手取り5ケタ

 今月の給与明細をもらったら、入社以来初めて手取りが10万円を割っていました。

 …とはいえ、社員寮の家賃や、持株会の拠出金(=天引きで勤務先の株を買っている)などが引かれた残りですから、一人身の私にとっては全額がお小遣いです。
(=生活には困らない)

 この学科教習(研修)さえ修了して技能教習に入れば、再び給料が上がるのですし。

 特にこれといった不満もないのですけど、大学院卒で、誰もが知っている企業に本社採用(=総合職相当)で入社して、そろそろ入社4年目になろうというところで、手取り9万円台、とは、社外の人に話すぶんにはなかなか楽しい会社です。

 研修中(=勤務先の今月の収益には1円も貢献していない)なのに給料が出るだけありがたい話ですが、逆に言えばその給料ぶんにも満たない仕事しか任されない、ということでもあります。

 就職活動中の説明会などで、ほかの学生が「若手にも仕事を任せてもらえる社風ですか」と質問するのをよく耳にしました。

 入社してそろそろまる3年というところで振り返ってみると、社会人になって数年で影響の大きい仕事が務まる社風、というのは仕事に奥行きのない業界か、あるいは机上の空論でコトが進む評論家にも務まる仕事なのかなぁ、と思えてきます。

 そういうのは、一時期「虚業」と指摘を受けた仕事の仲間なのかもしれません。

 新入社員研修で耳にタコができるほど言われたのは「当社にテレビ評論家は要らない」でしたから。

 この長い下積みに値する仕事がおそらく待ち受けているのだろう……と思うようにしているのですけれど、さてどうなりますか。
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新聞が待ち遠しい

 高崎に配属されて寮で過ごし始めた頃、ひどく納得のいかないことがありました。

 新聞の届く時間が遅すぎるのです。
 朝6時になっても届いていないことがありました。

 浦安の家にいた頃は、たいてい5時、遅くても5時半には届いていたのに。

 その頃は朝4時に起きて7時には寮を出て出勤していたので、6時になっても新聞が届かないのはイライラの元凶以外の何ものでもありません。

 原因は、寮の玄関が朝5時半にならないと開かないことです。

 ごくまれに、階下へ降りたときに新聞屋さんが5時半になるのを玄関先で待っているのが見えたときは中から開けてあげるのですが、そうでないときはおそらく後回しにされているに違いありません。

 …何度か寮長にも相談したものの、防犯上の理由(確かに、現行の5時半ですら寮で起きている人はあまりいないはずです)と、そもそもそんなこと言い出す人があまりいないらしく、それでは変わるはずもなく。
 そのうち私も泊まりが中心の不規則な勤務になり、頓着しなくなりました。


 で、それから1年以上経って、『日経ビジネスアソシエ』の最新号を読んでいたら、藤田晋さんのコラムに「経営者には年齢に関係なく、わざわざ早起きして新聞が来るのを待っているという人が結構たくさんいます。来るまで待ちきれないのですね」というくだりがあって、やっぱり同じことを考えている人がいるのか! と久々に思い返したのでした。

 入社からそろそろ丸3年になる今、入社前後の私を思い返すとまだまだ青かったなぁと思う部分がある一方で、こうしてやはりあの頃の自分は間違っているわけじゃなかったのか、と思うこともあります。

 …そうはいっても、寮の玄関を早く開けてもらうというのはやはり難しいわけで、いつか寮ではなくて自宅だとかそういうところに住むようになったときに、この気持ちを忘れないでいたいなぁ、と。
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メシのタネ

 きのう、久々にいちかわエフエムの人と飲んで、最近会わない人の消息も耳にしました。

 とある人は、会社勤めのかたわらで事務所に登録して声の仕事もしているとかどうとか。

 そういう話を聞くと、はてさて、私は今の勤務先一本槍の生活でいいのかなぁ、と思わなくもないわけです。

 もちろん、勤務先では副業禁止なので、露骨なマネはできそうもありませんが。

 …とはいえ、たとえば40歳くらいで何らかの事情で勤務先から放り出されたとして、勤務先の社内でしか通用しない才能しか持ち合わせていません、なんてのでどうするんだろうと。


 そうはいっても、いまは社会人として勉強する時期です。

 今の時期は勤務先にどっぷり浸かっているべき時期で間違いはないはずです。

 余計なことを考えるのはもうしばらくの辛抱……と思う一方で、勉強期間が終わると他のことにうつつを抜かしているヒマなんてあるのだろうか、とも思ったりするんですよね。
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めずらしい会社

 かつてお世話になっていた、いちかわエフエムの方々と飲みました。

 そこで言われたのは、私の勤務先は、一生勤めるのを前提に入社している、という点で今どきかなり珍しい、幸せだ、ということでした。

 いや、もちろん、ほかの有名企業も、総合職相当の新卒社員は終身雇用を前提に採用しているのでしょうけれど、採用する側ではなく入社する側が、将来的な選択肢のなかに4〜6割くらいの割合で「転職」ということを考えているのではないか、と。

 確かに、入社して丸3年になろうとしていますが、同期入社およそ180人中ですでに退職した人って、私が聞いた限りで3人しかいません。

 私の情報アンテナが低い、ということはあるにせよ、3倍で見積もっても10人いない計算です。

 やれ何だかんだと不平ばかりが聞こえてくる勤務先ですが、なかなか恵まれた境遇なのかもね、とは思うのでした。
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小さい字がいい

IMGP3241.jpg 研修でノートをとるようになり、手で書くことが増えました。

 2年半ほど前、「3色ボールペン」の本を読んで以来、ノック式の4色油性ボールペンを使っていましたが、どうもノートをとるにはしっくりきません。

 今は、以前使ったことがあった、0.3mmとかそのくらいの顔料インクのボールペン(単色)を何色かそろえて、小さいマス目に書いています。

 字が小さいと、個人的にはいくつかメリットがある気がします。

・細かく書くので、乱雑になりにくい。
・字がうまくなくても、小さいのであまり分からない。
・指先の神経を使う(気がする)ので、アタマも使うようになる(気がする)。

 …と、私は気に入っていたのに、年末の「日経ビジネスアソシエ」に目を通していたら、


「小さい字をちまちま書く奴は出世しない」


などという、ショッキングなフレーズが。

 いちおうサラリーマンのはしくれですから、いずれは出世とやらもしたいなぁと思ってはいるわけです。

 まぁ、その記事はテーマが「自信を持つ」という話で、ライターは心理学者だったので、大きな字で堂々と書くのがいいきっかけになる、というのは記事の趣旨に合ってるとは思いますけど。

 いいじゃないですか、小さい字で「丹念に」書いてたって。(←遠吠え)
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「お客様満足主義」を標榜できる会社

 どこかの携帯電話会社が、「お客様満足主義で行こう」とお客さまにPRするTVCMを流してますね。

 従業員に呼びかけるんじゃないあたりに妙な違和感がありますが、契約者数はうなぎのぼりだそうですし、知り合いの日記にはこんなこと(←mixi内)が書いてあるくらいですし、「顧客満足度†1」というのによほどの自信があるのでしょう。


 お客さま満足の裏には、どのようなステップがあるのだろう、と思うのです。

 たとえば、↑の日記に書いてあった、問い合わせメールへの返信。

 どうやって人手を確保するのでしょう、まさか正社員でまかなえるとは思えません。
 私の勤務先は、正社員や関連会社の社員(=エルダー雇用)がテレホンセンター業務をしているとかですが、とにかく電話が込み合ってつながらないのには定評があります。

 かといって、パートや契約社員でまかなうとなれば、労働組合が黙っていないかもしれません。

 かの会社の従業員満足度はどうなのかなぁ、とも思うわけです。


 お客さまのニーズをつかみ、満足度を高めることは増収にもつながる、とは勤務先でも聞きます。

 ヒットしている商品を見ると、やはりお客さまの求めるサービスを的確に押さえたものがありますし。

 それは私も分かってはいるんですけど、実際にどうする、というあたりがあらゆる場面でできる会社はすごいなぁと思うのです。
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「ひらめき」をメモする「努力」

 今日も、他人のふんどしで相撲を取ります。

 知人とメールしていて、夜型の知人から「寝る直前にあれこれ思い出して、結局夜更かしになる」という話があって、朝型の私は「確かに思いつくけどそのまま寝て、翌朝には忘れている」という返事をしたのです。

 一時期は、枕もとにメモ用紙を置いておいて、本当に寝てしまう前に書き留めておいたのですけど、続きませんでしたね。


 本当に寝る瞬間に何かひらめいて、結局翌朝には忘れてしまう、というのには知人も同意してくれたようで、「そこで常にメモ、とかいう人が成功するんだろう」という話になりました。

 そこで知人から出たのが「1%の才能と99%の努力」という言葉。


 エジソンの有名な言葉なのはいうまでもなく。

 …でも、一瞬、あっ、と思ったんですよ。

 「努力」って聞くと、実験に取り組んだり失敗したりそんな過程のほうを思い浮かべるのですけれど、実は、ひらめきを残しておくことも、すでに「努力」のうちなんだな、と。
Wikipediaによれば、エジソン自身もメモを欠かさなかったとか)

 うとうとし始めているというのに、メモ用紙を取り出して書き留めていると目が冴えてしまい、寝に入るには再びそこからスタートです。

 明日も早く起きたいしなぁ、と、手を動かさずにそのまま寝に落ちるのが私です。

 「メモ魔」と呼ばれるような人は、そこで(体を起き上がらせなくても)いったん起きてメモをするんでしょうね。


 それ以前に、研修中で相部屋だったり、高崎の寮でも風呂が共用だったり、浦安の家ではそこら辺に家族がいたりすると、私がひらめいた中身なんて(恥ずかしい内容なので)見られたくない、と、そっちの方も気にしてしまうのですけれど。
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ガソリン税とか

 たまには新聞とかテレビに出てきそうな話題で。

 「道路特定財源の一般財源化」がどうとか、このところ朝のニュースで耳にするようになりました。


 この件について主張がいくつかあるようですけれど

・道路整備に使途を限定しないなら、暫定税率を廃止して値下げせよ

という主張は許しがたいものがあります。

 ……いや、単に私が鉄道好きだからなんですけど。


 この主張は、石油連盟あたりが数年前から意見広告などで情報発信していて、新聞広告や駅広告などで目にしていました。

 何のビジョンがあってクルマの燃料値下げを主張するのかと。

 私に言わせれば、クルマに関する税金はもっと引き上げていいくらいです。
(シンガポール並みに)

 『自動車の社会的費用』(岩波新書)という本がありますが、クルマのユーザーは、自動車を利用することによる外部不経済を一切負担しないで済むしくみが延々と続いているわけです。
(もっとも、負担していないから「外部」不経済なんですけど)

 他の分野では、電話で1月から「ユニバーサルサービス料」の負担が始まります。

 110番、119番、公衆電話、NTT加入電話の維持に使われるとか。
 ……携帯電話の普及で、公衆電話は事業として成立しない状況だそうですが、なければ困るわけで、いくら民間の営利事業(=本来なら競争力向上などで対応すべき)とはいえ東西NTTとその加入者にすべての負担をかぶせて、他の事業者やそちらの加入者は知らんぷリってどうなの、という話でしょう。

 鉄道マニア的視点だと、クルマのおかげでどれだけのローカル鉄道やバス路線がなくなったことか、と。

 いや、時代の変遷で役目を終えた路線も当然あるでしょうし、もちろんサービス競争力の問題もあるはずです。

 が、ごく限られた大都市圏を別として、クルマユーザーは、自分は好き放題クルマに乗っておいて、免許証を持たない高校生や高齢者のフォローは民間の交通事業者や行政に押し付けている構図です。
(もちろん私もクルマに乗ります)

 わずかに、都市部ではモノレールの整備や鉄道・道路の立体交差化に、「道路整備の一環」(=渋滞解消)として道路特定財源が充てられますが、それすら「みんなで考えよう クルマの税金」というシンポジウムでは槍玉にあげられています。
(数年前には、もっとあからさまに「屁理屈」扱いしていた発言があったと記憶しているのですけれど…)


 こういう「交通弱者」「交通貧困者」問題に限らず、CO2排出の削減にはマイカー利用を減らすのが重要課題でもあります。

 すでに産業界(工場とか発電所とか)などではCO2排出の取り組みはかなり進んでおり、いまやもっともCO2を排出している分野はマイカーやトラックといえます。

 民主党が「炭素税」を言い出したのは確か2002年で、2004年には環境省も言い始めたと記憶していますが、自動車関連の暫定税率をやめるなら炭素税や他の環境税を上乗せしてしかるべきです。


 もっとも、道路特定財源を一般財源化するなら、「道路を走らない」ことから税金を減免している農家(田畑でしか使わないトラクターなどの燃料)や鉄道会社(線路しか走らないディーゼルカーの燃料)などの扱いはどうなるの、というのも気になるんですが、伝わってきませんね。
author by よんなん
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グリーン料金のバランス

 高崎線のグリーン車、通勤時間帯などは座れないこともあるようで。

 さて、そのグリーン料金は、平日の事前購入で51キロ以上950円。

 ……在来線特急の自由席は、51キロ以上100キロまで900円。
 新幹線の定期券用特急料金も、同距離帯(高崎〜大宮、本庄早稲田〜上野など)は950円。


 普通列車グリーン車より安い特急列車、普通列車グリーン車と同じ値段の新幹線です。

 在来線特急の普通車と、普通列車グリーン車の座席は似たようなリクライニングシートで、高崎線の特急は快速電車並みのスピードとはいえ熊谷以北も通過駅があります。

 高崎線の特急は走っている時間帯が限られるものの、スピード分だけお値打ちということになります。

 新幹線の普通車にいたっては、リクライニングの角度もはるかに大きいですし、シートピッチも広いですし、大宮〜高崎の所要時間は高崎線の半分以下です。(およそ1時間10〜20分→およそ30分)

 それでいて、グリーン定期と、新幹線定期を比べても、新幹線のほうが安いのです。
(たとえば高崎〜大宮1か月 : グリーン定期=75980円、新幹線定期=68310円)


 特急や新幹線がディスカウントしすぎなのか、グリーン車が高いのか、、、といえば、需要供給曲線を描くまでもなく、グリーン車に定員以上の人が乗っているのですから、グリーン車が高いということはないのでしょう。

 対して高崎線特急は、深夜の7両編成で走る2本を除けば座れなかったためしがありませんし、新幹線も2階建てのが来れば通勤時間帯でもたいてい座れます。


 いろいろな考えがあるかとは思いますが、なかなか興味深い現象です。
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都市対抗野球の一側面

 「課長がお前のこと誉めてたよ」

 寮の中で顔を合わせた先輩の一言。

 先月末から今月はじめにかけて、連日東京ドームへ足を運んでいたなかに、勤務先の会社の試合も入っていたことを指して言っていたのだとか。


 学生時代、毎週末に神宮球場へ通って教授から苦言をもらったのを思い出すと、え、そんなことで誉められちゃっていいの? という気がするのですけれども。

 単に、個人的に好きで行っているだけなのですし。


 まぁ確かに、スタンドで見かけた同期といえば、会社に動員されて応援団の手伝いをして(させられて)いる面々しかいませんでしたから、珍しい存在なのかもしれません。


 先輩の話によれば、課長や部長の世代だと、都市対抗野球にかける想いは、私くらいの年次とはケタが違うようです。

 いまの勤務先は、私が小さいころに経営破綻した企業の再生過程でできた会社です。

 当時は親がそこの社員だというだけで、学校でばかにされたという人の話も聞きます。

 そんななか野球部が都市対抗に出場したときは、「ようやく他の企業と並ぶところまできたのか」という感慨もひとしおだったのだとかどうとか。


 ……勤務先と沿革をほぼ同じくする会社の中には、都市対抗に出場する日を待たずに野球部を休部した会社もありますし。


 そういう話を聞けば、なるほど、そういうことか、と思うのです。

 このご時世、直接的な利益を生み出すことがなさそうな活動に対して、いろいろな考え方があると思います。

 休みの日まで会社の名前がつく活動に顔を出すなんて、だいたいそんな社員を誉める管理職も改革の波とやらに乗っていないのでは、という考え方もあっていいはずです。

 でもまぁ、個人的にはこういうのは嫌いではありませんし、誉められたと聞いて悪い気はしなかったりもするのです。
author by よんなん
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