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ポイントの代償は誰が払うか


 きのう、生協で買い物をするのにレジで並んでいたら、前の客がd払いをしようとしたら電波が届かないとかで(レジ店員の勧めもあり)店の出口の方へ電波をつかまえに行ったはよいのですが、いつまでたっても戻ってきません。

 別のレジに並び直そうにもレジの列はまぁまぁ長くて参ったなと思いつつ、店員さんが私に「もうしばらくお待ちください」と謝るので待ち続けていたら、その客は店の出入口に出ていた販促ブースのスタッフと何やら話し始めたのが見えたので、ついカッとなって

「早くしろっ!」
「お前だ!」

と大声を出してしまいました。

 
 そうしたらすぐに戻ってきてサングラス越しに「俺が悪いんじゃねぇ、d払いを認めておいて使えない店が悪いんだよ、店に言えや」と言うので、戻ってきたなら目的は達したことですし、そうですか、あとでサービスカウンターで言っておきます、とお伝えしました。「俺は行かねぇよ」と言われました。

 後味も悪いので、結局別のレジに並び直して(→なら最初からそうすればよかった)会計を済ませて、マイバッグに商品を詰めていると、男性の店員が2人駆け寄ってきて「あちらのお客さまと何かトラブルでも……」と聞かれます。

 「俺は行かねぇよ」と言っておきながら自らサービスカウンターへ行ったのかい、と思いつつ、

「あの客はd払いをしようとしたら電波がつながらなくてレジを離れたのだが、いつまでたっても戻ってこない、後ろで待っている人のことも考えてほしいと思った」

と主旨をお伝えしていると、サングラスの男も店員を追いかけてきて

「話があるなら俺んとこ来いや」
「俺が悪いんじゃねぇ、店が悪いんだよ、土下座して謝れよ」
「店員に言われて出口へ行ってたんだ」

とまくし立てるので、

「あなたと話をするのはいいですけど第三者を入れましょう、警察でもなんでも呼んでいいですよ」
「謝る理由はありません、あなたの言うとおりお店に話をします」

とたんたんと返事をすると、店員さん2人が(口論は)やめてくださいと双方をなだめ、サングラスの男は立ち去っていきました。

 立ち去っては行ったものの、隣の100円ショップ店内に立ち止まってずっとこちらを見ているので、店員さんに「あの男がいるうちは怖くて帰れないからしばらく別室にいさせてほしい」「裏から帰らせてほしい」とお願いして、「私から話を聞く」という建前で別室に通されたあと従業員通用口から退店させてもらいました。

 店員さん曰く、NTTドコモには店内に電波の中継設備を置いてもらって、できる限りのことはしている、とのことでしたが、d払いはドコモユーザーでなくても使えるので、トラブルは続くでしょう、たぶん。


 しかし、レジで支払う段になってバーコード決済が立ち上がらないなら、クレジットカードなり現金なり、別の支払い手段があるだろうと思います。

 僕だってレジでお金を払う段になってポイントカードが見つからず焦ることはありますが、そんなときはポイントをあきらめます。

 d払いでどれだけのポイントなりキャッシュバックがあるんだか知りませんが、後ろに並んでいる人を待たせてまでd払いに固執する気持ちが分かりません。それともサイフを忘れてスマホ決済しか手段がなかったのでしょうか。


 視点を変えれば、仮にレジに来た段階で現金がなかったら、ATMでおろしてくるまで後ろの客を待たせるんでしょうか。そんなことはなくて、いったん買い物をキャンセルして出直すはずです。


 衆人環視で大きな声を出した自分も反省するところはありますが、しかしレジを離れて行ってしまった人に早く戻ってこい、と列を離れずに伝えるのには、やはりその人に聞こえる声で言うしかなかったんだよなぁ……。


 とはいえネットニュースで「「キレやすい中高年」が増えている…その理由は“怒りのブレーキ”の衰えだった」(FNNプライムオンライン)という記事を見たのを思い出して、私も今年の誕生日が来れば年齢は四捨五入して50歳なんですし、気をつけないといけません。


 しかし、バーコード決済をするのにレジが圏外、というお店、ほかにも思い当たる節があります。(近隣のダイソーは張り紙をしている)

 冒頭に挙げたツイートのように、クレジットカードや電子マネーがこれだけ普及しているわが国で、バーコード決済を積極的に取り入れる必然性はないのではないかと思いました。
author by よんなん
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