降り止まない雨も悪くない

 「『降り止まない雨はない』というが、いま降っているこの雨が『史上最初の降り止まない雨』かもしれない」

 勤務先の大ベテランの先輩の格言(と私は思っている)です。


 さて、大掃除をするのは年末(冬)よりGW(春)が適している、と聞いて、今年のGWは年末にさぼった家の掃除をしてみました。

 我が家で拭き掃除や網戸やフィルター類の掃除をすると、これはただのホコリじゃぁないだろ! と思うような、どす黒い粉がこれでもかこれでもかと出てきます。

 我が家の至近距離に交通量の多い道路があるので、これ、絶対に自動車の排気ガスから出てくる微粒子だよな……と推察するわけです。


 さて、今日は雨が降りました。

 きのう、久しぶりに懇親会の幹事という大役を務めたこともあって、家でゆっくり休養です。

 家で静かに過ごしたいときに、こういうしとしと雨は好きです。


 もしも、この雨がずっと降り止まないのだとしたら……大気汚染やヒートアイランドといった、都市特有の環境問題は、すべて解決するんだろうなぁ、、、などと、窓の外を眺めながら思いました。

 ……雨水が洗い流した塵や微粒子が大量に流れ込む下水処理施設は大変なことになりそうですけれども。。。
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月10日の休みも病人には……

 『がん治療・検査と仕事の両立、7割が「困難」』という新聞記事がありました。(ヨミウリオンライン

 がんはもはや余命いくばくもない病気ではなくなり、生活費に加えて医療費も稼ぎながらこの先長いこと生きていかなければならない人が増えた、ということのようです。


 お前は恵まれた環境で何を甘ったれたことを言っているのか、とツッコミがあるのは承知で書きます。


 がんに限らず月〜金のサラリーマン生活で持病を抱えてしまうと、月〜金しかやっていない病院へ月数回ペースで通い続けるのは、年20日の有給休暇を完全消化できる(恵まれた部類の)環境でも持続するのは難しい計算です。

 自分は、幸いなことに主治医の先生が土曜も診療をしているので月2回(=年24回)、土曜に通えていますが、土曜にやっているようなところは、個人開業の診療所くらいだろうと思います。

 重い病気になればなるほど、大きな病院へかからなければいけないわけで、早晩に休みが足りなくなる計算になります。


 労働法上の休日はちゃんと日曜日にもらえていて、つけ加えて土曜日、祝日にも会社を休めている……と、労働者を労働の緊張と疲労から解放する、という意味での休日は確かに与えられています。

 世の中には、土日の休みすら休むこともできずに働きづめの人たちもいるのです。それは知ってます。

 さらに有給休暇も全部消化できているなら、雇用側としてこれ以上何をしろというのかという話なのかもしれません。……休みの日も休めず働いている人たちからは石が飛んでくるに違いないです。


 しかし……土日+祝日で月8〜10日もの休日があっても、全部病院が休みの日なのでは、、、体を休めることはできても、「治療」と両立なんかとても難しいです。

 有給休暇を病院へ通うのに使い切ってしまっては、もはやカゼ一つひけないことになってしまいます。……ただでさえ病気を抱えて万全でない体で、それを定年まで何十年と続けられる人なんて、、、一握りだと思うのです。

 私の勤務先には半日単位で有給休暇をとれる制度があるので、そうすると平日に年24回お医者さんへ通っても8日残る計算ですが、職場の行事やら連休の谷間やら(自分の体調などと関係なく)職場全体で有給休暇を取る日もあるので、事実上、皆勤賞(せいぜい精勤賞)でなければ続きません。

 元気だった頃は皆勤賞なんか当たり前でした(中学・高校6年間の皆勤賞をもらった過去もあります)が、実際に体を壊してみると、精勤賞(年3日……でしたっけ?)すらとてつもないハードルです。


 じゃぁ、病院が土日に診療をすればよいではないか、という話かもしれません。……市中のサービス業で土日に休んでいるところなんかなくて、むしろカレンダー上の休みはかき入れ時です。

 ……ただ、上に書いたように私の主治医の先生は土曜も診療していますが、土曜は混み合って予約が取れないこともしばしばです。(そういうときは平日に休暇を取得して行く)


 ホワイトカラー職場は、全員が一同に会して同じ曜日・同じ時間に業務をするからうまくまわる、という一面もあるのだとは思います。チームで仕事をしているから各々が勝手なことをするよりも大きな結果が出せる、それが会社なのだ、という効用もあるのは認めます。

 ですが……週休2日のうち1日でも平日に指定されれば、フルタイムの業務と持病の治療を両立できる人ってのはだいぶ増えるのではないか、、、と思うのです。


 てめぇダイバーシティとかワークライフバランスの意味を履き違えてんじゃねぇぞ、そんなに土日休みが嫌なら今の会社辞めてそういう仕事探せ、という話なのかどうか。。。
(就職したときは「土日休みとは限らない会社」を選んだつもりだったんだけど)
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青森の「さいはて」感

 青森県のJR津軽線や大湊線は、沿線の荒涼とした風景が好きな路線の一つです。(3年前に乗りに行ったときの記事→津軽線大湊線

 津軽海峡を経て北海道へ渡ると、東京からは遠くなるのですが却って都会になるような雰囲気があり、再び「さい果て」感が出てくるのは稚内近くや釧路を過ぎてからです。


 先週末の青森訪問で、象徴的だなぁと思ったのは、青森ではサッポロビールの新商品の入荷が遅いこと、でした。

 まぁ、サッポロビールは北海道の会社(本社は東京ですが)ですから、北海道で新商品が先に出回るのは分からないでもないんですけれども。


 2月中旬にサッポロのノンアルコールビールがリニューアルされました。

 サッポロビールとしてはなかなか力を入れているようで、正月の箱根駅伝テレビ中継でも発売前だというのにCMをじゃんじゃん流していました。


 我が家近辺では、さっそく新バージョンが店に並びました。(ディスカウント店で旧バージョンの見切り品特価を期待してたのにがっかりしたのは内緒)


 それが、青森で酒屋に入ったら……いまだ堂々と置いてある旧製品!

 青森では酒類の消費量がやたら多いそうなので、ノンアルコール商品は売れ行きがよくない=旧商品がなかなかなくならない、ということなのか分かりませんけれども。

 それでも、正月からTVCMをバシバシ投入している新商品が、青森では発売から半月経っても店頭にないというのは、軽く衝撃を受けました。

 電車に乗っても、ポスターも出てません。

 もしかして、「サッポロプレミアムフリー」が新しくなったことそのものが、この地域では周知されていないのではないか……。。。


 むろん、北海道では苫小牧に上陸するなり、JRの車内広告に出ているのを見つけました。

 セイコーマートなどの店頭で確かめるのを忘れたのが悔やまれますが、まぁ……地元の交通機関に広告出しといてコンビニに置いてない、ってことはたぶんないでしょう。。
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成田空港で国内線、の利便性

 月曜日、LCC(エアアジア)の国内線に初めて乗りました。

 我が家は船橋市内なので、成田空港へは電車で1時間ほど、と羽田空港へ行くのと同じくらいです。

 LCCは都心からは(比較的)遠い成田空港を発着するから安いのだ、というけれど、我が家の立地なら問題にならない……。


 そんな感覚で、新千歳から成田へ20:55に着く予定の便を使ったら……実際に家へ帰ってきたのは23時半ごろ、日付が変わろうかという時間でした。orz

 LCCは機材の運用がカツカツなので遅い時間の便は遅延が蓄積して遅れやすい、と聞いてましたが、この日は30分遅れて21:25に着きました。

 成田ではボーディングブリッジに着くのではないので、バスに乗り継いでターミナルに着いたのはもう少し後、とはいえ、荷物は機内に持ち込んだので出てくるのを待つ必要もなく、空港第2ビル駅には21:40頃には到達しました、、、が、、、


 成 田 は 電 車 の 本 数 が 少 な い ( 特 に J R ) の で す !


 一応、予定では、飛行機が20:55に着いたら21:17発のJR快速、多少遅れても21:32発のJR普通列車に乗れるだろう、と計画してました。

#21:34発の京成特急もあるけど、成田空港発のJR普通列車(≠快速電車)というのも珍しい(1日3本)ので、実は乗ってみたかった。。。

 が、この時間帯では、帰るのに使えるのは21:56発の京成快速か、22:16発の京成普通、22:19発のJR快速(JRの最終)、22:42発の京成通勤特急しかもうないのです。。。
(あとは東京駅までノンストップなJR「成田エクスプレス」1本と京成の途中駅止まり1本)

 まぁ、京成でもJRでも帰れる身には、15分待てば乗れるのだからいいほうですが、稲毛あたりに住んでいたらJRを待つしかないわけで……。
(そもそもJRの快速は昼でも1時間に1〜2本しかない)


 一方、羽田空港はこの時間帯でも、東京モノレール・京浜急行とも1時間に10本前後運行してます。

 浜松町や品川に着いた後も、山手線や総武線はじゃんじゃん走っています。

 同じ所要1時間でも、飛行機が30分遅れようと、羽田からならさっさと帰れたのです。。


 それでも、我が家の最寄り駅はJR・京成ともども各駅停車しか停まらない駅、とはいえ鉄道駅から徒歩圏なので電車さえ走っていれば成田から帰れます。

 が、もしバス便立地(船橋市内では珍しくない)だったら成田20時台着予定(←重要)の飛行機でも深夜バスに乗らないと帰れたかどうかさえ怪しいことになります。。。

#上に書いたように、LCCは遅れやすい

 船橋市内の深夜バスは平日しか走ってないので、土休日に最寄駅23時を過ぎたら(公共の乗り物で帰ろうとするなら)タクシーに乗るかどこかで夜を明かさないと帰れないことになります。……もっとも、バス便立地で所帯持ちなら家族のマイカー送迎を期待できる人がほとんどでしょうけども。


 LCCはかしこく使わないとね……というありきたりな結論なのですが、成田発着の国内線はスカイマークやJAL・ANAにもあるので、そもそも成田を使うのに「県内で近いから」と思っていると大きな落とし穴がある、ということなのでありました。。。

 いままで国際線で成田空港を使っていてこんな不便な思いをしたことはなかったですが、ヨーロッパまで10何時間と飛行機に乗るのに電車を数十分待つくらいあまり意識してなかったのかもしれないです。


 あと、成田はマイカーでアクセスする、という手段も羽田に比べれば現実的(空港周辺の民間駐車場が1日500円くらい)ですが、自分は駅徒歩圏に住んでてクルマ持ってないし、今回は行きが東京駅から新幹線、帰りが成田まで飛行機だったからなぁ……。。
author by よんなん
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所得税の最高税率が40%とか45%とかいっても

gensen2012.jpg 先週、昨年の源泉徴収票が配られました。

 所得税額はきっかり「*0,000円」。
(伏字の意味はあんまりない)

 あまりにキリがいいので、何か概算のようなもので計算する制度ができたのだろうか? と思って調べてもそんな制度などなく、計算式に当てはめて計算すると偶然端数がない数字になったのでありました。


 もろもろの所得控除を差し引いた昨年の課税所得は、ちょうど195万円を数千円超えていました。(……34歳でこの所得額がどうなのかは触れない方向)

 所得税は累進課税でして、課税所得195万円を境に5%から10%へ上がります。

 えー、数千円超えたばかりに税率が2倍って思いっきり損なのでは!? と一瞬思ってしまうのですが、税率が10%の人の所得税は課税所得×10%から「9万7500円」を引いた額になっています。


 ……最初はこの「速算控除額」が何のことかさっぱり分からなかったのですが、要は、9万7500円=195万円×5%というわけで、これを差し引いて195万円を超えた部分にだけ10%の税率がかかるように調整するわけですね。

 同じく、課税所得330万円を境に税率が10%から20%へ上がりますが、速算控除額は42万7500円(=9万7500円+33万円)で、やはり195万円を超えた部分に10%、330万円を超えた部分に20%課税となるよう調整されます。なるほど。

 よく、所得税の最高税率(1800万円超で40%)と住民税10%を合わせて、「がんばって働くほど損をする制度」みたいな喧伝がなされるわけですが、課税所得1800万円超の速算控除額は279万6000円です。……本当に「半分税金でもって行く」のは1800万円を超えた部分だけです。

 プロスポーツ選手みたいに1年で何億円も稼ぐ人は、1800万円を超えた部分のほうがはるかに大きいですから、確かに「半分税金で持っていかれるようなもの」かもしれませんが。


 とにかく、サラリーマンをまじめにやっているうちは、「うっかり給料が上がったばかりに所得税で損をした」ということはなさそうです。たぶん。

 それと、これしか所得税を払っていないので、たとえば税額控除を受けられる寄付をするときなど、そもそも戻ってくるほど税金を納めていない、という話になるので気をつけないといけません。。。
author by よんなん
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銀行のボーナス獲得競争

 2月に復職して、一時期は貯金を取り崩すような生活でしたが、秋以降は着々と銀行預金の残高が増えてきました。

 そのうえ今月は年末調整で税金がかなり戻ってきたりしたので、それなりにまとまった現金が給与振込口座にできました。

 さてそんなとき、普通預金(通常貯金)よりマシな預け先といえば小中学生の頃は郵便局の定額貯金でしたが、いまや年利0.035%、と民間銀行に預けたほうが有利というウソのような時代です。


 手っ取り早いのは、すでに口座を持っている(←気軽)新生銀行の2週間満期預金。現在の金利は年0.2%です。

 2週間毎に満期が来るので、ほぼ普通預金と同感覚で使えて、金利が某地方銀行(伏字の意味はあんまりない)に開設している給与振込口座の普通預金の10倍です。

 あと、新生銀行はコンビニATMを使った入出金の手数料が「無料」(≠キャッシュバック)なのも気軽です。


 どうせ数年単位で放っておくと思うので、もう少し長い期間の定期預金を探してみます。

 主な銀行の定期預金金利の推移(毎週月曜日のデータ)を蓄積しているサイトがあった(ここ)ので見てみると、ソニー銀行の6か月定期が、半年おきのボーナスシーズンにキャンペーン金利を繰り返している様子(参照)です。

 6か月定期で半年おきにキャンペーンをやっているなら、自動継続で放っておいてもよさそうです。現在年利0.26%です。


 キャンペーンというと、じぶん銀行のは新規に口座開設して3か月定期を預けると、年0.65%なんだとか。(0.4%+新規優遇0.25%)

 ただし過去の実績では、2011〜2012年は12〜1月に年0.5%だったのが、1月下旬〜5月は0.07%(!)でした。(以後、ボーナスシーズンごとに繰り返し)

 今シーズンも同じ傾向だとすれば、自動継続で放ったらかしておくと結局は年利0.2〜0.25%前後へ落ち着いてくるようです。

 それにしても、ボーナスシーズンになると定期預金の金利が変わる、とは初めて知りました。

 自営業者みたいに、まとまった現金が入ってくるタイミングが違う人も、定期預金に預けるなら世間のボーナスの時期にするとよいのかもしれないです。


 ただ、銀行がサラリーマンのボーナスシーズンにゼロコンマ何%の利率を競ったところで、保険会社の財形貯蓄なら(3年以上放っておく必要はあるものの)利率が銀行と断然違うので、そのほうが有利ではあります。
(保険会社の商品は、破綻時に全額保護されないのが銀行と違うところですが)

 財形貯蓄は給与天引きで預けるのでいくら手元にまとまった金額があっても毎月の手取り額以上は預けられないなどありますが、財形貯蓄はサラリーマンの特権ですから……って、結局そこへ戻ってくるのか。
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34歳になりました

 おめでとう自分。

 元気だった頃は「35歳になったら観念して嫁を探す」みたいなことを言っていましたが、あと1年しかありません。

 ただ、2年前の夏以来、引き続き通院加療中の身で、とても人生を左右するような決断をしてよい状態ではないです。
(最低でも医薬品の助けを借りずに日常の判断ができるようになるのが先)


 そう考えると「あと1年で治したい」みたいな思いも出てくるわけですが、「あせってしまっては治らない」病だというので悩ましいところです。


 ここはズバッと5年くらい延期しようか……でもそれって40だよね。せめて37とか38くらいにしといたほうが……。

 まぁ、3〜4年後にまた考えればいいか。
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衆議院選挙終わりましたね

DSC04296.jpg 毎度ながら浅はかな考えを垂れ流している当ブログですが、それに輪をかけて政治の話など。

 「小選挙区制度」はまだ定着の途上であって、ここで変えてはいけないのだろうなと思っています。

 一党による長期政権がさまざまな腐敗を生んできて、小選挙区制度が導入されて、選挙による政権交代が実現して、1回目の民主党の政権公約が破綻して、いまここです。

 元の自民党政権時代は、

・自民党の政策勉強会には省庁の局長級が出席する
・民主党の政策勉強会には省庁の課長級しか出てこない
・少数野党にはパンフレットしか渡さない

といったふうなことがあったように3年前の新聞で読んだ記憶があります。
(当時、政権交代が現実的になってきて省庁の対応が変わりつつあるという内容の記事だった)

 民主党が野党時代に主張していた「埋蔵金」が、政権の座についてみたら実は(ほとんど)なかった(自民党の言うとおりだった)、などなどは、目隠しでスイカ割りをするような状態でマニフェストを作っていたからなんだろうというのが自分の考え(推測)です。


 マニフェストは、「公約を数値で示す」ことで4年間(または解散まで)の達成度を「事後に評価できる」、という触れ込みでした。

 今回の選挙では、前回のマニフェストの達成度を評価できるこの「効用」がシビアなほどに発揮された(良かった)わけで、今後も「政権公約を数値で示す」姿勢を変えてはいけないと思いますし、二大政党の他方の自民党も倣うべき部分だと思います。


 振り子現象だの、3割しか支持を得ていない自民党が過半数の議席を得るのが問題だの、言う人は言うのでしょうけれども、中選挙区制に戻して55年体制再び、なんてのがよほどの悪夢です。

 ある程度のスパンで政権与党が選挙で(←重要)変わるシステムは必要だと思いますし、我が国においては定着する途上なんだと考えます。
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「二度と来るか!」

DSC04097.jpg 今回は不平不満を書きます。

 12月9日の早大鉄研60周年団臨の下見も兼ねて、「SLみなかみ号」に乗ってみなかみ町へ行きました。

 なんでこのSLにリピーターがいるのか不思議なくらいの思いをしたので書きます。

 ただし列車そのものに不満はありません。(←重要)


 「SLみなかみ号」は水上に12:04に着き、折り返し高崎行きが15:30に発車するまで、3時間半ほどあります。……やることは「食事をする」「温泉に浸かる」です。

 不満は、なんといっても

1)公共の日帰り入浴施設がしょぼい
2)食事をするところが少なすぎる+散らばっている

に集約されます。

 食べ物屋さんに関しては、群馬在勤時から水上駅周辺には満足な店がないと思ってましたが、

・3連休なのに店を閉じているところが多い
・のれんを出しているのに営業していない店まであった(←なにそれ!)
・東京じゃないのに客単価が高崎駅周辺の倍近い
・上州名物焼きまんじゅうを出している店がない

と、ひどいものです。……スキー場のぼったくりメニューみたいな「ダムカレー」なんかより焼きまんじゅうとか上州由来と分かる食べ物が食べたいです。

 高崎駅や水上駅などでこんなマップ(←PDF)が配られているものの、載っているのは広告協賛しているお店なのかどうか(推測)選択肢が必ずしも揃っているわけではありません。

 なによりランチで客単価1000円前後って、東京価格じゃないですか。群馬在勤時のランチ価格帯って高崎駅周辺でも500円前後だったように記憶しているのですけども。


 あと、ほとんどの店で「店に入るまでメニューが分からない」つまり、「席に着いてお茶を出されてメニューを見てから店を出ることなんかできない」ので、こんなハイリスクな街歩きはありません。(せめて店頭に出しておいてほしい)

 スイーツ食べ歩きならさておき、食事なんて3時間に何食もできませんから一発勝負です。


DSC04165.jpg そんななかで1000円でハズレをつかまされたときの不満ったら大きいですよ。
(写真は大ハズレだった「みなかみ丼」1000円……なぜ群馬の山奥で海の幸を食べねばならんのか)

 「(次回もハズレかもしれないのに)何度もみなかみに来て店をいろいろ試してる義理なんかあるか!」であります。……自分は諸般の義理があるので来ますけど、レジャーの行き先なんて他にもある人はそうやって逃げてゆくと思うのですね。


 あと、日帰り温泉施設「ふれあい交流館」がしょぼいことこの上ないです。

 お風呂は露天風呂もなく5人も入ればいっぱい、座敷には給食サービスもなく(入口のフロントでカップラーメンは売っている)、クルマだったら群馬には他にまともな日帰り温泉がいくらでもあります。

 おそらく、大規模旅館・ホテルの日帰り入浴(1000円くらい)という「民業」を圧迫しないように、いろいろ事情ってものがあってのことなのしょうけれども、前項で書いたような、慰安旅行で羽振りのよい客なんかどんどん減っているのだよ。

#社員旅行(福利厚生費)の場合「使わなければ税金で持っていかれるお金」ですから、彼らの実質的な負担は半分くらいなので、実質半額だったら羽振りがいいのは当たり前です。


 かように、お風呂も食事もハズレだったので、東京近郊から150キロくらい移動してやって来たのに散々でした。

 一人だからハズレだったと思うのは自分一人ですが、家族でのレジャーだったら、お父さんのメンツ丸つぶれです。


 出かける側にとって、クルマはもちろんのこと、電車だけで行ける日帰り温泉だっていいところは他にいっぱいあります。

 今回の日帰りでは「みなかみに二度と来るか!」と思いましたし、人によっては「SLみなかみ号でレジャーなんか二度と出かけるか!」と思われないかが(鉄道マニアとして)心配です。

 JRも、こんな受け入れ態勢のまちでなくて、走らせるんなら他にもっと鉄道のお客さんをもてなしてくれる場所があるんじゃないか……という気がします。
(唯一、水上駅にSLの向きを変える転車台が残っていたのが強運でしたね)


 まぁ、このご時勢、食べ物屋は「食べログ」のクチコミなどで下調べできるんだし、事前のリサーチ不足を棚に上げて不満並べてもね、と、むしろそっちでしょうかどうでしょうか。
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古きよき法人税のがれ

 先日、上田電鉄に乗ったとき、酔っ払い御一行様に出くわしました。

 みなさま気が大きくなって、2両編成の後ろの車両では大声であたりの人に絡んでいたので関わりたくないなーと1両目に乗っていたら、引率者と思しき人がこちらにやってきました。

 春日部からやってきた別所温泉への一行らしく、どうやら話しかけてきた人が社長さんで社員旅行の様子です。

 社員旅行なら福利厚生費だから、だとかで、確かにその通りです。

 やれ日本は法人税が外国より高いだの何だのという話はありますが、こうやって飲んだくれて温泉旅館でコンパニオンを呼んで乱痴気騒ぎをしたお金には税金がかからないのです。

 そういうのが好きな人にはよい制度ですが、福利厚生費とするには社員の半数以上を連れて行かなければいけません。

 人材が多様化している昨今では必ずしもオネーチャンと羽目を外すのが楽しいわけではない人もいるはずです。たぶん。

 御一行を見ていると、おじさま方ばかりで自分前後くらいの年代の人は見当たりません。……もともといないのか、いるけど来なかったのか、どちらにせよ「社員の過半数はおじさま方」な会社ということになります。


 昔はこういう慰安旅行が温泉の宿泊需要や雇用を数多く生んでいて、こういう人たちの存在がありがたいと思える人たちも大勢いたのかどうか知りませんが、そんな時代もあったのだねぇ、と思うのでありました。
author by よんなん
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