回すんだっけか、などなど教養のなさが丸出しであります。。。orz

 おまけに、部屋に案内されて浴衣のサイズはいかがなさいますか、と尋ねられ、そうですねー浴衣もよいのですが作務衣はありませんか? とすっとぼけたことを聞いてしまいました。(ありません、とのことでした)


 浴衣は寝ている間にはだけてしまいますし、帯をどこで結ぶかによっては寝返りを打ったときに痛いですし、宿によっては作務衣を「パジャマタイプ」と称して用意しているところもあったりするにはします。

 しかし、作務衣は字に書くとおり「労働着」ですから、むしろ仲居さんが着るものであって、お客さまがくつろぐのにお出しするものではない、のかもしれません。

 ましてや私から所望するなどとは「まかない飯が食べたい」と言っているレベルの間抜け加減だったかも……とちょっぴり恥ずかしかったです。。。


 逆に、本を読みたいのであとで部屋に読書灯がほしい、と言ったら、そういうわがままには即行で対応してくれました。(すごい)

 ……って、持ってきた本は全部マンガなのだけど。。
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降り止まない雨も悪くない

 「『降り止まない雨はない』というが、いま降っているこの雨が『史上最初の降り止まない雨』かもしれない」

 勤務先の大ベテランの先輩の格言(と私は思っている)です。


 さて、大掃除をするのは年末(冬)よりGW(春)が適している、と聞いて、今年のGWは年末にさぼった家の掃除をしてみました。

 我が家で拭き掃除や網戸やフィルター類の掃除をすると、これはただのホコリじゃぁないだろ! と思うような、どす黒い粉がこれでもかこれでもかと出てきます。

 我が家の至近距離に交通量の多い道路があるので、これ、絶対に自動車の排気ガスから出てくる微粒子だよな……と推察するわけです。


 さて、今日は雨が降りました。

 きのう、久しぶりに懇親会の幹事という大役を務めたこともあって、家でゆっくり休養です。

 家で静かに過ごしたいときに、こういうしとしと雨は好きです。


 もしも、この雨がずっと降り止まないのだとしたら……大気汚染やヒートアイランドといった、都市特有の環境問題は、すべて解決するんだろうなぁ、、、などと、窓の外を眺めながら思いました。

 ……雨水が洗い流した塵や微粒子が大量に流れ込む下水処理施設は大変なことになりそうですけれども。。。
author by よんなん
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月10日の休みも病人には……

 『がん治療・検査と仕事の両立、7割が「困難」』という新聞記事がありました。(ヨミウリオンライン

 がんはもはや余命いくばくもない病気ではなくなり、生活費に加えて医療費も稼ぎながらこの先長いこと生きていかなければならない人が増えた、ということのようです。


 お前は恵まれた環境で何を甘ったれたことを言っているのか、とツッコミがあるのは承知で書きます。


 がんに限らず月〜金のサラリーマン生活で持病を抱えてしまうと、月〜金しかやっていない病院へ月数回ペースで通い続けるのは、年20日の有給休暇を完全消化できる(恵まれた部類の)環境でも持続するのは難しい計算です。

 自分は、幸いなことに主治医の先生が土曜も診療をしているので月2回(=年24回)、土曜に通えていますが、土曜にやっているようなところは、個人開業の診療所くらいだろうと思います。

 重い病気になればなるほど、大きな病院へかからなければいけないわけで、早晩に休みが足りなくなる計算になります。


 労働法上の休日はちゃんと日曜日にもらえていて、つけ加えて土曜日、祝日にも会社を休めている……と、労働者を労働の緊張と疲労から解放する、という意味での休日は確かに与えられています。

 世の中には、土日の休みすら休むこともできずに働きづめの人たちもいるのです。それは知ってます。

 さらに有給休暇も全部消化できているなら、雇用側としてこれ以上何をしろというのかという話なのかもしれません。……休みの日も休めず働いている人たちからは石が飛んでくるに違いないです。


 しかし……土日+祝日で月8〜10日もの休日があっても、全部病院が休みの日なのでは、、、体を休めることはできても、「治療」と両立なんかとても難しいです。

 有給休暇を病院へ通うのに使い切ってしまっては、もはやカゼ一つひけないことになってしまいます。……ただでさえ病気を抱えて万全でない体で、それを定年まで何十年と続けられる人なんて、、、一握りだと思うのです。

 私の勤務先には半日単位で有給休暇をとれる制度があるので、そうすると平日に年24回お医者さんへ通っても8日残る計算ですが、職場の行事やら連休の谷間やら(自分の体調などと関係なく)職場全体で有給休暇を取る日もあるので、事実上、皆勤賞(せいぜい精勤賞)でなければ続きません。

 元気だった頃は皆勤賞なんか当たり前でした(中学・高校6年間の皆勤賞をもらった過去もあります)が、実際に体を壊してみると、精勤賞(年3日……でしたっけ?)すらとてつもないハードルです。


 じゃぁ、病院が土日に診療をすればよいではないか、という話かもしれません。……市中のサービス業で土日に休んでいるところなんかなくて、むしろカレンダー上の休みはかき入れ時です。

 ……ただ、上に書いたように私の主治医の先生は土曜も診療していますが、土曜は混み合って予約が取れないこともしばしばです。(そういうときは平日に休暇を取得して行く)


 ホワイトカラー職場は、全員が一同に会して同じ曜日・同じ時間に業務をするからうまくまわる、という一面もあるのだとは思います。チームで仕事をしているから各々が勝手なことをするよりも大きな結果が出せる、それが会社なのだ、という効用もあるのは認めます。

 ですが……週休2日のうち1日でも平日に指定されれば、フルタイムの業務と持病の治療を両立できる人ってのはだいぶ増えるのではないか、、、と思うのです。


 てめぇダイバーシティとかワークライフバランスの意味を履き違えてんじゃねぇぞ、そんなに土日休みが嫌なら今の会社辞めてそういう仕事探せ、という話なのかどうか。。。
(就職したときは「土日休みとは限らない会社」を選んだつもりだったんだけど)
author by よんなん
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青森の「さいはて」感

 青森県のJR津軽線や大湊線は、沿線の荒涼とした風景が好きな路線の一つです。(3年前に乗りに行ったときの記事→津軽線大湊線

 津軽海峡を経て北海道へ渡ると、東京からは遠くなるのですが却って都会になるような雰囲気があり、再び「さい果て」感が出てくるのは稚内近くや釧路を過ぎてからです。


 先週末の青森訪問で、象徴的だなぁと思ったのは、青森ではサッポロビールの新商品の入荷が遅いこと、でした。

 まぁ、サッポロビールは北海道の会社(本社は東京ですが)ですから、北海道で新商品が先に出回るのは分からないでもないんですけれども。


 2月中旬にサッポロのノンアルコールビールがリニューアルされました。

 サッポロビールとしてはなかなか力を入れているようで、正月の箱根駅伝テレビ中継でも発売前だというのにCMをじゃんじゃん流していました。


 我が家近辺では、さっそく新バージョンが店に並びました。(ディスカウント店で旧バージョンの見切り品特価を期待してたのにがっかりしたのは内緒)


 それが、青森で酒屋に入ったら……いまだ堂々と置いてある旧製品!

 青森では酒類の消費量がやたら多いそうなので、ノンアルコール商品は売れ行きがよくない=旧商品がなかなかなくならない、ということなのか分かりませんけれども。

 それでも、正月からTVCMをバシバシ投入している新商品が、青森では発売から半月経っても店頭にないというのは、軽く衝撃を受けました。

 電車に乗っても、ポスターも出てません。

 もしかして、「サッポロプレミアムフリー」が新しくなったことそのものが、この地域では周知されていないのではないか……。。。


 むろん、北海道では苫小牧に上陸するなり、JRの車内広告に出ているのを見つけました。

 セイコーマートなどの店頭で確かめるのを忘れたのが悔やまれますが、まぁ……地元の交通機関に広告出しといてコンビニに置いてない、ってことはたぶんないでしょう。。
author by よんなん
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成田空港で国内線、の利便性

 月曜日、LCC(エアアジア)の国内線に初めて乗りました。

 我が家は船橋市内なので、成田空港へは電車で1時間ほど、と羽田空港へ行くのと同じくらいです。

 LCCは都心からは(比較的)遠い成田空港を発着するから安いのだ、というけれど、我が家の立地なら問題にならない……。


 そんな感覚で、新千歳から成田へ20:55に着く予定の便を使ったら……実際に家へ帰ってきたのは23時半ごろ、日付が変わろうかという時間でした。orz

 LCCは機材の運用がカツカツなので遅い時間の便は遅延が蓄積して遅れやすい、と聞いてましたが、この日は30分遅れて21:25に着きました。

 成田ではボーディングブリッジに着くのではないので、バスに乗り継いでターミナルに着いたのはもう少し後、とはいえ、荷物は機内に持ち込んだので出てくるのを待つ必要もなく、空港第2ビル駅には21:40頃には到達しました、、、が、、、


 成 田 は 電 車 の 本 数 が 少 な い ( 特 に J R ) の で す !


 一応、予定では、飛行機が20:55に着いたら21:17発のJR快速、多少遅れても21:32発のJR普通列車に乗れるだろう、と計画してました。

#21:34発の京成特急もあるけど、成田空港発のJR普通列車(≠快速電車)というのも珍しい(1日3本)ので、実は乗ってみたかった。。。

 が、この時間帯では、帰るのに使えるのは21:56発の京成快速か、22:16発の京成普通、22:19発のJR快速(JRの最終)、22:42発の京成通勤特急しかもうないのです。。。
(あとは東京駅までノンストップなJR「成田エクスプレス」1本と京成の途中駅止まり1本)

 まぁ、京成でもJRでも帰れる身には、15分待てば乗れるのだからいいほうですが、稲毛あたりに住んでいたらJRを待つしかないわけで……。
(そもそもJRの快速は昼でも1時間に1〜2本しかない)


 一方、羽田空港はこの時間帯でも、東京モノレール・京浜急行とも1時間に10本前後運行してます。

 浜松町や品川に着いた後も、山手線や総武線はじゃんじゃん走っています。

 同じ所要1時間でも、飛行機が30分遅れようと、羽田からならさっさと帰れたのです。。


 それでも、我が家の最寄り駅はJR・京成ともども各駅停車しか停まらない駅、とはいえ鉄道駅から徒歩圏なので電車さえ走っていれば成田から帰れます。

 が、もしバス便立地(船橋市内では珍しくない)だったら成田20時台着予定(←重要)の飛行機でも深夜バスに乗らないと帰れたかどうかさえ怪しいことになります。。。

#上に書いたように、LCCは遅れやすい

 船橋市内の深夜バスは平日しか走ってないので、土休日に最寄駅23時を過ぎたら(公共の乗り物で帰ろうとするなら)タクシーに乗るかどこかで夜を明かさないと帰れないことになります。……もっとも、バス便立地で所帯持ちなら家族のマイカー送迎を期待できる人がほとんどでしょうけども。


 LCCはかしこく使わないとね……というありきたりな結論なのですが、成田発着の国内線はスカイマークやJAL・ANAにもあるので、そもそも成田を使うのに「県内で近いから」と思っていると大きな落とし穴がある、ということなのでありました。。。

 いままで国際線で成田空港を使っていてこんな不便な思いをしたことはなかったですが、ヨーロッパまで10何時間と飛行機に乗るのに電車を数十分待つくらいあまり意識してなかったのかもしれないです。


 あと、成田はマイカーでアクセスする、という手段も羽田に比べれば現実的(空港周辺の民間駐車場が1日500円くらい)ですが、自分は駅徒歩圏に住んでてクルマ持ってないし、今回は行きが東京駅から新幹線、帰りが成田まで飛行機だったからなぁ……。。
author by よんなん
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所得税の最高税率が40%とか45%とかいっても

gensen2012.jpg 先週、昨年の源泉徴収票が配られました。

 所得税額はきっかり「*0,000円」。
(伏字の意味はあんまりない)

 あまりにキリがいいので、何か概算のようなもので計算する制度ができたのだろうか? と思って調べてもそんな制度などなく、計算式に当てはめて計算すると偶然端数がない数字になったのでありました。


 もろもろの所得控除を差し引いた昨年の課税所得は、ちょうど195万円を数千円超えていました。(……34歳でこの所得額がどうなのかは触れない方向)

 所得税は累進課税でして、課税所得195万円を境に5%から10%へ上がります。

 えー、数千円超えたばかりに税率が2倍って思いっきり損なのでは!? と一瞬思ってしまうのですが、税率が10%の人の所得税は課税所得×10%から「9万7500円」を引いた額になっています。


 ……最初はこの「速算控除額」が何のことかさっぱり分からなかったのですが、要は、9万7500円=195万円×5%というわけで、これを差し引いて195万円を超えた部分にだけ10%の税率がかかるように調整するわけですね。

 同じく、課税所得330万円を境に税率が10%から20%へ上がりますが、速算控除額は42万7500円(=9万7500円+33万円)で、やはり195万円を超えた部分に10%、330万円を超えた部分に20%課税となるよう調整されます。なるほど。

 よく、所得税の最高税率(1800万円超で40%)と住民税10%を合わせて、「がんばって働くほど損をする制度」みたいな喧伝がなされるわけですが、課税所得1800万円超の速算控除額は279万6000円です。……本当に「半分税金でもって行く」のは1800万円を超えた部分だけです。

 プロスポーツ選手みたいに1年で何億円も稼ぐ人は、1800万円を超えた部分のほうがはるかに大きいですから、確かに「半分税金で持っていかれるようなもの」かもしれませんが。


 とにかく、サラリーマンをまじめにやっているうちは、「うっかり給料が上がったばかりに所得税で損をした」ということはなさそうです。たぶん。

 それと、これしか所得税を払っていないので、たとえば税額控除を受けられる寄付をするときなど、そもそも戻ってくるほど税金を納めていない、という話になるので気をつけないといけません。。。
author by よんなん
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銀行のボーナス獲得競争

 2月に復職して、一時期は貯金を取り崩すような生活でしたが、秋以降は着々と銀行預金の残高が増えてきました。

 そのうえ今月は年末調整で税金がかなり戻ってきたりしたので、それなりにまとまった現金が給与振込口座にできました。

 さてそんなとき、普通預金(通常貯金)よりマシな預け先といえば小中学生の頃は郵便局の定額貯金でしたが、いまや年利0.035%、と民間銀行に預けたほうが有利というウソのような時代です。


 手っ取り早いのは、すでに口座を持っている(←気軽)新生銀行の2週間満期預金。現在の金利は年0.2%です。

 2週間毎に満期が来るので、ほぼ普通預金と同感覚で使えて、金利が某地方銀行(伏字の意味はあんまりない)に開設している給与振込口座の普通預金の10倍です。

 あと、新生銀行はコンビニATMを使った入出金の手数料が「無料」(≠キャッシュバック)なのも気軽です。


 どうせ数年単位で放っておくと思うので、もう少し長い期間の定期預金を探してみます。

 主な銀行の定期預金金利の推移(毎週月曜日のデータ)を蓄積しているサイトがあった(ここ)ので見てみると、ソニー銀行の6か月定期が、半年おきのボーナスシーズンにキャンペーン金利を繰り返している様子(参照)です。

 6か月定期で半年おきにキャンペーンをやっているなら、自動継続で放っておいてもよさそうです。現在年利0.26%です。


 キャンペーンというと、じぶん銀行のは新規に口座開設して3か月定期を預けると、年0.65%なんだとか。(0.4%+新規優遇0.25%)

 ただし過去の実績では、2011〜2012年は12〜1月に年0.5%だったのが、1月下旬〜5月は0.07%(!)でした。(以後、ボーナスシーズンごとに繰り返し)

 今シーズンも同じ傾向だとすれば、自動継続で放ったらかしておくと結局は年利0.2〜0.25%前後へ落ち着いてくるようです。

 それにしても、ボーナスシーズンになると定期預金の金利が変わる、とは初めて知りました。

 自営業者みたいに、まとまった現金が入ってくるタイミングが違う人も、定期預金に預けるなら世間のボーナスの時期にするとよいのかもしれないです。


 ただ、銀行がサラリーマンのボーナスシーズンにゼロコンマ何%の利率を競ったところで、保険会社の財形貯蓄なら(3年以上放っておく必要はあるものの)利率が銀行と断然違うので、そのほうが有利ではあります。
(保険会社の商品は、破綻時に全額保護されないのが銀行と違うところですが)

 財形貯蓄は給与天引きで預けるのでいくら手元にまとまった金額があっても毎月の手取り額以上は預けられないなどありますが、財形貯蓄はサラリーマンの特権ですから……って、結局そこへ戻ってくるのか。
author by よんなん
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