<< 感覚で経営する個人事業主など | TOP | ポイントの代償は誰が払うか >>

行き当たりばったり生きてきて45年

 「私の履歴書」なんぞ読んでいると、歴代のえらい人たちが「目の前の仕事に懸命に取り組んでいたら社長になった」みたいなことを書いているのばかりが印象に残っています。

 たとえば今月の中山譲治氏(第一三共常勤顧問)の第1回目でも「振り返ると私は自分が選んだというよりも自分の置かれた場所で生きてきた」と書かれています。

 そういうものか……と自分も「目の前の仕事に取り組んでいれば、評価は後からついてくる」くらいに考えて、人生設計などというものをまったく考えていなかったのですが、年度末45歳というところまでくると考えなくても「先が見えてきた」ような気がします。

 逆に言えば、もっと早く「バックキャスティング」する視点を持つべきだったといいますか。(過半の人はきっと入社の時点で持ってると思う)


 入社後5年間は「育成期間」でその後おおよそ3年おきに異動を繰り返しながら経験を積む人事運用をしている企業に、25歳で入社をして60歳で定年となると、入社後5年を経過した30歳から定年まで単純に3年で割ると異動は10回の計算です。

 昇進が早い人だと、40歳で課長、50歳を前に部長、その後60歳までに役員になれるかどうかという世界ですが、その他大勢でもまぁだいたい5年遅れくらい(45歳ごろに課長登用)じゃないでしょうか。

 そうすると、主任・係長クラスで経験できる業務分野は、異動のたびに変わるとしても(育成期間後にそんな人事運用もレアケースだと思いますが)

つか3つ程度ということになります。……課長補佐になる段階で未経験の分野に放り込まれることも皆無ではないでしょうが、それこそほとんどないと思います。

 また、課長補佐くらいになるとライフとワークの両立はかなり難しくなるように思いますから、結婚して子を持ちたいなら、40歳くらいまでには子供が小学校高学年や中学生になるように、30歳くらいまでには結婚して子を作って、平社員、主任、せいぜい係長のうちに育児を担っておかなくてはいけない計算です。


 私なぞは、20代を独身で謳歌したばかりか、31歳で病気休職をやって、1年半で復職はしたものの通院を続けながらの勤務で、会社員としてのキャリアは10年近くを棒に振りました。

 ようやく39歳で結婚をして41歳で子に恵まれて、45歳になろうというところで子育てをしながら係長級をやっています。

 出世の先頭を走っている方々の15年くらいあとを追いかけている計算で、今後順調に業務経験を積んだとして管理職(課長)登用は55歳くらい……要は定年までに課長登用してもらえたら御の字のサラリーマン人生を目指してゆくことになりそうです。

 逆に、10年遅れくらいで50歳で課長登用されるとしたら、遅くともその1つ前の異動=47歳の時点で課長補佐ということになり、そのころ子供はまだ小学校に上がるかどうかですから、そんな時期に課長補佐にされても困ります。

 部長のポストは多くなく、その他大勢の面々は部長にまでは昇進することなく定年を迎える計算なので(部長級で他会社へ出向することはあるかもしれないけれど)、こちらはのんびりと「定年までに課長」をめざしてやっていこうと思います。

 夫婦共働きなら、夫婦で最終ポスト課長でも、世帯収入は取締役並みですから。

 
 そんなこと言って、万年係長で終わるかもしれないけどね!
author by よんなん
- | trackbacks (0)

Trackbacks

Trackback URL :

  1. 無料アクセス解析