医薬分業は誰のためか

 一昔前までは、病院にかかると受付が院内薬局を兼ねていて、会計のときにその場で薬がもらえる「院内処方」がほとんどだったのではないかと思います。

 そこへ、厚生省〜厚生労働省は院外処方を促す「医薬分業」施策を次々と打ち出しました。

 我が家の診療所も長らく院内処方でしたが、父親が「逆ざや」と誰かに言っているのをそばで聞いた記憶があり、去年だったか、院外処方へ切り替えました。
(私の知人で医療事務をやっている人に話したら、「よく今まで院内を(経営的に)続けてたねー」と言われました)

 現在はほとんどの病院で会計時には「処方せん」だけを渡され、お薬は薬局でもらってください、と言われるようになりましたね。

 ……ちなみに、処方せんは4日間全国どこの薬局でも有効です。


 院内処方と院外処方の最大の違い……それは点数(=料金)です。
(保険がきく診療報酬・調剤報酬は「点数」で決まっていて、1点=10円です)

 薬の値段そのものも公定薬価で決まっていて、これは院内薬局でも市中の保険薬局でも同じです。

 ただし、この公定薬価は年々引き下げられる一方、製薬会社や卸会社からの仕入れ値は通常の商行為であって取引次第なので、このご時世、薬の売り上げそのもので利益(=薬価差益)はあまり出ないような仕組みになっています。

#燃料代が高くなっても運送費を値上げできないトラック業界に似ている……でしょうか?

 むしろ、薬局に常備していても処方される頻度が低い薬は期限切れ(薬には有効期限があります)で廃棄する分があることを考慮すると、小規模の薬局ではトータルで差損が発生しているケースも考えられます。

 その点、多店舗展開している調剤薬局チェーンは、取引量が多いので仕入れ値を押さえることや、店舗間で在庫の融通をきかせて廃棄を減らすこともでき、薬価での差益は確保しやすいといえるでしょう。


 さて、今回、私は精神科・心療内科のクリニックで、うつ病薬と睡眠薬を7日分処方されました。クリニックの会計では処方せんだけを受け取る院外処方です。

 田辺三菱製薬のサイトにある「はやわかりマニュアル」と、実際に自分が受け取った明細等をもとに、院外薬局と院内薬局の料金(点数)を比較してみましょう。

#自分は医療事務を専門に勉強したことはないので、内容の保証は致しかねます。


 まず、自分は処方せんを外部の薬局へ持って行ったので…

・調剤基本料 40点 (“門前薬局”の場合は24点)
・調剤料 70点
・薬剤服用歴管理指導料 30点
・向精神薬加算 8点

#意外にもうつ病薬ではなく睡眠薬が「向精神薬」でした

まず、これで148点(=1480円)です。たいていの健康保険なら3割負担ですから、自分の財布から444円+薬代を支払うことになります。

 俗に言う“門前薬局”だと調剤基本料が安いんですが、

月の処方せん受付回数が4,000回を超え、なおかつ特定の医療機関からの集中割合が70%を超える薬局

と定義が決まっていまして、当てはまるのは、よほどの大病院の目の前で、なおかつ近所に別の病院がないところ……って、市街地ではあまり期待できないでしょう。


 また、「お薬手帳」に記入してもらうと「薬剤情報提供料」15点加算です。……ただし、この手帳は「患者の求めに応じて」記入するものなので、和民のお通しと同じ(笑)ように断ることができます。


 これが、院内薬局だとどうなるか試算すると

・調剤料 9点
・向精神薬加算 1点
・薬剤情報提供料 10点(月1回のみ)

これだけ(合計20点=200円)です。

 え? 同じことをやって手間賃が7分の1以下って、何かの間違いじゃないの? ……と思いましたが、まず調剤料は院外が(今回のように7日分以下の場合)「1剤1日分につき5点」のところ院内は「1処方につき9点」です。
(薬が何種類だろうと何日分だろうと定額)

 向精神薬加算も、院内は後述の処方料でさらに1点加算できますが、薬局部門の調剤報酬としてはあくまで1点で、合わせても2点にしかなりません。

 また、「薬剤服用歴管理指導料」はカルテにかかわる手間賃(のはず)なので、同じ病院の中でわざわざ薬専用のカルテを別に作る必要はない、というわけですね。たぶん。

 一方、院外では堂々と断れる「薬剤情報提供料」は、院内の場合は手帳ではなく「お薬情報」のような紙もしくは薬袋に「主な情報」が書いてあればよく、さらに「お薬手帳」と違って「患者の求めに応じて」とはなっていないものの、月1回しか算定できません(同じ薬・同じ用法なら月2回目以降は無料)。

 ここで「患者の求めに応じて」お薬手帳に記入すると「手帳記載加算」3点……ですが、基本料(?)が月1回しか算定できないので、こちらも毎月2回目以降は無料サービスになります。


 つまり、3割負担ならたったの60円(月2回目からは30円)+薬代で済むのです。
(常駐薬剤師がいる病院だと、調剤基本料を加算できますが)


 さらに…

・開局時間内の夜間・休日等加算 40点
 (平日の午後7時(土曜は午後1時)〜午前8時と、定められた休日)

IMGP9327.jpgというのがありまして、たとえば大手ドラッグストアに調剤受付がある場合、夜遅くまでやっていたり、年中無休だったりしてこりゃぁ便利だ、、、と適当な時間に行ってしまうと、3割負担なら120円プラスになるんですね。

 ただ、同様の加算は院内薬局にもあります(午後6時〜)が、対象になる時間帯に開院している通常外来の病院・診療所はあんまりないと思います。

 なお、これは対象になる時間帯や日にちを見やすい場所に掲示することになっています。(写真)


 そして、病院で支払う料金のうち「処方せん料」(院内は「処方料」)も、

・院外処方 68点=680円
・院内処方 42点+向精神薬加算1点=43点=430円

と、差がつけられています。

 薬そのものではトータルで差損のケースもあり、報酬点数は大きな差がつけられ、これでは院内薬局はまず成り立ちません。


 患者にとっては、金額的負担が増えたうえ、病院の診療時間と薬局の営業時間や定休日が微妙に合ってなかったり、いろいろ不便があります。

 ……確かに、保険審査に通りそうな(保険診療の内容は一件一件すべて健康保険の機関で審査されます)ギリギリまで薬を処方して患者を「薬漬け」にして院内薬局で儲けようとする悪徳な病院を懲らしめるには有効な施策だったかもしれません。

 が、(おそらく)大多数(に違いない)の良心的な診療所と患者にとっては、まさに正直者がバカを見ている話です。


 なぁんだ、そういう現実があるなら仕方がない、こっちだって玄関が違う自宅を一部改装して「院外薬局」にすれば、実家の収支は改善して、患者さんにも便利なのに……と思いきや、「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」には

(健康保険事業の健全な運営の確保)
第二条の三  保険薬局は、その担当する療養の給付に関し、次の各号に掲げる行為を行つてはならない。
一  保険医療機関と一体的な構造とし、又は保険医療機関と一体的な経営を行うこと。
二  保険医療機関又は保険医に対し、患者に対して特定の保険薬局において調剤を受けるべき旨の指示等を行うことの対償として、金品その他の財産上の利益を供与すること。

とありまして、自分が思いついたケースは玄関が違うだけで思いっきり「一体的な構造」に当たり、院内薬局とみなされます。

 近所の大学病院は、一時期、駐車場の一角にあった別棟の売店を改装してそこに外部の薬局チェーンが入りましたが、敷地内の別棟も「一体的な構造」で院内薬局(=第二薬局)とされたとかで、撤退してしまいました。

 「一体的な構造」の例外は、賃貸物件(たとえば医療モール)に病院と薬局が両方ともテナントとして入っているケース……くらいみたいですね。

 近所のショッピングセンターには、テナントで診療所と薬局が同じ階にあります。
(上記の大学病院の場合は、薬局はテナントでも病院の所有物件だったのでNG……だとか)


 地域によっては近所に薬局がないところで、院内薬局も限界だ、でも敷地外や賃貸ならいいのか……とばかりに、近所の空き店舗を借りて薬剤師を雇って、、、なんてことをやると、、経営者が家族や親族などという時点で誰が見ても「一体的な経営」と思われるに決まってます。

 そんなことでは薬局は営業できたとしても、当局から保険薬局の指定を受けることはまずできない(=保険が使えない=全額自己負担)でしょう。たぶん。

 親族に医師と薬剤師がいてそれぞれ独立して診療所と薬局を開業しようというときは、要注意かもしれませんね。
(まさに、自分のイトコ(医師)の姪=自分のハトコは薬剤師……)


 ……と、まぁ、今年の報酬改訂から詳細な明細の発行が義務付けられたので、自分でもらってはじめて興味を持ちましたが、調べれば調べるほど、誰のための医薬分業なのか、と思ってしまいましたよ。

 ちなみに、後発医薬品(またの名をジェネリック医薬品とかゾロ薬とか)についても、

・後発医薬品調剤加算 2点
・後発医薬品情報提供料 10点

というのがありまして、処方せんに「後発医薬品不可」のサイン等がないからといってうっかり後発医薬品がいいです、なんて言っちゃうと、薬そのものの値段はともかく調剤の料金が別に発生します。

 さらに、薬局側から積極的に後発医薬品を患者に薦めて実績をあげているところには、実績に応じて「後発医薬品調剤体制加算」(6〜17点)という“ご褒美”もあります。
(断って医師の処方どおり先発薬にしてもらっても取られる)

#厚労省の思惑と裏腹に、後発薬を薬局側から薦める(というか先発薬と両方品揃えしている)ところもあんまりないみたいですが。

 医療費抑制の観点からみれば、院内薬局でがんばっている診療所で先発医薬品をもらったほうが却って安いかもしれません……。
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VineLinuxにAdobeReaderをGUI環境でインストール

 両親のインターネット専用マシンとして古いdynabookにVineLinux5.1を入れた(前項参照)はいいものの、デフォルトのままweb上でPDFファイルへのリンクをクリックすると、

・ダウンロードマネージャ(ここでファイルを開くアプリと一旦保存するかどうか聞かれる)
・文書ビューワー

の2つのウインドウが新しく開いてしまいます。

 あぁ、Linux上でPDFはこうやって見るのかぁ、この辺はやっぱりWindowsとは微妙に使い勝手が違うかなぁ、と、このときは思いましたよ。

 年金受給世代の両親に「ファイル」「アプリケーション」「開く」「保存する」の意味が容易に理解できるとは思えないので、とりあえずダイアログには「常に〜」にチェックを入れて「開く」、としておきました。

 が、さっそく、母親がPDFファイルを見たらしく「『戻る』の矢印がなくなっちゃったんだけど? どうしたらいいの?」と言っています。

 おそらく、両親には「PDF」のアルファベット3文字を口にしたところで頭がハングアップしてしまうに違いなく、ひとまず「『戻る』がないときは、右上の『×』印を押す」と教えました。

#こう教えてしまったので次はタブブラウザのタブについてどう理解してもらうかが悩みの種

 ……とはいえ、Webブラウザ(Firefox)のプラグインとして、ブラウザ内で表示できないのかな、、、と、当然思うわけです。

 Firefoxのサポートページによると、Linux上でもWindows同様にAdobeReaderがあればよいようですが、VineLinux5.1にはデフォルトでは入っていません。

 Adobeのダウンロードページへ行くと、閲覧しているパソコンのOSに応じて、自動的に対応したファイルがダウンロードできるようになっていました……が、ダウンロードしてみてもWindowsのようにたとえば「setup.exe」をダブルクリックすればあとはおまかせ、、、とはいかないようです。。。

 googleで検索してみても、コマンドライン端末(Windowsでいうところのコマンドプロンプト)で「apt」とか「rpm」とかそんな呪文(!)でやっている上級のみなさんばかりです。

 えええー、パソコン歴はかれこれ12年になりましたが、こういうのはほとんど分かんないんだよう。。。orz
(↑Excelのマクロも作れない男)


 もうちょっと根気よく調べてみると、どうやらVineLinuxはインストールCDがCD-ROM1枚で済む代わりに最初から入っているソフトは少なく、定番ソフトのダウンロード+インストールを代わりにやってくれるツールが入っているようです。

 さっそく「システム」→「システム管理」→「Synapticパッケージマネージャ」を立ち上げると、おお、「install-assist-AdobeReader_jpn」というのがあるじゃないですか。

 そして「□」印にチェックを入れると表示されるメニューから「インストール指定」を選んで「適用」をクリックすれば、コマンドがほとんど理解できない自分にもインストールができました。

 どれどれ、と、Firefoxを立ち上げて勤務先のWebサイトでプレスリリース(=PDFファイル)を見てみると……ブラウザ内で表示されましたよ。ばんざーい。


 ニコニコ動画やYouTubeも(両親がこういうサイトを見るとは思えませんが)、新しいバージョンのFlash Playerのインストールを要求されて見ることができず、リンクされているAdobeのダウンロードページへ飛んでも自力でインストールできない状況は同じです。

 が、やはりSynapticに「install-assist-flash-plugin」があり、Adobe Reader同様にインストールすることができました。

 ただ、動画を再生してみても音が鳴ったり鳴らなかったり……これはちょっとよく分かりません。。。

 鳴ることもあるということは、dynabookについているスピーカー(というかサウンドデバイス)を一応認識できているはずですし、、、はて。

 とりあえずこれは明日以降の課題ということにして……おやすみなさい。
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素人にも使える? VineLinux

IMGP9312.jpg 我が家には両親がインターネットをするためのパソコンが2台あるんですが、ノートパソコン1台は動作が重くて使わなくなり、デスクトップ1台は電源が入らなくなってしまいました。

 そこへ、31歳になる子が会社を休んで自前のサブノートPC片手に毎日家でゴロゴロし始めたものですから、やれ、あれを調べてくれだの、このページを出して印刷してくれだの、いいように使われ放題です。(特に父親)

 かといって、サブノートPCを渡してセルフサービスでやってもらうわけにはいきません。

 微妙な趣味のサイトへのブックマークや悪いお友達とのメールのやり取りばかりか、とても見せられない2〜3次元画像など(こら)が入っていますから、一応は別アカウントを作ってあるとはいえ安心できませんって。
(↑リコールのときはHDDの中身もそのままで修理に出したくせに、こんなこと考える人)

 ……妹もPCを持っているのですが、きちんと断るので両親も頼まないんですね。


 そんなわけで、我が家のネットでの調べ物は、すべて自分の“仕事”と化しました。


 そして次から次へと“仕事”が増えて、ある日ついに「あーあーあー、よかったねよかったね! 使い勝手のいいうつ病患者が一人家でゴロゴロしてて!」とやってしまいました。

 自分がきちんと会社に通っていた頃は、自分がいなくてもどうにかなっていたんですから。

 「毎日が日曜日」で家にいて、なおかつ断らないから使われちゃうんですよ。

 そういえば、頼まれごとを断れない人はうつ病になりやすい、って何かの本で読んだ気がしますが、生まれてはじめて自覚しました。。。orz

#こんな自分でも先輩を相手に断れるときはあるので、特に自覚していませんでした


 ……それにしても、電源すら入らなくなったデスクトップはともかく、電源が入るノートPCはそんなに重いんだろうか、と立ち上げてみると、デスクトップ画面を出してIEが起動するまで平気で3〜5分くらいかかるうえ、反応も、Webサイトのリンクをクリックして飛ぶまで1分以上かかっている感覚です。

#時計で測ったわけではありませんが、このご時勢では通常の使用に耐えられないレベルなのは確か

 妹に聞くと、クリーンインストールし直しても、無駄なタスクをことごとく無効にしても、すぐこうなってしまう、とか。ふむ。

 Linux入れたら? と聞いてみたら「お父さんとお母さんがそんなの使えるわけないじゃない」……んー、それはどうかな?


 dynabookの2004年のモデルで、CPUはともかくメモリが256MBなのは当時としてはまぁまぁでも、今となってはWindowsXPを快適に走らせるには確かにちょっと少なすぎるかなぁ、という気がします。
(2007年に買った自分の3代目サブノートでもメモリは2GB積んである……はず)


 父親は「新しいパソコンを買おう」と言っていますが、“買う買う詐欺”なのは分かっていますので(笑)、誰も使わないんならこれもらうよー? データ消しちゃっていいでしょう? と断っていったん自室へ持ち込みました。

 いま使っている3代目サブノートを買ったとき、お役御免になった2代目にVineLinuxを入れて遊んだ経験があり、手元の3代目サブノートでVineLinux5.1のインストールCDを作ってdynabookに入れてみたら……ほーら、サクサク動くじゃないですか!

 どうせ両親はWebブラウズしかしないんですから(メールすらしない)、一般ユーザーのアカウントを作り自動ログインするようにしておけば(参照)、

・電源ボタンを押す
・何かいろいろな英語が出ても桜の画面(標準のデスクトップ背景)になるまでそのまま
・“丸いくるくる”(Windowsの砂時計に相当)が矢印に変わったら、左上の青い丸を押す
 (=Firefoxのショートカット)
・あとはいままでと(ほぼ)同じ使い方

と教えるだけで、まず母親がマスターしてくれました。
(付け加えれば、あらかじめ「ホームページ」を以前と同じYahoo!JAPANに設定した程度)

 電源の切り方(「システム」→「シャットダウン」→「シャットダウン」)も、Windowsとは若干違うもののそんなに難しくはなく、“年金受給世代”の母親にも理解できたようです。


 唯一困ったのが、バッファローの無線LANカード(WLI-CB-G300HP)を認識していない模様だという点で、現状では有線でつないでいますが、リビングルームの床にLANケーブルが延びているのは望ましくありません。(いつか絶対に誰かがつまづく)

 これはとりあえず明日以降の課題、ということにして……おやすみなさい。
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精神科・心療内科の診察(2)

IMGP9310.jpg 会社を続けて休むには医師の診断書が必要なんだそうです。

 そんなの、父親に一筆書いてもらえば済む話……と思ったら、父親にはメンタルの先生に書いてもらいなさい、と言われてしまいました。

 メンタルクリニックは前回たいへん失礼なことをしてしまったので、どうしたものか……と思い悩んで何も行動を起こせずに数日が過ぎました。

 そのことで鬱々としていたら、先週の金曜、父親がしびれを切らしたのか先生に電話をしたらしく、自分が布団を頭からかぶってうずくまっている部屋へドカドカ入ってきて

「こういうのは本人の意思でないと受けられないっていうから自分で電話しなさい、(午後)3時半に待ってるっていうから電話するんだぞ? それでいいな? いいんだな?」

と言うと、私の「あー」とか「うー」とか返事にならない返事を聞いて部屋を出て行きました。14時ごろだったでしょうか。


 すっかり追い込まれた気分で、あああ、どうしようどうしよう、夕飯のときに電話したかどうか聞かれるんだろうなぁ……また怒られるんだろうなぁ……と思っているうちに時間が過ぎ、部屋の内線電話が鳴り、母親の声で

「3時になったら電話しなきゃだめよー?」

ええ? 3時半じゃなくて3時? って、もとより電話なんかできる気分ではないのでどっちでもいい話です。

#後になって考えれば、単に、午後の診療受付が始まるのが15時なのでそれ以降に電話をください、という話だったのではないかと思います。


 16時ごろになってようやく観念して落ち着いてきて、電話をすると受付の人が出ます。

 先日かかったときの診断書が欲しい旨と、次はいつ行けばいいのか、を聞くと、まさに事務的なトーンで

「診断書の発行には診察を受けていただく必要があります」
「前回、お薬は何日分もらっていますか?」

って、えー? 前回かかったときの診断を紙に書いてくれるんじゃないのー? と思いつつ、薬は家族も医者なので……とは前回のこともあって言えずにモゴモゴ言いよどんでいると、

「いつ来られますか?」

と話が勝手に進んでいきます。

 じゃぁ、一番近い日でいつ空いてますか? と聞いて予約をしたのが今日の18:10でした。……先生とはお話しせず、受付の方とだけで用件が済んでホッとしました。


 きょうは午前中に会社へ行って、途中で買い物も済ませつつ午後は(住民票がある)船橋市の保健所へ寄って自立支援医療(精神通院)の申請書類(=自己負担が通常の健康保険で3割のところ、1割になる)をもらって、夕方、心療内科のクリニックへ。

 電話をかけるまで散々ガクガクブルブルしていたのが、受付を済ませて診察室へ入ってしまえばどうってことありませんでした。

 先生もさすが専門の先生だけあり、(きっと怒り心頭だったに違いなくても)前回のことはおくびにも出さず、その後はいかがですか? とやさしく尋ねてくださいます。

 先週は知人と外出の予定(←コミケとは言えなかった)をとりやめたのが今日は新宿まで出かけることができたこと、きょう会社で産業医の先生と会ったこと、勤務先には復職プログラムがないので最初からフルタイムでの復帰(その代わり仕事を軽作業等に考慮)になること……等をお話ししました。

 すると、あちゃー、といったふうに目の辺りを手で押さえ、

「○○社(=私の勤務先)ほどの会社で復職プログラムがないんですか……出社しても満足に仕事も与えられないのはつらいですよ……それと、一旦復帰しても、もし再び休むようになると会社から信用されなくなってしまいますからね」

うぬぬ、、、これは最初自分でイメージというか目標にしていたような9月始めごろの復職だなんてとんでもなくて、長引きそうな予感……!

 先生のお話では、

・いまのあなたは、もとの元気だった頃を10とすれば、5にも達していません
・たいていの方は、8まで回復すると「もう元気です、復職します」と言い出しますが、とんでもない、それからやっとリハビリが始まるのです
・小さい会社なら短時間勤務の制度がなくても社長さんなどの裁量でできたりしますが、○○社ですと制度がないものは無理でしょうから、お給料はもらわずに少しずつ職場に行ったり、ということも考えましょう

とのことで、病欠ではなく休職という言葉も頭をよぎり始めます。


 薬に関しては、8月3日にうつ病薬「パキシル」を開始量の1日20mgから始めて1週間後から1日30mg、さらに1週間後から(8月17日〜)標準量の1日40mgを飲み続けています。……で、先生は、標準量になってから2週間後にひとまず見きわめをします、、って、それ来週じゃん!

 睡眠薬は、寝付けない日に短期作用型の「レンドルミン」を飲んでも夜中に起きてしまう、とお話ししたら、では中間作用型の「サイレース」にして毎晩飲むことにしましょうか、という話になりました。


 睡眠薬に関して以外は、診断書と先生からの処方せんをもらうためだけに来たようなもので(このクリニックは院外処方)、30分以内に終わりました。

#精神療法は30分を区切りに点数(=料金)が違う

 ただ、自立支援医療の申請に必要な診断書(保健所でもらってきた様式のもの)をお願いすると、会社へ出すのと同様にちゃちゃっと書いてくれるのかと思いきや、

「おお、これはご自分でお調べになったんですか? この診断書の記入にはもう少しうかがわなければならない事柄がありますから、今回はお預かりしておきます」

……って、あれれ、どんな記入欄があったかよく見ないでお渡ししてしまいましたが、診察の最初に渡しておけば話が早かったかな、、、と少し後悔しつつ診察は終了です。


 会社へ提出する診断書は3150円でした。……診断書の発行料のような保険がきかない料金は自由料金でお医者さんが好きに設定してよく、5000円でも1万円でも文句は言えない(なかにはそういう病院もあるとか)のですが、比較的良心的なお値段でホッとしました。

 次回は1週間後の8月30日(月)に予約ですが、こちらは「毎日が日曜日」なので、どの時間でもいいです(というか、自分で時間を決める判断力や決断力がない)、と受付で言ったら

「午前中ですと10時台と11時台、午後は17時台と18時台のどの時間になさいますか?」

だーかーらー、予約が集中しやすい時間帯があったら避けてくれてかまいません、そちらの都合のよいときに来ます、と付け加えたんですが

「10時台と11時台、17時台と18時台のどの時間になさいますか?」

なんだよ、電話のときもそうだったけど、お前ロボットかよ! って、まぁ、そりゃぁ、専門家の先生はともかく、“一般人”の受付係が頭のおかしい人を毎日毎日相手にしていれば、機械的に応対するのが一番無難だと思うのは当然ですよね。。。

 まともな人相手の個人商店なら、ウソでも「そうかい? じゃぁ11時台に来てくれると助かるねぇ」くらいの出まかせは適当に言うでしょう。たぶん。


 写真は、クリニックへの道すがら通りかかった、公団住宅にある「プリン公園」。

 プリン型のすべり台(?)があるので私が小学生の頃はそう呼ばれていましたが、いまも呼び方は変わらないんでしょうか?
author by よんなん
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3週間ぶりの東京(2)

IMGP9308.jpg 職場へ出かけたついでに、身の回りのモノを買いに御徒町へ寄りました。

 週末の多慶屋ともなれば人混みをかき分けての買い物ですが、平日昼間とあれば、どうってことありません。

 で、御徒町駅を降りたらちょうど昼近くで、先週末の「チューボーですよ!」でやってた冷やし坦々麺がおいしそうだったなぁ、ああいうちょっぴり辛くて冷たいラーメンが食べたいなぁ、と多慶屋の前にJRのガード下にある御徒町ラーメン横丁へ。

 ……ところが、「冷やし坦々麺」をメニューに掲げている店が見当たらず、似たようなのでもいいや、と、「蒙古タンメン中本」に入ります。

 知らない人と会話をしたくない気分のとき、自動券売機での食券方式はありがたいですね。


 つめたいラーメンのなかで

・冷し五目味噌タンメン(830円)
・冷し五目蒙古タンメン(850円)

と迷った(どう違うのかもあんまり分からない)んですが、店の名前にもなってるんだし、と、「冷し五目蒙古タンメン」(写真)のボタンをポチッとな。

 席に通されると、目の前に注意書きがあって……蒙古タンメンはとっても辛いので初めての方はまず味噌タンメンからお試しください、、、って、それ、店の入り口から食券の券売機までのどこかに書いといてくれよ!


 まぁ、辛いとはいえ冷たいんだし…と楽観していたら、できあがって手元に運ばれてくると、冷たいのは麺だけで、スープは熱々じゃないですかっ!

 それ、、「冷やしラーメン」じゃなくて、、ただの「つけ麺」じゃないのかな。。。


 まるで藪系の日本そばのように、ツユにつけるのは半分だけ……それでも辛くて辛くて水でおなかがいっぱいになりそうです。

 どうにか麺を食べきりましたが、せっかくの「五目」ラーメンなのに具はほとんど食べられませんでした。o....rz


 あーあー、巨匠の冷やし坦々麺おいしそうだったなぁ、ゲストの木村多江かわいかったなぁ、あれで39歳ってほんとかよ、と思いながら店を出ましたとさ。
author by よんなん
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3週間ぶりの東京

 会社で産業医の先生が職場巡回にいらっしゃる、ということで課長も交えてお会いすることになりました。

 ……とはいえ、7月30日に事前の予告もなしに突如休み始めて以来、ただでさえベテランの方が7月15日に異動されて戦力不足が懸念されていたところへ、(まだ半人前とはいえ)私までが仕事を放り出してみなさんに肩代わりさせてしまっているわけで、合わせる顔がありません。

 課長は「仕事放り出して休みやがって」なんて思っている人いないよ、みんな協力してくれているよ、とおっしゃってくださったものの、職場の一角ではなく、同じ階ではありますが別室にしていただきました。

#課長からは、外部の場所を借りることもできるよ、とも言われましたが、さすがにそこまでワガママは言えませんでした

 ……ただ、常に不足気味の会議室を押さえていただいたためか、当初は午前11時からという話だったのが、午前9時からに変更、、、って、思いっきり普通の出社の時間じゃないですかー! 絶対誰かと顔合わせちゃうよ!

 いや、始業(9:20)の前に課長や総務課の方(=会議室の鍵を管理)が対応してくださる、というだけでありがたい話です。

 うつ病の大敵(?)「人混み」ですが、朝ラッシュ時の京葉線も各駅停車ならさほどの混雑ではなく(本や新聞も楽に読める)、東京駅からの中央線は下り電車なので、コミケには行けなかった自分にも大丈夫でした。

 ただ、最寄り駅の新宿駅を降りると、自然と歯がガチガチ震えてしまいます。

 10分ほど余裕があったので通常のルートとは違う道を歩き、違う玄関から入ります。……とはいえエレベーターは同じなので、出勤してくる社員のなかで知っている人に見られないように、、、と、顔をふせて、、というか、うつむき加減で会議室へ向かいました。

 歯のガチガチも、ビルに入る頃には我ながら観念したのかおさまってくれました。

 それでもちょっと早かったようで会議室では別の方が打ち合わせをしており、しばらく廊下をフラフラ……って、その廊下を続々と社員が出勤してくるわけで気が気ではありません。
(トイレの個室に引きこもろうにも、まさにトイレが職場の目の前)

 ひとまわりして戻ると、ちょうど総務課の方がセッティングし終えたところで、入れ違いに「どうぞ」と中へ通されます。同じタイミングで課長もみえ、もうしばらくすると産業医の先生がいらっしゃいました。

 課長がこれまでの経過をレジュメにまとめておいてくださったので、私が一からお話しする必要はなく、温和な雰囲気の先生から飲んでいる薬や休み中の過ごし方を尋ねられてお答えします。

 てっきり、会社“直営”の産業医の先生なので「なぁんだ、職場まで出てこれる元気があるなら仕事しなさい」とでも言われるのかと思いきや、とにかくゆっくり休んでください、家では大手を振ってゴロゴロしていいんですよ、というお話をしてくださいました。

 私は実家で休養中ですが、話し相手のいない一人暮らしの社員の場合はカウンセラーによるカウンセリングなどもやっていただけるそうです。

 さすが社員でもある先生なので、会社の勤務制度にも通じており、時短勤務などのいわゆる復職プログラムが勤務先にはない(!)ので、少しよくなってきたからといって安易に出社すると却って悪いですから、いまはじっくりとチャージしてください、復職の検討は主治医の先生が「次の診察は1ヵ月後です」と言うくらいになってからです……

 ……うわぁ、、それは、、、、結構長引きそうだ。。。

 安心して何でもお話ししやすい先生でしたが、唯一、薬についてのところで「おしっこが出にくい、ということはありませんか?」と聞かれて、小便はきちんと出るけれど同じところから出る違うものが…(過去の日記参照)という心当たりがあったものの、さすがに課長も同席されているところでは言い出せませんでした。
(ブログには書くくせに…)

 それはそうと、この会社に入って以来、グラスにコースターとストローつきで冷たいお茶を提供されたのは初めての経験でした。

 産業医の先生が同席されているから、とはいえ、破格の待遇に衝撃を受けました。

 1時間近くお話しして先生は別の所用で退席され、課長と新宿駅ビルにある喫茶店へ場所を移し、近況の情報交換をしてお別れしました。

 さすがに今回は職場の建物へ業務時間中に出入りする、というわけで会社へ行く格好で出かけました。
(同じ社内でも職場によっては普段着で出入りしても違和感ないですが)
author by よんなん
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旅行も取りやめ

 本当は、きょうから3泊4日で九州へ旅行する予定でした。
(金曜と月曜の有給休暇もあらかじめ取ってあった)

 土曜日には北九州市で開催されるオール早慶戦(野球部の現役選手と出身OBの混成チームで“地方巡業”的に毎年夏にどこかしらで開催されている)を見に行く予定でした。

 休みはじめの8月上旬は、この頃には旅行にも行ける程度に回復して…と思っていたのですが、とてもじゃないですが4日間も日常と違う空間で身の回りのことを全部自分でしなきゃいけない……と思うと、いくら大好きなJR九州の列車を3年ぶりに乗り歩けるとはいえ、無理な話でした。
(欲張らないで野球を見るだけのとんぼ返りにしておけばよかった……)


 航空券は、4年前にストラスブール(フランス)へ行ったのと、2年前に上海へ行ったときに貯まったマイルがちょうど6月末で有効期限切れだったので、足りないマイルを5928円(=53ユーロ)で購入して6月のうちにJALの国内線往復と引き換えてあったんです。

 ……キャンセルしても、もともと期限切れのマイルですから返ってきませんし、マイミクで旅行会社勤務の方を通じて予約してあった小倉のJR九州ホテルに至っては、不連絡で宿泊せず(=キャンセル料100%)でした。(あほ)

 特にホテルの方は、電話1本でいくらか返ってきたに違いないのに…。orz

#しかも、無給休暇中の見舞金などを調べるのに福利厚生ガイドを読んでいたら、直接電話予約をして社員証を提示すれば割引を受けられるホテルだったことも判明……o...rz
(まぁ、ホテルのWebサイトでは満室のところ旅行会社分に空きがあったので、電話で直接予約しても部屋が取れなかったに違いないですが)


 とはいえ、オール早慶戦の入場券は、上記の方の尽力でチケット代理店の(JRでいうマルス券みたいな…分かりにくい例えですみません)ではなく、現地のみで事前に発売された“ナマ券”を入手できたので、これは記念に大切に取っておこうと思います。

 あと、旅行をやめたおかげというか何といいますか、月曜日に会社で産業医の先生が職場巡回にいらっしゃるということで、そちらへ行けることになりました。
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上司が街にやってくる

 課長から電話があり、再びお会いすることになりました。

 ハッキリとはおっしゃいませんでしたが、前回で懲りたようで、自宅ではなく新浦安駅近くの喫茶店で、というお話でした。

#これまで私の友人知人で2回以上我が家へ来たのは大学同期の某君ただ一人だけ

 ご足労いただかなくても、こちらから……とも思いましたが、今回は課長のご好意に甘えることにしました。

 新浦安駅周辺には何軒か喫茶店がありますが、どこも“マリナーゼ”の奥様方で賑わっており、なかなか落ち着いてお話できるお店が思いつきません。

 ちょっと値段は張るものの、たまたま我が家に商品券があった、駅に隣接する浦安ブライトンホテル1階の喫茶室にしました。


 課長と2人きりで、私からは仕事上で思い悩んでいたことなどをお話しします。

 課長は親身に耳を傾けてくださり、そのうえで就業規則上の取り扱いや、必要な書類などについても説明を受けました。

 このまま有給休暇を使い切っても1ヶ月以上は休めますが、復職後に通院やその他の私用で休めなくなってしまうから、有給休暇をいくらか残して病欠(=無給)にしてはどうか、というお話でした。

 そのほか、職場の回覧物などを受け取り、1時間ほどで終わりました。


 ホテルの喫茶室、ということでケーキセット1000円、と少々いいお値段でしたが、落ち着いた雰囲気のなかフルサービスでアイスコーヒーお替わりし放題(頼まなくても新しいのを持ってきて少なくなったのを持って行く)とは、そこら辺のファミレスよりいいかもしれません。
(今回は当方でお支払いしました)

 浦安という場所柄か、シティホテルというよりはリゾートホテルの雰囲気なので、普段着でも全然違和感がありませんし。

 ……上司とお会いするので会社へ行く格好がいいだろうか、と考えていましたが、休んでいるところへ来ていただくのに却っておかしい、と両親にアドバイスを受け、前回も今回も自分は普段着でした。


 それにしても、仕事上の悩みその他で辞めていった本社採用の同期を何人か知っていますが、口を揃えて上司のフォローがなかった、と聞いていたのに対して、自分は上司に恵まれているなぁと思うのでした。
(前々職のときも、休みこそはしなかったものの似たようなことがありました)

 ほかにも、やはり病気やケガで休んだことがある先輩から、無給休暇の前に有給休暇を使い切れとかで上司ともめた、と聞いていたので、今回の課長のご配慮は本当にありがたく感じます。

 ……そんな環境の職場に置いてもらっているのに、こんな部下で本当に申し訳がないです。。。
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コミケにも行けず…

 夏コミ3日目であります。

 例年なら、旧知の知人が一人でやっているサークルを売り子として手伝うんですが、出かけたって座っていることしかできないのでは話になりません。

 売り子は無理でも、お客さんとしてちょっと顔出すくらいなら……とも考えましたが、いつもはサークル入場しているからすんなり入れるのであって、一般入場ともなれば炎天下で延々と入場待ちをしなければなりません。

 まぁ、午後になってフリー入場になればいいんですけど、残念ながら超人気サークルとはいえない知人のところは午後が忙しい(はずな)んですよ。

#10時に始まってしばらくは、人気サークル(プロのマンガ家やイラストレーターとか)の同人誌が品切れになる前にそちらへ人々が殺到するので却ってヒマ


 それ以前に、あの人混みと熱気で空調も満足にきかない東京ビッグサイトに自分がいることを想像するだけで、無理だ、と観念しました。

 自分の周囲でうつ病持ちの知人は何人かいて、やはり人混みは苦手だという話を聞かされたことがありましたっけ。

 ……でも、コミケ会場はオタクパワーでどうにかなる、という人もいて、自分にはもはやそんな力すら残っていないのだなぁ、、、と思いながらフトンでゴロゴロしておりました。


 何人かの方から、読みたいのあったら買っといてあげるよー、とメールをいただいたんですが、返信する気力もなく、結果的に親切を無視する格好になってしまい大変申し訳ありませんでした……。>私信
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何をして休んでいるのかというと

 そんなわけで、頭が痛いだの吐き気やおなかのムカムカで食事ができないだの、といった身体的症状はだいぶおさまったんですが、会社をしばらく休むことになりました。

 ……ごはんが全く食べられない、ということはなくても、一時期の食べっぷりがウソのような、このままじゃ点滴生活になっちゃうよ? という程度の食欲ですが。

 起き上がれるんなら、イスにでも座ってボケーッとしていればよいに違いないのですけれども、我が家は自営業なので、家族が四六時中家にいるんですね。

 診療所の仕事が途切れたりするとリビングに戻ってくるので、そんなところで31歳にもなる息子や兄が結婚しないどころか仕事にも行かないでボケーっとしている、というのは、どうにも格好が悪いものです。


 そんなわけで、自室に引きこもって、万年床になったフトンでゴロゴロしています。
(家具の大半は新居へ持って行ってしまったので、自室にイスや机はない)


 天井を見ながらボーッとしていることもあれば、そのまま昼寝をしてしまったり、調子がよいときにはマンガを読んだり、HDDレコーダーに録ったまま見ていなかった「笑点」や「タモリ倶楽部」を見たり。

 「笑点」なんて、正月のアナウンサー大喜利だとか、冒頭の歌丸のあいさつが「すっかり秋の気配となりましたが…」って、いつのだよ、みたいなのまで残っていて(もちろん紫の人は「楽太郎」)、いままでそんなのを見る余裕もなかったのかなぁ、……って、仕事は決して忙しくなかったんですけど。

 「タモリ倶楽部」も工事中の首都高大橋ジャンクション見学、とか。……とっくに供用開始してますよね。orz

 しかし、「笑点」の大喜利はともかく、冒頭の演芸(コントとか漫才とか)は何が面白いのかちっとも分からないんです。むむむ。
(あぁ、これがギャグで、それで観客は笑っているのだな、ということは分かっても自分は笑ってない)


 あとは気が向けばサブノートPCを立ち上げて(メインPCは新居へ持って行ってしまった)ソリティアをやったり、えろ動画を見たり。

 困ったことに、えろ動画を見てもやる気にならないんですよ。(何をだ)

 刺激すればたつものはたつのでとりあえず始めてみても、なかなか最後までたどりつくことができません。その前にしぼんでしまう(!)か、持続するときでもいつまでたっても出てこないんです。(何が?)

 もどかしい。。

 うつ病薬「パキシル」の添付文書には、副作用として「勃起障害・射精遅延」が挙げられているので、そのせいなのかどうなのか。……臨床試験での発現率6.3%ということは、理論上1000人中937人には現れない副作用です。


 まぁ別に、夫婦関係はもちろん、パートナーがいるわけでもないので、生活に支障はありませんが。

 ただ、、、このままずっと未使用……仮に誰かと関係ができたとしても不発で一生を終えてしまうのでは……という考えもふと頭をよぎります。(いやだー!)


 夜は日によって睡眠薬「レンドルミン」を飲んで寝ます。

 初めて飲んだ日は、薬が効いて眠くなるまでソリティアでもやってるかー、と思って始めたら、どうやら眠気を自覚する前に寝てしまったらしく、気がつくと目の前にはプレイ途中のソリティア画面と、「2:30」という時計の表示。

 効き目はすごいものの「短期作用型」の睡眠薬なので、悩んでいた早朝覚醒には……どうなのかなぁ、といったところです。
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