ポイントの代償は誰が払うか


 きのう、生協で買い物をするのにレジで並んでいたら、前の客がd払いをしようとしたら電波が届かないとかで(レジ店員の勧めもあり)店の出口の方へ電波をつかまえに行ったはよいのですが、いつまでたっても戻ってきません。

 別のレジに並び直そうにもレジの列はまぁまぁ長くて参ったなと思いつつ、店員さんが私に「もうしばらくお待ちください」と謝るので待ち続けていたら、その客は店の出入口に出ていた販促ブースのスタッフと何やら話し始めたのが見えたので、ついカッとなって

「早くしろっ!」
「お前だ!」

と大声を出してしまいました。

 
 そうしたらすぐに戻ってきてサングラス越しに「俺が悪いんじゃねぇ、d払いを認めておいて使えない店が悪いんだよ、店に言えや」と言うので、戻ってきたなら目的は達したことですし、そうですか、あとでサービスカウンターで言っておきます、とお伝えしました。「俺は行かねぇよ」と言われました。

 後味も悪いので、結局別のレジに並び直して(→なら最初からそうすればよかった)会計を済ませて、マイバッグに商品を詰めていると、男性の店員が2人駆け寄ってきて「あちらのお客さまと何かトラブルでも……」と聞かれます。

 「俺は行かねぇよ」と言っておきながら自らサービスカウンターへ行ったのかい、と思いつつ、

「あの客はd払いをしようとしたら電波がつながらなくてレジを離れたのだが、いつまでたっても戻ってこない、後ろで待っている人のことも考えてほしいと思った」

と主旨をお伝えしていると、サングラスの男も店員を追いかけてきて

「話があるなら俺んとこ来いや」
「俺が悪いんじゃねぇ、店が悪いんだよ、土下座して謝れよ」
「店員に言われて出口へ行ってたんだ」

とまくし立てるので、

「あなたと話をするのはいいですけど第三者を入れましょう、警察でもなんでも呼んでいいですよ」
「謝る理由はありません、あなたの言うとおりお店に話をします」

とたんたんと返事をすると、店員さん2人が(口論は)やめてくださいと双方をなだめ、サングラスの男は立ち去っていきました。

 立ち去っては行ったものの、隣の100円ショップ店内に立ち止まってずっとこちらを見ているので、店員さんに「あの男がいるうちは怖くて帰れないからしばらく別室にいさせてほしい」「裏から帰らせてほしい」とお願いして、「私から話を聞く」という建前で別室に通されたあと従業員通用口から退店させてもらいました。

 店員さん曰く、NTTドコモには店内に電波の中継設備を置いてもらって、できる限りのことはしている、とのことでしたが、d払いはドコモユーザーでなくても使えるので、トラブルは続くでしょう、たぶん。


 しかし、レジで支払う段になってバーコード決済が立ち上がらないなら、クレジットカードなり現金なり、別の支払い手段があるだろうと思います。

 僕だってレジでお金を払う段になってポイントカードが見つからず焦ることはありますが、そんなときはポイントをあきらめます。

 d払いでどれだけのポイントなりキャッシュバックがあるんだか知りませんが、後ろに並んでいる人を待たせてまでd払いに固執する気持ちが分かりません。それともサイフを忘れてスマホ決済しか手段がなかったのでしょうか。


 視点を変えれば、仮にレジに来た段階で現金がなかったら、ATMでおろしてくるまで後ろの客を待たせるんでしょうか。そんなことはなくて、いったん買い物をキャンセルして出直すはずです。


 衆人環視で大きな声を出した自分も反省するところはありますが、しかしレジを離れて行ってしまった人に早く戻ってこい、と列を離れずに伝えるのには、やはりその人に聞こえる声で言うしかなかったんだよなぁ……。


 とはいえネットニュースで「「キレやすい中高年」が増えている…その理由は“怒りのブレーキ”の衰えだった」(FNNプライムオンライン)という記事を見たのを思い出して、私も今年の誕生日が来れば年齢は四捨五入して50歳なんですし、気をつけないといけません。


 しかし、バーコード決済をするのにレジが圏外、というお店、ほかにも思い当たる節があります。(近隣のダイソーは張り紙をしている)

 冒頭に挙げたツイートのように、クレジットカードや電子マネーがこれだけ普及しているわが国で、バーコード決済を積極的に取り入れる必然性はないのではないかと思いました。
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行き当たりばったり生きてきて45年

 「私の履歴書」なんぞ読んでいると、歴代のえらい人たちが「目の前の仕事に懸命に取り組んでいたら社長になった」みたいなことを書いているのばかりが印象に残っています。

 たとえば今月の中山譲治氏(第一三共常勤顧問)の第1回目でも「振り返ると私は自分が選んだというよりも自分の置かれた場所で生きてきた」と書かれています。

 そういうものか……と自分も「目の前の仕事に取り組んでいれば、評価は後からついてくる」くらいに考えて、人生設計などというものをまったく考えていなかったのですが、年度末45歳というところまでくると考えなくても「先が見えてきた」ような気がします。

 逆に言えば、もっと早く「バックキャスティング」する視点を持つべきだったといいますか。(過半の人はきっと入社の時点で持ってると思う)


 入社後5年間は「育成期間」でその後おおよそ3年おきに異動を繰り返しながら経験を積む人事運用をしている企業に、25歳で入社をして60歳で定年となると、入社後5年を経過した30歳から定年まで単純に3年で割ると異動は10回の計算です。

 昇進が早い人だと、40歳で課長、50歳を前に部長、その後60歳までに役員になれるかどうかという世界ですが、その他大勢でもまぁだいたい5年遅れくらい(45歳ごろに課長登用)じゃないでしょうか。

 そうすると、主任・係長クラスで経験できる業務分野は、異動のたびに変わるとしても(育成期間後にそんな人事運用もレアケースだと思いますが)

つか3つ程度ということになります。……課長補佐になる段階で未経験の分野に放り込まれることも皆無ではないでしょうが、それこそほとんどないと思います。

 また、課長補佐くらいになるとライフとワークの両立はかなり難しくなるように思いますから、結婚して子を持ちたいなら、40歳くらいまでには子供が小学校高学年や中学生になるように、30歳くらいまでには結婚して子を作って、平社員、主任、せいぜい係長のうちに育児を担っておかなくてはいけない計算です。


 私なぞは、20代を独身で謳歌したばかりか、31歳で病気休職をやって、1年半で復職はしたものの通院を続けながらの勤務で、会社員としてのキャリアは10年近くを棒に振りました。

 ようやく39歳で結婚をして41歳で子に恵まれて、45歳になろうというところで子育てをしながら係長級をやっています。

 出世の先頭を走っている方々の15年くらいあとを追いかけている計算で、今後順調に業務経験を積んだとして管理職(課長)登用は55歳くらい……要は定年までに課長登用してもらえたら御の字のサラリーマン人生を目指してゆくことになりそうです。

 逆に、10年遅れくらいで50歳で課長登用されるとしたら、遅くともその1つ前の異動=47歳の時点で課長補佐ということになり、そのころ子供はまだ小学校に上がるかどうかですから、そんな時期に課長補佐にされても困ります。

 部長のポストは多くなく、その他大勢の面々は部長にまでは昇進することなく定年を迎える計算なので(部長級で他会社へ出向することはあるかもしれないけれど)、こちらはのんびりと「定年までに課長」をめざしてやっていこうと思います。

 夫婦共働きなら、夫婦で最終ポスト課長でも、世帯収入は取締役並みですから。

 
 そんなこと言って、万年係長で終わるかもしれないけどね!
author by よんなん
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感覚で経営する個人事業主など

「加盟店を論破するのが私の仕事」

 先日、大学OB会の席で、大手フランチャイズチェーン本部に勤める後輩君が自身の業務をこう紹介していました。

 こう言ってしまうと誤解を招く向きもあるのかもしれないですが、会社勤めのかたわら個人で貸家など経営していると、なるほどそうだなぁと感じる部分があります。

 私は我が家から徒歩圏で貸家を経営していますが、オーナーチェンジ物件だった貸家を買うにあたってこの地域の賃貸需要を調査したとか、家賃設定に何かデータの裏付けがあるとか、そういうことはありません。

「自分が住んで住みよいと思っているエリアなのだから、きっとこの貸家にも住む人がいるだろう」
「購入時点で入居していた人がこの家賃だったのなら、次の募集時もこの家賃が適切なのだろう」

程度のものです。

 これで成功しようが失敗しようが、自分が儲かるか儲からないかだけの話ですし、本業(会社勤め)の片手間で時間的なソースをそれほどさけるわけでもないので、別にそれで構わないと思っています。


 個人経営の事業体がすべてこんなレベルで経営をしているとは言いませんが、大手のチェーン本部は個人事業主レベルでは持ちえないデータをいろいろ持っていて、そのデータをもとに加盟店へ助言をします。

 ほとんどのチェーン店のロイヤリティは定額ではなくて売上なり利益なりに一定比率を掛けたものでしょうから、加盟店の売上や利益を引き上げるのもチェーン本部の仕事です。
(商品や材料をチェーン本部から仕入れさせるしくみだと、少し複雑になりますが)

 なかには私のようにろくに市場調査もせずに個人の感覚で参入したようなオーナーもきっといて、そのくせにチェーン本部の言うことを聞かない加盟店もあることでしょう。

 そういう場面では、チェーン本部の社員が加盟店をデータで論破することになります。


 ひるがえって、自治体や国家の運営も、データによらず個人の感覚でやっている面があって、少なからず国民の損失になっている部分もあるように考えます。

 行政機関は5年に一度の国勢調査をはじめ、行政運営に関する多くの統計を持っていて、ほとんどのデータは広く国民に公開されているはずですが、どうもこの首長や職員は感覚でモノを言っているんじゃないかと思う場面があります。

 わが国には民主主義という普通選挙で選ばれる人が行政機関の長になったり議会で立法をしたり行政を監視したりするしくみがあって、じゃぁその選挙で一票を投じたり政治家にモノを言っている人はどんな人なのか、というと、上で挙げたような感覚で生きている個人の集まりなわけです。


 もちろん、データだってモノによっては解釈の余地があったり、あるいはデータを押さえたうえであえて「政治判断」や「経営判断」が行われるときもあるわけですが、それだって数字を知らずに判断をするのではありません。

 冒頭の後輩君の一言で、そんなようなことを考えました。
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女性の管理職比率が低いなんて当たり前


 サラリーマンの私でも思い当たるふしがあるなぁと考える次第です。

 我が子の誕生に際して育児休職を取ろうとしたら「男性社員にとって育児休職は一般職のための制度だ」「お前は奥さんのヒモになるのか」とアドバイスをくれた先輩がいました。

 あと数か月で平成が終わるという時代に何を言っているのかと思いましたが、現実として社内でそれなりに会社の意思決定に携われる地位にいらっしゃるのは、専業主婦(夫)のパートナーをお持ちか、DINKSか、はたまた独身の方々がほとんどのように感じます。

 総合職というのはいずれは会社の意思決定に携わる立場での活躍を期待して社内で切磋琢磨させている一面が少なからずあるのでしょうから、「育児休職を……」と言い出したら「その立場からしばらく降りる(けど社員は続ける)」と宣言するも同義であって、上記のようなアドバイスが矢のように飛んでくるのもむべなるかなでありましょう。
(私の勤務先には一般職と総合職の転換制度がない)

 例外的に、家庭を持ち、育児も担い、それでなお社内でそれなりの立場にいらっしゃる方もいますが、スーパーマンの領域の方だと思っています。


 私のような凡人にとって、仕事を手際よく終えて家庭と育児の時間を創出することなど机上の空論であって、実際には残った仕事を周囲の方にお願いして帰宅するか、保育園の送迎は配偶者まかせにして残業に精を出すしかありません。

 保育園の迎えがあるならそれを前提にしたスケジュール管理を云々……だなんて、会社経営に一定の影響がある事柄に携わるには、担当者個人の工夫では限度があります。

 一定の重要度がある案件はスピードも求められますし(案件が降ってきてから締切までのスパンがそもそも短い)、それでいて担当者+課長補佐+課長クラスで内容を詰めたものが部長への説明段階でひっくり返り、翌日の部長スケジュールは朝イチしか空いていないので、再び担当間や補佐や課長クラスと打ち合わせをしてやり直す締切は実質今日中(=終わるまで帰れません)、みたいな場面などざらです。

 運よくその日の晩に部長が残っていて再度説明を入れられたらいいですが、そうでなければ翌朝早く出社して部長をつかまえなくてはいけないので、保育園の送りどころか家で子供と朝食など済ませている場合ではありません。

 当然、そうした業務からは外してもらうよう願い出ることになります。

 また「立場が人を作る」という言葉もあるように、勤務地さえいとわなければ(私の勤務先のようないわゆる大企業なら)多様な業務経験を積むことも可能です。


 やれ「保育園の迎えがあるから残れません」だの「配偶者も正社員をしながら子育てをしているので、遠隔地での勤務はできません」だの言っている人が、人生の時間を仕事に全振りできる人と比べたら、会社員としての経験値に差がつく一方なのは明らかです。

 世の人は、子育ての経験が業務に活かせることも云々……などと言ってくれますが、子供の機嫌を取ってオムツを替えて食事を与えて風呂に入れてハミガキさせて一緒に寝て休日にはレジャーに連れて行く経験が、きょうあすの仕事に具体的にどう活きるのですか。

 だいたい、子育て経験が業務に活きるのなら、(少なくとも私の勤務先では)育児休職期間中に昇給がストップするのはなぜですか。……子育て経験がサラリーマンの業務経験として評価されていない証左じゃありませんか。

 それをも仕事に活かせてしまう人、あるいはそのブランクがあってもなお会社から求められる才能をお持ちの方、というのはやはりスーパーマンの領域かと思います。


 女性の管理職比率が低い? (現実として女親が子育ての過半を担っている世の中では)当たり前だと思いますね。
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2023年船橋市議会議員選挙結果の考察

 われらが日色健人候補は8位当選でした。おめでとうございます。
市選管発表の開票結果

 今回の船橋市議選は定数50のところ73人が出馬して、23人が落選する選挙でした。

 しかも、供託金没収レベルの泡沫候補は結果として7人しかいなかったという結果で、現職も中村静雄(自民)、坂井洋介(共産)、宮崎直樹(無所属)、小川友樹(NHK党)の4氏が落選しました。(得票順)


 高齢の立候補者で自民現職の中村静雄氏(76歳)が落選、七戸俊治氏(76歳)が最下位当選だったのは、県議選でも自民現職の斉藤守氏(70歳)が落選したのと合わせ、自民党支持層が若返っていることを感じさせました。

 自民党がいつまでもジジイの代弁者だと思っていると大きな勘違いになるかもしれません。


 一方、立憲民主党は浦田秀夫氏(73歳)が11位、池沢美千世氏(56歳)が13位と比較的上位の当選をしています。安定した固定票はあるのでしょうが、将来があるのか他人事ながら心配です
(1・2位を独占した津曲俊明氏(45歳)や高橋健太郎氏(42歳)もいるので心配はないのでしょうけれど)。

 ……特に池沢美千世氏は元職・池沢敏夫氏の地盤をそっくり受け継いだ格好で、案外、旧態依然の選挙をやっているのはリベラルなのかもと思ったり。


 リベラルでいえば、大手予備校の生物講師でもある朝倉幹晴氏は今回の選挙期間中一度も見かけなかったのに日色氏を押さえて見事6位の当選で、氏は選挙カーも使わずどんな活動をしていたのか不思議に思っています。
(氏のTwitterを見ると船橋駅の南口を中心に活動をされていたようです……船橋駅の南口の通行人は多くが京成への乗換客=過半が船橋市民ではない気もするのですが)


 そのほかでは、政治家女子48党の甲斐幸氏が初当選したのは、半年ほど前から駅頭に立ち続けるスタイルで順当だったように思います。

 市民ネットから離脱して自力での挑戦となった今仲希伊子氏や、市民ネットで(市民ネットのルールである)2期を務めたあとれいわ新撰組から出た三宅桂子氏がともに当選されたのも、お二人の実力でしょうか。


 落選者のなかでも、立候補73人中唯一ポスターを貼らず、公費負担ゼロを標榜してポスターなし、選挙カーなしで、ツイッターとYoutubeチャンネルの配信を中心に活動した太田康彦氏が1,033票を得て供託金を取り返したのは、4歳の双子と0歳児のパパを全面に押し出す姿勢と合わせて、今後の政治活動のあり方を垣間見た気がします。
(4年後は8歳の双子と4歳の子のパパということになりますが、どのくらい訴求力があるかは未知数です)

 逆に、この太田氏や、ポスターこそ貼ったものの「選挙カーなし・マイクなし」で活動をされた大沢貴成氏(1,562票)などは、まじめに(?)名前を売って投票用紙に名前を書いてもらう選挙活動をしていたら当選の可能性もあったのでは……という気がします。

 個人的には船橋駅北口でお見かけした蘇武飛鳥氏も票を集めるのでは……と思っていたら法定得票数にも届かない849票に沈み、私の見る目のなさを実感しました。


 余談ですが、国民民主党の萩原一樹氏のスタッフが手にされていた「こくみんうさぎ」のパペットがかわいかったです。……聞いたら売っているグッズではなくて党所属国会議員の方のお手製なのだとか。欲しい。
author by よんなん
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千葉県議選船橋市選挙区の考察(2023年統一地方選)

 事前の私の予想に反して、まさかの斉藤守氏の落選、中村実氏最下位当選に終わった2023年の千葉県議選(船橋市選挙区)でした。(NHK

 今回は、定数7のところ

・現職7人のうち6人が出馬
・立憲民主党は現職2のところ1人しか出馬しない
・前回2人出馬して2人落選した共産党は候補を1人に絞った

というところで、共産党候補は固定票が入れば当選はほぼ確実とみていました。

 そこへ、

・2019年の市議選トップ当選の方が出馬
 (しかも著名プロゴルファーと読みが同姓同名)
・2019年の市議選で5位当選の自民党市議が無所属で出馬

となり、市議選トップ当選の経歴をお持ちの方も当選は堅い……となると、現職6人のうち誰かが追い落とされる構図だと私には思えました。

 そうすると、押し出されるのは誰だろう……というと2019年県議選の結果(NHK)での下位から順番に鈴木ひろ子氏ではないかと思っていました。
(大崎氏は今回出馬せず)

 ところが、ふたを開けてみたら立憲民主の野田剛彦氏がトップ、無所属の石川亮氏が2位、公明の仲村秀明氏が3位当選は順当でしたが、その他の保守系候補の順番が2019年の結果とは大きく変わる結果となりました。

 前回の自民党公認候補は得票順に中村実、斉藤守、鈴木ひろ子各氏が当選したのが今回は入れ替わって、鈴木ひろ子、中村実、斉藤守各氏の順となり、石川亮氏に押し出されて落選したのは斉藤守氏、という結果に終わりました。

 しかも、中村実氏は最下位当選、斉藤守氏は次点で、その差は166票(!)と、どちらが落選してもおかしくなかったレベルでした。

 中村実氏と言えば、選挙があろうとなかろうと毎週朝の駅頭あいさつを欠かさない方で、こういう方はなんやかやいって強いのだろうと思っていたのがとんでもなかったです。

 意外とみなさん、駅頭で近所迷惑にならない程度の音量でも延々と何を言っているのか (実は中身がないのを) しっかり聞いているものなんでしょうか。

 駅頭は欠かさないけど実は中身がない保守系候補といえば無所属の西尾憲一氏もそうだと私は思っているのですが、中村氏に600票ほど差をつけての当選で、なぜだかこの人は強いなぁと思っております。


 さて、自民党公認の市議から今回無所属で県議選へ転じた長野春信氏は8,606票での落選で、自民党支持層の票が1,000でも1,500でも中村氏や斉藤氏に流れていれば、落選するのは西尾氏だったはずです。

 40代半ばの私には、今回は70歳の斉藤氏は引退して自民党からは50歳前後の鈴木、中村、長野の3氏で行くべきだったんじゃないかと思えますが、候補者調整がうまくいかなかった背景には何があったのでしょうか。

 ……で、ジジイはさっさと引退しろ、などと思っていると、あと選挙が4回もあれば私は60歳になり、その頃には我々世代が「お前らさっさと後進に道を譲れ」と言われる年代になってしまう事実を、少し恐ろしく思ってしまったりします。

 何か社会的にやりたいことがあるのなら、私達の世代に残された時間は実は短くなってきているようです。
author by よんなん
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50代早期退職という選択肢

 『ディズニーキャストざわざわ日記』という新刊本を書店で見かけました。

 買って読んだわけではないのですが、著者略歴を見ると、大学を卒業後キリンビールに57歳まで勤めて支店長も経験して早期退職をして、ディズニーキャストを65歳まで勤めた方なのだとか。

 早期退職、そういう生き方もあるのか。

 ……そういう選択肢を知らなかったわけではありません。50歳から定年前に退職すると退職金が多く出る制度は、勤務先にもあります。

 しかし、定年まで勤めればその間の給料は出ますし、トータルでもらえるお金は定年まで勤め続けた方が多いだろうな、くらいに思っていました。

 ただ、それは、早期退職をしてそのままリタイアしようとする場合です。

 (そんな年齢で転職先があるかどうかは別として)そのまま定年やエルダー雇用まで勤務先のお世話にならずに、第二のキャリアを目指すならば、早期退職という制度の活用は選択肢としてありなのではないか、そんなふうに思いました。

 50歳までに社内でうだつが上がらなかったら別の道を考えようと思ったことはこれまでもありました。10年前の病気休職や復職後の過ごし方を考えると、このままうだつが上がらない可能性が高そうな気はします。

 しかし大事なのは、仮に早期退職するとして、その次に何をするのか、その道へ進むために何を準備しておくのかです。

 たとえば妻が独立開業するとしてそれを事務スタッフの立場で手伝うなら、その業界の知識や、人も雇うでしょうから管理職としてのスキル、就職活動時に夢見たアナウンサーのようなメディアの仕事に再度挑戦しようとするなら、その方面の人脈のようなものも必要でしょう。たぶん。

 まぁ、10年くらい先の話ですから、長い目で考えていきましょうか。
author by よんなん
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オミクロン株の恐怖

 新型コロナウイルスの第6波というべき感染者の増加の勢いがすごいです。

 オミクロン株というのは、これまでのと違って感染力がものすごく強いようです。

 ただ、無症状か軽症がほとんどなのだといいます。ツイッターのタイムライン上には「ほとんど風邪」との文言も見られます。

 しかし医学的に「ほとんど風邪」ではあっても、社会的には「新型コロナウイルス」なので、「ほとんど風邪」なのに、感染者を出した保育園は休園になったり、職場では家族が濃厚接触者になっただけでも検査の結果が出るまで自宅待機になったりするわけです。

 それでいて感染力は強いというのですから、この病気で死ぬかもしれないという恐怖ではなく、いつ保育園が休園になって仕事に行けなくなるだろうか、とか、いつ家族が濃厚接触者になって自分も自宅待機になったりするのだろうか、とか、そういうことに日々戦々恐々としています。

 自宅待機していてもいいけど仕事はテレワークでちゃんとやってね、というのが恐ろしいです。(そこまでの仕事の調整能力は自分にはない)

 現在の2類感染症から5類感染症にするべきだという論にはもろ手を挙げて賛成したいですが、政府にその気がないのですから、「(医学的にではなく)社会的に影響力の大きなウイルスがものすごい感染力で猛威を振るっている」という前提で考えないといけません。

 個人的には引き続き手洗いを励行するしかないのですが、なんとも恐ろしいものです。
author by よんなん
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口の中はそんなに汚いのか

 普段は不織布マスクをしているのですが、中国製のうさんくさい品で、たまにゴムが切れてしまいます。

 仕事へ行くかばんには予備のマスクを入れているので切れてもよいのですけど、先月末に人間ドックへ行ったときは違うかばんで行ったので、切れたら困ると思ってウレタンのマスクで行ったんです。

 そうしたら、胃カメラの先生が

「ウレタンマスクはおやめなさい、口の中は大腸と同じくらい汚いので、マスクは洗濯したくらいではきれいになりませんよ、不織布マスクにして、一日使ったら内側には触れずに捨てるようにしてください」

と言うんです。

 ……不織布マスクに比べてウレタンマスクは飛沫が散りやすいとは聞いていたものの、そういう視点で言われたのは意外でした。

 しかし、口のなかが大腸並みに汚くて、洗剤で洗ったくらいではきれいにならない、というのは本当なのでしょうか。


 そうしたら、飲食店の箸だのフォークだのスプーンだのだなんて、誰が口の中に突っ込んだか分かりゃしない代物で、しかも洗剤で洗っただけで出されて、先生の言う通りならとても食事に使えたものではないはずです。

 まぁ、普段は不織布マスクをしていることですし、話半分に聞いておくことにしましたが、さて本当のところはどうなのでしょうか。
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九州へ日帰りを2回したけれど

 去年の12月と、今年の5月に、マイルの消化を兼ねて九州へ日帰り旅行を2回しました。

 2回とも、九州へ行って散々乗り鉄をして帰ってきたのですが、その日のうちに帰ってくると「本当に自分は九州まで行ってきたのだろうか?」という気分になりました。

 土産物の宮崎空港の紙袋を見て、あぁ本当に行ってきたんだなぁと思い知る感覚でした。

 それまで、九州といえば最低でも1泊はする場所だったからでしょうか。
(一番短い滞在は大学院生のときの出張で実質日帰りでしたが、それでも帰りはブルートレイン=陸路でした)

 紀行作家の宮脇俊三さんが「北海道へ飛行機で行くと体は千歳空港へ着いていても魂はまだ津軽海峡あたりをさまよっている」みたいなことを書いていた気がします。

 九州に1泊でもすると魂が追いついてくるのでしょうけれど、そのいとまもなく帰ってきたのが2回の九州日帰りだったような気がします。
author by よんなん
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