2023年船橋市議会議員選挙結果の考察

 われらが日色健人候補は8位当選でした。おめでとうございます。
市選管発表の開票結果

 今回の船橋市議選は定数50のところ73人が出馬して、23人が落選する選挙でした。

 しかも、供託金没収レベルの泡沫候補は結果として7人しかいなかったという結果で、現職も中村静雄(自民)、坂井洋介(共産)、宮崎直樹(無所属)、小川友樹(NHK党)の4氏が落選しました。(得票順)


 高齢の立候補者で自民現職の中村静雄氏(76歳)が落選、七戸俊治氏(76歳)が最下位当選だったのは、県議選でも自民現職の斉藤守氏(70歳)が落選したのと合わせ、自民党支持層が若返っていることを感じさせました。

 自民党がいつまでもジジイの代弁者だと思っていると大きな勘違いになるかもしれません。


 一方、立憲民主党は浦田秀夫氏(73歳)が11位、池沢美千世氏(56歳)が13位と比較的上位の当選をしています。安定した固定票はあるのでしょうが、将来があるのか他人事ながら心配です
(1・2位を独占した津曲俊明氏(45歳)や高橋健太郎氏(42歳)もいるので心配はないのでしょうけれど)。

 ……特に池沢美千世氏は元職・池沢敏夫氏の地盤をそっくり受け継いだ格好で、案外、旧態依然の選挙をやっているのはリベラルなのかもと思ったり。


 リベラルでいえば、大手予備校の生物講師でもある朝倉幹晴氏は今回の選挙期間中一度も見かけなかったのに日色氏を押さえて見事6位の当選で、氏は選挙カーも使わずどんな活動をしていたのか不思議に思っています。
(氏のTwitterを見ると船橋駅の南口を中心に活動をされていたようです……船橋駅の南口の通行人は多くが京成への乗換客=過半が船橋市民ではない気もするのですが)


 そのほかでは、政治家女子48党の甲斐幸氏が初当選したのは、半年ほど前から駅頭に立ち続けるスタイルで順当だったように思います。

 市民ネットから離脱して自力での挑戦となった今仲希伊子氏や、市民ネットで(市民ネットのルールである)2期を務めたあとれいわ新撰組から出た三宅桂子氏がともに当選されたのも、お二人の実力でしょうか。


 落選者のなかでも、立候補73人中唯一ポスターを貼らず、公費負担ゼロを標榜してポスターなし、選挙カーなしで、ツイッターとYoutubeチャンネルの配信を中心に活動した太田康彦氏が1,033票を得て供託金を取り返したのは、4歳の双子と0歳児のパパを全面に押し出す姿勢と合わせて、今後の政治活動のあり方を垣間見た気がします。
(4年後は8歳の双子と4歳の子のパパということになりますが、どのくらい訴求力があるかは未知数です)

 逆に、この太田氏や、ポスターこそ貼ったものの「選挙カーなし・マイクなし」で活動をされた大沢貴成氏(1,562票)などは、まじめに(?)名前を売って投票用紙に名前を書いてもらう選挙活動をしていたら当選の可能性もあったのでは……という気がします。

 個人的には船橋駅北口でお見かけした蘇武飛鳥氏も票を集めるのでは……と思っていたら法定得票数にも届かない849票に沈み、私の見る目のなさを実感しました。


 余談ですが、国民民主党の萩原一樹氏のスタッフが手にされていた「こくみんうさぎ」のパペットがかわいかったです。……聞いたら売っているグッズではなくて党所属国会議員の方のお手製なのだとか。欲しい。
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千葉県議選船橋市選挙区の考察(2023年統一地方選)

 事前の私の予想に反して、まさかの斉藤守氏の落選、中村実氏最下位当選に終わった2023年の千葉県議選(船橋市選挙区)でした。(NHK

 今回は、定数7のところ

・現職7人のうち6人が出馬
・立憲民主党は現職2のところ1人しか出馬しない
・前回2人出馬して2人落選した共産党は候補を1人に絞った

というところで、共産党候補は固定票が入れば当選はほぼ確実とみていました。

 そこへ、

・2019年の市議選トップ当選の方が出馬
 (しかも著名プロゴルファーと読みが同姓同名)
・2019年の市議選で5位当選の自民党市議が無所属で出馬

となり、市議選トップ当選の経歴をお持ちの方も当選は堅い……となると、現職6人のうち誰かが追い落とされる構図だと私には思えました。

 そうすると、押し出されるのは誰だろう……というと2019年県議選の結果(NHK)での下位から順番に鈴木ひろ子氏ではないかと思っていました。
(大崎氏は今回出馬せず)

 ところが、ふたを開けてみたら立憲民主の野田剛彦氏がトップ、無所属の石川亮氏が2位、公明の仲村秀明氏が3位当選は順当でしたが、その他の保守系候補の順番が2019年の結果とは大きく変わる結果となりました。

 前回の自民党公認候補は得票順に中村実、斉藤守、鈴木ひろ子各氏が当選したのが今回は入れ替わって、鈴木ひろ子、中村実、斉藤守各氏の順となり、石川亮氏に押し出されて落選したのは斉藤守氏、という結果に終わりました。

 しかも、中村実氏は最下位当選、斉藤守氏は次点で、その差は166票(!)と、どちらが落選してもおかしくなかったレベルでした。

 中村実氏と言えば、選挙があろうとなかろうと毎週朝の駅頭あいさつを欠かさない方で、こういう方はなんやかやいって強いのだろうと思っていたのがとんでもなかったです。

 意外とみなさん、駅頭で近所迷惑にならない程度の音量でも延々と何を言っているのか (実は中身がないのを) しっかり聞いているものなんでしょうか。

 駅頭は欠かさないけど実は中身がない保守系候補といえば無所属の西尾憲一氏もそうだと私は思っているのですが、中村氏に600票ほど差をつけての当選で、なぜだかこの人は強いなぁと思っております。


 さて、自民党公認の市議から今回無所属で県議選へ転じた長野春信氏は8,606票での落選で、自民党支持層の票が1,000でも1,500でも中村氏や斉藤氏に流れていれば、落選するのは西尾氏だったはずです。

 40代半ばの私には、今回は70歳の斉藤氏は引退して自民党からは50歳前後の鈴木、中村、長野の3氏で行くべきだったんじゃないかと思えますが、候補者調整がうまくいかなかった背景には何があったのでしょうか。

 ……で、ジジイはさっさと引退しろ、などと思っていると、あと選挙が4回もあれば私は60歳になり、その頃には我々世代が「お前らさっさと後進に道を譲れ」と言われる年代になってしまう事実を、少し恐ろしく思ってしまったりします。

 何か社会的にやりたいことがあるのなら、私達の世代に残された時間は実は短くなってきているようです。
author by よんなん
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50代早期退職という選択肢

 『ディズニーキャストざわざわ日記』という新刊本を書店で見かけました。

 買って読んだわけではないのですが、著者略歴を見ると、大学を卒業後キリンビールに57歳まで勤めて支店長も経験して早期退職をして、ディズニーキャストを65歳まで勤めた方なのだとか。

 早期退職、そういう生き方もあるのか。

 ……そういう選択肢を知らなかったわけではありません。50歳から定年前に退職すると退職金が多く出る制度は、勤務先にもあります。

 しかし、定年まで勤めればその間の給料は出ますし、トータルでもらえるお金は定年まで勤め続けた方が多いだろうな、くらいに思っていました。

 ただ、それは、早期退職をしてそのままリタイアしようとする場合です。

 (そんな年齢で転職先があるかどうかは別として)そのまま定年やエルダー雇用まで勤務先のお世話にならずに、第二のキャリアを目指すならば、早期退職という制度の活用は選択肢としてありなのではないか、そんなふうに思いました。

 50歳までに社内でうだつが上がらなかったら別の道を考えようと思ったことはこれまでもありました。10年前の病気休職や復職後の過ごし方を考えると、このままうだつが上がらない可能性が高そうな気はします。

 しかし大事なのは、仮に早期退職するとして、その次に何をするのか、その道へ進むために何を準備しておくのかです。

 たとえば妻が独立開業するとしてそれを事務スタッフの立場で手伝うなら、その業界の知識や、人も雇うでしょうから管理職としてのスキル、就職活動時に夢見たアナウンサーのようなメディアの仕事に再度挑戦しようとするなら、その方面の人脈のようなものも必要でしょう。たぶん。

 まぁ、10年くらい先の話ですから、長い目で考えていきましょうか。
author by よんなん
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オミクロン株の恐怖

 新型コロナウイルスの第6波というべき感染者の増加の勢いがすごいです。

 オミクロン株というのは、これまでのと違って感染力がものすごく強いようです。

 ただ、無症状か軽症がほとんどなのだといいます。ツイッターのタイムライン上には「ほとんど風邪」との文言も見られます。

 しかし医学的に「ほとんど風邪」ではあっても、社会的には「新型コロナウイルス」なので、「ほとんど風邪」なのに、感染者を出した保育園は休園になったり、職場では家族が濃厚接触者になっただけでも検査の結果が出るまで自宅待機になったりするわけです。

 それでいて感染力は強いというのですから、この病気で死ぬかもしれないという恐怖ではなく、いつ保育園が休園になって仕事に行けなくなるだろうか、とか、いつ家族が濃厚接触者になって自分も自宅待機になったりするのだろうか、とか、そういうことに日々戦々恐々としています。

 自宅待機していてもいいけど仕事はテレワークでちゃんとやってね、というのが恐ろしいです。(そこまでの仕事の調整能力は自分にはない)

 現在の2類感染症から5類感染症にするべきだという論にはもろ手を挙げて賛成したいですが、政府にその気がないのですから、「(医学的にではなく)社会的に影響力の大きなウイルスがものすごい感染力で猛威を振るっている」という前提で考えないといけません。

 個人的には引き続き手洗いを励行するしかないのですが、なんとも恐ろしいものです。
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口の中はそんなに汚いのか

 普段は不織布マスクをしているのですが、中国製のうさんくさい品で、たまにゴムが切れてしまいます。

 仕事へ行くかばんには予備のマスクを入れているので切れてもよいのですけど、先月末に人間ドックへ行ったときは違うかばんで行ったので、切れたら困ると思ってウレタンのマスクで行ったんです。

 そうしたら、胃カメラの先生が

「ウレタンマスクはおやめなさい、口の中は大腸と同じくらい汚いので、マスクは洗濯したくらいではきれいになりませんよ、不織布マスクにして、一日使ったら内側には触れずに捨てるようにしてください」

と言うんです。

 ……不織布マスクに比べてウレタンマスクは飛沫が散りやすいとは聞いていたものの、そういう視点で言われたのは意外でした。

 しかし、口のなかが大腸並みに汚くて、洗剤で洗ったくらいではきれいにならない、というのは本当なのでしょうか。


 そうしたら、飲食店の箸だのフォークだのスプーンだのだなんて、誰が口の中に突っ込んだか分かりゃしない代物で、しかも洗剤で洗っただけで出されて、先生の言う通りならとても食事に使えたものではないはずです。

 まぁ、普段は不織布マスクをしていることですし、話半分に聞いておくことにしましたが、さて本当のところはどうなのでしょうか。
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九州へ日帰りを2回したけれど

 去年の12月と、今年の5月に、マイルの消化を兼ねて九州へ日帰り旅行を2回しました。

 2回とも、九州へ行って散々乗り鉄をして帰ってきたのですが、その日のうちに帰ってくると「本当に自分は九州まで行ってきたのだろうか?」という気分になりました。

 土産物の宮崎空港の紙袋を見て、あぁ本当に行ってきたんだなぁと思い知る感覚でした。

 それまで、九州といえば最低でも1泊はする場所だったからでしょうか。
(一番短い滞在は大学院生のときの出張で実質日帰りでしたが、それでも帰りはブルートレイン=陸路でした)

 紀行作家の宮脇俊三さんが「北海道へ飛行機で行くと体は千歳空港へ着いていても魂はまだ津軽海峡あたりをさまよっている」みたいなことを書いていた気がします。

 九州に1泊でもすると魂が追いついてくるのでしょうけれど、そのいとまもなく帰ってきたのが2回の九州日帰りだったような気がします。
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先が見えてきたので

 なんとなく、サラリーマンとして先が見えてきたなぁ、と今ごろになって気がつき始めた今日この頃です。

 とはいっても、給料は贅沢さえしなければそれなりに貯蓄もできる額をもらっていますし、夫婦共働きですから世帯年収はさらにそれなりにあります。


 そんななか、2つのブログ・ツイートが目に入りました。

一つは
真の金持ちは「中小企業のオーナー」であると知ったときの話。
というブログ記事、

もう一つはツイッターで見た下記のものです。(リンク
期末だけど仕事もないので、暇つぶしにM&Aサイトをみてたら800万円で認可外保育園の園長になれたり、500万円で工務店の社長になれたり、250万円で学習塾の塾長になれたりするので、お金があれば社会的立場と仕事が手に入る!と思ってワクワクした。

 そういえば、『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』なんていう本もあったなぁと思い出すわけです。

 このままうだつが上がらなかったら、50代で会社を辞めて中小企業を継承してオーナー社長になるのもよいかもしれないと思い始めました。

 ……そうはいっても、オーナー社長になる前に管理職の経験はしておきたいと思い、「サラリーマン生活をしている間に管理職を目指す」というささやかな目標ができました。

 あまりにささやかすぎる目標のような気もしますが、「先が見えてくる」とはつまりそういうことなのでありましょう。
author by よんなん
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物置がほしい

 オタクを40年くらいやっていると、どうしてもモノが増えます。

 2LDKに一人で住んでいた頃は置き場所に事欠きませんでしたが、家族が一人増え、二人増え、現在は自分の部屋に全部押し込んで足の踏み場もない物置になっています。

 娘が部屋を欲しがったら今の自分の部屋を2分割して与えるか何かしないといけないのですが、今の自分の部屋を2分割するにはモノを捨てるかどこかに押し込むか考えなくてはいけません。

 それか、娘の部屋を作ったり親を呼び寄せるのにいま住んでいるマンションにもう一軒持つのもよいなぁと思ってはいましたが、妻からは「ン千万円で物置を買うのか」と見透かされてしまっています。

 ……視点を変えて、物置専用にするのなら数十万円で売りに出ている越後湯沢のリゾートマンションがいいかな、と思ってYahoo!不動産を見てみましたが、さすがにリゾートマンションは管理費がそれなりにかかってどの物件も維持費が月3万円前後です。……我が家の管理費・修繕積立金より高い!
(むしろ、維持費がかかるから数十万円で手放す人がいるわけですね…)

 毎月3万円かけたら近所のレンタル倉庫が借りてもお釣りが出ますし、そのくらいのコストをかけるくらいなら持ち物を捨てたほうが……という気になります。

 どこかに空き地を買ってコンテナを置くとかのほうがよほど経済的かもしれません。
author by よんなん
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登園自粛のその後

 昨年8〜9月に娘が保育園から登園自粛を求められた(当時の記事)のは、当然納得なんかしていなくて、泣き寝入りをするつもりはありませんでした。

 その一方、保育園との関係を悪くして転園する=保活のやり直しなんてことになっては、それはそれで困ります。

 どうやって声を上げたらいいだろう……と、もやもやしているうちに、9月はじめに娘は保育園に復帰して、年末が近づいてきました。

 その間、駅頭で辻立ちをしている市議会議員の方に相談をしていたところ、11月になって、保育園を所管する市役所幹部の方が話を聞いてくださることになりました。


 とはいえ、登園自粛に関して保育園とやり取りをしたのは妻なので、私が話しに行ったのでは伝聞で話をすることになります。……妻は問題をこじらせないことが最優先というスタンスなのでだめもとで声をかけてみたところ、やはり行かないとのことです。

 意を決して、保育園に電話をして園長先生のアポを取り、園長先生から直接お話を伺うことにしました。

 12/24(木)に休暇を取って、午後の早い時間に保育園、そのあと市役所をはしごすることにします。


 保育園では園長先生が応対をしてくださり、

・いま思えば行き過ぎた対応であり、二度としない
・これまで社会を支えるインフラとして、どんな悪天候でも極力預かるようにしてきた
・4月からの休園は初めての経験で、預かるべき優先順位など市からの指導も少なかった

というお話を伺い、行き過ぎた対応だったと認めていただいたことと、「二度としない」ということで、了としました。

 ただ、園を経営しているのは複数の保育園や幼稚園を運営する学校法人なので、園長先生といえど法人を代表する方というよりは現場を預かる責任者に過ぎず、法人として腹の中はどう考えているのかまでは分かりませんでしたが、こちらもこじらせる気はないので、「二度としない」というお話をいただけたことでよしとしました。


 その後、市役所へ移動して相談に乗っていただいていた市議会議員の方とともに議会内の応接室で子育て支援部長と保育認定課長に話を聞いていただきました。

 サラリーマンをしていると、部長や課長の立場にある方が直々に応対してくださることがどれだけの重みなのか分かってしまい、こちらはいち保育利用者に過ぎないのでびびりつつ経緯を聞いていただきました。

 保護者の職場で感染者が生じたからといって、感染者でも濃厚接触者でもない保護者の子を預からないことはあってはならないことで、そうした報告も保育園からは上がっていなかった、とのお話で、市内の保育園でこうした登園自粛のお願いがなされていたことを初めて知った、ということでした。

 保育園とはすでに話が済んでいるので保育園に対する個別の指導は希望しないが、いまいちど不当な(と言ってよいと思う)登園自粛要請に対する注意喚起を要望しておいとましました。


 そうしたら、1月14日に市Webサイトの「新型コロナウイルス感染拡大防止に係る保育所等の対応について」が更新されて、

保育所等から医療関係者などが登園自粛を勧められることがあった場合には、保育認定課までご相談ください。

というくだりが加わっていました。


 実際に保育園へ話をしに行くまで4か月を要してしまいましたが、登園自粛の真っただ中や直後では怒りが収まらず冷静に話をすることは難しかったでしょう。

 「二度としない」という言葉もいただきましたし、市のWebサイトにも注意喚起の一文が入りましたので、このような差別まがい……というか差別がまかり通ったままの社会を娘の世代に引き継がない、という行動はできたのではないか、と自分では思うことにします。
author by よんなん
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「いきなり!ステーキ」の方向転換

 「いきなり!ステーキ」には2017年9月から通い始め、2年かけてコツコツと肉20kgを食べて2019年12月にプラチナ会員になりました。

 プラチナ会員になると来店のつど好きな飲み物が1杯サービスされる(アルコール類もOK)ので、がんばって20kgめざして食べましたよ。

 いきなり!ステーキそのものは適正規模を超えるような出店拡大で業績が落ち込んでいましたが、お肉はおいしいですし、ビールの注ぎ方も上手でしたし、昨年暮れに誕生日特典で初めて食べた「国産熟成リブロース300g」はとびきりのおいしさで、世間の評判とは裏腹に1〜2週に1回くらいのペースで通っていました。

 多すぎた店舗の閉店も進み、適正規模になってこれからまた上向いていくのかなと思っていましたが、7月に運営会社のペッパーフードサービスがアドバンテッジアドバイザーズというファンド系のコンサルと業務提携をしました。(+この系列のファンドから資金調達)

 コンサルの知恵が入ってどんなテコ入れがあるのかと思っていたら、12月になってメニュー改定と会員制度変更が相次いで発表されました。


 メニュー改定ではテンダーカットステーキ(薄切りワイルドステーキ?)やチキンステーキといった、これまでの「炭焼きステーキは厚切りレアーで召し上がれ」路線ではありえなかったものが登場した一方、国産熟成リブロースは姿を消しました。

 さっそく12月第1週の金曜日(12/4)にチキンステーキとテンダーカットステーキを食べてみましたが、チキンステーキは家で焼いたほうがおいしいくらいでしたし、テンダーカットステーキは乱切りステーキよりもさらに薄切りの“焼肉”で、感想は「いきなり!ステーキで食べた気がしない」「このくらいのものはガストで食べられそう」という品でした。


 会員制度は、累計のグラム数で決まってきた会員ランクから、1〜6月と7〜12月の来店回数で決まるように変わりました。

 従来は、年1回以上の来店が会員ランク維持の条件だったのですが、これからは半年間の来店回数に応じてランクダウンもある、というしくみです。

 また、誕生月得点は会員ランクにかかわらず500円引きクーポン券になり、その代わり来店10回ごとに「タダ肉クーポン」がもらえるしくみに変わりました。

 ちなみに2年間コツコツ肉を食べて到達したプラチナ会員の維持には半年間で30回の来店が必要です。月5回ペースですから、毎週1回欠かさず店を訪れてもだめということになります。これまで通ってきたのは何だったのか……。

 コツコツと2年かけて20kg食べて到達したプラチナ会員から、1年半でゴールド会員にランクダウン(これまでの来店ペースを考えると再度プラチナ会員になれる見込みはない)、というのはなかなかショックです。

 プラチナ会員の自分ですらそうですから、100kg食べて到達したダイヤモンド会員(ランク維持には半年で40回の来店が必要)はなおのことだろうと思います。

 これまで「一瀬商店」とも言われてきたペッパーフードサービスでしたが、一瀬社長の一存でこの施策が出てきたとは考えにくく、コンサルの方針ではないかというのが自分の見方です。


 まるでガストのようなメニューを出して、これまでの顧客を切り捨てるようでは、ペッパーフードサービスが売却した業態は「ペッパーランチ」でしたが、むしろ「いきなり!ステーキ」のほうがまったく違う中身の店になってしまったかのようです。


 Twiterで検索しても異論続出のメニュー改定・会員制度変更ですが、12月第2週の金曜日(12/11)夜に職場近くの大宮西口店へ行ったときは、並んでこそいなかったものの、入店時に(席を片付けるのに)少し待たされるという盛況ぶりでした。

 新メニュー2週目でさっそく来店客は増えているようでしたから、コンサルの入れ知恵は(少なくとも短期的には)正解だったと言わざるを得ないのでしょうか。


 唯一気になるのは、会員制度変更が発表される前日(12/10)に「執行役員退任に関するお知らせ」というIR情報が発表されていたことです。

 自己都合で退職されたという杉田要さんのお名前をGoogle先生に尋ねてみると、いきなり!ステーキ第1号店がオープンした2013年12月の人事情報がヒットしたので、少なくともその頃から、あるいはもっと前から“一瀬商店”を支えていた方だろうと思料します。

 このような方がこうしたタイミングでペッパーフードサービスを去るなんて、もしかして「大塚家具」に対する「匠大塚」のようなお店を作るのか、はたまたまったく違う方面へ進まれるのか、ちょっと気になりました。
author by よんなん
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